Noisy Days in September, 2004

- first 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2004/09 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2004.09.01 (Wed)

McCoy Tyner / The Real McCoy

 暑いときこそ熱い jazz で。McCoy Tyner (p)、Joe Henderson (ts)、Ron Carter (b)、Elvin Jones (ds) による 1967 年録音。Blue Note の 4264 盤。
 John Coltrane 黄金期を支えた McCoy Tyner と Elvin Jones ですが、tr.1 "Passion Dance" のような勢いのある曲では、Coltrane と演っていた頃を連想させるような熱さを感じさせてくれます。Elvin の畳みかけるような drumming もさることながら、McCoy の percussive な piano も素晴らしい。code の塊をがっつんがっつんぶつけながら、微妙に拍をずらしたり melodious な旋律を挟み込んだりして、刺激的な演奏を聴かせてくれます。tr.3 "Four By Five" で Joe Henderson が solo 取ってる間、Elvin と McCoy が絶妙の combination で伴奏しているのも見事。流石に長いこと組んで修行しただけのことはありますなぁ。
 Ron Carter が相変わらず優等生的、Joe Henderson は流石に Coltrane 程の弾け方を見せなくて燃焼不足、って点はあるにしても、全曲 McCoy Tyner の自作曲で、かつ group の一体感を前面に押し出した弾丸演奏で押し通していて、気合いは充分。残暑凌ぎにどうぞ。

diary

 微妙に spam 対策してみたり。見た目は変わってませんが。

 quiz 大会の参加者に編入された模様。仕事場では猫耳隠してるつもりですが、何故かよくとっつかまるような……。研修の埋め合わせ人員にもされてしまったし。これも星の巡りか。

 FT 再 debut。幸先の良い start でしたが結局は適正勝率に戻りましたとさ。

log modified: 2004/09/02 02:34:38 JST

2004.09.02 (Thu)

Silent Poets / Potential Meeting

 暑い暑いと思ってましたが、夜道を一人歩いていると、そこはかとなく秋の気配を感じたり。季節の変わり目の微妙な雰囲気。んでは微妙繋がりで Silent Poets のこの album で。1993 年発表。
 "For Nothing" や "To Come..." といった緻密で隙のない album とは対照的に、ゆるゆるで隙間の多い展開です。脱力系 dub というか、都会派 down tempo というか。tr.9 "Moment Scale" なんて、Calm か Thievery Corporation の track と言っても通じてしまうんではなかろうか。この緩さ加減は、10 年前よりむしろ今の耳で聞いた方が受け入れやすいでしょう。
 とはいえ、やはりそこかしこに poets らしらは刻まれている。さりげない断片やありふれた素材を、流れに任せて配置していくと、個々の parts が強い磁力で結合されて、印象的な一枚の絵になるような、そういう感触。歩幅の感覚で刻まれる beat、そこに流れる風景は、微妙に移り変わりながら、時折美しい瞬間を垣間見せる。その在り方が自然であればあるほど、その普通さが見せる魔法に、新鮮な驚きを覚えるのである。
 Silent Poets にしては聞きやすい album だと思います。まだ普通な音に聞こえるところが入りやすい所以か。

[news] 『式神の城III(仮)』発表!2005年アーケードに登場! [Gpara.com]

 TAITO Type-X で作る様子。NAOMI の STG は個人的に性に合わないものが多いんですが、Type-X はどうかな……。

[news] 理系出身vs文系出身のSE出世事情 [@IT]
「理系なら文系の、文系なら理系の利点を吸収して、両方の要素を兼ね備えられれば有望です」

 上に行けば行くほど communication skill が物を言う、ってのは納得。

diary

 ええと、QMS が Quality Management System で、BCR は Bar Code Reader か……。いきなり略語で言われてもなぁ。

 職場の偉いさんが「XP のログオン画面から先に進めない」と大弱り。聞けば先日の virus 騒ぎの対策で、user account を全て無効にしてしまったらしい。使える account が一つもない、administrator でも入れない……となると、ううむ、どうすりゃいいんでしょう(爆)。

 iアプリ勉強中。Java 組むのも久しぶりですなぁ。

log modified: 2004/09/03 02:25:32 JST

2004.09.03 (Fri)

diary

 いつもながら低調。

[movie] Conan the Destroyer

 Richard Fleischer 監督作品、1984 年。邦題「キング・オブ・デストロイヤー コナン part 2」。
 これは、後に自分の王国を持つと言われる男の、若かりし頃の冒険譚である。盗賊 Malak (Tracey Walter) と共に旅を続けていた豪腕剣士 Conan (Arnold Schwarzenegger) は、女王 Taramis (Sarah Douglas) からある提案を持ちかけられる。処女姫 Jehnna (Olivia d'Abo) と共に魔法使いの城に行き、彼女にしか触れられない鍵を手に入れ、その鍵から彼女らの崇める神 Dagoth の角を持ち帰ることができれば、Conan の亡き恋人 Valeria を甦らせる、と。Conan はその提案を承諾し、姫を護衛する剣士 Bombaata (Wilt Chamberlain)、魔法使い Akiro (Mako)、女盗賊 Zula (Grace Jones) らを引き連れて魔法使いの城へ向かう。一方、女王の目論見は処女姫 Jehnna を Dagoth の生け贄に捧げ、Dagoth 復活を成就させること。Conan を捨て石としか見ていない女王は、役目を終えた Conan を抹殺すべく、手兵を送り込むのだった……。

 今や州知事となった Schwarzenegger、予言は当たっていると言えなくもないな。
 前作は筋肉版 "Ben-Hur" みたいなお話でしたが、この続編はただただ安い RPG な出来。あーはいはい、仲間出来たのね、魔法使いの「鏡の間地獄」は鏡晒してる時点で負けてるだろ馬鹿、おっと、姫の気まぐれで入り込んだ洞窟で角みっけ。角の番人と戦ってる隙に Bombaata は姫連れてトンズラ。州知事は「邪教許すまじ」と女王の城に殴り込み、ついでに神様もぶちのめして happy end。ひたすら解りやすい展開で娯楽に徹している映画ですが、あまりに単調なので見終わると筋肉酔いになります。うええ。
 他の剣士たちは鎧に身を固めているのに、Conan は腰に布巻き付けただけの姿で延々と戦っておる。即ち筋肉こそ鎧、筋肉こそ楯。この心意気を読み切れぬ雑魚は戦う前から負けているのである。つか君たち弱すぎじゃよ。大ボスもあの様ではねぇ。
 衣装は良い具合です。蛮族ちっくというか何でもありで汚れてそうなところが。Akiro の山伏みたいな装束が良く似合ってました。あとは女王様の女王様装束、これまたお約束なエロ具合で良好。
 前作に比べればヘボ映画ですが、剣をヒュンヒュン振り回す Conan はやっぱ格好ええのぅ。ということでそれなりに楽しめました。

log modified: 2004/09/05 02:42:48 JST

2004.09.04 (Sat)

diary

 某 hotel で会社の式典。知り合いが壇上に上るとやっぱり嬉しいもんです。ただまぁ、業務発表の際に NDA の絡みで突っ込んだ話が出来ないってのは大きな枷ですな。話してる人達ももどかしそうに見えたし。何はともあれ、お疲れさまでした。

[movie] Camille Claudel

 Bruno Nuytten 監督作品、1988 年。
 19 世紀末、まだ駆け出しの彫刻家である若い女性 Camille Claudel (Isabelle Adjani) は、Auguste Rodin (Gerard Depardieu) にその才能を見込まれ、彼に弟子入りする。始めは Rodin に認められないことを僻んでいた Camille だったが、やがて二人は互いに認め合い、また男女の関係にも進んでいく。しかし Rodin は長年連れ添った愛人の Rose (Daniele Lebrun) との関係も引きずっていて、三角関係に耐えられなくなった Camille は Rodin に二者択一を迫るが、彼の優柔不断に愛想が尽き、遂に Rodin と別れる決心をする。Camille は自分名義の作品を作り、それは好評をもって迎えられたが、Camille の心中に深く根ざした Rodin への愛憎は、やがて Camille の精神を蝕んでいく……。

 女の情念映画。才能の枯渇した男 Rodin のために自らの才能を惜しみなく注ぎ、それでも Rodin の心を繋ぎ止められなかった Camille は、Rodin を見返すために更なる傑作を生みだしていく。ところが Rodin は相変わらず Camille を賞賛する声を上げていて、世間もそういう Rodin を認めている。その状況が Camille を更に逆上させ、否が応でも Rodin を悪者に仕立て上げようとして彼への抽象を escalate させていく。妥協がないというか大人になりきってないというか、ある意味芸術家らしい芸術家なのでありました。個展会場にお化け狸な装いで現れる様はその過剰性が痛々しく、誰にも話しかけられない Camille を黙々と捕らえる camera の視点がまた痛い。
 後半は悲劇一直線で観ていて辛くなります。舞台仕立てや役者の演技など、悪い映画ではないのですが、自己中心的な芸術家が愛憎の果てに自滅するというお話なので、観ている方に入り込む余地は無く、Camille が狂っていく様をただ見届けるしかないってのは苦行そのものだったりする。疲れる作品でした。

log modified: 2004/09/17 02:27:07 JST

2004.09.05 (Sun)

diary

 知り合いと焼き肉で奈良へ。
 とりあえず VF4FT。寂れてる(爆)。時間も押してたので 1 勝 1 敗で。

 奈良の牛藩という焼き肉屋で食ってる間に地震があったらしい。全く気付かず。
 今日はいつもより食いに走ってました。胃袋が週末仕様になっているようです。睡眠時間が充分なら常人並に食えるということが証明された様です。よかったよかった。

 根城に戻ってきて VF4FT。子連れ兄さんにボコられました。

 帰宅後、酒飲んでるとまた地震。おお〜揺れてる揺れてるぅ〜って、これは二日酔い促進装置か。まぁ、一人で居るときはあまり飲まないから大丈夫、と思いたい。

[movie] A.LI.CE

 前島健一監督作品、2000 年。
 西暦 2000 年、16 歳の亜利寿は月行きの space shuttle に乗っていたが、shuttle は何らかの trouble により墜落、更に何者かの追撃を受ける。その危機を辛くも逃れた亜利寿は、ユアンと名乗る少年に助けられる。ユアンは、今が西暦 2030 年であり、世界は独裁者ネロの作り出した computer、SS10X により支配されていると告げる。亜利寿は SS10X の手兵である stealth 兵に何故か追われ、また SS10X に抵抗する解放軍にも追われる身だった。ユアンや、stewardess robot のマリアに助けられながら、ネロの居るキングダムへと向かった亜利寿は、しかしあえなく解放軍に掴まってしまう。解放軍の leader、ニコライは、亜利寿こそがこの世界を生み出した母親なのだと告げる……。

 全編 3D CG で作られた映画。なんですが、CG は sega saturn 時代を連想させる出来。視点を pan させながらの描写は流石に 3D ならではの見せ方ですが、使い方が平凡なのであまり印象に残らないし。character の造形や動きもぎこちない。4 年前の作品としてもちょっと酷いような。
 scenario も御都合主義的で素直に楽しめない。time slip に robot に巨大 computer に電脳世界と、とりあえず SF 的な gadget は詰め込んで、そこに機械 vs 人間の図式も持ち込んで、両親を連れ去られた少年や自殺した親友の声が忘れられない少女の思いと生き様も放り込んで、ついでに stewardess は 3 度も衣装替えさせ、最後は「ecology も大事だけどやりすぎはイカンよ」と締め括るってのは如何なものか。素材詰め込みすぎで話の方向性があっちこっちに振り回され、結局は何処かで見たようなネタの寄せ集めとしか思えなくなる。亜利寿の心情の揺れを描かないままで終盤の対決を見せられても、当惑しか出てこないんですが……。
 つまりは 3D CG で作ったぜいやっほぅ、という映画。うちのお袋に勧められる映画ではないです。

log modified: 2004/09/06 01:59:24 JST

2004.09.06 (Mon)

U2 / Achtung Baby

 小生にとって U2 への入り口となった album、1991 年発表。と言っても、当時は CD 買う金もなかったので、rental を metal tape に落として延々と聴いてたわけですが。ちなみに同時期に聞き込んでた album には、"Metallica / Metallica"、"Rage / The Missing Link"、"Slayer / Seasons in The Abyss" 等々があります。うひゃ、metal ばっか(爆)。
 で、U2 のこの album。昔からよく解らん album だったなぁ。激烈 pop という訳でもなく、重量級 metal な訳では勿論なく、汗だく rock という訳でもない。love だの baby だのといった単語が Bono の切々たる vocal に乗って歌われるけれど、そこには迸る熱気はなく、かといって淡々としているわけでもない。全体的な form は guitar rock のそれだけれど、精神を高ぶらせるというよりは冷却するような感触があるし。これが英国風の嗜みってもんかのぅと一旦は納得してみたものの、後の brit pop のへたれ具合を知り、その認識も異なることに気付く。違和感を抱えたまま時は流れ……。
 で、こうして聴き直してみると、やっぱり微妙に変な album に聞こえる。つか intro はみんな同じとちゃうんか、Bono は自己陶酔型やないんか、drum は手抜きやってるんじゃ、等と否定的な印象を持ちつつ、しっかりしんみり聴いてたりする。
 よくよく考えてみれば、この album の produce は Daniel Lanois に Brian Eno、即ち ambient に辿り着いた音響職人。そして時代は 1991 年、即ち rave の時代、techno の時代。U2 のデジタル三部作の開幕篇でもあり、遠い存在に呼び掛けるような Bono の vocal は過渡期の揺らぎに満ち、The Edge の guitar は濡れた光沢に輝いている。Adam Clayton の bass と Larry Mullen の drums による stoic な beat は、場を強靱に引き締める綱の役割に徹しているかのよう。こういう面子の作る音が、普通の rock になる筈がないのである。
 今でも上手く把握できない album ではあるけれど、rock になりきれない rock はそれ故に real な響きを帯びるものである。小生が未だに U2 を気にしているのは、その不完全さ故かも知れない。

diary

 おっと、もう寝る時間ですよ……。まぁ、大した事件のない一日でした。

log modified: 2004/09/07 02:36:18 JST

2004.09.07 (Tue)

Squarepusher / Burningn'n Tree

 Squarepusher の初期作品集、1997 年発表。
 1st の "Feed Me Weird Things" に繋がる cheep でけたたましい break beats が楽しめる album。当時の新曲も 3 曲入っているんですが、これがまた進歩してない(爆)。この頃の Squarepusher は解りやすくていいですなぁ。
 喧しい beats に耳傾けつつ、いんちき funky な bass と広がっていく音響効果にも注目。

[comp] Momonga Linux 1 (Kaede) を入れてみた

 やっとこ入れました。まぁ、今のところは入れただけなので、各種設定はまた後日に。

get
  •  船戸 与一 『緋色の時代 (上)』
  •  船戸 与一 『緋色の時代 (下)』
diary

 仕事始めたらいきなり地震。最近多いのぅ。
 で、台風接近中ということで仕事場では定時前に帰宅命令が。電車動かなくなると大変だからねぇ。というわけで素直に帰宅。
 momonga 入れたところで時間切れ。

log modified: 2004/09/08 02:29:20 JST

2004.09.08 (Wed)

Pearl Jam / Riot Act

 Pearl Jam の 2002 年作。
 まーはっきり言って "Vitalogy" 以降の Pearl Jam は曲暗いし進歩無いし音籠もってるしでどうにも燃えない album が続いていたわけですが、この album はなかなか好印象だったりします。はっちゃけ爆裂 tune が多くて音は hi-fi で、Eddie Vedder (vo) の声も従来の「世の中全て敵」な呪詛の念が少し抜けてるように聞こえるし。相変わらず local band 然とした緩さも持ち合わせてますが、それもまた major に犯されない major band の立場表明か。こういう在り方こそ Pearl Jam、と開き直るも可。
 この人達の曲はどれも、american roots rock の影響をもろに受けている一方で、Pearl Jam 的としか形容できないような、まったりした groove を感じさせるところがあるんだよな。結局はそこに惹かれて未だに聞き続けているわけだ。もう若手の band と言われることはないでしょうが、この調子で新世代の Neil Young を目指していただきたいです。

get
  • Akino Arai / Eden
  • Konami / Gradius V Soundtracks
  • Blaze / The Instrumentals Project
  • Moodymann / Black Mahogani II
  • Matthew Dear / Leave Luck To Heaven
  • Rovo / Imago
diary

 本社で半日研修。今日のお題は EVM。むぅ、ますますもって PM らしくなってきた……。

 久々にケツイ。Type-A で 1 周 all。score は 10400 万くらい。
 5 面のナイトメアを珍しく no miss & no bomb で越える。熱い戦いだった……。でも蟹戦は散々。まぁ、1 周 all できただけでも上出来か。

log modified: 2004/09/09 01:49:06 JST

2004.09.09 (Thu)

Yotoko / Wet Ink

 west london の奇才 Domu が、Shifty と組んで作った album。2003 年発表、Delsin から。
 Delsin と言えば古き良き electro の今風解釈でのほほんまったりな印象のある label なんですが、そこに Domu を掛け合わせるとあら不思議、Domu にしては地味めな minimal broken beats に仕上がりましたとさ。Rima に比べるとこぢんまりとまとまっている感じ。
 Domu て人は乱発王だったりもするので、思い付いたらひょいひょい作ってしまうんでしょう。となると手癖多くて既視感のある track が多くなるのもむべなるかな。まだまだ Susumu Yokota 程の達観は見られません。とはいえ、宇宙的な広がりを感じさせる synth の乗せ方や、ゆるゆるで minimal な作りでありながら絶妙の抜きと引きで飽きずに聞かせるあたり、美味しい聞かせ方を心得た作りになってます。tr.10 "Dam-age" での意表を突いたほんわか drum 'n' bass も楽しい。
 Rima ほどにはお勧めできませんが良作。秋の入り口に似合いそうな album です。

[news] 新居昭乃インターネットライブ「エデン」、期間限定の再放送が決定

 小生は本放送時は繋がらなくて断念したので、再放送はありがたいです。
 9/23 から一週間配信、だそうな。

diary

 まだ朝顔が咲いているくらいだから暑いわけだよ、まったく。

 腕時計の電池が切れても一日の時間は過ぎていく。当たり前か。

log modified: 2004/09/10 02:05:19 JST

2004.09.10 (Fri)

[movie] Returner

 山崎貴監督作品、2002 年。
 裏社会の仕事人ミヤモト (金城武) は、人身売買の取引現場に介入し、その取引金を強奪する仕事を請け負う。首尾良く金を奪ったミヤモトだが、取引の主謀者である溝口 (岸谷五朗) には逃げられてしまう。溝口はかつてミヤモトの親友を殺した男、復讐の相手だった。溝口を取り逃す原因となった少女ミリ (鈴木杏) を自宅で介抱したミヤモトは、訳ありなミリを追い出そうとするが、ミリに超小型爆弾を取り付けられてしまい、やむなく彼女に協力することになる。ミリは、将来起こるであろう宇宙人との戦争を未然に防ぐため、宇宙人の最初の一匹を抹殺すべく 2084 年から現代にやってきたと言う。同じ頃、筑波の宇宙開発研究所で謎の爆発事件が起こる。それは、筑波に収容されていた宇宙人が乗っていた宇宙船によるものだった。筑波の研究所に潜入したミヤモトらは、その宇宙人は実は迷子に過ぎず、戦争は迷子の宇宙人を人間が返さなかったために起こったことを知る。だが、宇宙人の力を欲する溝口もまた、宇宙人を奪おうと筑波へ手兵を送り込んでいたのだった……。

 黒い long coat に身を包み銃をどかどか撃つミヤモト、更に時間加速装置で銃弾をひょいひょい交わして、気分は "M:I-2" か "Matrix" って感じ。お話は逆 "The Terminator" だし、金城武も鈴木杏も台詞棒読みだし……とかいろいろ雑音混じりでしたがそれなりに楽しめました。
 山崎貴監督作品というと "Juvenile" でのわざとらしい CG が印象的なんですが、今作ではそれもやや控えめで、impact は少ないけれど小生的にはこれくらいが丁度良い。最後は泣きで落とそうとするところも山崎 taste なのかのぅ。個人的には「ミヤモト、そのまま死んどけ! そのまま死んだら誉めてやる!」と(爆)。ミリは未来改変で存在抹消てことにしておけよぅ。
 溝口の解りやすい悪者振りに拍手。

log modified: 2004/09/12 17:06:12 JST

上旬 / 中旬 / 下旬