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って、こんなところで終わって良いんですか〜〜!! と絶叫しきりな終わり方をしてくれる、ハイペリオン四部作の三作目。相変わらず不屈の精神でアイネイアーを追い続けるデ・ソヤ神父大佐。エンディミオン君は絨毯盗られるし負傷するしで相変わらずシビアな人生を送る。テクノコアが放つ謎の姉ちゃんラダマンス・ネメスはあのシュライクとやりあって打ち勝つし、でも教会とパクスがその姉ちゃんを送り込んだことに疑問を抱いたデ・ソヤ神父大佐は土壇場でアイネイアーに荷担するし。もぉとにかく怒濤の story telling に酔いしれまくること必至なのですよ。そして最後はあの地に到達! で、でもね〜、そんなところで終わっちゃ困るんですよ小生は。続きがとても気になるじゃあないですか。エンディミオン君がなんであんな宇宙の監獄に閉じこめられてるのかさっぱり解らないし、アイネイアーちゃんとのラブラブなお話は相変わらず闇の中だし、A・ベティックは兄弟に会えるかどうか解らないし。とゆーわけで早く早く続巻を希望なのです。
第一部 "The Fellowship of the Ring" の映画化。話題沸騰ということで。小生は中学生の頃に原作を読んで、大学生の頃に映画化の話を聞いて、どうせオクラだろうと思っていたらちゃんと映画化されたという、まるで昔の恋人から電話貰ったようなような気分であった。しかしガンダルフ、格好いいぞ! んでもってビルボにフロドにサムにメリーにピピンといったホビット達、密かに色男なアラゴルン、ミドルアースの各種族を代表してドワーフのギムリ、エルフのレゴラス、ヒューマンのボロミアといった面々が、敵の懐深くへと潜入して、滅びの山の火口に指輪を投じてそれを滅し去るという苦行への旅へと向かうのである。
三時間を越える上演時間にめげず、最後まで見通したとしても、普通の映画で得られるようなカタルシスは手に入らない。話の途中で終わってしまうから、というのも理由ではあるけれど、元々のお話が映画的な解りやすい展開ではなかったからなぁ。どっちかというとロードムービー的な、話の課程を追いかけること自体が楽しいようなノリ。いやもぅ、ホビット達が旅を続けてるだけで充分です。広大な自然と目を見張る建造物やエフェクトの数々。ようやく夢幻の世界を映像化できる時代になったということですかね。
続きが楽しみ楽しみ。
UR を一旦終了させた Mad Mike が、新たな comcept の元に活動した Red Planet の compilation album。Hard にうねる beat と bass が、更なる戦いの地平を開拓する。
だがしかし、ここには逞しさや強さと共に、優しさと暖かさも同居する。"Windwalker" の飛翔感には、かつての "Return to Forever" と同じものが通底している。
UR が真っ直ぐに宇宙へ自由へと飛び立って行ったのとは対照的な、どこか土の臭いを纏っているところが RP の志向性なのかな。Attack 強めの曲でも聴いていて疲れないし。
聞き所は……全部(笑)。だって compilation だし album concept って言っても RP は存在自体が concept な訳だし。強いて言えば終盤の "Firekeeper" での orchastra hit メロに叩きのめされた後で、fusion ぽい "Soulshine" で癒される流れが、魂をこの上なく浄化させてくれることでしょう。
結構まとまった時間には CD 一枚流すのだけれど、そうでも無い時とかは ogg vorbis で録り溜めしている m3u file を random に流している。すると衝撃のヘンテコ mix になってしまったりするわけよ。例えばさっきの流れは……、
てな感じ。Deep House、Techno、Trance、んで House という変竹林な流れだが、これがまた一貫性があるような無いような(笑)。そして Yokota の後には Shakkazombie "Kokoro Warp" が……。嗚呼、良い radio だな〜〜(笑)。
Detroit と絶妙な距離感を保ちつつ、より研ぎ澄まされた感性を披露する Dan Curtin の House Project、2001 年作。Jazz taste な groove は相変わらず健在で、vocal を feature した track も涼しげでいい感じ。曲を fade out させずにちゃんと落とすところも Dan Curtin 印(笑)。
そういえば今日も暑かったな。最高気温が 25 度くらいで、既に 6 月半ばくらいの温度だったとか。帰宅途中でも生暖かくて、体調不良の小生には合わない空気だったよ。Purveyors of Fine Funk は霧雨のような印象か。Susumu Yokota の近作にも通じるなぁ。やっぱ小生はこういうの好きかも。
Detroit の影響が強かった頃の Ken Ishii による一代傑作。
基本は四つ打ち、しかし激しい印象は無い。Middle tempo の曲に、ambient で dreamy な上物。そして、どことなく tribal なのだが出所不明な音が飛び出してくる。Album 全体の tone は暗めで、しかし微妙な爽やかさが漂っている。
Techno で originality を示すっていうのは、今のように techno で行えることの選択肢が多くなりすぎた時代だとかえって難しい。けれど、この 95 年に世に出たこの album では、発展途上であるが故の思い切りの良さと迷いの無さが清々しい響きを呼び込んでいるようだ。
そこには 70 年代の German Rock 的な実験精神がある。そこには 80 年代の Detroit が持っていた独立不羈の魂が宿っている。Ken Ishii はこのとき、紛れもなく自分の足で立っていた。小生がそれに気づいたのは、初めて聴いてから 5 年が経過してからなのであった。そしてその間に、Ken Ishii は自分という枠を破ろうとして、未だその夢を果たせずに居る。だがそれを責めるのは酷な話だろう。
その時にしか出せなかった音を、後で取り戻そうとしても、それは単なる nostalgia にしかならない。過去の思い出は、album の中にしまい込めばいい。今の我々は、何時だってその時代に帰ることができるのだから。
Keep to listening...。