Noisy Days in March, 2008

- first 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2008/03 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2008.03.01 (Sat)

diary

 大叔母の葬儀に参列。親戚とはあまり馴染みが無いのですが、こうして集まってみるとそれなりに解ってきた気がしますな。

log modified: 2008/03/03 02:36:09 JST

2008.03.02 (Sun)

get
  • Amsterdam Guitar Trio / Bach: Brandenburg Concertos
  • Konstantin Scherbakov / Beethoven (Transcribed for Piano by F. Liszt): Symphonies Nos.1-9 (5CD)
栗本 薫 『ヤーンの朝 (グイン・サーガ 103)』

 早川文庫版で読了。
 イシュタールで主の留守を守るカメロンは赤子のドリアンと遊んでご満悦。ケイロニアではアキレウス皇帝が孫のマリニアと遊んでご満悦。その頃、山火事の収まったユラ山系ではグラチウスとイェライシャの魔術対決が行われていて、様子見に来ていたヴァレリウスもその争いに巻き込まれるのであった……。

 山火事も唐突でしたが今回の魔術対決もまたぽっと出な印象ですなぁ.色気もなくて停滞気味な展開。飛ばし読みしても気にならない点が利点か。

[movie] The Thing

 John Carpenter 監督作品、1982 年。邦題「遊星からの物体X」。
 1982 年冬の南極。Norway の観測隊員が逃げる犬を Heli から射撃するが、すばしこい犬はめりけんの南極観測基地に逃げ込む。思わず犬を保護しためりけん隊員に向かって Norway のおっさんは銃ぶっ放したものの、返り討ちにあい死亡。Norway の基地で何かあったに違いないと、めりけん観測隊員の R.J. MacReady (Kurt Russell) らは Norway の基地を調査しに向かうが、その基地は全滅状態で、MacReady らはそこで見つけた未知の生命体の焼け焦げた肉塊を持ち帰る。隊員達は逃げ込んできた犬を犬小屋に放り込むが、夜中に犬小屋が騒がしくなる。様子を見にいくと件の犬は触手お化けに変異していたため、火炎放射器で焼き払って難を逃れる。その後の調査で、Norway の連中が見つけた例の化け物は、他の生物の細胞を侵食して乗り移ることができると判明。隊員達の中にも既に乗り移られた者がいるのではないかと、隊員達は疑心暗鬼に陥る……。

 そういやこんな話だったっけか。B 級 SF の求道者 John Carpenter の代表作であります。
 陸の孤島で密室劇、ということで人間 drama としても秀逸ですが、脳天ぱっくりで触手うにゅうにゅな creature design を正々堂々と screen に晒す点が素晴らしい。手の込んだ作り物なんだからばっちりお見せしないと損々なのです。お客様も目に焼き付けて満足しきりなこと間違いなし。映画なんだからお子様のとらうまになるくらいの impact が無いといかんのです……と監督が思ったかどうかは解りませんが、この見世方は実に正しい。とはいえ四半世紀後に観ると思わず笑ってしまうというのはご愛嬌。首から足生やしてかさこそ逃げていく様は墓場鬼太郎的ですらあります。ううむ素晴らしい。
 ちなみに音楽は大御所 Ennio Morricone が担当。これまた B 級な synth 遣いで監督の期待に答えております。見事。

diary

 実家から飛行機で戦場に舞い戻ってまいりました。手荷物持ち込みの検査で「らいたーはお一人一個」と言われて思わず吹いた。わかったわかった、余分な百円らいたーは君にあげるよ。

log modified: 2008/03/03 02:26:06 JST

2008.03.03 (Mon)

Masada / Gimel

 忘れた頃に Masada を聴く、また喜ばしからずや。John Zorn (as)、Dave Douglas (tp)、Greg Cohen (b)、Joey Baron (ds) の面子による Masada の 3 作め、1994 年録音。DIW-890。
 John Zorn の klezmer 魂全面開花な直球 jazz であります。正規版 10 枚は揃えたものの Zorn の荒ぶる魂はそれだけに止まらず、live 盤やら Guitar 盤やら Strings 盤やらどぱどぱ沸いて出たのは衆知の通りでありますが、小生もそこまで追っかけられんということで Masada は正規盤止まりなのですがそれはそれで何か勿体ない気分になっていたりもするのです。つか沢山出しすぎですって。
 さて正規版 10 枚のうちでも初期の 4 枚は、流石に当時 Masada 三部作と呼ばれていただけあって、concept の明確さが後の album 群よりも際立っている印象があります。下手に長すぎない compact な楽曲が揃っていて、爆裂舞踊もゆるゆる moody も方向性が明確で解りやすい。jazz 王道な編成ながらも、不穏な空気が全編に横溢していて気合充分な出来栄え。ぬるぴょんな jazz に飽きた人は一聴の価値ありであります。

log modified: 2008/03/04 03:20:17 JST

2008.03.04 (Tue)

Akira Kosemura & Haruka Nakamura / Afterglow

 piano で electronica な人 Akira Kosemura と、guitar で electronica な人 Haruka Nakamura による split album。頭の tr.1 "Azure" と締めの tr.10 "Afterglow" の 2 曲だけは共作。2007 年発表、SCH-002。
 泣きとろにかへの興味は今でも持っている小生ですが、如何せん electronica の世界は玉石混交にして広大無辺、猫も杓子も IDM な昨今では net label の音源も日々増殖を続けており、正規のぱけじを買い漁っても外れ引きの確立が高い状況でありますれば、自ずと手が伸びにくくなるのも必定であります。しかし視聴台にこれが載っていたのは僥倖でありました。なかなかに小生の理想に近い泣きとろにかなのです。
 小生言うところの理想的な泣きとろにかとは即ち、1 に下手な glitch や noise の汚しなし、2 にナル中な solo play なし、3 に dramatic な展開だのおかず山盛りだのなし、のなしなし尽くしの注文で、畢竟 minimal で ambient で空気の中にぽわんと浮いてほわわんと消える類の非音楽的音楽なのでありますが、この album では piano や guitar の minimal な泣き phrase を軸にしつつ、邪魔にならん程度の上物で装飾し、しれっと始まりしれっと終わっていく曲が揃っております。と書くとただの ambient ものではないかと思われるかも知れませんが、泣き phrase で涙腺に人知れず釣り針を引っ掛けつつ、ゆるりと一周した頃にまた然り気なく針が外されて中空に消えていく、その自然な流れ方が奥ゆかしいのであります。
 末永く愛鳥できそうな album でありました。ううむ長生きはするものじゃのう。

log modified: 2008/03/05 03:14:41 JST

2008.03.05 (Wed)

Dexter Gordon / Daddy Plays The Horn

 Dexter Gordon (ts)、Kenny Drew (p)、Leroy Vinnegar (b)、Larry Marable (ds) の面子による 1955 年録音。COCY-75725。
 Dexter Gordon が麻薬で結構参っていた時期の吹き込みでありますが、演奏に衰えは見られず。例によって豪快に吹いております。Kenny Drew も脇できびきびした演奏を聴かせてくれますが、渡欧後の軽妙さはまだ現れておらず、普通の sideman な位置付け。まぁ、主役のやりたい方向に上手く合わせたということでしょう。いかにも 50 年代な bop な jazz でありました。

log modified: 2008/03/06 02:35:43 JST

2008.03.06 (Thu)

Shellac / At Action Park

 Steve Albini (g)、Bob Weston (b)、Todd Trainer (ds) の trio による hardcore band の 1st album、1994 年発表。TG141CD。
 Helmet 的な変拍子 hardcore groove 天国な album なのですが、余分な肉はとことん削り、ざくざくした guitar とキンキンな bass とデカ音な drums でひたすら riff を繰り出し続けるその音には、生音を鼓膜に焼き付けずにはおかぬという Albini 流の拘りが感じられるものとなっております。こんだけ rhythm 命な rock album も珍しいのぅ。後には若干 variation を広げて色気のある音作りになりますが、この 1st は徹頭徹尾 solid な音像でまとめております。乾いた世界で heavy に鳴らす、これぞ大人の hardcore。生まれたときから枯淡の境地に至っていた band なのですなぁ。傑作。

log modified: 2008/03/07 02:45:29 JST

2008.03.07 (Fri)

[movie] Everyone Stares: The Police Inside Out

 Stewart Copeland 監督作品、2006 年。
 Sting (vo, b)、Andy Summers (g)、Stewart Copeland (ds) の三人で 1977 年に結成された The Police。彼らの無名時代から rock star にのし上がる過程、そして崩壊の予兆までを、Stewart Copeland が個人的に撮り貯めていた 8mm camera の映像で追う documentary であります。
 元が private tape なだけに、この映画だけ見ても The Police の全容は解らんままなのですが、band が次第に人気を得ていく様や、熱狂的な live 演奏の場面等から、当時の The Police の凄まじさというか荒んだ様を垣間見ることはできますな。
 そういや "Synchronicity" はいずれ聴いておかねばと思いつつ未だに聴けてないんだよな。まぁ、そのうちにでも。

log modified: 2008/03/09 01:50:04 JST

2008.03.08 (Sat)

get
  • Imahori Tsuneo & Yoshida Tatsuya / Dots
  • Hitoshi Sakimoto / Romeo x Juliet Original Soundtrack
  • Riow Arai / Front Mission Alternative
  • 野阿 梓 『兇天使』
  • T.G.ゲオルギアーデス 『音楽と言語』
  • 青島 広志 『作曲家の発想術』
  • 茂木 健一郎 『すべては音楽から生まれる』
  • Elizabeth Moon 『Engaging The Enemy』
  • Elizabeth Moon 『Command Decision』
  • James Patterson 『Maximum Ride: School's Out - Forever』
  • Robert B. Parker 『Blue Screen』
[movie] Retrograde

 Christopher Kulikowski 監督作品、2004 年。邦題「ドルフ・ラングレン in レトログレイド2204」。
 南極大陸で発見された未知の bacteria により人類は絶滅寸前になっていた。生き残った人々は、John Foster (Dolph Lundgren) 達を 200 年前に time slip させ、南極の bacteria を封印もしくは爆破して歴史を変えようとする。かくして 200 年前の南極に現れた John 達だったが、部下の Dalton (Joe Montana) が反乱を起こし、John は命辛々逃げ出す。Dalton の追手を退けつつ、力尽きて倒れた John は、後に隕石を発見する南極調査船の member に救助される……。

 久々に Dolph Lundgren の主演映画を観たのですが、ううむこれは酷い。お話はぐだぐだ、舞台はほぼ南極調査船の中で仕掛けも地味、んで John の宇宙服は似合ってない、という感じで褒め所皆無。Dolph Lundgren もいい映画に恵まれませんなぁ……。

log modified: 2008/03/17 00:08:43 JST

2008.03.09 (Sun)

[movie] The Train

 John Frankenheimer 監督作品、1964 年。邦題「大列車作戦」。
 第二次世界大戦末期の仏蘭西。連合軍が Paris に迫る中、独逸軍の Waldheim 大佐 (Paul Scofield) は有名絵画を独逸に輸送しようと計画していた。仏国有鉄道の操車係長 Paul Labiche (Burt Lancaster) はその輸送計画を阻止するよう依頼される。仏蘭西の誇りを守るため Labiche は仲間と共に行動を開始するが、そのために多くの犠牲が強いられることとなる……。

 monochrome 映画ですが、John Frankenheimer 監督らしい speedy な展開が楽しめる映画であります。遠景と近景との使い分けや、coin や pipe といった小道具に先の展開への仕込みを入れる手法は、古典的ながらも効果的な演出になっており、久々に映画らしい映画を観た気分になりました。
 story も、雄壮な theme で始まりつつも寂しげに終わるという趣向がそのまま映画の気分を現しているようで、絵画に思い入れのない男たちが次々と命を散らせていく展開は哀感を誘います。隠れた名作ですな。

diary

 スーツを 2 着購入。いろいろ物入りで。

 RD-S601 導入により地でじが映るようになってからというもの、analog 放送の noise が気になって仕方ない性分になってしまいました。田舎だし CATV ないしで電波状況悪いので。と言って、RD-S601 だけでは今後の録画が心許ないし、現在使用中の地でじ tuner 非対応機器ももうしばらく延命させたい、ということで地でじ tuner 専用器の購入を検討しとります。
 いやもう一台 HDD/DVD recorder 買った方が手っ取り早いのは解ってるんですが、あえて狭いところを抜けたがる性分なのですよ。
 IrSystem による録画予約連動は受け側 recorder が power off でないと効かないらしいので、常用は難しいか。となると、受け側 recorder は line 決め打ちで録画予約、tuner 側は視聴予約で line に投げる、という形が安定か。両方の機器に予約入れないといかんので面倒とも思いますが、受け側 recorder 予定の RD-XS37 は keyword 予約が可能で、また EPG で地でじの番組表も拾ってこれる (しかし地でじ tuner は入ってないので単品では観られない) ので、そっちは地でじ番組の自動予約を入れさせといて、tuner 側の予約だけ注意して入れるようにすれば、負担が軽減されるのではないかと妄想。
 と考えると tuner の EPG はなるべく使いやすいのが良い。recorder は MN1.4 (EP) 固定にするつもりなので、tuner 側の HDMI 出力や ilink は不要。ということで web で調べたり取説 DL してたりしたらもう寝る時間ですよ。ではまた。

log modified: 2008/05/17 13:30:00 JST

2008.03.10 (Mon)

Masaharu Iwata, Hitoshi Sakimoto & Hayato Matsuo / All Sound of OgreBattle

 SFC 用の SRPG、「伝説のオウガバトル」の全曲集。作曲は岩田匡治、崎元仁、松尾早人の三氏が担当。1993 年発表。DPCX-5003。
 ろみじゅりさんとら発売記念ということで崎元楽曲聴き直し中なのです。小生にとっての崎元楽曲の初体験は「疾風魔法大作戦」でしたので、かなり昔になりますな。小生は久しく RPG やらなかったので、崎元氏の関わった album はそれほど持ってませんが、何故か OgreBattle の album は持っているのでした。まぁ、これは岩田色の強い album ではありますが、擬似おけ物ということで後の崎元おけ物への繋がりもあるかと。
 主めろを太く鳴らして単音装飾が周りを彩るという仕立ての曲が多く、単調といえば単調ですが、重厚な雰囲気は出ております。

log modified: 2008/03/10 20:19:26 JST

上旬 / 中旬 / 下旬