|
小生は未だに Trance は外野席なので(Party に行ったこともないし積極的に CD 買うわけでもないし、だって CD たくさん出過ぎだよまったく(笑))、Trance について語る言葉もあまりないけれど、やっぱり DJ 19 の CD から Trance に入った身としては、The Ocean も抑えておかないといかんのですよ。DJ 19 も Yoda も、あまり Voltage を上げない曲で繋いで繋いで、曲の良さを appeal しながら山を作っていく type なので、この CD (ちなみに二枚組)でも手堅く盛り上げてくれます。冬仕様なのか、群を抜いて爽やかっ! って感じではないけどね。
昼に起床。外は雨(がっくし)。洗濯物をさっさと取り込んで、入れ替えにまた洗濯して外に干す(笑)。降りが弱そうだし内のベランダには入ってこないだろうと甘い予想して。
「アームズ」「ギャラクシーエンジェル」見て、ちょいと VF4 やってから外出。
まずは定期券の更新。係のおっさんに「Suica にしとく?」と訊かれたので、思わず Suica にしてしまった。わお。初体験。
池袋に到着。目標は G.R.R.Martin の例の本の下巻。無かったら無駄足になるところだったが、無事に前と同じところに置いてありました。それから Tower Record に行ったら Ocean の Compilation が。選曲見た限りでは、うーむ……と考え込むものだったのだけれど、アタマ数曲聴いてみたらやっぱり良い感じだし、目当ての "Trance Anthems III" は置いてなかったので、やっぱり購入。帰りの電車では清涼院流水『ジョーカー』の下巻を読みふける。『黒死館』が伏線と思わせて、実は……な展開。おお、やりますなー。
食料とビール買って帰宅。ビール取り出したら何だか水浸しで、何かと思えば缶の一つに微小な穴が。あうあう、なんてこったい。一つ無駄にしてしまった。
「009」「アクエリアンエイジ」見て、リュック・ベッソン監督の「ジャンヌ・ダルク」も観る。神の声を代弁する少女ジャンヌの数奇な人生を描く大作でした。中盤までの合戦描画はまるで黒澤映画みたいで妙に生々しかったし。でも終盤の、自分の信じる「神」への疑惑に身悶えするジャンヌが真に迫っていて、最後まで気が抜けない作品に仕上がっている。上の下。
さぁ、後は風呂入って寝るだけかな。
定番の upper な曲ばかり集めてる Trance の compilation は、一時的には盛り上がるし良く聴くのだけれど、そのぶん熱気が引いて冷静に聴き直した時にはベタベタな歌謡ノリに閉口してしまうということも多いので、安いからといって容易に手出しできない怖さがある。だがだがしかし、この "Trance Anthem" シリーズは album の concept が「歌もの華麗もので chart は度外視で『良い曲』第一」と、土台がしっかりしているので安心して聴くことが出来る。その分、激しいヤマを期待するとちょっと外してしまうところもあるのだけれど、それでも quality の高さは保証できる。
前作に引き続き、compile は Hiro Kuretani が担当。相変わらずの選曲センスと、見事なドラマの創出力にまずは脱帽。懐の深さと色艶の良さにまずはどっぷりと浸ってください。
読了。上巻の『コズミック』(清)が密室殺人オンパレードの一大パノラマだったとすれば、下巻の『コズミック』(水)はそれに対峙する JDC の面々の活躍を描く展開となる。
JDC 本部に届けられた一冊の本、「1200年密室伝説」には、1994年初頭から勃発した密室連続殺人とほぼ同じストーリーが事細かく記されていた。その本の作者は、幻影城事件(『ジョーカー』)で密殺された濁暑院溜水だった。濁暑院は、死ぬ前に未来の予言暑を書き起こしたのか? それとも、その本を手にした何者かが、ストーリー通りに事件を起こしているのか? それに引き続き届けられた二冊の本は、それぞれ『密室密記』『密室紀行』と題されており、平安時代と江戸時代にも同様な密室連続殺人事件があったことを示唆していた。遠大な密室殺人計画が、1200年もの昔から構想されていた?
イギリスで切り裂きジャッキー事件を追っていた九十九十九はしかし、その話を聞いて言う。「切り裂きジャッキー事件と、日本の密室連続殺人事件、さらに平安・江戸の密室殺人も、同一犯の仕業だ」と。神通理気によって真実を掴んだ十九は日本に戻り、真相をマスコミに公表する……。
いやはや、良くも悪くもミステリの行きすぎた姿を見せつけられた気がするなぁ。麻耶雄嵩の『夏と冬の奏鳴曲』は、過剰な中にもマニアックなミステリへの執着が感じられる作品だったけれど、この『コズミック』に至っては、「そんなのありか」的な、ミステリの枠に囚われていると足をすくわれるようなオチとなっている。しかしそこにもまた、ミステリを知り尽くした者故の冒険心があるのだろうな。
さてさて、こんな作品をものにしてしまった清涼院流水、次に行き着く先は何かな? いろいろな意味で先の楽しみな作家さんである。