Noisy Days in September, 2007

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2007.09.01 (Sat)

[movie] Death Note リライト

 荒木哲郎監督作品、2007 年。TV anime 版第一部に新作 cut 付けての再構成版。
 高校生の夜神月が手にした一冊の note、それはそこに名前を書かれた人物が確実に死ぬという死神の note だった。犯罪者の居ない世界を創るべく、力を使って世界中の犯罪者を次々に葬っていく月は、やがてキラと呼ばれ恐れられる存在になる。一方、ICPO はキラを大量殺人犯と考え、数々の迷宮入り事件を解決に導いた探偵 L にキラ事件の調査を依頼する……。

 anime 版は 2 話程度しか観てないのですが、まぁこれくらい短い方が疲れなくて良いのです。
 特定の方法で完全犯罪を成すことのできる犯人を相手にして、自分が標的にならないようにしつつ、如何に相手の正体を見抜き捕らえるか……ってところで打々発止の頭脳戦が繰り広げられるという趣向。仕立は suspense ですが、偽キラの登場や大捕物もあり、起伏に富んだ展開で面白かったであります。

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  • 水木 しげる 『鬼太郎国盗り物語 2』
  • 岩崎 陽子 『新選組異録 無頼 2』
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 定例飲み会。体力の衰え甚だし。

栗本 薫 『ノスフェラスへの道 (グイン・サーガ 97)』
「神よ」
 ハゾスはつぶやいた。
「哀れなるこの国の魂を救い給え」(page 39)

 みだりに神頼みするでない。早川文庫版で読了。
 ケイロニアに戻ったハゾスは皇帝陛下に事のあらましを伝えノスフェラス遠征軍の編成に取り掛かる。シルヴィアはグインがいない隙に放蕩三昧している様子ですが今回出番なし。パロからはヴァレリウスらがやってきて遠征軍に合流するも、その中には家出王子マリウス君も混じっていたので、嫁さんのオクタヴィアや皇帝陛下と大揉めに。一方のノスフェラスではグインが中原目指して一人出発、の巻。

 いや凄いねマリウス君。背中から刺されてもおかしくない男の筆頭であります。皇帝も一国の長ならば最善策がお騒がせ男の密殺であることくらい解るでしょうに、結局野放しとは甘すぎるにも程があるってもんです。全く、グインの世界は善意でできてますと言わんばかりの展開で、おかしいやら悲しいやら。
 ここいらで手綱を引き締めてほしいところですが無理ですかね無理ですか。

log modified: 2007/09/19 02:55:49 JST

2007.09.02 (Sun)

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  • Timmy Regisford / Africa Calling (2CD)
  • Nigel North / J.S. Bach: Bach on The Lute Box Set (4CD)
[movie] Brave Story

 千明孝一監督作品、2006 年。
 奨学五年生の三谷亘は何不自由ない生活を送っていたが、ある日、父親が家を出て、母親が倒れて入院するという状況に陥る。家族崩壊という運命を変えるため、亘は転校生の芦川美鶴が言っていた異界の門をくぐり、幻界へと旅立つ。幻界の宝玉を集めて剣の柄に収めると、願いが一つだけ叶うのだという。旅を続けるうち、亘は魔術師として先に幻界に入っていた美鶴が宝玉集めのため各地で横暴を働いているという噂を聴く……。

 宮部みゆきの原作もタリスマンも読んでない小生ですが、そもそもこの手の枠付き fantasy は苦手なのであります。異質世界の住人に甘すぎるんだよなぁ。その辺の厨房があふがんに飛ばされてちやほやされるなんてありえん、いやありえんから fantasy とか言うのも甘すぎるだろ畜生め。
 それはさておきこの映画、傍目から観ていても volume 小さすぎで消化不良な部分が多いのは明白。宝玉とは関係なさそうな event で玉がほいほい手に入ってたり、幻界の登場人物との交流が殆ど描かれてないにも関わらずやたらと仲間意識が強かったり、亘たち以外の旅人も宝玉集めてるはずなのに宝玉の取り合いは起こってないし。まぁそうした細かい部分の整合を切捨てて、亘と美鶴の友情譚や、運命を変えることの意味を問うといった仕掛けに力点を置いた作りになっているようにも見えますが、それにしても唐突な展開と台詞回しで説明不足な感がありあり。
 原作読むのは大変だから映画で、という方には良いかも知れませんな。声優は下手。音楽と背景が意外とよろしかったであります。

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 ふと立ち寄った Uniqlo で ECM T-shirts を発見。なかなか味なもんを出しますな。Terje Rypdal "Waves" と、Pat Metheny "Offramp" の T-shirts を思わず購入してしまいましたとさ。

笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 9』

 講談社文庫版で読了。8 巻の続き。
 秘境の奥地で九鬼は遂に女神マヌーキと出会う。お姉さんと情欲の炎を燃やせば世界を救えるのですと言われた九鬼は喜び勇んでその申し出を受けるが、罠によりマヌーキは燃えすぎて粕になってしまう。女神の使命はキキに受け継がれるが、当のキキはスペシネフの陰謀によりとっ捕まってしまったという。九鬼はミルチャと共にキキの待つ USSR に向かうが……。

 おっと、今ごろになって九鬼にはスペシネフにも理解できない変な力があるとかないとか言われてます。凡人代表じゃなかったのかくっきー、この裏切者め。

log modified: 2007/09/24 17:04:31 JST

2007.09.03 (Mon)

Steve Reich / The Cave

 The Steve Reich Ensemble の演奏によるもの。指揮は Paul Hillier。1994 年録音。Nonesuch の 79327-2。CD 2 枚組。
 West Jerusalem、East Jerusalem、New York City の三箇所の街頭で収集した言葉を元にして melody や rhythm を付けて作品に仕立てたもの。poetry reading のような代物ではなく、言葉が旋律の断片として機能しつつ、同時に言葉そのものの intonation も持っている、従って総体としては音楽のようで音楽でない、言葉のようで言葉でない、何とも微妙な作品であります。
 "Come Out" や "It's Gonna Rain" といった初期の頃から Reich は言葉への関心をあからさまに打ち出していたわけですが、それらが短い phrase の変容を theme にしていたのに対して、"The Cave" のそれは、従来より遥かに多くの phrase を元にして、背景を覆う ensemble の安定した音楽世界と、そこに唐突ぽく挟み込まれながらも挟み込まれた瞬間に音楽の部分として機能する言葉の磁力との間で、延々と戯れる様を描いているような情景を描いております。流石は元祖 techno 耳と言うべきか。
 成功しているかどうかはともかく、試みとしては面白い一作であります。

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 vf5、最近は連戦連敗で、一本も取れずにウン連敗なんて珍しくない日々が続いております。いろいろ足りてないのぅ。
 と言いながらも何故か同段戦では相手に恵まれて、三段から四段に復帰致しました。どうなっとんのや。

log modified: 2007/09/04 02:33:47 JST

2007.09.04 (Tue)

Steve Reich / Tehillim

 Steve Reich & Musicians の演奏によるもの。指揮は George Manahan。1981 年録音。ECM New Series 1215 ですが、小生保有は邦盤 J25J 20305。
 聖書の詩篇からの text を用い、四人の女声を中心にして木管や弦楽器も入った室内楽形式で演奏される曲であります。演奏時間は約 30 分。
 "The Cave" と同じく text を素材にしていますが、こちらの方が音楽ぽい仕立てです。序盤から現れる女性 vocal による四声の kanon は、その polyphonic な響きで中世の教会音楽を連想させますな。しかし漸次的 process の段階を終えた Reich の指向は、あくまで声を聴かせ言葉を伝える点に置かれています。複数の声部が重なる場面も少なくありませんが、器楽が声に寄り添ったり monophony に移行したりして melody は強調され、場面単位での緩急はあるものの rhythm は安定しているので、minimal な音に期待されるような位相のずれは殆ど感じられません。しかしそれゆえに simple な声の力強さや美しさがまっすぐ届いてくるのであります。終盤の haleluyah 絶唱で心おきなくあちらの世界に旅立てます。
 いやはや素晴らしい作品。やっぱ良いメロ書くねこの人は。

log modified: 2007/09/05 02:53:07 JST

2007.09.05 (Wed)

Steve Reich / The Desert Music

 Steve Reich & Musicians with Chorus & Members of The Brooklyn Philharmonic の演奏によるもの。指揮は Michael Tilson Thomas。1984 年録音。WPCC-4090。
 これも "The Cave" や "Tehillim" 同様の text ものですが、合唱隊や orchestra による演奏なので大仰な雰囲気であります。text 部の絡みはそれほど強烈ではなく、普通に合唱してます。その分、器楽は pulse 打ったり minimal な phrase を重ね合わせたりと Reich 節を強調。
 しかし Reich の作品の中ではどうも暗くて目立たない一作と思っております。小編成で、音の立上りの良い楽器でこそ minimal は映えるように思うのですが、どうなんでしょ。

log modified: 2007/09/06 02:19:37 JST

2007.09.06 (Thu)

Steve Reich / The Four Sections; Music for Mallet Instruments, Voices, and Organ

 "The Four Sections" は The London Symphony Orchestra の演奏、指揮は Michael Tilson Thomas。"Music for Mallet Instruments, Voices, and Organ" は Steve Reich & Musicians の演奏。Nonesuch から 1990 年に出た CD であります。型番は WPCC-4086。
 "The Four Sections" は、流石の Reich 先生も自分内再生産の道を歩んでしまいましたな一作。どっかで聴いたような phrase、どっかで聴いたような pulse に転調。ううむこれは Reich 流の 10 年総括 digest 版て位置付けになるでしょうかね。とはいえ minimal 多重奏への揺り戻しが起こっているのも確かで、Reich の orchestral な作品としては上手くまとめられている方ではないかと。
 "Music for Mallet Instruments, Voices, and Organ" は Reich らしい minimal を聴かせる一作。木管術士としての面目躍如。やっぱこういう方向の作品がええですな。

log modified: 2007/09/07 02:45:18 JST

2007.09.07 (Fri)

Steve Reich / Octet; Music for a Large Ensemble; Violin Phase

 Steve Reich & Musicians による演奏。1980 年録音。ECM の 1168 番。
 歴史だ text だとうるさく言わない頃の Reich 作品集であります。Reich と言えば本人の意向はともかく minimal な音と相場が決まっておるわけですが、この album の曲はどれも Reich ならではの世界変容系音楽になっております。短い phrase が積み重なりながら次第に変化していき、単純な仕掛けでありながらその音は予定調和からも絶えず逃れていく。微妙な不安定さと緊張感、これぞ Reich ですなぁ。
 "Octet" は何度聴いても名曲であります。

diary

 仕事の時間は決まっておるが作業量はどんどん増えてる感じ。調整難しいのぅ。

 嫌いや苦手や言いつつも雷電 IV やってたり。light でようやく 5 面到達。んが。もう無理だって。

log modified: 2007/09/08 03:03:23 JST

2007.09.08 (Sat)

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  • Therapy? / Music Through A Chaap Transistor The BBC Sessions (2CD)
  • Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra / Live Vol.2 parallel circuit (2CD)
  • Various Artists / Hindemith: Misica da camera con pianoforte
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 社用で某所へ。噂話をいろいろ仕入れました。月末はばたばたするかも。

[movie] Carlito's Way

 Brian De Palma 監督作品、1993 年。邦題「カリートの道」。
 麻薬密売で 30 年の刑を言い渡されていた Carlito 'Charlie' Brigante (Al Pacino) だったが、友人の弁護士 David Kleinfeld (Sean Penn) の尽力もあり、5 年で釈放される。裏稼業から足を洗うことを決意した Carlito は南国で貸し車屋を営むのを将来の夢に据え、その為の資金作りのため知合いの disco に投資して着実に金を貯めようとする。そして昔に別れた恋人 Gail (Penelope Ann Miller) と寄りを戻し、素朴な幸せを夢見る。だが密売屋だった頃の人間関係は彼を再び暴力の世界へと引き戻そうとする……。

 Al Pacino もこういう映画にゃはまりますなぁ。"The Godfather"、"Scarface" ときてこの映画とくりゃあ暗黒映画界の顔役みたいなもんですな。
 De Palma 映画らしい stylish な演出もちらほら出てきますが、今作ではそれを売りにするよりは Carlito 一代記としてじっくり進めていくという趣向なので、中盤まではちと tempo が悪いです。しかし終盤には David の乱心や Carlito と刺客との戦いもあって楽しめます。
 それにしても Carlito は男前すぎますなぁ。仲間の絆を大事にして筋を通しつつ堅気への道を歩んでいるのに、その仲間の方は Carlito を裏切ってばかり。抜けるに抜けられぬ黒い螺旋に翻弄される Carlito、その目指す場所が paradise てんだからこりゃもう泣くしかないわと。De Palma も昔堅気な点は Carlito と通じるもんがありそうですな。なかなか良くできた佳作。

log modified: 2007/09/10 03:09:57 JST

2007.09.09 (Sun)

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  • Unbeltipo / Pheasantism
  • 羅針盤 / むすび
  • Pat Metheny / New Chautauqua
  • Kenichiro Fukui / Einhander Original Soundtrack
  • Yuzo Koshiro / Yuzo Koshiro Best Collection vol.1 (3CD)
  • Yuzo Koshiro / Yuzo Koshiro Best Collection vol.2 (3CD)
  • James Patterson 『Maximum Ride: School's Out - Forever』
[movie] 天平の甍

 熊井啓監督作品、1980 年。
 天平年間、遣唐使として大陸に渡った若い日本人僧の普照 (中村嘉葎雄)、栄叡 (大門正明)、玄朗 (浜田光夫)、戒融 (草野大悟)。高僧を日本に招くという命を受けていた 4 人だったが、彼らの留学中に日本は朝廷の財政難で遣唐使を送れない状態になってしまう。それでも高僧探しを続ける彼らだったが、途中で戒融が仏教の道を究めるため一人旅立っていく。残った三人はやがて鑑真 (田村高廣) に出会う。日本への渡航を決意した鑑真は、幾度も渡日を試みるが失敗。やがて玄朗が去り、栄叡が死に、鑑真は失明する……。

 鑑真和上の日本入りってこんなに苦労したんやなぁと。まぁ当時の国民的スターがお忍びで国外脱出して未開の地へ行こうとするわけですから大変なのも宜なるかなでありますが。映画としては起伏に欠け単調。鑑真役の田村高廣は気合い入っておりました。
 音楽は武満徹が担当。のっぺりしたところがまた映画と合っております。

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 思い出したようにケツイ。1-1 boss 戦で被弾して涙ちょちょ切れました。それでも昔の記憶を頼りに 1-5 の縦穴前まで。

 雷電 IV は light で 5 面道中まで。4 boss 戦は多少冷静になれるようになったものの、まだ bomb 無しでは頼りない……。

log modified: 2007/09/10 01:49:39 JST

2007.09.10 (Mon)

Laurent Garnier, Bugge Wesseltoft, Philippe Nadaud & Benjamin Rippert / Public Out Burst

 france の techno producer、Laurent Garnier による jazz で techno な album。2007 年発表、F Communications の F261CD。CD 1 枚と 2 曲入り Video CD の set。
 techno 屋が jazz に色目使うとコケる、ってえのが昨今の通説でありますが、そこは Laurent Garnier、jazz な idiom そっちのけで techno & electro 街道驀進なのであります。で、その上で北欧偽 jazz 畑で鍛えた諸氏が取っ組み合いを果たすの図。
 そうそう、こういう路線がやっぱ良い塩梅なのですよ。jazz は装いに留めて根っ子は
techno や d'n'b で押さえておく方が、drive 感を保ちながら有機的な groove を注入するという構図に持っていきやすかろうし、techno 的には満足できる仕上りになろうってもんです。真性 jazz な人はこういう album 聴かないだろうし、文句も言われますまい。
 vcd の方にも入っている名曲 "Man With The Red Face" の concept を、Bugge Wesseltoft という強力な助っ人の手を借りて拡張したらばこうなった、という趣。Bugge Wesseltoft の leader album はどうにも抽象的になりすぎてましたが、そこを Laurent Garnier らしい男気溢れる rhythm track でぐっと手綱を引き締め明確な方向性を打ち出しております。双方にとって利のある交わりであったようですな。ええもん聴かせて頂きました。

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 雷電 IV、5 面の rocket から出てきた球体のところまで。5 面は殆ど初見でしたが、まーよく頑張りましたと。敵の出方が達人王みたいでイヤンな面ですなぁ。

log modified: 2007/09/11 03:21:12 JST

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