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電撃文庫版で読了。SIDE1 の続き。
統和機構から追われる身になったビート、彼の元に統和機構の暗殺者バーゲン・ワーゲンの手が迫る。敵の敵は味方とばかりに、反統和機構組織のダイヤモンズの戦士ジィドと組んで、バーゲン・ワーゲンの手を逃れようとするビート。その脳裏には、なぜかかつて彼が初任務に従事していた頃の日々、師匠のモ・マーダーと少女ミンサーと共に過ごしていた頃の記憶が木霊していた……。
第二巻にして思い出モード全開なんですけど。時系列的にも半日くらいしか進んでないっぽい。まぁ、相変わらず地味目のネタを大袈裟に語るところが面白いんですが。
Robert Zemeckis 監督作品、2007 年。邦題「ベオウルフ / 呪われし勇者」。
6 世紀の Denmark、Hrothgar 王が新しく建てた館でどんちゃん騒ぎをしていると、巨大な魔物 Grendel が現れ暴虐の限りを尽くしていった。Hrothgar 王は魔物を倒す勇者を募り、やがて Grendel は屈強な男 Beowulf に倒される。だが Grendel の母親を倒さねば災厄は去らぬと Hrothgar 王に教えられた Beowulf は、単身で Grendel の母親と対峙し、そこから生きて戻り Hrothgar から王座を譲られる。だが Beowulf は、Hrothgar 王がかつて持っていたのと同じ秘密をその身に抱えていた……。
フル CG 映画だそうですが実写ばりの造形で、見栄えは大したものであります。しかしお話としては若き日の Beowulf の勇猛さと歳老いてからの姿を両方捉えて彼の一代記に仕立ててしまった分、どうもお話の焦点が定まらなくなっていたような印象。"Conan the Barbarian" くらい潔い作りにしてくれればなぁと想わなくもない。残念賞。
ピュアフル文庫版で読了。
小学生の一郎はある日、同級生の姿が一瞬黒い化物のように見えたことに驚く。一郎はそのことを目の錯覚として片付けようとしたが、一郎の様子がおかしいことに気づいた者達が一郎を狙い始める。そんなとき、同じ同級生で普段は近寄り難い雰囲気の龍子が一郎を助ける。龍子とその仲間達は、次第に力を強める敵に立ち向かうべく、三つの光車を集めようとしていた。一郎は龍子達と共に光車探しの冒険に出る……。
なるほど、言われてみれば確かに「電脳コイル」ぽい話ですな。日常の裏側にある fantasy といった趣向がそう思わせるのか。話はそれなりに複雑でありますが、丁寧な語り口で独特の雰囲気を出しているのが印象的な良作でありました。