Noisy Days in August, 2005

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2005.08.01 (Mon)

Led Zeppelin / Houses Of The Holy

 Led Zeppelin の 5th album、1973 年発表。The Complete Studio Recordings 版。
 Zeppelin の奇数番 album は今までのところ実験色が強いものになってますが、この album もまた然り。4 piece band の枠にとらわれず、synthesizer や mellotron を導入して音は colorful さを増し、楽曲も progressive rock 風だったり reggae 風を狙ったりと、怪しい変化球をぽんぽん放ってくる album になってます。こういう実験型 Zeppelin になっても基軸はやはり脳味噌に鑿で溝を彫るような強烈さがある riff なわけで、この頃の Zeppelin は神憑っておりますなぁと。はみだしてもはみだしても Zeppelin。あの "IV" の後なんだからもっとはみだしたかったに違いないが、結局出てくるのは Zeppelin sound としか言いようのない sound なわけで、それが彼らの臨界点であり限界でもあると言えましょう。
 aggressive な tr.1 "The Song Remains The Same" から、Crimson の "Epitaph" を Zeppelin 風に解釈したような虚無 ballad 大作の tr.2 "The Rain Song" の冒頭 2 曲が有名ですな。tr.4 "The Crunge" では脱力 synthe に funky な guitar riff で全く Zeppelin らしくない (笑) んですが Robert Plant は楽しげにくっちゃべっておる。tr.6 "D'Yer Mak'er" は Zeppelin 版 reggae number で Plant がナルシーなへなへな声で歌っているところが笑えますが、その一方で John Bonham はやけくそ気味に爆音 drum で弾けておったりと、方々でちぐはぐなんですが愛すべき曲であります。tr.7 "No Quarter" は美しい静謐を感じさせる虚無 ballad で、この original 版は piano が良い accent になってます。でもって tr.8 "The Ocean" は何と Zeppelin が Motown に宣戦布告な阿呆丸だしの chorus work で腸が三回転半捻れます。いやー好き勝手やっとりますなぁ。
 そういう感じの楽しい album なのですが初心者向きとは言い難いですよ。まぁ、過渡期の album つーことで。

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 旋光の輪舞の soundtrack が出るそうですよ。そりゃ出るでしょうねぇ出すでしょうねぇ。それより Taito Memories に皇帝拳や戦士衝撃が入ってないのはどうしてなぜホワイ。信じて待てと言うことですか待つだけ無駄と言うことですかそのうち PF のおまけで付いてくるってことですか。いや望み薄ですなぁ。

log modified: 2005/08/02 03:15:01 JST

2005.08.02 (Tue)

King Crimson / Red

 King Crimson の 1974 年発表 album。
 最近は Zeppelin やら Cream やら BB&A やら、微妙に blues rock 寄りの album ばかり好んで聴いてる小生ですが、彼らがもてはやされていた時代を Fripp 翁はどう見ておったのかのぅ。とはいえこの翁、世間の流れなんぞ眼中にないまま好きな音出しては悦に入る知能派狂人ですので、横に斬ろうとしてもなかなか上手くは斬れんかったりもします。まぁ、Crimson も Yes も Floyd も「俺こそプログレ」な音を放る人達なので、progressive rock を movement として捉えること自体がかなり無理あることなんじゃないかと思わなくもない。Bill Bruford も、Crimson で叩いているときと Yes で叩いているときとでは別人みたいに聞こえるし。
 "Red" は Crimson 流 heavy rock の極北みたいな言われ方をよくされますし、聴き直してみてもその印象は変わらないのですが、むしろ Crimson てのは jazz rock band やったんやなぁと気付かされる album なのでした。tr.5 "Starless" の後半に押し寄せる狂乱の嵐は中期 Soft Machine 的とも言えますが、その嵐の中にあっても chaos に呑まれることなく一糸乱れぬ ensemble を展開するところが Crimson らしい。この静かなる狂気を突き詰めた果てに Crimson は一旦解散してしまいますが、そりゃ解散もするでしょうよと。でもって Bruford も Earthworks 始めるでしょうよと。
 tr.4 "Providence" がやたら格好良くて泣けました。

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 うわ、もう後戻りはできん。激しく不安だ。

 夏期休暇は諸々の事情で半分に短縮される模様。すぐ呼び出せる場所に駒を置いておきたいという思惑は解りますが、休みはちゃんと取らせてほしいもんです。

log modified: 2005/08/03 02:04:45 JST

2005.08.03 (Wed)

Cisco Ferreira AKA The Advent / T.R.I.N.I.T.Y

 minimal techno も一昔前に比べると落ち着いてきたというか最近では disco 勢に押されて見る影もない有り様のような気がする今日この頃。でもって小生は disco の乗りは苦手なので自然と techno な音からも遠ざかってしまうわけですな。さようなら techno。って、勝手に殺しちゃいかんか。この御時世に drop された真性 minimalist、The Advent の本人名義作、2005 年発表。
 本人名義ということで少しは別の路線に色目を使うかと思いきや、全然変わってませんでした (爆)。fat な四つ打ちがずんどこずんどこ突き進み、heavy な bass が身を引き締め、Hi-Hat 連打で疾走疾走疾走な album に仕上っております。一体何時の album だよこれは。まぁ流石に minimal 一辺倒では間が持たぬとでお思ったか、声ネタ入れたり house beat にしてみたりして緩急付けつつやはり基本は minimal、漢の minimal、うーん minimal。暑い季節にはこういう音が似合いますな。2002 年の "Sketched For Life" に比べれば dark さは後退してますが、その分だけ疾走感に磨きが掛かっている模様。
 ある意味 techno らしい techno で、不要な人には限りなく不要、しかし必要な人には祭壇に備えて延々と歓喜の舞踏を繰り広げざるを得ない聖典となることでしょう。夏バテ予防に一枚どうぞ。

笹本 祐一 『ARIEL (11)』
「つまり、おねえちゃんの彼氏が大事なもの持って来て、それをいけないおじさん達が取り返そうとしてるから、守らなきゃならないってわけだ」
「……あんた、人の話どういうふうに聞いてたのよ」(page 139)

 ソノラマ文庫版で読了。
 長崎に原爆を落とした B-29 が現代の SCEBAI 基地に降り立つ。その積荷はやはりでぶっちょだった。そして岸田博士らの前に時間管制局の手の者が現れ歴史を正規の流れに戻そうと暗躍し始める。長崎で妻のあゆみを失った岸田は、あり得べきもう一つの歴史を顕現させるべく、でぶっちょを太陽に放り捨てようとする……といったお話。

 この series 読むのも久しぶりですが、原爆で time paradox で妙に真面目な展開なので、以前の印象より漫才乗りに切れが無いような。宇宙人も出てこないしね。まぁ、終盤の竜退治はなかなか面白い見世物でした。

log modified: 2005/08/04 02:17:01 JST

2005.08.04 (Thu)

Masanori Sasaji / TV Animation Loveless Soundtrack

 笹路正徳が手掛けた TV animation "Loveless" の soundtrack、2005 年発表。
 笹路正徳と言えば Unicorn や Spitz の producer として有名な人ですが、歌謡に手出ししない小生には全く縁のない人なのですな。お仕事を離れての solo works では主に jazz fusion な音を追求する人らしく、小生の認識も producer と言うよりは fusion な人と言う方が近いかのぅ。で、最近の fusion には手を出さない小生なのでやはり縁がない。と思いきや soundtrack で初体験であります、へええこんな仕事もするんですねぇ。
 音の方はべたべたな fusion というわけでもなく、soundtrack らしい variation 豊かな曲調を取り揃えてますが、どの曲にも筋の通った美観が感じられます。strings arrange の施された曲も多めですが、classic 調ではなく jazz 調 arrange てのが昨今の anime soundtrack にしては異色な感じです。じゃあ何か Paul Mauriat か Michel Legrand かと言われるとうーむそういう感じでもなくて、強いて言うなら french 風 easy listening の洗練された mood に、Satie や Debussy を連想させる鮮烈な phrase を絡め合わせた深夜 anime 向け耽美音楽になっておるのですな。って、そのまんまですねぇ。
 battle scene 向けの大袈裟な曲よりも、室内楽的な小編成楽曲の方が個人的には好みであります。piano 独奏で闇の奥へ逍遥する tr.3 "Hatful of Sorrow" は名曲っす。

 anime 本編の方も観ましたが、何とも高河ゆん的な感覚至上話になっておりました。半端な終わり方でしたが続きが気にならん (爆)。さすが未完の女王。

log modified: 2005/08/05 02:59:03 JST

2005.08.05 (Fri)

[movie] I Am Sam

 Jessie Nelson 監督作品、2001 年。
 Starbucks で働く知的年齢 7 歳の中年男 Sam Dawson (Sean Penn) は、homeless の女を家に泊めたことが元で、その女の出産した娘を自分の娘として育てることになる。Sam は娘を Lucy Diamond (Dakota Fanning) と名付け、惜しみない愛情を注いで育てるが、Lucy が 7 歳になる頃には娘の方が Sam の知能を上回ってしまう。Lucy はそれを気取られないように成長しない振りをしていたが、やがて学校や social worker がそれに気付き、Sam に娘を育てるのは無理として Lucy を施設に送ってしまう。娘と再び共に暮らしたい一心で Sam は高値の弁護士 Rita Harrison (Michelle Pfeiffer) の元を訪れる。やり手だが強突く張りと仲間内で陰口を叩かれている Rita は、社会奉仕目的での仕事も受けることを示すため Sam の依頼を無料で引き受ける。Sam が娘を取り戻せる可能性は限りなく低いが、Rita は少ない材料と Sam が娘に寄せる愛情とを武器に裁判を戦おうとする……。

 小生は Beatles 苦手なんじゃよ、なのでこの映画も苦手ということで。まぁ、Eddie Vedder の歌う Beatles number は予想外に良い感じだったので、あまり悪口は言わんようにしよう。
 お話の方は知的障害者の父親と、そんな父親に育てられたからか妙に大人びた機転の良さを備えた娘との愛情物語と、順風満帆な成功人生を歩んでいる女弁護士が Sam との交流で自らの弱さを認め、そういう自分を受け入れることで自分の息子との関係を修復するお話との blend です。全編を覆う Beatles の名曲に乗せて、感動感動また感動の泣かせ話が展開している……はずですが、狙いがあざとすぎるのか Sean Penn の白痴振りがわざとらしすぎるのか泣けません。Lucy が賢すぎるのもいただけませんな。あたしにゃパパだけおりゃええんじゃと magic mirror に向かって言い放つ場面、7 歳児でそこまで解るもんですかね。しかも会話が録音されていることまで知ってるし。将来どういう大人になることやら。
 Sam と Lucy は結局愛情繋がりで、彼らを取り巻く状況は変れどその関係性は前進も後退もしないので、お話としてはあまり面白いものはないですねぇ。それに比べれば Sam と Rita の関係はまだ見所があります。高級車乗り回して悪態吐きまくって Sam 相手に癇癪を起こす Rita が、終盤では Sam の前で泣き出して慰めてもらったりしますし。Michelle Pfeiffer の美人さが生かされる一幕です。
 全体の印象としては凡庸で締め方も上手くないと思いますが、こういう映画は親にならないと良さが解らんのかも知れません。いや、どうだろう。やはり泣かせ路線で狙いすぎだと思いますな。とりあえずあの父娘には幸せに生きていってほしいと思います。

log modified: 2005/08/08 01:29:29 JST

2005.08.06 (Sat)

[movie] Below

 David Twohy 監督作品、2002 年。
 第二次大戦中、哨戒中の米潜水艦 Tiger Shark は撃沈された英国船から 3 人の生存者を救助する。その中には看護婦の Claire Paige (Olivia Williams) もいた。女性は潜水艦にとって疫病神と考える crew 達は不安に囚われる。そして Tiger Shark 内では、急に record が鳴りだしたり、死人しか居ない場所で人の声が聞こえたりといった怪現象が起こり、また独軍の攻撃や潜水艦の故障といった不運な出来事が重なる。副艦長の Ensign Odell (Matt Davis) は乗組員の不安を取り除くべく活動するが、そんな彼も艦長 Brice (Bruce Greenwood) の行動に疑問を抱き始める……。

 潜水艦が舞台の船幽霊もの。つまらん (爆)。
 ねーちゃんが潜水艦に乗ったおかげで縁起が悪くなり不可解な事件が続出する、というのは理由付けとしては弱いんじゃないですかね。もう少し因縁めいた要素を付け加えてほしいな。それを補完する意図で Brice 艦長の過去の悪業てのも加味しているのかも知れませんが、話の絡め方が唐突な印象があって、しかも解かり辛い。結局、不運な事件にさんざん見舞われた挙げ句、船から逃げて生き残ってめでたし、というだけの話になってます。残念。
 着底している潜水艦を洋上の戦艦がどでかい hook で引っかけて潰す、なんて戦法、本当にやってたのかなぁ。非効率的だし潜水艦以外の物に引っかかると大変そうだし、何か現実味が無いんですが。

get
  • Konami / ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚 (PS2)
  • Konami / Snatcher (PS)
  • エラリー・クイーン 『X の悲劇』
  • エラリー・クイーン 『Y の悲劇』
  • 安部 龍太郎 『彷徨える帝 (上)』
  • 安部 龍太郎 『彷徨える帝 (下)』
  • 上遠野 浩平 『ビートのディシプリン Side 1』
log modified: 2005/08/08 02:07:23 JST

2005.08.07 (Sun)

栗本 薫 『パロの苦悶 (グイン・サーガ 72)』
「ナリスさま。氷のようなお手でございますよ」
「……」
「それに、びっしり冷や汗をかかれて……お加減がお悪いのでは……」
「悪いのは、加減ではないんだ」
 ナリスはつぶやくようにいった。そして、心臓が爆発しそうに感じて、椅子の背に力なく身をもたせ、肩であさく息をついた。
「私を弱虫だと笑っておくれ、カイ」(page 254)

 早川文庫版で読了。
 遂にナリスは打倒レムスの兵を挙げ、ランズベール塔に立てこもる。兵は続々と参集し、民衆もナリスに好意的だが、妻のリンダと宰相ヴァレリウスを敵の手中に囚われているナリスの心は晴れない。そんなナリスの元に、ヴァレリウスからの心話が通じるが、それは実はレムスに憑依するヤンダル・ゾッグからのものだった……。
 挙兵したは良いが悶々として欝々としたナリスがぐたぐた独り言を呟く巻であります。魔術師アルノーは公開処刑で残念でした。ナリスも自分の思い入れがない人物には冷酷非情ですなぁ。

diary

 Homura なる STG をやってみる。相変わらずの Skonec 弾幕ですなぁ。抜刀で弾消しできる分だけ Psyvariar 2 に比べれば初心者向けに見えますが、それでも厳しい……。

[movie] Bulletproof Monk

 Paul Hunter 監督作品、2003 年。邦題「バレットモンク」。
 第二次大戦中、tibet の山寺で無名の僧 (Chow Yun-Fat) がその力を師に認められ、寺に伝わる巻物の守護を引き継ぐことになる。その巻物を持つ者は次の後継者が現れるまでの 60 年間、不老の身となる。その秘密を知った Nazi の将校 Strucker (Karel Roden) は巻物強奪のため寺を部隊で強襲するが、無名の僧は身を隠す。60 年後、NYC でちまちま生きる若き掏摸 Kar (Seann William Scott) と出会った無名の僧は、Kar の中に預言にある後継者の証を見出し、Kar を自分の跡継ぎにするため彼と行動を共にするが、その一方で Strucker の手の者が僧から巻物を奪おうと彼らに近付いてくるのだった……。

 Chow Yun-Fat の二丁拳銃が一瞬だけ拝める B 級 action movie。冒頭のぴょーん功夫からして悪い予感がぷんぷん漂う。無名僧は重要な役回りですが物語進行は若者 Kar の視点が主で、bad girl こと Jade (Jaime King) と Kar の romance なんてのも絡めているので story はありがちで冗長。Eric Serra の音楽も凡庸で褒め所皆無の駄作であります。こういう映画はすぐ忘れるに限る……。

log modified: 2005/08/13 14:25:28 JST

2005.08.08 (Mon)

Led Zeppelin / Physical Graffiti

 Led Zeppelin の 6th album、1975 年発表。The Complete Studio Recordings 版。
 Zeppelin つーのは album 重ねても目線が変らないというか album 毎に大きく作風が振れるということがなくて、いやまぁ以前も触れたように奇数枚と偶数枚で実験と発展を繰り返すという傾向はあるにせよ、最終的には Zeppelin 風 blues rock にまとまってしまうので、どの album も安心感漂う Zepp 品質保証付きなのであります。"IV" は傑作の誉れ高い album ですが、あれを初心者向け Zeppelin 代表作とするなら、この "Physical Graffiti" は mania 向け Zeppelin 聖典とでも呼ぶべき 2 枚組大作です。とりあえず今日は disc 1 を聞いてみるの日。
 Zeppelin を hard rock として聴く人は多いと思いますし、そういうのは 1st の "Communication Breakdown" や 4th の "Rock And Roll" 聴けば一聴瞭然ではないかとの突っ込みもあるかと思いますが、Zeppelin の数ある album の中で british hard rock 度の最も高いものを挙げるなら、この "Physical Graffiti" が取り上げられるのではないでしょうか。Free 亡き後の blues rock を牽引するかの如き重音で押してきます。
 tr.1 "Custard Pie" から riff 命の Jimmy Page 節が炸裂。guitar solo も blues harp もかっちょええ。続く tr.2 "The Rover" もざくざくした riff が良い感じですが、サビの浮き上がる感じが不思議な高揚を覚えさせてくれます。tr.3 "In My Time Of Dying" は枯れた slide guitar で緩やかに始まりますが、後に熱狂の嵐に見舞われる 11 分以上の大作。tr.4 "Houses Of The Holy" は 5th album の title tune ですが、敢えて 6 枚目に差し込んだのには、"Physical Graffiti" が旧作の out take 集も兼ねているという裏事情もあるようです。確かに浮いてますな。tr.5 "Trampled Under Foot" は R&B 風の rhythmical な曲で、disc 1 の中では最も pop な雰囲気。で、次第に軽い空気へと shift していった果てに tr.6 "Kashmir" へ流れつくわけですが、まぁこの曲は別格ですよ別格。正に rock classic。
 という感じで disc 2 に続きます……。

diary

 TV の放送時間ずれてるなぁ、そういうのは早めに言ってほしいもんです。まぁ、録画時間延長して亊無きを得ましたが。毎回こうして check するわけにもいかんし。

 こそこそ鬼太郎 RPG やっております。とりあえず第四話まで消化。戦闘はたるいが雰囲気は良いですなぁ。

log modified: 2005/08/09 02:30:58 JST

2005.08.09 (Tue)

Led Zeppelin / Physical Graffiti

 Led Zeppelin の 6th album、1975 年発表。The Complete Studio Recordings 版。
 昨日の続きで disc 2 を listening 中。何せ二枚組なもんで。丁度夏の盛りで暑い時期だし、暑苦しい rock album を聴くには良い季節です。なになに野外で聞け? いやそうしたいのはやまやまなれど仕事放っぽり出すわけにもいかんでのぅ。長生きするとしがらみが多くなって困る。
 さてこの disc 2 ですが、disc 1 同様に british hard rock 路線ですが、R&B や boogie woogie 調の曲など、多彩さに研きがかかっているというか単にとっちらかっているというか、聴けば聴くほど楽しめます。disc 1 の "Kashmir" のように超強力 20 世紀代表曲みたいなネタが入ってない分地味に聞こえたりもしますが、その地味さ故に少々趣向を変えても Zeppelin らしさが損なわれないというのが良く解る仕組みになってたりもします。いやちょっと待て、予備知識無しで聴いたら Zeppelin の良くできた copy band と言われても気が付かないってことにもなるんじゃなかろうか。Zeppelin とは band でもあり style でもある、と。この頃から Zeppelin も守りの姿勢に入ってきたのかのぅ。
 tr.1 "In The Light" は緩やかな intro から heavy な riff へと切り込む瞬間がたまらん佳曲。tr.2 "Bron-Yr-Aur" は小品ながら guitar の arpeggio が印象的で、Jim O'Rourke の好きそうな似非 american な雰囲気。tr.3 "Down by the Seaside" は country 風の展開でのほほんと進みつつ、盛り上がるところではちゃんと hard rock するという評価に困る謎曲。tr.4 "Ten Years Gone" は Zeppelin らしい哀愁 rock ballad で、そこはかとなく The Black Crowes が演るとはまりそうな曲。tr.5 "Night Flight" は keyboard の煌びやかさや開放的な sound で pop にまとめた曲。こういう曲も悪くないっすね。tr.6 "The Wanton Song" は地味めの disc 2 の highlight になりそうな riff 命な変態系 heavy rock。実は初期美狂乱なんじゃないかと (爆)。tr.7 "Boogie With Stu" は title 通りの boogie woogie な曲ですが踊れねーよと。終盤のインチキくさい clap が笑える。tr.8 "Black Country Woman" は acoustic guitar を back に Plant が自己陶酔 blues を披露……と、途中参入の Bonham の drums が次第に powerful に自己主張しだすところが面白い。そして album の締め括り、tr.9 "Sick Again" は rock な Zeppelin らしい middle tempo の heavy rock。地味で名曲。
 まぁそういうわけでこれも夏バテ予防の一枚ということでどうですかお父さん茶碗風呂に入りながらのんびり聴くのも乙ですよ。

log modified: 2005/08/10 02:44:31 JST

2005.08.10 (Wed)

Various Artists / Gamelan & Kecak

 David Lewiston という学者が 1987 年に Bali で現地録音した Gamelan 集。
 minimal だの trance だのと聴き漁っていると結局こういうところまで行き着いてしまうわけで。percussive で勢いの良い演奏もありますが、ゆるゆるした展開の曲にただただ浸って和むもまた良いもんです。大銅鑼の低音が気持ちええですなぁ。

diary

 ポポ可愛いなぁ健気やなぁ等と密かに応援していたら何時の間にか視聴優先度が上がっていて今週放送分まで追い付いてしまいましたとさ。昔からこういう anime にゃ弱いんよ。
 水泳大会で張り切って泳ぐソーマを草葉の蔭から見守るチョークの表情がべりぐーです。でもってポポが泳ぐ番になったらチョークが文字どおり足を引っ張るという……。他人の子供にゃ容赦ないのか、それでも人の親か (推測)、と言ってはいけません、何せ弱肉強食 anime ですから。大自然のなんとやらですから。
 お約束のように虫闘争が入るのは商品戦略上外せないとはいえ、その枠を越えたところでもう一歩押しの強いところがあればなぁと思いますですよ。

log modified: 2005/08/11 01:52:55 JST

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