Noisy Days in August, 2012

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2012.08.01 (Wed)

Autora / Autora

 Tanzmusik の片割れである山本アキヲと、speedometer. こと高山純による electronic band、Autora の 1st album。2010 年発表。
 関西あんぐら electronica 界の重鎮……なのかどうかはよく解りません、独自の downtempo な electro 世界を突き進んでいた speedometer. と Tanzmusik ですので、この二人がくっつけばこうなるわな的な downtempo な世界になっております。ただ音的には結構軽め、というか関西下町風どんちゃんなノリが微妙に加味されていて、speedometer. 時代よりも一層ユルく聴けるのは確かでしょう。tr.4 "alpha beta" や tr.6 "beta" のようなちんどんな minimal phrase を出汁にした tracks は、この band ならではの持ち味と思いますし。尤も、こういった手法を取ったからといって即座に名作名盤の系譜に連なるわけでもなく、現状は試行錯誤の途中経過といったところのようにも見受けられます。いずれにせよ、今時珍しい local underground 臭漂う album ですので、major 音像に飽き飽きした人にはお勧めできる一枚ではないかと思いまする。

log modified: 2012/08/02 03:02:02 JST

2012.08.05 (Sun)

[movie] Drive Angry

 Patrick Lussier 監督作品、2011 年。
 John Milton (Nicolas Cage) は地獄に収監されていたが、一人娘が cult 集団の首領 Jonah King (Billy Burke) に殺され、彼女の赤ん坊が悪魔復活の生贄に捧げられようとしていることを知り地獄から脱走する。Jonah King を追う John Milton は、男運の悪い Piper (Amber Heard) と知り合い、彼女と共に追跡行を続ける。その John Milton を、地獄の監査役 (William Fichtner) が執拗に追いかける。かくして Jonah King、John Milton、監査役による三者三様の戦いが繰り広げられる、というお話。

 いやはや B 級映画ですね。復讐に燃える罪人とか cult 集団とか、手垢付きまくりの素材で遊びまくっております。でもって Milton は姉ちゃん咥えこみながら銃撃戦したり片目撃たれてもひょろっとしてたりと超人振りを発揮。地獄の監査役は Milton を邪魔するやら補佐するやらで Joker ぽい役回り、実は cult 集団の頭 Jonah King が一番目だってない position というのは何ともはや。その King との立ち回りも映える Piper はこの作品のお色気担当として充分な活躍であります。
 しかしどう転んでも B 級映画なわけで、車転がす、銃撃戦する、過去の因縁話する、の loop なので scenario としては褒められたもんではありません。まぁ、そこそこ楽しめる映画ではありました。

log modified: 2012/08/06 02:58:54 JST

2012.08.06 (Mon)

Autora / Olgoi Khorkhoi

 山本アキヲと高山純の electric band、Autora の 2nd album。neco 眠るの森雄大と、BOGULTA の砂十島NANIも参加してます。MEATBOX records の MB-020。特製石膏ぱっけーじで個別 numbering も入れられとります。いやこういう管理めんどそうなのは小生苦手なんですけどね。
 Autora といえば関西あんぐら electronica 界の重鎮、なのかどうかはやっぱり良く解りませんが、1st よりも guitar と drums が前に出ていて、とろにかというよりは tribal な rave band な趣になってます。tr.2 "mamba walk" のように下町ちんどんに beat かました曲もあれば、tr.6 "villa" のような Rovo 系昇天 rave 展開もありで、快楽本能の赴くままに音を重ねた結果がこういう音として結実した、な感じ。とはいえ band 色が強くなっても Rovo や toe のような洗練を目指している風でもなく、ちんどんとべたな和めろを抵抗なく取り入れて rave ってしまうその姿勢は、日本人というか関西人としての identity を抵抗なく打ち出しているようでもあり、ある意味達観していると見えなくもないです。こういう音は是非とも野外で聴いてみたいもんですね。

log modified: 2012/08/07 02:34:12 JST

2012.08.07 (Tue)

Yanokami / 遠くは近い

 Rei Harakami と矢野顕子の unit、Yanokami の 2nd album。2011 年発表。
 Harakami 師匠が亡くなって、はや一年。世間は相変わらず喧騒に満ちていて、top 40 ものの net radio 聴いてもピンとくるものは少なく、通勤中に音楽聴く習慣もなくなり、朝は蝉の音が五月蝿いのに昼に同じ公演に行くと蝉が殆ど鳴いてないことに気付いたりもします。でもって唐突に川越ランデヴーを思い出してこっそり涙したりするわけで。小生も川越に住んでた頃は、通勤時にあの牛蒡屋の前を通ってたものです。中に入ったことはついぞありませんでしたが。
 それはさておき harakami 師匠の遺作となってしまった Yanokami の 2 枚目であります。album の大半は cover 曲で、tr.2 "曇り空" と tr.8 "瞳を閉じて" は荒井由実の cover、tr.4 "Yes-Yes-Yes" は Off Course の cover、tr.6 "Bamboo Music" は坂本教授と David Sylvian のアレ、tr.9 "Ruby Tuesday" は The Rolling Stones の cover となっております。まぁ cover と言っても Harakami 師匠のこれまでの仕事を知る人はお察しの通りの我道行きまくりな electronic arrange になっており、矢野顕子の歌唱と piano が体裁を整えるにしても、原曲からかけ離れた rei harakami な世界になっているのは言わずもがなであります。SC-88Pro で何でこんなに涙腺緩ませ必死の reverb 音を出せるかなぁ。backing vocal で師匠自ら低音でもごもご言ってるのがまた涙を誘います。
 矢野顕子作曲の tr.1 "Don't Speculate" の力強さ、翻って tr.5 "Don't Speculate rei_nuki U-zhaan_mori version" の師匠不在の空虚さ、そして tr.7 "yanokamintro" は今作唯一の rei harakami 作曲ですが 1 分足らずで終了と、師匠の新作を待ち望んでいた者からすれば物足りなさの残る album ではありますが、結果は結果として受け入れざるを得ないのが人情。それにしても SC-88 は難しいね。小生は presets の音しか殆ど使ってない状況ですが、Vision だと exclusive もぐりぐりいじって happy になれたるするんでしょうか。

log modified: 2012/08/08 02:14:50 JST

2012.08.08 (Wed)

Mountain / Flowers of Evil

 めりけんの hard rock band、Mountain の 3rd album。1971 年発表。studio 録音の tracks と live 録音の合わせ技。昔はこういう盤多かったですね。旬な band の風物詩みたいな。
 Felix Pappalardi (b, vo) が member 参加してるってことで結成投書から注目度は高かったことと思いますが、3rd album ともなると blues rock 一辺倒では流石に厳しい、て判断があったかどうかは解りませんが strudio 録音の tracks は大人しめです。まぁ blues rock 基調には違いないのですが、tr.2 "King's Chorale" のような inst 短品とか、変拍子 opera 調で queen ぽい tr.5 "Pride And Passion" のような変化球もあり、芸風広げようと努力している様が窺えます。そういった試みが成功してるかどうかは微妙ですが。個人的にはめりけん hard で押し通すのもありだったんじゃないかと思わなくもないですが、時代の流れがそうさせたんですすかね。
 live 録音は tr.6 "Dream Sequence" と tr.7 "Mississippi Queen" の 2 曲。"Dream Sequence" は 25 分間の長丁場だけあってやりたいこと詰め込みましたな風情。この自由さ、この開放感は正にめりけん hard ならでは。Mountain の良い時代を切り取った良作と思います。

log modified: 2012/08/09 02:22:38 JST

2012.08.10 (Fri)

三浦 勇雄 『聖剣の刀鍛冶 1』

 MJ 文庫 J の電子書籍版で先日読了。
 没落貴族の騎士団員セシリー・キャンベルは、父から受け継いだ剣を鍛えてくれる刀鍛冶を探していた。街中で暴れていた酔っ払いもとい悪魔契約者を取り押さえようとして返り討ちに合いそうになったセシリーは、不可思議な剣を使う青年に助けられる。その青年ルーク・エインズワースが刀鍛冶だと知ったセシリーは、彼に剣を売って貰うべくルークの家に連日押しかける。他、ルークがリサに服を買う、魔剣アリアと出会って市場で大立ち回り、云々の巻。

 詳細はアニメ観ればええよ、ということで。
 fantasy というよりらのべですね、らのべ。いろいろ軽いですがらのべだし良いんじゃないでしょうか。

log modified: 2012/09/25 01:13:24 JST

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