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菊池雅章 (p)、村上寛 (ds)、Gary Peacock (b) の trio 演奏、1970 年日本録音。
私生活のゴタゴタやらで日本滞在して禅修行していた頃の Gary Peacock をとっつかまえての日本録音版、らしい。何気に初 leader album。Keith や Miles といった魔人を逃れて leader album を仕立てる辺りが侘び寂び bassist な Gary Peacock らしい風情。まぁ、Gary が日本におるなら album 出さんと損やろという企画主導な趣もあるんでしょうが。
しかしこの時期の Gary Peacock を捕まえて録音したのは大いに結構な手前であります。時は 1970 年、Ayler や Coltrane が投げかけた free jazz movement も出口なしの袋小路に迷い込み、rock や funk の台東により jazz がその立ち位置を揺るがせていたその時代に、Gary Peacock はどう相対したか、その記録がこの album であります。free jazz の影響、は無くもない。しかし菊池雅章の piano はどこまでも romanticism を求める。必定、Gary も村上寛も流れに寄せた、抽象的ながら melo 寄りの演奏を聴かせてます。型に嵌らないようでいて、型に嵌っているような、危うさの上に成立する jazz 音楽。こういう音像こそ 70's の jazz、小生言うところの黄昏色の jazz 景色であります。
tr.3 "Changing" の無理やり bossa な展開も乙なれど、tr.5 "Eastward" の枯れた ensemble もまた佳し。Gary Peacock らしい侘び寂び jazz を堪能できる album であります。
これの続き。ちなみに data disc として焼く話です。
k3b 2.0.1 で BD-R を焼こうとすると 99% で止まって error 吐いて死ぬ。
以下その回避法。
1. cdrecord の最新を落とす。小生は 3.1a14 を利用。
2. cdrecord を make install。
3. k3b を起動して、[設定] - [プログラム] で cdrecord 系統を選択。デフォで選択されるっぽいが。
4. BD-R 挿入して data 選択して焼く、の前にプロジェクトオプションで [その他] タブでマルチセッションモードを「マルチセッションなし」に選択してから焼く。
brasero は試しとらんがどうなんでしょ。