Noisy Days in June, 2005

- first 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2005/06 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2005.06.01 (Wed)

Soundgarden / Ultramega OK

 Seattle の重低音系 rock band、Soundgarden の 1st、1988 年発表。
 今や中古屋の餌箱常駐組と化している Soundgarden ですが、小生は嫌いじゃないんですよねこういう音が。この 1st では後の album に見られるようなどろどろした groove はまだ開花しきってないんですが、その代わりに勢いのある speed number が多めなので爽快感はあります。まぁその分、Chris Cornell (vo) の歌い上げが演歌ちっくに聞こえて微妙だったりもします。
 Seattle 勢の音は punk の影響が強いと思うんですが、Soundgarden にはその気があまり無くて、70 年代の初期 Black Sabbath 遺伝子が時代を跨いで 90 年代に甦った風の音作りになってます。あぁ、Chris の vocal も間延びしてるのは Ozzy Osbourne の影響か。それはともかく全編狂躁的でかっちょええ。heavy rock 好きなら押さえておいて損はない album でありましょう。

diary

 気が付けば電車に乗って旅行中。目的も行き先も不明ですがとりあえず揺られていて、周囲を見れば同じように取り合えず乗ってる人多数。適当な駅で降りてとりあえず一息ついて自分の携帯電話を取り出してみれば自分のものじゃなかった(爆)。
 そういや前の駅でどこぞの兄ちゃんとぶつかったのだが、その時に携帯がすりかわったような……。その兄ちゃんを追いかけて何とか捕まえて携帯が入れ替わっとると言ってみると相手も納得、で携帯を取り換えたらば相手の持ってる携帯は小生のものではなかった。ちなみに相手の兄ちゃんは自分の携帯が帰ってきて喜んでおりました。
 ということは相手の兄ちゃんもどこかで携帯のすり替えをやらかしていたってことか。他人の携帯使うわけにもいかんので、その兄ちゃんから情報仕入れて再び電車に乗り、自分の携帯を探す旅に出るのでありました、めでたしめでたし。てところで目が醒める。
 こりゃ何かのぅ。求めるものは手に入らない、てことか。仕事が忙しいのと関係ある夢だったのかも知れん。とすればさっさと忘れるに限る。

 親方は本日も不在、これで 2 連休。なので小生が親方の仕事も肩代りして、色々馴れない仕事に戸惑いつつ居眠りしてました、というのは嘘。

 普段より 1 時間早く終業。帰宅して DVD-R 焼き、またも失敗。hard がいかんような気もするし、media がいかんような気もする。2nd machine の必要性を密かに感じ始めた今日この頃であります。

log modified: 2005/06/02 02:36:05 JST

2005.06.02 (Thu)

The Jimi Hendrix Experience / Axis: Bold As Love

 Jimi Hendrix の 2nd album、1967 年発表。
 めくるめく guitar 万華鏡、psychedelic で experimental な blues rock であります。一見まともそうな曲調で進みつつ、いつのまにか壮大な混沌音楽の中に投げ込まれてしまう。Jimi Hendrix (vo, g) の存在感は凄まじいもんがありますが、Noel Redding (b,vo)、Mitch Mitchell (dr) も負けじと喰らいつき、やたらと五月蝿く濃厚な瞬間が止めどもなく押し寄せる。手順や形式は二の次で欲望鷲掴みの図。強力。
 best 盤は昔聴いたことがありますが、original album から聴くべきだったか。この時代の音はやっぱ面白いなぁ。

diary

 色々あってやっぱり忙しい。電車の中で本読んでると眠くなるのぅ。

log modified: 2005/06/03 02:42:23 JST

2005.06.03 (Fri)

diary

 緊急事態と言われてかなり焦りましたが何とかしました。いや、まだ終わってないけど。
 土曜出勤確定。

 帰りのコンビニで仕事場の同僚とばったり。酒飲んで酔っ払いな姿でありました。俺にも飲ませろっての。

北方 謙三 『林蔵の貌』
「またはじまっちまった。そんな気がしますよ、林蔵様」
「そうだ、またはじまったな」
「今度は、信平様はいねえ」
「それに、雪も氷もない」
「俺たちの海じゃありませんね、林蔵様。それに、林蔵様は白髪が増えた」(page 631)

 新潮文庫版で読了。
 江戸時代は文化年間、蝦夷地を経巡る測量師の間宮林蔵の元を、武士の野比秀磨が訪れる。野比は朝廷の復権を蝦夷地に賭けていた。同じく蝦夷に新天地を求める水戸藩から狩野信平が、北の豪商高田屋嘉兵衛と競り合おうとする商人の宇梶屋惣右衛門が、林蔵の周囲で動き始める。そんな男達の夢に突き動かされるように流れ生きていく林蔵だが、薩摩藩の島津重豪の裏切りを目の当りにし、友を失った事から、残りの人生を友の弔いに捧げようとする……。

 北方謙三の本読むのも久し振りですが、相変わらず読み難いのぅ。説明は性急で男節は過多、という路線だからか。とはいえ、歴史転向初期の南北朝ものに比べれば大分熟れてきた感じではあります。主役が測量馬鹿一代の間宮林蔵てのも良いとこ突いてます。前半は蝦夷地放浪して若者の夢に付き合い、後半は隠密として動きながらも確かな志で復讐の機を伺う、と。初老親父の頑張りが染みるのぅ。
 蝦夷地を舞台とした話としては船戸の『蝦夷地別件』という強力な一作がありまして、あの壮大な夢物語には流石に及びませんが、『林蔵の貌』は薩摩藩と密貿易、Siebold 事件のあらましなど、小説ならではの奇想も入っていて、そこそこ楽しく読めました。あとは小夜さんが印象的ですな。

log modified: 2005/06/05 03:47:36 JST

2005.06.04 (Sat)

get
  • Led Zeppelin / Complete Studio Recordings (Box Set)
diary

 朝から仕事。でもって最終退出。萎える。

 耐えられなくなって買ってしまいましたよ、Complete Studio Recordings。最高。

[movie] The 13th Warrior

 John McTiernan 監督作品、1999 年。邦題「13 ウォーリアーズ」。邦題の方はズが付くんですか。
 10 世紀、Arab の貴族 Ahmed Ibn Fahdlan Ibn Al Abbas Ibn Rashid Ibn Hamad (Antonio Banderas) は、宮廷で人間関係を抉らせたため北の辺境司政官に左遷される。Viking の若い長 Buliwyf (Vladimir Kulich) の元で馴れない生活を送る Ibn。やがて Buliwyf の元に、救援を求める他族の使者が訪れる。占いで 13 人の戦士を救援に送ることが決定され、Buliwyf 以下 12 人の荒くれ男が名乗りを挙げる。そして 13 人めの男は、北の男では駄目なのだ。不可抗力で Ibn は救援隊の一員に加えられ、旅の途中で言葉を覚えた Ibn は北の男たちに溶けこむ。やがて辿り着いた他族の村は酷い荒されようだった。霧と共に現れ人肉を喰らい頭を持ち去るという化け物と、Ibn らは戦うことになる……。

 知らずに観てしまった John McTiernan 監督作品。McTiernan 版「七人の侍」みたいな話でした。原作は Michael Crichton だそうな。この人の本は読んだことないのじゃよ。
 Antonio Banderas は Arab 人役ですが、異文化 communication の話にするには底が浅くて設定以上の面白さは無い。単に顔が濃いだけじゃ(爆)。Buliwyf を始めとする北の男たちは如何にも強そうで、剣振り回して戦う様が格好ええっす。しかしお話が直線的で起伏に乏しく、記憶に残り難い映画です。John McTiernan、めげずに頑張ってくれ。

log modified: 2005/06/06 01:15:51 JST

2005.06.05 (Sun)

get
  • ジョージ・R・R・マーティン 『タフの方舟 2 天の果実』
  • 笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 11』
  • 森 博嗣 『迷宮百年の睡魔』
[movie] Paper Moon

 Peter Bogdanovich 監督作品、1973 年。
 禁酒法時代の America。事故で母親を失った 9 歳の Addie Loggins (Tatum O'Neal) は、今や Missouri の叔母しか身寄りがいなかった。母親の葬式にひょっこり現れた Moses Pray (Ryan O'Neal) は、牧師夫婦に頼み込まれて Addie を叔母の元に送り届ける約束をする。Addie は Moses を実の父親ではないかと疑うが、Moses はそれを否定する。Moses は Addie の母の事故を出しにして、事故を起こした男の兄から 200 $ を巻き上げ、Addie には Missouri への切符と小遣いだけ渡して厄介払いしようとするが、目敏い Addie は 200 $ は自分のものだと主張し、金を返さないと列車に乗らないと言い張る。既に新車も買って金が無い Moses は、金を工面するためやむなく Addie を連れて旅をする。未亡人相手に高値の聖書を売り歩くペテン師の Moses を見て、Addie も商売の手助けをする。いつしか二人は良い team になっていたが、Moses が踊り子の Trixie (Madeline Kahn) に入れ込んでしまったことで、Addie の機嫌が悪くなる……。

 うっ、こういう映画には弱いんだよなぁ。冴えない詐欺師と利発だが孤独な少女の二人旅を描いた road movie。小気味よい二人の掛け合いは好調だし、Trixie と Addie による女の戦いや、自分の酒を自分で買わせるという詐欺師らしい展開もあったりで、観ていて飽きない作りになってます。最後は再び貧乏生活に戻ってしまいますが、だからといって悲壮な終わりかたにはならないというのも良いですなぁ。
 軽く笑わせてじわりと泣かせる良作。monoclome の映像も昔懐かしの雰囲気で、1973 年作品とは思えぬ名画振りでありました。

diary

 いよいよもって RD-X4 が不調なり。DVD-R 焼きは error 吐かずに終了しても再生させると途中で止まる。他の DVD player で再生させても同じ症状なので、焼き側に問題ありなのは明白。DVD-RAM は 8 割がた認識不良、運良く認識して焼き入れても再生時に block noise 出まくりでやはり問題ありの様子。こりゃ修理に出すか drive 換装するしかないのぅ。
 おっと、まずは代替機の選択から考えるかな。

log modified: 2005/06/06 02:42:13 JST

2005.06.06 (Mon)

Rei Harakami / Lust

 Ken Ishii が日本の techno god なら、Rei Harakami は日本の electronica god ですかね。知名度高くなったし実力も随一な人ですが相変わらず貧乏なのでしょうか。Manuel Gottsching の "E2-E4" は買えたんでしょうか。といったことをつらつら思わせる傑作 4th album、2005 年発表。
 この人の音は昔から変わってなくて、というか SC-88Pro なわけで、"Red Curb" の頃は生音にも色目使ったりして間口を広げようとしていたようですが、"Lust" は初期を思わせる reverb たっぷりな電子音路線に戻った感じ。この音を聴くと古いとか新しいとか SC-88Pro とか安素材とかいう言葉よりも Rei Harakami の音という言葉が真っ先に浮かんできて、あーやっぱこの人は変わらんわ、音色即ち人となりな人やわと思うわけです。
 とはいえやはり歳月は人を変えるというべきか、"Unrest" の頃のような音の密度は "Lust" に望むべくもない。音の密度を高める方向には向かわないながらも、音の響きとの戯れはどんどん押し進めている Harakami 師匠、"Lust" で見せる洗練された音の連なりは、彼の sentimental な側面を従来よりも一層強調する仕上りとなっております。"Strings of Life" より連面と続く泣き techno の系譜に、ぽつねんと佇む Harakami 師匠はやはり偉大である。
 本人歌唱の tr.5 "Owari No Kisetsu" は、歌ものであることをほとんど意識させないほどに Harakami 色に染められていて、新しさより懐かしさの込み上げる track になってます。Harakami method もここまで到達してしまいましたか……。

diary

 まぁこんだけ忙しいとやめたくなるのも解らないではないが、人が減ると辛いんだよなぁ。

log modified: 2005/06/07 02:54:58 JST

2005.06.07 (Tue)

Stinkworx / Ain't-Chit History

 Stinkworx の 2004 年作。Delsin から。
 Delsin と言えば detroit 風 ele-pop が信条の label ですが、この Stinkworx の album も Delsin 印 120% な音で超脱力かつ安心な一枚です。まぁ冒頭 2 曲は Daft Punk の向こうを張る声ネタ全開の disco tech で度肝抜かれますが、次第に Delsin らしい cheap でほにゃららな techno に収まっていくのでむしろホッとする。流石じゃ。
 まぁ好き嫌いははっきり分かれる音だとは思いますなぁ。しかし hi-fi な音が溢れる昨今、安物音楽再生工場たる Delsin の存在は時代に逆行しつつ最先端を突き抜けて evergreen の地平へ到達しておる様子でよくわかりませんがとにかく貴重です。暖かい目で見守ってあげてください。

diary

 親方休みすぎ(爆)。一人集中砲火食らってかなりしんどいです。あー、愚痴が録音されちまいましたがオフレコで頼みます。つか再生しないですよねあれ。

log modified: 2005/06/08 02:45:39 JST

2005.06.08 (Wed)

Shawn Rudiman / Synthesexual

 新進の detroit techno creater、Shawn Rudiman の 2005 年作。
 微妙に Drexciya 入った minimal techno な track を中心にしつつ、detroit らしい緩やかな synthe も聴かせる album です。跳び抜けた個性は感じませんが、DJ set の中にこそっと忍ばせると良い曲のように聞こえるような雰囲気がありますな。悪くない一枚。

diary

 一日に TV 観る時間つーと、平日は 45 分ですな。忙しくて観る時間ないし。
 時間が限られてる分だけ集中して観ようとするが、「ぜったい泣かせてやるぅ」とか言われるとこっちが泣きそうになりますよ。

log modified: 2005/06/09 02:45:17 JST

2005.06.09 (Thu)

Vince Watson / Sublimina

 Scotland の producer、Vince Watson の 2005 年作。
 前作の "Moments in Time" も素晴らしい出来でしたが、この新作も良いですねぇ。detroit の flavor を散りばめつつ、europian な端正さも併せ持つ pure techno です。雪の結晶のような symmetric で隙のない展開ながら、靄のようにたゆたう synth の響きが自然と解放的な空間へと listener を導いていく。detroit follower という位置づけから一歩抜き出た sound production で、この人らしい美観に貫かれた傑作と言えるでしょう。前作より pureness を強調した作りになっている事もあって、何だか若返った感じ。
 こりゃ寒い日に聴くとはまりますよ。

diary

 そろそろ精神的にも疲弊しだしたらしく、入門証の代わりに家の鍵出したり、関係ない cell に回答書き込んだりと、奇矯な行動が目立ってきました。だって忙しいんだもの。
 23 時前に強制帰宅命令が発動されてへろへろになりつつ帰宅。今週も土曜は出勤かのぅ。

log modified: 2005/06/10 02:37:14 JST

2005.06.10 (Fri)

[movie] Evolution

 Ivan Reitman 監督作品、2001 年。
 Arisona の砂漠で消防士志望の Wayne Grey (Seann William Scott) が Dutch wife 相手に消防訓練しているところに隕石が落下する。生物学教授の Ira Kane (David Duchovny) と地質学教授の Harry Phineas Block (Orlando Jones) は知らせを受けて現場に急行し、隕石の sample を持ち帰って調査する。と、隕石からは猛烈な勢いで進化する地球外生命体が検出された。だが現場は軍の管理下に置かれ、二人は調査から締め出される。軍は現場を完全封鎖したと思い込んでいたが、隕石落下地点は坑道のど真中、付近一帯は更なる進化を遂げた化け物によって大混乱に陥る。Ira と Harry、化け物の死体を持ち込んだことで二人の助手役に収まった Wayne、そして軍の調査官だった Allison Reed (Julianne Moore) の四人は、無能な軍に代わって化け物退治に乗り出すが……。

 お馬鹿な panic movie を得意とする Ivan Reitman 監督、新世紀になっても相変わらずといったところか。とはいえ爆笑を誘うようなネタは入ってないので、軽ノリの登場人物たちがどったんばったんやっとるなーという間に終わってしまいます。まぁ、たまには軽い映画もええでしょう、という感じで心を広く持って観れば良い映画。

diary

 相変わらず多忙。

log modified: 2005/06/11 23:53:57 JST

上旬 / 中旬 / 下旬