Noisy Days in January, 2013

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2013.01.07 (Mon)

Lisa Loeb / Firecracker

 めりけんの singer song wrighter、Lisa Loeb の 1997 年作。
 Lisa Loeb といえば一般的には 1st album 収録の "Stay" という曲が有名ですが、別段一発屋というわけでもなくて、地力がある人なので良い曲書く人ではあるのです。grunge や melo core や lo fi に席巻された 90' alternative rock 界を neo acoustic な側面から裏支えした人でもありますし。正史 rock では恐らく省みられることなく黙殺される系ではありますが、地道に良い曲書ける人が多いって点はめりけん rock の層の厚さを物語っておるようにも思うわけで。The Goo Goo Dolls も The Hooters も Gin Blossoms も小生はこっそり応援させて頂きたいと思っているわけですよ。深夜に track で流している時に radio から流れてきて思わずホロリしてしまうような、そういう系の音楽は今後も生き延びて頂きたいと。
 この 2nd album では tr.1 "I Do" が景気漬けの一曲として有名と思いますが、album total を覆うのは開放的ながら melancholic という、一見相反する要素が自然な形で融和している track が多いということで、やはりこういう味はめりけん産ならではと言うべきか。個人的には tr.8 "Dance With The Angels" の不安定なめろに 30代目前の Lisa Loeb の心情と、その不安定さ故の危うい美意識を感じたりもします。演奏も歌唱もすっぴんな感じが出ていて大いに結構。隠れ名盤と思います。

log modified: 2013/01/08 03:06:02 JST

2013.01.08 (Tue)

Kunihiko Ryo / Tegami Bachi Original Sound Track Nocturne - a destiny -

 梁邦彦が音楽を担当した TV animation 「テガミバチ」の OST。2010 年発表。
 個人的にはここ 10 年で最高の泣きあにめ (毎回ラグ君が泣いておるので) であった「テガミバチ」であります。こういうベタな泣きあにめ枠がもう少し増えてもええんじゃないかと思う今日この頃。
 劇伴は梁邦彦。この人は十二国記のあにめも担当してましたね。中国系のえきぞな音使いに定評がある人と思ってますが、今回の album でも二胡ぽいゆる弦の曲を入れてたりして、ああやっぱこの人やねーという印象にはなっております。とはいえやはり今回特徴的なのは全編に取り入れられている harpsichord の音や、小編成 baroque strings 仕立ての曲が多めであることか。いや正直、古式ゆかしき baroque 調の音がここまで feature された OST も珍しい。あまりあにめ映えする音ではないと思いますしね。とはいえ、闇多き Amber ground の音としてこの選択は大いに評価できるものであります。時折こういう音が出てくるからあにめ劇伴は面白い。

log modified: 2013/01/09 02:59:37 JST

2013.01.10 (Thu)

Rory Gallagher / Deuce

 Irish blues rock singer、Rory Gallagher の 1971 年作。Rory Gallagher (g, vo, harm)、Gerry McAvoy (b)、Wilgar Campbell (ds, perc) の trio 編成での studio 録音盤。
 solo 名義作としては 2 作目にあたる album です。昔ながらの hard rock で blues rock な音ですが、ど blues な路線ではなく適度に modern でやたらかっちょええ riff を押し付ける style なのが如何にも Rory Gallagher であります。今作では tr.5 "Whole Lot Of People" や tr.10 "Crest Of A Wave" 等での slide guitar が loose で泥臭い雰囲気を醸していて、southern rock 憧れ系の UK rock 青年な青写真を連想させる味わいとなっております。tr.3 "Don't Know Where I'm Going" の blues harp と a-guitar の演奏も、Bob Dylan を意識したような趣向で、若き Rory Gallagher の路線模索中な様相を伺い知れます。お、tr.4 "Maybe I Will" ののほほんとした intro は 70 年代の Allman's ぽいなぁ。そういうのも含めて、多感な青年期の Rory Gallagher を堪能できる album となっております。まぁ、いろいろやろうとしてまとまりがないという印象もありますが、元気な guitar にぶっとい bass にズンドコな drums という、解り易い hard rock 路線で押していこうとするその姿勢は大いに結構。ということで往年の blues rock 愛好家は聴いて損なしな album になっております。これも隠れ良盤か。

log modified: 2013/01/11 03:11:15 JST

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