Noisy Days in November, 2010

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2010.11.01 (Mon)

Johannes Heil / Loving

 german techno な人、Johannes Heil の 2010 年作。Cocoon からの release。
 まぁ小生も Johannes Heil といえば Kanzleramt 期が一番良かったのぅと思う一人でありまして、Kanzleramt を離れてからの Johannes は多芸故の器用貧乏さがどうにも付き纏う印象なのであります。歳取る度にあんぐら度も薄くなっていき、今回は house 調のまろやかな track が主体とのことで、より一層普通な味わいとなってしまいました。ううむ、Johannes Heil がこんなリア充 techno を作ってしまうなんて。だって tr.1 は "Hallelujah"、last の tr.12 は "Loving" ですよ。人生讃歌の一人 heaven 状態か。こういう多幸感に突き動かされてる人は、良い album は作っても heart にぐさぐさ突っかかる作品にはなりにくいわけです。この album で言えば前半の tracks はぶりぶり bass と緩めの beats で正直甘ったるいかったるい。とはいえ tr.7 "Glockenspiel" の title そのまんまな音がぺかんぺかん言い出す頃から本領発揮、album の顔役であろう tr.8 "Freedom of Heart"、ちと落ち着いた雰囲気の tr.9 "A Holo Static"、dramatic な synth 使いで裏名曲認定の tr.10 "Twenty Three" と繋がる後半の展開は流石に大人な techno 野郎の面目躍如。何だかんだでこの人の音は気持ちええです。名作ではないけれど良作。

log modified: 2010/11/02 03:24:29 JST

2010.11.02 (Tue)

Metallica / Master of Puppets

 めりけんの metal band、Metallica の 3rd album。1986 年発表。
 何故に日本人は Metallica が好きなのか。何故なら Metallica は三三七拍子だからである。嘘だと思うならこの album を拍子取りながら聴いてみればよろし。tr.1 "Battery" も tr.2 "Master of Puppets" も tr.5 "Disposable Heroes" も三三七拍子で口ずさんでしまう自分に驚きかつ納得してしまうことであろう。そして三三七拍子如きに踊らされてしまう自分に呆れ怒り泣くことであろう。Metallica の人気はその宴会性にあるのだなぁと、その認識を新たにするものであります。
 それはさておき初期 Metallica は作品重ねる毎に prog rock 度を増していくのが特徴で、その歩みは prog rock で言うところの Yes の立ち位置に似ているというのは小生がさっき思いついた妄想であります。Metallica が Yes なら Megadeth は KC かと言えばそれより Rush 的だよなー、Anthrax は Floyd よりも XTC だよなー、Slayer は prog つーより Pistols だよなー等と妄想は尽きない。Metallica に話を戻すと Cowboy 気取りの荒野 stranger 振りが顕著になるのもこの頃で、あこぎで緩やかに導入、その後 el-g で大風呂敷敷いてからつーばすで怒涛の thrash metal に突入するという黄金 pattern を確立したのもこの album 辺りからであります。もちろんこの仕掛けは後に second summer of love 以降の壮大系 trance に受け継がれて花開くことになります。えーっ、とか思う方も多かろうが言ってる小生も信じてはおりません。誰か卒論のネタにして研究してくれ。
 まぁこの album の印象といえば tr.1 "Battery" に tr.8 "Damage,Inc." と名曲挟みにして中身は金太郎飴、な感じでありますので、初心者向けとは言い難い一枚であります。とはいえやはり前 2 枚に比して楽曲の構成力が格段に上昇しているのは確かで、着実な成長が窺えるところは流石に 彼らの逞しさが現れているとは言えるでしょう。名作。

log modified: 2010/11/03 03:40:08 JST

2010.11.03 (Wed)

Radiq / Tomorrow's Quest

 半野喜弘の Radiq 名義作、2005 年発表。
 小生の知らんうちに半野喜弘の主戦場は Radiq になっておったようで、まーだ solo 作出さへんの出さへんのと思っているうちに Radiq の album がぽっこぽっこ出ておるという状況に陥っておりました。いや小生は "Graffiti & Rude Boy 67'" の時点で Radiq は腰掛け project と見切ってましたのでこんなに続くとは思ってなかったのですよ。というわけで後追い中。
 この人は根っこに耽美と hiphop を抱えておるのですが、その二つが微妙に捻くれた絡み方をする、即ち耽美で押し通せば Silent Poets ばりの極列整合な楽曲になるところをあえて hiphop な崩しや noise を交えてぐだぐだにしてしまうのが半野いずむ。この album でも弦楽でべた叙情に浸りつつ rap 被せてウザい展開にしてしまう傾向が多分にあり、この手の仕掛けが Radiq の立ち位置の微妙さを物語っておるような気がしないでもない。まぁ、これで汚しなかったら普通に映画の劇伴仕事と変わらんようにはなるんでしょうが。
 前作が electronica に寄りすぎていたという点もあるのでしょうが、今作は voice の投入に意識的というか、とかく有機的な音の鳴らし方に focus したような作風に shift しております。Radiq としての立ち位置を改めて確認する、という意味で milestone のような位置付けの album なのかも知れません。

log modified: 2010/11/04 03:35:21 JST

2010.11.06 (Sat)

get
  • Raudive / Chamber Music
log modified: 2010/11/08 19:44:44 JST

2010.11.07 (Sun)

[movie] カムイ外伝

 崔洋一監督作品、2009 年。
 徳川幕府の時代、抜け忍のカムイ (松山ケンイチ) は追い忍の襲撃をかわしながら自由を求めて諸国を巡っていた。ある日カムイは、領主の水谷軍兵衛 (佐藤浩市) の愛馬の足を農夫が切り落とす場面を目の当たりにする。カムイの助力により領主の追っ手から逃れたその男は名を半兵衛 (小林薫) と名乗り、彼らは共に半兵衛の住む島へと逃げ込む。その半兵衛の妻はカムイが幼い頃に忍びを抜けたスガル (小雪) だった。スガルはカムイが追い忍ではないかと疑う……。

 白土三平の漫画の実写映画化。「スガルの島」という episode を扱ったものらしいですが原作は読んだことないのです。
 忍者ものというとやっぱり wire action でぴゅーんぴゅーんとやらかしたがるのが昨今の常でしょうが、どうも tempo 悪いんだよな。"グリーン・デスティニー" と同じ匂いがするぜ。wire とか特撮の無かった頃の映画であれば特殊な動きを camera の切り替えや場面繋ぎの妙で表現していたものですが、その頃よりもまったりした動きになってしまうのは如何なもんかと。舞台も漁村が main なので、場面場面での impact が薄いというか話の切れ目が見えないというか、やっぱりのっぺりした印象に繋がってしまいますね。
 松山ケンイチは頑張って走ってましたが映画内でのカムイの人物造形が表層的なので、活劇部分以外で持ち味が出てないてのが惜しいところ。後半で出てくる渡衆の不動 (伊藤英明) は悪人臭振りまいてて良かったですね。

log modified: 2010/11/08 13:52:28 JST

2010.11.09 (Tue)

The Hooters / Five by Five EP

 めりけんの rock band、The Hooters の 2010 年作。5 曲入り EP。
 "Time Stand Still" 以来となる久々の新生 The Hooters の studio 録音作。tr.1 "Pissing In The Rhine" からいきなり独逸語歌唱で吃驚です。そういや彼らの最初の live 盤も独逸公演の収録だったし、"Time Stand Still" も当初は西欧圏でのみ release されたんだっけ。やっぱあちらの方で人気あるってことでしょうか。曲は The Hooters らしい party rock 調。復活後もこういう曲書いてくれて嬉しいっす。
 この 1 曲目と tr.2 "Silver Lining"、tr.5 "Really Fine Wine" が新曲収録で、tr.3 "One Of Us" は Joan Osborne のあの曲を acoustic arrange。tr.4 "Time After Time" は Cindy Lauper のあの曲を The Hooters らしい ensemble で聞かせます。まぁどちらも self cover と言っていいので手慣れたものでしょうが、新曲ももっと聴かせてほしいところ。full album は何時になるかねぇ……。

log modified: 2010/11/09 19:54:57 JST

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