Noisy Days in June, 2002

- first 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2002/06 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2002.06.01 (Sat)

Aphex Twin / Drukqs

 痙攣するような Drum 'n' Bass と、箱庭の ambient な音響空間とが同居する、Aphex Twin の 2001 年作。
 Aphex Twin の個性とも言える、cheap な音はここでも健在。Drum 'n' Bass の先読み不能性は更に過激になっているが、その歩みは Squarepusher の様に前進を繰り返すことで歪になっていったのとは対照的に、前作 "Richard D. James album" から立脚点を殆ど変えていないかのように見える。本作では piano の音がよく聞こえてくることが特徴と言えるけれど、その佇まいは前作とほとんど同じだ。
 けれども、より私的に、内側へ内側へと籠もっていくような音になっているなぁと思ったりもする。音楽を拠り所として生きることの孤独な心情が吐露されているような。だから、この album は techno 的には機能しない。今の Richard の有り様を、そのまま素直に表現したような album だ。

diary

 world cup も始まったけれど、小生はあまり興味ない。でもドイツ vs サウジアラビアは凄かったな。

[comp] fluxbox

 themes.org で、Hellsing の theme 見っけたので思わず download。普段は Gnome + Sawfish な環境なので、setting に手間取ったけれど、ちゃんと出来ました。赤(というより血の色)を基調とした怖い theme だ。いやぁ、常用はできないな……。

log modified: 2002/06/02 04:14:42 JST

2002.06.02 (Sun)

Masada / Hei

 John Zorn 率いる Masada の 5 枚目。
 相変わらず quality が高い演奏で、聞き易い melody とそれをあっという間に覆す瞬間の爆発力は、1 枚目の頃から変わっていない。でも初期に比べると、沈み込むような内省的な雰囲気の曲が多いかな。
 ユダヤの民族音楽を jazz の語法で展開した……と、簡単に片づけると火傷する。かといって、free jazz 的な側面だけを取り出しても充分ではない。form に縛られた jazz という枠の中で、その潜在的な可能性をどこまで引き出せるか、という点がこの group の焦点になっているような気がする。故に、free な展開を見せる瞬間でさえ、楽曲の流れの中から外れていくような不安定さは微塵も感じさせないのである。そこが物足りないところでもあるのだけれど、Zorn の完全即興な album は他にあるからいいじゃないの、と思いましょう。
 小生の Masada 国内盤の旅も、あと二枚を残すのみとなってしまったなぁ。さぁ、ちゃんと揃えることができるか!?(笑)

get
  • Optic Nerve / Optical
  • Yoko Kanno feat. Maaya Sakamoto / 23 時の音楽
  • Falcom / Sorcerian Super Arrange Version III
  • Susumu Yokota / Boy and Tree
  • Masada / Hei
  • Masada / Vav
[comp] xmms visualizer plug-in

 Iris 0.10Nebulus 0.2.0Titlefader 0.4.7Goom 1.8.1などを download。油断してるとぽこぽこ増えてた……。

log modified: 2002/06/06 00:29:17 JST

2002.06.03 (Mon)

Brotzmann, Haino & Hano / Shadows

 いかん、久々に聴いたがこの tension の高さは尋常ではない。
 孤高の saxophonist、Peter Brotzmann に、灰野敬二と羽野昌二が絡む、完全即興の live 盤。この面子で爆発しなきゃ嘘でしょうというのは確かだとしても、灰野が思わず寡黙になってしまうほどの Brotzmann と羽野の interplay は聞き物です。
 三つ巴の大乱戦という様相を呈することは稀な展開で、力場が三つの焦点を緩やかに移動していくような感触がある。free improvisation と言いつつ、三本の糸はなめらかに流れに沿っているのだ。Brotzmann が爆走している間に灰野が冗長な drone を爪弾き、灰野が弦をかき鳴らしている背後で羽野が tribal な beat を keep していたりする。それは、一見不安定ながらも、ぎりぎりの線で groove を生み出しているようだ。
 ちなみに最後の encore 曲は、三人とも火花散らしてます。きっちりと entertainment してくれるなぁ。

神林 長平 『戦闘妖精・雪風 <改>』

 読了。どの辺が変わったのかは小生にもさっぱり解らぬが、久々に読んだ『雪風』は、初期の神林らしい硬質な世界観に彩られていた。
 得体の知れない敵であるジャムとの戦いに明け暮れる毎日。深井零の閉ざされた心と雪風。人間性を失うことに危機感を募らせ、ジャムと同じくらい機械を危険視するブッカー少佐。『グッドラック』では大活躍のクーリィ准将は本作では控えめだったり。
 Mechanic な描写は流石の一言。いやどことなく嘘臭いところも含めて神林流(笑)。うーむ、年頭に読んだ『グッドラック』をまた読み返したくなってしまったい。出す順番が逆だったらなー。

diary

 仕事場は 8F で、小生は普段階段でそこまで上っていくのだけれど、今日は朝から体調崩していて、3F の便所で用を足したのだよ。
 さっぱりして手を洗っておったら電源が落ちた。不吉。案の定、階段への扉は電機錠で閉まっておった。
 とじこめられたぁ(泣)。
 というのは嘘で、エレベーターで無事脱出したとさ。めでたしめでたし。
 めでたくねーよ(爆)。

log modified: 2002/06/04 01:58:17 JST

2002.06.04 (Tue)

Yoko Kanno feat. Maaya Sakamoto / 23 時の音楽

 Music for 23 o'clock と言った方が格好いい? というのはさておき。
 てゆか何で「23 時の音楽」なのでせう? ドラマの放送が 23 時だったりしたのだろうか。ちと安直すぎ? 一日が終わる 1 時間前という設定での楽曲なのかも。オトナの private time て感じで。
 菅野よう子が音楽担当した、NHK ドラマ「真夜中は別の顔」の soundtrack。小生は菅野よう子というと「才気走っていて album はとっちらかってばかり」という印象(笑)なのだけれど、この album は結構まとまりがあって聞き易いです。南国風味で涼しげな曲が並んでいるし。D'n'B に乗せて funky な bass が押さえ気味に跳ねる tr.4 "Pepper strech"、Horn が speedy に疾走する tr.1 "Two things" とかは菅野お得意の thriller 向け楽曲。
 feature されている歌姫は坂本真綾。菅野とのコンビは有名だけれど、solo 作では顕著な idle 志向の歌い方はこの album では皆無。全 14 曲中 vocal track は 6 曲、と、album の半数近くで坂本の歌が feature されているが、殆どが声を音響として使っているような趣。決して坂本の歌が引っ込んでいるようには聞こえないので、これは意図的な音作りなのだろう。23 時にもなって朝駆けの元気溌剌な声もなかろう、という訳か。
 guitar で保刈久明も参加。ありゃりゃ、こんなところにもいらっしゃったのですか。"Kokoro library" の soundtrack、新居昭乃の album と続いているので、いつの間にかお馴染みの人になってしまっているなぁ。

 ちなみに drama の方は殆ど見てません(笑)。映像は anime か movie でないと続かない体質になってしまってる様子なので……。

[news] World Cup

 日本はベルギーと 2-2 で引き分け。内容的にも負けてない試合だったようだ。やりますねぇ。

log modified: 2002/06/05 00:52:29 JST

2002.06.05 (Wed)

Susumu Yokota / Boy and Tree

 それにしても何という創作意欲であろうか。今年に入って sublime の "Sound of Sky" に続く full album 二枚目。昨年度も skintone から "Grinning Cat" と "Will"、一昨年の 2000 年には sublime からの "Zero" と skintone からの "Sakura" を出してたなぁ。三年に一作出れば御の字な昨今の音楽業界で、こんなに放出しまくって良いのでしょうか。しかもいずれも Susumu Yokota 印の押された高 quality な album ばかり。techno 界の星新一とでも言うべきか。
 Yokota の作品には何種類かの傾向があって、大別すると sublime 盤は結構 house 寄りで、skintone では "Sakura" のような beatless な ambient ものと、"Grinning Cat" のような映像的な音、そして "Will" のような tribal 〜 deep house 路線があると思う(*1)
 "Boy and Tree" は、"Grinning Cat" の続編とでも言うべき作品。小生はこのような作品にこそ Susumu Yokota の originality を感じます。決して明るくも雄弁でもないけれど、深く沈み込むような ambience の中で、仄かに光り輝くものの軌跡を追いかけているような感触がある。どこか遠い記憶を呼び起こすような淡い色彩に包まれているのは、民族音楽的な意匠が凝らされているからか。
 一聴して忽ち世界が一変してしまうような、そういう音楽ではない。するりと耳元をすり抜けて、微かな余韻を残して虚空に散ってゆくような。しかし何度も聞き返すと、濃い霧の中に漂う媚薬に酔わされることになる。長く聴ける一枚です。お買い得です。
 最後の曲は Reich の "Different Trains" を連想。

diary

 のへー、暑い。もうクーラー使ってます。

*1: まぁ "Will" は Yokota 本人が「skintone では異質」と言っているから、突然変異のようなものと考えるべきかもしれないが。*
log modified: 2002/06/06 00:59:51 JST

2002.06.06 (Thu)

Optic Nerve / Optical

 あからさまに Detroit follower してる、Keith Tucker の Optic Nerve 名義作。これが first album で、過去 10 年間で release した track の compile らしい。
 tr.5 "Premonition" なんて 1993 年の作品で、そこはかとなく古くてしかも良い感じだったりする。この track が album にぴったりとはまっているということは、10 年間で作風が変わってないとゆーことの証左。これも個性と言っちゃっていいですか?
 うーむ、取り立てて凄い album では無いのだけれど、やっぱり detroit techno らしいキレイなシンセ音が疲れた心に染みるんですわ。tr.1 "Virtual World" とか tr.8 "Shade of Gray (Dream Mix)" とか、hard minimal track の後に流れてきたら泣いちゃうかもよ、って曲ばかりです。
 おっと、どうも "Premonition" と "Shades of Gray" は、この album のために rework してるらしい。なーんだ、道理で統一感があるわけだ(笑)。
 title もズバリな tr.9 "Detroit Night Drive" から、Jeff Mills の track を彷彿とさせる stoic な tr.10 "Deep" へ。soulful だよなー。

diary

 寝過ごしてしまった(爆)。目覚ましを on にしてなかった様子。をうをう。

[comp] fluxbox

 なんとか "~/.fluxbox/menu.ja_JP" の認識に成功。「init は fluxbox が起動していない状態で書き換えなくてはならない」の意味がやっと解りましたよ。fluxbox って、終了したときも init を自動的に書き換えてたんだなぁ。

log modified: 2002/06/07 00:56:02 JST

2002.06.07 (Fri)

Sonny Clark / Cool Struttin'

 脱力系 jazz といえば Sonny Clark のこの album。するりするりと上滑りで、強烈な印象を残さない Clark の piano は、実にそこが味になるわけで。ずるいよね。Art Farmer と Jackie McLean の二管も持ち味生かした涼しげな play を披露。いわゆる jazz っぽい jazz なわけで、新鮮味は薄いけれど、50 年代の jazz の音って感じが良く出ている。佳作。

log modified: 2002/06/08 02:11:55 JST

2002.06.08 (Sat)

Blankey Jet City / Romeo's Heart

 この album が世に出たのは 1998 年の 6 月。それから 4 年が経って、Blankey も既に解散してしまっている。時の流れ、か。そういえばこの album が出た頃って、はみぃは金も職もなくて糊口を凌ぐのに精一杯だったなぁ……などと昔を思い出したりして。んで、その時に買いそびれていた CD を、本日ようやく購入した次第。
 久々に聴いたベンジーの声は、相変わらず真っ直ぐに耳に入ってきて、keyboard 打つ指を止めてしまう。風評で聞いたコンピュータの導入も、それほど気にならない。思っていた通りの Blankey Jet City の音。初期の頃のような、壊れかけの車で全力疾走して今にも分解してしまいそうな勢いと脆さは、ここにはない。その代わり、タフに強かに時代を生き抜いてきた 3 人の、熟成した Rock Spirits に溢れている。
 物足りなさを感じないと言えば嘘になるけれど、静かな曲も激しい曲も、自然な流れの中で演奏できるというのは凄いことである。そして、そんな状態でずっといられる 3 人ではないだろうということも、悲しくも感じられる。安定しているが故に、いつ終わってもおかしくないような緊張感。そんな気分を味あわせてくれるような音は、そう滅多にあるもんじゃない。
 last track の "ハツカネズミ" が、instrument のみで妙に泣けるなぁ……。

get
  • Blankey Jet City / Romeo's Heart
  • B12 / Electro-Soma
  • James Ruskin / Point 2
  • Namco / Game Sound Express vol.6 Starblade & Galaxian3
  • Namco / Game Sound Express vol.12 Galaxian3 theater 6
  • Glyn Moody 『ソースコードの反逆』
[comp] ADSL

 モデムがきた。しかし Lan カードが刺さってないのでまだ使えない。明日買いに行こうっと。

log modified: 2002/06/09 00:40:25 JST

2002.06.09 (Sun)

James Ruskin / Point 2

 Jeff Mills 直系の硬派な minimal techno 道を追求する James Ruskin、2000 年の Tresor 作。
 小生は初めて聴いたのだけれど、ambient な立ち上がりの tr.1 "Before The Calling" は序曲としても、それ以降の minimal track の応酬には正直腰が抜けます。Surgeon 的な力押しや、Oliver Ho 的な土着性とはまた一味違う、微妙な感触がある。
 何と言っていいのか、mechanical な音の狭間で soul が蠢いている、とでも表現しようか。音の感触自体はひんやりとして冷たいのだが、Jeff Mills の作品のように果てしない螺旋を描くわけではなく、絶妙な break や voice の上物によって、聴いていて高揚するような仕掛けが張り巡らされている。上手い人です。

[comp] ADSL

 無事に繋がりました。詳細は後日。

[news] ワールドカップで日本がロシアに 1-0 で勝利

 だってさ。初勝利、おめでとござります。

[anime] シャーマンキング

 ロニーとオジーとアイオミで、チーム・サバスとゆーのはあまりにベタ(笑)。
 しかもロニーがフロント(爆笑)。

log modified: 2003/10/05 02:26:41 JST

2002.06.10 (Mon)

Yoshinori Sunahara / Take off and Landing

 club と airport を繋ぐもの、と言うと "Brian Eno / Music for Airports" ですか(違う)。Eno の ambient は、空港のロビーで空気に交わりつつ旅への期待と倦怠をゆるゆると味わう類のものだけれど、この新宿地下で鼓動する airport では露骨な旅風情を描きます。
 何より賑やか。Techno と言うよりは disco な mood。えぇまぁ聴いているうちは楽しくて良いのですよ。しかし気が付けば海岸でぐったりな感じになってしまうんですわ。音の密度の高さ、そして悔しいことにインチキと一蹴できない高級感が空の旅の豪華さを見事に演出しておる。だいたい疲れ切った頃にノスタルジックな tr.13 "My Love is Like a Red, Red Rose" が流れてくるってのは反則も反則。くそう、してやられたり。
 んでもんでも、毎日聴くような album ではないんです。だいたい空の旅でゴージャスで高級で、ってのはたまにあるからそう思うのであって、毎日がそんなでは映画「ファイトクラブ」の彼みたいに根っこの方で狂気が渦巻いてしまうのである。忘れた頃に聴きましょう。そして項垂れましょう。「旅はいいねぇ」とかなんとか、ありふれた台詞でも口にしながら、ね。

[anime] サイボーグ 009

 前回の doppelganger な話といい、今回の時間が止まる話といい、最近の Cyborg 009 は deep な話が続くなぁ。単純な hero ものに堕さないという、スタッフの意気込みが未だに続いているとは。立派なものです。特に今回は、009 が時間の止まった世界を延々と歩き回るシーンで、下手に音を付けなかった点が見事。そういう世界ではあるものの、実際にやれるかどうかはまた別の問題で、コムロな大げさ string が下手に被さるよりも効果的な演出だったと思う。

log modified: 2003/10/05 02:26:59 JST

上旬 / 中旬 / 下旬