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Chick Corea (p, moog, etc) が様々な artist を向かえて spanish した album、1976 年録音。邦盤の UCCU-5121。
fusion 開眼してちろちろりんな style を確立した Chick が、より弾きまくれる spanish music に飛んでいくのは当然なのでありました。ということで、guest はたくさん入ってますが Chick はずっと俺のターンと言わんばかりに弾きまくっております。楽器も piano 以外に moog や fender piano 等、70 年代らしいもこもこした音で多彩。派手に弾いてこそ Chick Corea、良い album であります。
孤高の breakbeats 大将、Riow Arai による、TV game "Front Mission Alternative" の original soundtracks。全 16 曲収録、1997 年発表。小生保有は 2006 年の再発盤、SQEX10081。
今でこそ脳髄絞り上げるような breakbeats 師として名高い Riow Arai ですが、この album では流石に solo 作のような音響彫刻にはなっておらず、いかにも game music 然とした音圧薄めの techno を展開しております。その分、堅苦しさも薄めで、むしろこの人の抽出しの多さに驚かされる一枚となっております。いろいろやればできる人なのでしょうが、そこで一芸に特化するの道を選ぶのもまた漢よのぅ。良作。
Steven Zaillian 監督作品、2006 年。
1950 年代の Louisiana 州。新聞記者の Jack Burden (Jude Law) は、郡の汚職事件を告発する役人 Willie Stark (Sean Penn) を取材し、二人は知り合いになる。その後、Willie は州知事戦に出馬し、貧しい労働者階級の支持を得て当選する。しかし、権力を持ったことで Willie 自身が政治的な moral を失っていく。やがて、影響力のある判事 Irwin (Anthony Hopkins) が Willie を弾劾する記事を上げ、Willie はそれに対抗するべく、Irwin の弱みを探し出すよう Jack に命じる……。
骨太な政治物……と言いたいところですが、どうも貧弱な仕上がりになってしまったようです。Willie が悪に染まる過程についてはほぼすっ飛ばし状態、話の合間には Jack と彼のかつての想い人 Anne Stanton (Kate Winslet) の熟年 romance が延々と挟み込まれ、終盤の院長ご乱心は性急で唐突、という感じでどうにも力の掛け方を間違えたような作りでしたなぁ。
Sean Penn も Jude Law も上手い役者になりましたねぇ、と感心できる映画ではありました。