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Cecil Taylor (p)、Jimmy Lyons (as)、Raphe Malik (tp)、David S. Ware (ts)、Marc Edwards (ds) の布陣による 1976 年作。Yugoslavia は the Ljubljana Jazz Festival での live recording。
free jazz の pianist といえば Cecil Tayler さんでありますが、free jazz 界隈でぴぴっと来るような player はそうそう多くなくて、Cecil Taylor さんもまた free jazz な人との認知はあれどその player としての味わいは小生の理解に及ばぬ所の人だったりもします。とはいえ free jazz に飢える者達を集めてのこの session は流石に熱気に溢れたものであり、時代が free jazz であっても思いは hard bop な姿勢が見え隠れしてます。track は "Streams and Chorus Of Seed" と題された 1 曲の約 1 時間、その中で David S. Ware の sax が吠え Taylor の piano がぎゃんぎゃん言うという趣向。いやぁ David S. Ware の sax は最高ですな、でたらめな構造のように見える free jazz format の楽曲進行の中でしっかり theme から solo への道筋を示し、激しい blow で side member も高揚させて遥かな高みへ登らんとするその心意気や佳し。何で死んでしもうたん……。70 年代 free jazz の album の中でも暑い息吹に満ちた album であります。熱中症に負けたくない人は是非。