Noisy Days in February, 2004

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2004.02.01 (Sun)

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  • Yoko Kanno / Wolf's Rain O.S.T.2
  • 式神の城 II (PS2)
  • The シューティング 〜ダブル紫炎龍〜 (PS2)
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 昨日ずっと寝っぱなしだったおかげで、体の具合は良くなってきたっぽい。
 未だに少しばかり首が重いが、そこはまぁリハビリで。

[movie] The Ideon - A Contact

 富野喜幸総監督、滝沢敏文監督作品、1982 年。通称「接触篇」。
 伝説の無限力「イデ」を求めてソロ星へやってきた異星人バッフ・クラン。そこで彼らは、ソロ星に移民していた地球人たちと交戦状態になる。地球人たちはソロ星の遺跡から伝説の巨人イデオンと、宇宙船ソロ・シップを起動させ、バッフ・クランとの戦いの日々に身を投じることになる……。
 TV 版の総集編らしい。まぁ、これだけ見てもさっぱりですね。次行きましょう。

[movie] The Ideon - Be Invoked

 富野喜幸総監督、滝沢敏文監督作品、1982 年。通称「発動篇」。
 ソロ・シップの面々とバッフ・クランの戦いは続く。コスモはこの戦いはイデが引き寄せたものではないかと疑う。イデの発動に大きく関与する良き力とは何なのか。戦いの最中、互いの母星をも失ってしまう両種族。それでもコスモたちは、イデの導きのままに戦い続ける。

 robot anime としては地味な方じゃないですかね。地球人側ではイデオンとソロ・シップ以外に新奇な machine は出てこないし、対するバッフ・クラン側も、変な form の robot はわらわら出してきますが、悉くイデオンに薙ぎ倒されていくし。まぁ、物量作戦でソロ・シップが追い詰められていく様は良く描けていましたので、見ていて飽きることはなかったです。
 母体が死んでも胎児がイデの力で生き残るってのは凄い発想でした。知的生命体の歴史に reset をかけるというお話だけに、所々で凄惨な展開も。新しい世代のための踏み台でしかないと解りながらも、戦い続け死んで行かねばならないという哀しさ。終盤の救いのない展開にはただただ呆然。
 すぎやまこういちの壮大な音楽も素晴らしかったです。

log modified: 2004/02/02 02:18:40 JST

2004.02.02 (Mon)

Susumu Yokota / Laputan

 Susumu Yokota の 2003 年作。Skintone の STR-09。
 まぁ王道 Skintone の音……って何だよそりゃってアナタ "Grinning Cat" や "Boy and Tree" の路線です。theatrical ほのぼの音響 electro。rhythm の比重は低めなので、house な Yokota が好きな方には向いてませんが、あの人らしいまったりした展開と快楽音響に惹かれる人には受けるでしょう。
 Susumu Yokota つー人は年に何枚も album 作ることで有名ですが、自分の label である Skintone から発表する作品は極度に私的で内向きです。だからといって現代音楽的な高踏主義にも走らず、どこか外に向けて開けている感じがする。脱 genre な音響が延々と続いているのに何故か聴きやすいのは、Yokota の音が人並みの体温や鼓動を仄かに伝えてくれることと無関係ではないだろう。
 繭の中でぼんやりしながら見る夢。ちなみに Laputan とは、あの有名な空中浮遊島の住人のことだとか。道理でこの album、猫盤や樹盤よりもふわふわして掴み所がないです。

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 今日もいろいろあって残業してから帰宅。ケツイやりたいなぁ。やれないなぁ。

 仕事中、prion は何故脳を犯すのか、という疑問に取り憑かれる。胸でも尻でもなくて脳というのはどうして? という疑問です。
 周囲の同僚に訊いても「prion て何? ああ例の可愛いやつ? そりゃ clione? って全然違うやろボケ!」という感じだったので、素直に google 様にお伺いをたてて地道に調査してみました(*1)ところ、いろいろ判明。
 どうやら prion つーのは、人間誰しもが持っているタンパク質の一種らしいです。でもってその正常な prion は脳に沢山存在する。で、余所から悪い prion が紛れ込んでくると、悪い prion が良き prion を悪の道に染めてしまうので、脳がスカスカの穴ぽこのどろどろになってしまう……ということらしい。
 しかも悪い prion が体内に入ってきたとしても、体内の免疫系はそれを悪しきゆめとは認識しないそうな。ひええ。そりゃ怖いわ。
 予防策は「食い物に気をつけよう」ってことくらいですかね……。

log modified: 2004/02/03 03:23:51 JST

2004.02.03 (Tue)

Joe Hisaishi / Laputa: Castle in the Sky

 昨日の続きってわけではないですが、Laputa 繋がりで。久石譲が劇伴をつけた「天空の城ラピュタ」の soundtrack。
 音圧の薄い synthesizer を多用してるところに、この頃の久石譲らしさを感じます。でもって "君をのせて" のベタな必殺叙情メロも久石譲らしいし、動きのある場面用に minimal な曲を持ってくるところも久石譲の世界。もちろん orchestra による大感動絵巻的な楽曲も収録されてます。
 まぁそんなこんなで soundtrack としての質は嫌みなほど高いんですが、高みに位置するが故に、album だけ聴いてると物足りなくなってくるという困った側面もあるわけです。映像と強烈に結びついてるからそう思うんだろうな。まぁ、pop な soundtrack もまた佳し、ということで。

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 明日は健康診断があるというので、注意事項を一応読んでみた。ええと、検査前日の夜 9 時以降は飲食するべからず、とな。もう 9 時過ぎてるよ。見なかったことにしよう。
 一通り読んでも「来るなら食うな」ということしか書いてないんですが、これには重要なことが抜けてます。即ち、「おしっこは貯めておきましょう」。はい、今から準備準備。

 久々のケツイ戦線復帰であります。本日は 1-5 道中まで。うぷぷ。やっぱ楽しいわこれ。久々だったので良い感じに pattern 忘れてて、嘘避け連発だったり新しい pattern に目覚めたりで新鮮に遊べました。
 グレート魔法も少し進展して、4 面 boss まで到達。しかし開幕の laser かわした後で爆風に吹っ飛ばされて。爆風出るなんて聞いてねーよ……。

 家では地道に式神 II (PS2)。うちの液晶モニタだと画面ちっこすぎでやりにくい。3-1 とかエイジャ兄弟とか、信じられないところで被弾するし。そんなこんなで今のところ 玄さんで 4-1 boss までしか到達できてません。うーむ。

log modified: 2004/02/04 02:58:23 JST

2004.02.04 (Wed)

Helmet / Aftertaste

 NY hardcore の代表格、Helmet の 4th album。1997 年発表。
 そうそうこれこれこの riff ですよ Helmet と言えば。heavy な riff、tight な drum で、あの独特の groove を嫌になるくらい叩き付けてます。middle tempo の曲を主軸に据え、しつこいくらいに同じ様な展開を延々と繰り広げる、これが Helmet、変わりたくても変わり様がない Helmet の音なのであった。
 sound concept は原点回帰らしいのだけれど、"Meantime" の衝撃度に比べればおとなしいし、"Betty" に比べればまとまりすぎてて、Helmet の album としては円熟というか大人というか、とかく安心して聞いてしまえる album なのですよ。
 それにしても John Stanier の drum は格好良すぎ。大枠できっちりした rhythm 感を keep しながら、時折目の覚めるような solo を披露してます。この人あっての Helmet だったのだなぁ。
 Helmet はこの album を最後に解散したそうな。だから "Aftertaste" ってわけでも無かったんでしょうけどね……。

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 今日は不健康診断の日。でも概ね健康だった様子。
 また痩せてたなぁ。今では高校時代よりも痩せてます。道理で身体がへろへろな訳だ。
 視力は何とか 0.8 を keep。む。そろそろ眼鏡が必要かと思ってましたが、もう暫く様子見しますか。

 今日のケツイ、1-5 前半道中まで。ノリ悪し。
 今日の式神 II (PS2)、小夜で 4-1 まで。ゆかり嬢がやたらと遠い……。

[comp] monitor 横置きのまま、縦 STG を縦画面 mode で遊ぶ

 これを応用すると可能。PC に TV tuner 差してて、S-Video 端子に PS2 接続しているという状況を想定してます。あと、MPlayer で TV 見られる環境であることも前提条件です。


$ mplayer -tv driver=v4l:width=640:height=480:norm=NTSC:input=2 -vf rotate=2 tv://

 これで縦画面な window が開けば OK。あとは game の option で縦画面 mode にすれば幸せになれます。
 首領蜂 for PS のように、横画面 mode だと画面の余剰分が cut されてしまうような game には有効と思われます。画面も少しは綺麗になるし。
 とはいえ縮小表示してることには違いないので、遊びにくいのは確かですけどね……。

 液晶 monitor 縦置き用のアームって、もう少し安くならんものかのぅ。

清涼院 流水 『カーニバル 一輪の花』
 現実の事件(と探偵)は、推理小説(の名探偵)に勝てない――という思い込みがあったのは、単に、大学生の狭い社会で現実を知る機会がなかっただけだった。犯罪捜査の最前線である JDC には、推理小説作家がヨダレを垂らして自作の題材にしたがる事件が、日常的に転がっていた。そして、現実世界に確かに存在している JDC の探偵たちには、推理小説で描かれる名探偵たちよりも(皮肉にも、現実の方が現実離れした)強烈な個性があった。(page 164)

 『カーニバル』5 分冊の 1 巻目。氷姫宮幽弥は DOLL (国際立法探偵機構) へとレンタル移籍され、天城漂馬は見舞い用の酒を飲み干し、刃仙人は入院中に暗殺されかけ、サムダーリン・雨恋は御戸村正をからかい、星野多恵は死者からの贈り物に怯え、龍宮城之介は例によって anagram に夢中になる。そして最後に犯罪五輪の開幕を告げる大事件が……。
 助走篇なのでゆっくりまったり進行。次行きましょう。

log modified: 2004/02/06 00:48:18 JST

2004.02.05 (Thu)

Why Sheep? / Sampling Concerto No.1 Op.138 - The Vanishing Sun

 Why Sheep? の 1st、1996 年発表。
 field recording と electronics が同居する spiritual music。人里離れた秘境で、原住民と robot が猥雑な jam session を繰り広げているような雰囲気です。tribal な rhythm も、techno な四つ打ちも、Why Sheep? の色で coating されると一本の川の流れに収束してしまう。そこはかとなく清涼感が漂っているところに Why Sheep? の良心が見えます。
 細野晴臣の "Naga" が聴き直したくなってきたな……。

diary

 仕事行ってゆるゆる。

 今日のケツイ、1-5 前半道中まで。いろんな意味で負けている。

log modified: 2004/02/06 02:39:51 JST

2004.02.06 (Fri)

[movie] Sex, Lies, and Videotape

 Steven Soderbergh 監督作品、1989 年。邦題「セックスと嘘とビデオテープ」。
 neurosis 気味で sex に奥手な Ann (Andie MacDowell) と、敏腕弁護士にして Ann の妹 Cynthia (Laura San Giacomo) と肉体関係を持っている John (Peter Gallagher) の夫婦は、冷え切った結婚生活を送っている。そこに John の大学時代の親友 Graham (James Spader) が訪ねてくる。長年の放浪生活を経て、Graham は故郷に腰を据えようとしていたのだ。芸術家肌で他人との接触を避けようとする Graham に Ann は惹かれる。しかし Graham は性的に不能であると説明し、さらに女性が自らの性体験を告白する videotape の収集家でもあった。Graham の存在は Cynthia を変え、Ann と John の夫婦生活にも影響を与え始める……。

 Soderbergh は掴み所がない。そりゃあなた、"Kafka" と "Out of Sight" と "Sex, Lies, and Videotape" の監督が同じって言われて「ああそうなのふーん」なんて白々しく言えませんよ。趣向も仕上がりも狙いも全然違うし。でも、どういう映画を撮ってもそれなりに quality の高い作品を提供してくれる監督さんでもあります。
 sex と嘘と videotape。正にそういう映画。いや、別に大胆な性描写があるわけではないです。title を読み解くと、自己願望と仮面と被写体としての自分、とでもなるんでしょうか。貞淑な妻を演じるあまり自己を抑圧しすぎてしまう Ann、その Ann の性格からか、いつも姉に反対し性的に奔放な性分となってしまった Cynthia、その二人の女性と上手く関係を保つために嘘を突き通す John、そして自分を camera の外に位置づけることで社会と何とか折り合いをつけている Graham。しかし Graham の存在自体が Ann や Cynthia にとっては camera そのものであり、Graham の視点によってむしろ彼女たちは自己を客観視し、望むべき未来の自分の姿を見いだしていくことになる。社会と disconnect していたいと望む Graham が、その外側の視点そのものにより社会に影響を与えてしまう。この逆説的な関係はしかし、Graham を Ann が camera で撮ることにより、Graham をも被写体として取り込んでしまうことになる。Ann との繋がりによって自分がもう外側の存在ではないことに気づいた Graham には、もう videotape は不要である。そして哀れなのは John。彼にとっては嘘こそが自己存在の拠り所であり、それが暴露された後では空洞しか残らない。顧客に逃げられるのも納得。
 文学的な内容を嫌みに感じない人には面白く見られる映画でしょう。と、書いていて気が付いたのだけれど、視点というのは Soderbergh 監督作品を特徴づける共通項だったりするのかも。って、"Out of Sight" て title はそのまんまじゃねーかよ。まぁ、小生の鈍いところは昔から、てことで……。

log modified: 2004/02/09 00:47:30 JST

2004.02.07 (Sat)

get
  • Zabadak / Wonderful Life
  • Therapy? / Caucasian Psychosis
  • Phil Woods and His European Rhythm Machine / Alive and Well in Paris
  • Lee Morgan / Delightfulee
  • Ensemble Modern / John Adams - Shaker Loops; Phrygian Gates; Chamber Symphony
  • 由貴 香織里 『ゴッド チャイルド (8)』
[movie] Bandits

 Katja von Garnier 監督作品、1997 年。
 刑務所の中で Bandits という rock band が結成された。member は、guitar と vocal 担当で気性の荒い Luna (Jasmin Tabatabai)、keyboard 担当で自殺願望のある Marie (Jutta Hoffmann)、bass 担当で誰かに頼らないと生きていけない Angel (Nicolette Krebitz)、drum 担当で元々プロの jazz drummer だった Emma (Katja Riemann) の 4 人。ある日彼女らは政治家の party で演奏する機会に恵まれるが、演奏会場に護送される途中で隙を見て逃走。お尋ね者になりながらも演奏活動に邁進、record 会社に promotion clip 作らせたり警察を巻いたりして方々で騒動を巻き起こす。やがて CD も販売され一般層からは彼女らの助命懇願も高まることに。そして彼女らは、船で高飛びするために港へと車を走らせる……。

 巡業と逃走の road movie。この頃の german って、こういう映画が流行ってたんですかね。"Knockin' On Heaven's Door" も丁度 1997 年だし。まぁ "Bandits" は女の逃走劇ってんで、"Thelma & Louise" を連想してしまいますが。成り行きで逃走劇にオトコを引き込んでしまうところとか、似てませんか?
 とはいえ、あまり冴えたところがない映画です。4 人の友情話として語るには episode が上滑りしてるし、Bandits の演奏も古風な U.K. rock もどきとしか聞こえない。警察側の視点も描かれてますがこちらは真面目に追いかけるだけ。
 ただ、Bandits の面々はあまり悪いことしてるわけじゃないんですよね。高飛びするのに大金が必要だ、ということで彼らが向かうのは銀行ではなくて大手の record 会社だし。live 中に警察に捕まりそうになり、男の人質とって切り抜けたりもしますが、その人質はちゃっかり Angel といい仲になったりするし。そして観客は Bandits の盾になって警察から彼女らを守ろうとする。物語の climax では、観客が Bandits の面々を助けるという構図が感動的に描かれます。あの高さから飛び降りて無事だったなんて、"Yamakasi" も吃驚ですよ。いやホントに。悲劇的だが救いのある結末もなかなか。
 全体的には既視感のある展開で怠くなる映画なんですが、観客という factor が面白い映画でした。映画の中の観客というのは、見ている視聴者もその一部に取り込んでしまうんだよな。意図的に感情移入を誘う装置というか。小生がこの映画に熱狂できなかったのは、Bandits の音楽に上手く反応できなかったことと無関係ではないと思う。映画の中の観客と言えば "The Truman Show" …って、なんか今回は過去の参照ばっかりだなぁ。

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 今日のケツイ、1-5 縦穴抜けたくらいまで。score は 8192 万で自己ベ更新。でも相変わらず 1 面や 2 面で被弾して唖然とすることが多いような……。

log modified: 2004/02/08 04:10:29 JST

2004.02.08 (Sun)

diary

 ちらほら tv を見てたりすると、"ココロ図書館" やら "F/A" やらの音楽が流れてくるわけです。絵は勿論違うので、ある意味新鮮な使われ方と言えなくもない。いや、単に適当に見繕っただけかも知れない。お値段の関係もあるのかも。まぁ、深く考えるのはやめましょうか。

 今日のケツイ、1-5 縦穴途中まで。5 面の 1up を苦労して出した途端に被弾して意気消沈する病に罹ってます。治療には長いリハビリが必要かと。

[movie] JSA

 Chan-wook Park 監督作品、2000 年。
 韓国と北朝鮮を分ける 38 度線、その境界線上に設けられた両国の共同警備区域のことを Joint Security Area と呼ぶ。JSA には南北それぞれの監視所が設置され、緊張した睨み合いが続いていたのだが、ある日、北側の監視所で韓国兵士が発砲、北朝鮮の兵士二名を射殺するという事件が起こる。両国の緊張が高まる中、中立国監督委員会は問題解決のため韓国系 swiss 人の Sophie Jean (Yeong-ae Lee) を調査に赴かせる。Sophie は韓国兵 Lee Soo-hyeok (Byung-hun Lee) と、生き残った北朝鮮兵 Oh Kyeong-pil (Kang-ho Song) のそれぞれから話を聞くが、互いの話は微妙に食い違っていた。執拗に事件を調査する Sophie は、次第に事件の真相に迫っていくが、それは新たな悲劇の引き金を引くことにもなる……。

 同じ朝鮮人でありながら、北と南に分断され、異なる ideologie の元で対立する北朝鮮と韓国。しかし最前線の若い兵士たちは、互いに銃を向けあう関係よりも、互いに肩を組み合う関係を望んでいた。って、ネタバレですか手遅れですかそうですか。ごめん。
 大枠は mystery 仕立てで、名探偵 Sophie Jean が様々な証拠物件を検証して事件の真相を暴くという構図。最後に犯人は自決。救いが無いよねでも戦争なんだよ仕方ないよね、といった映画。敵でありながら同じ朝鮮人でもあるという微妙な距離感が、この映画の通奏低音となっている。Lee Soo-hyeok は Oh Kyeong-pil に「韓国に来ないか」と誘うが、Oh Kyeong-pil はその誘いをはねつけ、祖国の栄光が自分の夢だと語る。北朝鮮の将校に踏み込まれたとき、Oh Kyeong-pil は Lee Soo-hyeok らを庇って「彼らは北朝鮮への亡命を相談しにやってきた」と弁明し、Lee Soo-hyeok に銃を下ろせと命じるが、Lee Soo-hyeok はそれを俄に信じられない。友情も親愛も、国家の壁を乗り越えることはできない。その冷徹な視線と現実認識があるから、ある意味 fantasy であるこの映画が異様な reality を伴うことにもなるわけです。
 それにしても Yeong-ae Lee は綺麗な人ですな。あの若さと美しさで少佐で調査主任で男の秘密を握って死に至らしめるなんて悪女で聖女でこれこそ fantasy です。いやまぁ、華があって大いに結構であります。

log modified: 2004/02/10 02:00:31 JST

2004.02.09 (Mon)

John Coltrane / Ascension

 "The Olatunji Concert" を聴いて、小生はえらい衝撃を食らったわけです。free な Coltrane って、こんなに爆裂だったっけ、と。
 そんなこんなで "Ascension" 聞き直し。1965 年録音の Impulse! 盤。
 んむむ、やっぱこの頃の Coltrane は、まだ jazz してますよ。正気保ってるというか理性的というか。理想と理性で free jazz してる感じ。まぁ、free 開眼期の演奏だし、これはこれでまとまってて良いです。個人的には "A Love Supreme" より好きな album ですわ。

[news] new Dave Ellesmere album online

 Kanzleramt official にて real audio 公開中。detroit techno 好きな方はどうぞ。多分期間限定です。
 "The other side of tomorrow" の hard minimal な音が良いです良いです跳びます跳びます。"Punched Away" の真性 detroit な synth bass と strings の交感も、地味ながら急所に刺さってきます。うへ、やるなぁ。

[news] 消えたライトノベル作家 飛火野耀

 カトゆー家断絶より。
 いやはや懐かしいな、飛火野耀。『イース』と『もうひとつの夏へ』は名作。内容忘れたけど(爆)。いや、この人の作品って独特のふわふわ感があって、まるで安い恋愛小説量産してた頃の片岡義男が異世界 fantasy 書いてみましたみたいな感じなのですよ。
 そして『エメラルドドラゴン』なる超駄作を世に投げ捨てて消息を絶ち幾星霜。いやほんと、今頃なにやってるんだろ……。

diary

 忙しくてケツイはお休みです。1 日休むと 3 日後退……。

log modified: 2005/06/19 02:21:50 JST

2004.02.10 (Tue)

diary

 明日休むために今日頑張る。そんなこんなでケツイは今日もお預けです。とほー。

log modified: 2004/02/12 01:26:02 JST

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