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Oliver Nelson (as, ts) を中心とした band での jazz album、1961 年発表。
jazz 作曲家 Oliver Nelson の妄想炸裂な album で、sideman には Eric Dolphy (fl, as)、George Barrow (bs)、Freddie Hubbard (tp)、Bill Evans (p)、Paul Chambers (b)、Roy Haynes (ds) と錚々たる顔ぶれが並ぶ。こんだけの面子を揃えつつ各自の暴走を許さず当時の hard bop な鋳型にちゃんとはめ込んでいるのが Oliver Nelson の存在意義か。まぁ逆に言えば予定調和すぎて面白みに欠けるのですうが。
UK の blues rock band、Free の 1971 年作。title の通り live 盤、Sunderland と Croydon での録音。Paul Rodgers (vo)、Paul Kossoff (el-g)、Andy Fraser (b)、Simon Kirke (ds) の面子。
blues rock band の live 盤に外れなしとは昔からよく言われていることですが、code 進行を除けば定型などあってなきが如しの blues な枠組みにあっては live 盤にその vivid な感性がもろ反映されるのは火を見るより明らか、この album もその例に漏れず Paul Kossoff の泣き guitar が随所に炸裂してこりゃもー名盤と言うしかないじゃない状態であります。tr.1 "All Right Now" こそあの有名曲ですが、tr.2 "I'm A Mover" でがっつり blues に寄り戻して、後は地味渋 blues rock 古今東西。tr.6 "Mr. Big" はどの version で聴いても名曲ですね。勿論小生の脳内では Mr. Big 版、ではなくて Gov't Mule 版のそれを思い返しつつ聴いてしまうわけですが、1970 年代という混迷の時代にあってここまで blues に傾倒しつつ main stream に躍り出た artists も少ないわけで、時代の清涼剤たるその立ち位置はあ今聴いても充分楽しめるものであります。短命な band でありましたが、blues rock 好きには避けて通れぬ道標としての存在感は充分に示す、そういった活き甲斐の感じられる live album でありました。