Noisy Days in March, 2005

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2005.03.01 (Tue)

Sega / Sega Rally Championship: Ignition

 仕事中の会話で「ネタ版」「たたき台」「draft」「drift」と繋いで何故か Sega Rally の話になったので久々に聴いてみようと。1995 年発売。
 original soundtrack ではなくて、土方隆行の生音 guitar を feature した arrange version です。でも guitar 以外はあまり代わり映えしてないので旨みは少ないかと。打ち込み brass もそのまんまやし。まぁ、小生も何故持ってるのか不明な album ではある。少なくとも定価で買ったものではない(爆)。
 曲調は guitar instrumental な hard rock。かなり american な調子の爽やか系。曲として印象に残るかどうかはさておき、race ものらしい疾走感はありますので、夏の暑い時に聴くとええ感じでしょう。今はまだ寒い季節ですが……。

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 何故か普段より 10 分早く目が覚めたので、のほほんと出社させて頂きました。暖かくなってきたから目が覚めやすくなったのかのぅ。

 ギレンがガルマ追悼の辞を述べてるときにブライト艦長が「ザビ家独裁を目論む青瓢箪が何ぬかしとんのやボケがくたばれ!」とか何とか吠える場面が某ガンダムにありますが、ああいうのは昔の軍人さんらしくてええですなぁ……ではなくて、青年将校ブライト氏も何か思うところあって軍人やってたんやろなぁ、でもその背景については本編中で殆ど触れられないんだよなぁ、あの場面でブライト一人だけ気を吐くってのは、彼なりにジオンのやり口に気に入らんものを感じていたからかも知れんなぁ……等と考えていたら一日終わってました。いやちゃんと仕事はしてますって。裏 task で。

log modified: 2005/03/02 02:37:20 JST

2005.03.02 (Wed)

Chari Chari / Spring To Summer

 Chari Chari の 1st、1999 年発表。
 様々な音楽性を融合しつつ、違和感のない一つの tribal な世界を組み上げる音職人、というのが album 聴いて感じる Chari Chari 像なわけですが、その器用さと隙の無さ故に、個々の曲の求心力が弱いようにも思えるんですな。crossover 界の 4hero、といった趣か。とはいえ、この 1st album では次作 "In Time" ほどの密度は無いので、気楽な lounge music として聞き流すには良好。
 つか、今の Calm とこの頃の Chari Chari の音って妙に被っているような気がする……。結局、目指す地平は同じってことですかね。

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 相変わらず多忙。だからさ、誰が担当になってもいいから検討して話を進ませてくれ。

 へろへろな親方が「酸素が足りん」とか言い出したので早速釣ってみる。

はみ 「父さん、酸素欠乏症に罹ってるんじゃ」
親方 「これを持っていけ。仕様書に取り付けろ。競合他社の動作を参考にしたのだ」
はみ 「こんな古い仕様で……」
親方 「凄いぞ、仕様の精度は数倍に跳ね上がる。持っていけ、そしてすぐ取り付けるのだ」
はみ 「うわあああ〜〜っ」(ポイ捨て)
親方 「わはははは」
はみ 「うひゃひゃひゃひゃ」
親方 「虚しい」

 活力低空飛行のまま定退日なのでいつもより早めに終業。こんな調子なので vf4ft も散々でしたとさ。勝てん人にはとことん勝てんのぅ。

log modified: 2005/03/03 02:04:05 JST

2005.03.03 (Thu)

Titonton Duvante / Voyeurism

 独自の detroit techno 解釈で我が道行きまくる Titonton Duvante の 1999 年作。あ、小生持ってるのは再発盤です。
 溢れ出る funkness を美メロと変態的 synth 使いで縦横無尽に表現してます。Dan Curtin 的な複雑な楽曲構成も存分に見せつけて、techno なのに単調さを感じさせない展開なので飽きずに聴けます。Dan Curtin もこういう方向に戻ってこないかなーと。

筒井 康隆 『夜のコント・冬のコント』
「まあいいから、来いって。うまくいったら美しいお姫様とにゃんにゃんできるかもしれないんだからさ」
「また、またぁ」おれも苦笑した。「いつもそれでだまされるんだよな。いつかはお姫様が王子様とのシャム双生児だったし、この前なんぞ『あたしゃメルヘンのお姫様だから膣がないの』っておっしゃった。せっかく王国のために力を尽したってのに、あれじゃ詐欺ですよ。夜中の三時に眼を醒ましたってかまいません。今日おれ数学のテストだもんね。復讐をやるよ」(page 143)

 新潮文庫版で読了。18 の短篇収録。
 まぁこの人の小説はお話としてできてるできてないというより、体験して trip して満足するか否かってところが評価の基準になってしまいますので。今回もええ夢見させて貰いました。「傾いた世界」が圧巻でした。

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 親方不在。昨日早く帰ったので rhythm が狂ったらしい。そういう体調不良なら小生もあやかりたいもんです。

 社内会議用の資料書いてると上司から着信。「来週飲むぞ」「えー」という感じ。上の方から「若いもんを飲ませて本音を聞き出せ」という勅令が下っている模様。上司な人も大変ですなぁ。

log modified: 2005/03/04 02:57:51 JST

2005.03.04 (Fri)

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 金曜日ってんで会議もあれば〆切もあるというのに親方不在、ありゃりゃな一日。
 小生は一日フル回転で疲れ果てましたよ。

[movie] eXistenZ

 David Cronenberg 監督作品、1999 年。
 森の中の山荘で、新作 game "eXistenZ" の発表会が行われていた。その時代、game とは脊髄に穴を開けて作られた bio port に game を接続して楽しむものだった。開発者の Allegra Geller (Jennifer Jason Leigh) もその新作発表会に同席していて、選ばれた招待客と一緒に新作の test play を行うことになっていた。そのとき招待客の一人が隠し持っていた銃で Allegra を狙撃し、場内は大混乱に。Allegra を救い出した警備員の Ted Pikul (Jude Law) は隠れ家に身を潜める。Allegra は game が損傷している恐れがあり、game を救うには一刻も早く実際に game を体験するしかないと主張する。Allegra に協力すると誓った Ted は、近くの gas station で Gas (Willem Dafoe) に違法 bio port を開けて貰い、Allegra と一緒に "eXistenZ" に飛び込む。現実と見分けが付かないほど real な "eXistenZ" の世界に翻弄されながら、二人はその世界で繰り広げられる game 会社同士の情報戦や、game を拒否する現実主義者との戦いに巻き込まれていく……。

 Cronenberg による現実崩壊もの映画。特徴はエログロ。
 game の話なのに mechanical な描写が殆ど無い。game pod は柔らかそうな有機体で、Allegra が pod の襞を慈しむように撫でると pod はビクビク反応する。pod から伸びる cable も臍の緒のようにぐねぐねしていて、それを人体の穴に射し込んで楽しむってんだから生々しくもなりますな。中華料理店で注文した special menu から、骨と皮の残り滓で成る Gristle Gun を作り出し、game character の欲求の赴くままに waiter を撃ち殺す場面も見事。
 現実をひょいひょいひっくり返す展開には、まぁ新味はない。むしろ強烈なのは NPC (Non-Player Character) として登場する人物達で、Ted 達 PC (Player's Character) がその場に応じた適切な台詞を言わないと、NPC は待機 mode に入って同じ仕草を繰り返したり、PC としての会話を無視して同じ台詞を繰り返したりする。見た目が普通の人間、つか俳優さんが演じているのだから人間なのは当たり前だが、それが意味もなく部屋をうろついたり、PC が行動を起こすまで平然とぬりかべごっこしてたりするのだからこりゃ不気味である。RPG にはこの手の人物は沢山登場するとは思いますが、real な世界でこんな反応されちゃたまらんなぁ……と誰しも思うあの感覚を、わざわざ実写で見せるところに Cronenberg らしい悪意が噴出していて良好良好であります。Ted が game pod 製造工場で働く内に、同じ工場で働く Allegra を見つけて「こりゃ一体どーいうことよ?」と話しかけると、Allegra は首を傾げ、しばらく後に同じ動作を繰り返す。Ted は game に一人取り残されたような気分になったことでしょう。いや怖ろしい。中華料理店での銃撃事件も、黙って事の成り行きを見守る他の客達に Ted が「金のことで揉めただけだから何も心配いらないよ」と言ったら、何事もなかったかのように各々の行動に戻って行くし。これが非現実感の強調というよりは現代における大衆の無関心さを表現しているように思えるのは穿ちすぎた見方かのぅ。目的を持って行動する人間も、端から見れば NPC 的な自動機械人形に見えなくもない。mechanical な描写を極力廃し、有機体の game pod を人体に connect するという仕立ては、game が人の外にあるのではなく、人の内側と密接に繋がっていることの暗喩であり、故に game 外と思われている現実世界でも "eXistenZ" は有効に機能する。という感じで、Cronenberg 流の認識論映画と見ることもできそうです。
 Jude Law という俳優さんには今まで全然注目してなかったんですが、"AI" 観たときには robot だからあんな演技してるのかと思ってたらば、"eXistenZ" では素の演技なのに人形的な不自然さが感じられて面白いです。Jim Carrey くらいぶっ壊れてくれると面白いんですが、あの babyface では無理かのぅ。

log modified: 2005/03/06 18:40:09 JST

2005.03.05 (Sat)

get
  • Fennesz / Venice
  • Juan Atkins / The Berlin Sessions
  • Scan X / Chroma
  • Jeremy Ellis / The Lotus Blooms
  • U2 / Zooropa
  • Johnny Griffin & Dexter Gordon / Jazz Undulations
  • Chick Corea Akoustic Band / Alive
  • 京極 夏彦 『嗤う伊右衛門』
  • 佐藤 賢一 『カエサルを撃て』
  • 大藪 春彦 『凶獣の罠』
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 ケツイは信じられない miss 多発で蟹最終形態にて全滅。1-4 boss 前で流れ弾に被弾したのが精神的に痛かった……。

 vf4ft はそこそこ負けてる(爆)。

[movie] The Matrix Revolutions

 Andy Wachowski & Larry Wachowski 監督作品、2003 年。
 前作で辛くも Trinity (Carrie-Anne Moss) の救出に成功した Neo (Keanu Reeves) だが、Matrix との接続を切ってもその意識は戻らなかった。預言者 (Mary Alice) に Neo が Matrix の狭間に捕らわれていると知った Trinity と Morpheus (Laurence Fishburne) は、預言者の身を守ってきた Seraph (Collin Chou) と共に、Neo 救出に赴く。Neo を先に見つけ捕らえていた Merovingian (Lambert Wilson) と取り引きして、Trinity らは Neo の奪還に成功する。意識が戻った Neo は machine city に行くと言い張る。そこは敵の中枢、生きては帰れない場所だが、Neo と Trinity は二人だけで machine city へ行くことに。だがその船には、先だって人類軍の machines への奇襲を失敗させた男が乗り込んでいた……。一方、戦力の大半を失った Zion は、迫り来る machines に対して籠城戦で戦い抜こうとするが、制圧されるのは時間の問題だった。Neo は戦いで視力を失い、Trinity は machines との壮絶な戦いの中で命を落とす。遂に machines の中枢と contact した Neo は、彼らが人類から手を引くことを条件に、machines にとって今や最大の敵となった、偏在し増殖する Agent Smith (Hugo Weaving) を打ち負かすと提案する。申し出を受けた machines は Neo を Matrix へと導き、Neo と Agent Smith の最後の戦いが始まる……。

 三部作の最終章。これで最後かと思うと感慨もひとしお……と言いたいところですがそれほど盛り上がらないのはやっぱり action と story の乖離が大きすぎるからかのぅ。Neo と Smith の戦いは実写版ドラゴンボール Z と化しておるし。緑を基調とした美しい映像や、CG 駆使した派手な演出は申し分ないんですが、いつまでアチョーアチョーやっておるのかね君たち、と。んで登場人物たちは例によって哲学問答を繰り広げつつ、謎は謎と解らないうちに解決して、最愛の女性を失うというお約束な展開がお約束気味に挿入され、結局は「Neo ありがとう」なところに落ち着く。そういう話なら "Reloaded" と "Revolutions" 足して三で割ったくらいの分量でも充分ではないでしょうか。action ばかりで話が進まないというのも DBZ の影響なんですかね、監督さん?
 Mifune (Nathaniel Lees) が Gunhed みたいな機械を操って machines と戦う場面や、Neo 達が machines の群れを凌ぐため雲海の上に出る場面とかは結構印象的。そういう良さげな場面も有象無象に埋もれて一気に忘却の彼方へ押し流されてしまう。映像美を楽しむ映画、と割り切って観れば良い映画なのかも知れませんが、美しい映像も垂れ流しでは美しく見えないんだよな……。凡作認定。

log modified: 2005/03/07 01:54:04 JST

2005.03.06 (Sun)

get
  • 船戸 与一 『海燕ホテル・ブルー』
  • 笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 8』
  • 野家 啓一 『物語の哲学』
diary

 近場で "旋光の輪舞" のロケテをやってたので暫く観戦。サイキックフォース? 違う、ぷよぷよフィーバーだ!

 vf4ft、相手に応じて戦い方を変えないといかんなぁ、と。

[movie] Ladri di biciclette

 Vittorio De Sica 監督作品、1948 年。邦題「自転車泥棒」。
 敗戦による不況のせいで誰もが貧困に喘いでいる中、Antonio Ricci (Lamberto Maggiorani) はようやく映画の poster 張りの職を得る。しかしその仕事には自転車が必須。妻の Maria は bed sheets を質に入れて金を捻出し、Antonio は自転車を手に入れることができた。まだ子供の Bruno (Enzo Staiola) や赤子を抱えている Antonio にとって、この職はどうしても手放せない。しかしある日、Antonio の自転車は街のごろつきに盗まれてしまう。すぐさま盗難届を出した Antonio だが、警察はろくに働いてくれない。友人や Bruno にも手伝ってもらって自転車の行方を追う Antonio だが、結果は芳しくない。偶然の導きで犯人を突き止めた Antonio だが、証拠不十分で結局何もできないまま。追い詰められた Antonio は、football 観戦のために駐車場で山を成す自転車や、建物の前に無造作に置かれた自転車を目に留める……。

 貧乏の連鎖を描いた名作。
 Antonio の心境の変化が丹念に描かれてます。職を得た頃の Antonio は知らず笑みが顔に滲み、妻や息子達に向ける眼差しも柔らかい。しかし自転車を盗まれてからは次第に苛立ちが表に出てくる。それでも平静を装って Bruno と一緒に飯食ったりもするんですが、犯人に繋がる手掛かりを失ったことで Bruno に八つ当たりして彼を泣かせるに至る。うわー。まぁその直後、川に落ちた子供を Bruno だと思って慌てふためく場面もあったりして、彼は本当は家族愛に溢れる好人物だということが垣間見えるわけですが。で、最後は格好悪いところを子供に見られて泣く。
 Bruno の存在が良い味出してますなぁ。父親の苦境を察してひょこひょこ付いていく Bruno。Antonio は Bruno に見られているから、逆境にあっても強い自分を演出し続けなくてはならない。Bruno も Antonio が強がっているのは先刻承知で、我が儘を言わず Antonio に従順な息子像を演じ続け、時には父の身を守るため走る。そういった下積みがあるから、最後の場面が胸に痛く刺さってくる。Bruno は Antonio に「市電で家に帰れ」と言い付けられていたのに電車に乗らない、それは何故だったのだろう。一番近くにいる息子が、父親の表情の変化を見逃すはずはない。終盤の悲劇的な展開で、最悪の事態に陥らなかったのも Bruno のお陰だったりするのだから、こりゃ Antonio、泣けてもくるわな。そこで Bruno がずっと父親の手を握りしめているってのも良いですなぁ。
 親子の姿が群衆の中で小さくなっていくところでこの映画は終わりますが、そこで見える多くの背中には、どこかしら Antonio の影が付いてまわっているよう。この映画はありふれた出来事を描いている。そしてありふれた出来事の中には、誰しも抱える真実の欠片がある。手の温もりを感じていられるうちは、頑張って生きていかなきゃならんということか。

log modified: 2005/03/07 03:13:51 JST

2005.03.07 (Mon)

John Tejada / Logic Memory Center

 tech house 職人 John Tejada の 2004 年作。この人も多作家ですなー。
 今作は click house の acid 風解釈で、大人な雰囲気に仕上げてます。vocal 曲も大目に取り入れつつ、基調は隙間の多い空間的な作りなので、Herbert の "Bodily Functions" を思わず参照したくなります。
 でも tr.6 "Alone with You" 辺りを聴いてると、音の組み方次第では Technasia や Slam が好んで取り上げそうな激哀愁歌もの hard techno に転化できそうな印象もあったり。そこは名 remixer たる John Tejada、click house の枠に違和感なく収めてます。techno な人にしては珍しく、album total で聴かせる力量の持ち主ですよこの人は。でもって何やっても上手い。器用貧乏というより器用富豪。でもバカ売れしないからやっぱ貧乏なのか。挫けずに良作量産してほしいです。

[movie] The Outlaw Josey Wales

 Clint Eastwood 監督作品、1976 年。邦題「アウトロー」。
 南北戦争末期。農夫の Josey Wales (Clint Eastwood) は、家族を北軍の Terrill (Bill McKinney) 率いる一隊に惨殺される。Josey は復讐を果たすべく Fletcher (John Vernon) 率いる南軍の部隊に身を投じるが、戦争は北軍の勝利に終わる。降伏せず、ただ一人戦い続ける Josey は、一路南へ。Josey 追撃のために Terrill の部隊が駆り出され、また賞金首の Josey を狩るべく腕自慢の賞金稼ぎ達も Josey を追う。旅の途中、Josey を狙っていた native american の自称族長 Lone Watie (Chief Dan George)、酒場で暴漢に襲われていた少女 Little Moonlight (Geraldine Keams) らを成り行きで助けたことで、彼らも Josey の旅に加わる。また、ならず者達に捕まっていた富豪婆さん Sarah (Paula Trueman) とその孫娘 Laura Lee (Sondra Locke) を行きがかり上で助けたことで、彼女らも旅の一座に加わる。一行は Sarah の息子が持っていた牧場で穏やかな日々を送る。Laura Lee と Josey は良い仲になるが、Josey は復讐を果たすべく再び旅に出ようとする。そこに、宿敵 Terrill が現れる……。

 road movie 調の western 映画。Sondra Locke がひたすら美しい。"The Gauntlet" の逃げ足早い不良女な役回りも印象的でしたが、この映画での白衣の不思議ちゃんな役もええですなぁ。あ、乳ポロリと白ケツが拝めるから高得点な訳ではありません、念のため。まぁ、Eastwood はそういうところはしっかり撮る人ですからねぇ。
 Josey は全編に渡って男節を披露。追い詰められても早撃ちで返り討ち、乱戦になっても相手の弾は Josey を避けて通る。いやーんインチキ。しかし Eastwood の gun action ものと来たら、プロレス同様にインチキが芸なのです。芋蔓式に仲間が増えて、native american の首長とは男同士の絆で解り合い、終盤はみんなでわーきゃーやって、無事に quest も達成し、最後は Fletcher と男の会話して終了。話は単調だし Josey と Terrill の確執もあっさりとした描かれ方なので、淡々とした展開をぼーっと眺めていたら終わった、という感じ。とはいえ、こういう乾いた感触の映画もなかなか味があって良いものです。

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 月曜日ですが早くも元気が足りない。だらだら行きますか。

log modified: 2005/03/08 02:26:17 JST

2005.03.08 (Tue)

Tipographica / The Man Who Does Not Nod

 今堀恒雄 (g) を中心に結成された progressive jazz funk rock ちんどん band の live 盤。1995 年発表。
 プログレを funky な rhythm 下敷きにして remix したらばこーなった、的な楽曲がぞろぞろと出てきます。個々の瞬間は free jazz 的な先読み不能性を秘めているにも関わらず、総体としては体揺らせてナンボの躍動感に満ちている。rhythm 隊がしっかりしてるのと、複雑でありながらも秩序付けられた楽曲構成になっているので、肉体の反応を喚起させる groove が沸き立ってくるんだろうな。Rovo や DCPRG に先立つ存在、と今なら言えますが、10 年前の album なのに現役感ぶりばりで仰け反ります。今堀さんはもっと guitar 弾いてください。

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 親方に愚痴を言いまくる一日でした。いやほんとすいません、いろいろ上手く行ってないもんで。

log modified: 2005/03/09 02:12:00 JST

2005.03.09 (Wed)

Random Noise Generation / Links in The Chain

 Octave One 名義での新作も素晴らしかった Burden 兄弟の別名義作、2000 年発表。
 minimal に攻め立てる detroit techno。深みへと潜らず、快楽中枢をビシビシと刺激する音です。聞き易さが信条、という意識なのかのぅ。

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 仕事して、その後上司な人達と飲み会。社内 blog 書け書けと言われまくりました。

log modified: 2005/03/10 02:30:55 JST

2005.03.10 (Thu)

Fennesz / Venice

 Christian Fennesz による 2004 年作。
 前半は ambient noise で叙情。tr.8 "Transit" は Devid Sylvian の vocal 曲。後半もゆったりした展開を見せつつ、轟音 guitar も織り交ぜて noise artist らしい混沌も垣間見せます。
 冷たさと暖かさが寄り合わされた果てに、感傷的な懐かしい風景が立ち現れる。新しい音ではないけれど、そこにあると安心するような音。

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 mail ばかり書いて一日終了。まぁ、これが仕事ですから……。

log modified: 2005/03/11 02:43:36 JST

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