Noisy Days in October, 2005

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2005.10.01 (Sat)

get
  • John Coltrane / Kulu Se Mama
  • Beck, Bogert & Appice / Beck, Bogert & Appice Live
  • Soundgarden / Down on the Upside
  • Dean Koontz 『The Face』
  • Ray Bradbury 『The Halloween Tree』
  • John Grisham 『A Painted House』
笹本 祐一 『ARIEL (13)』
「あいかわらず苦労してるようだな。だが、元気そうでなにより」
「ばかやろー!」(page 196)

 ソノラマ文庫版で読了。
 超光速粒子による超光速電子回路実験に ARIEL の computer が必要、というので駆り出されてきた美亜だが、実験によって美亜と ARIEL、それに実験の main computer だったイゾルデは正常な時間軸から外れてしまう。過去や未来の自分と悶着を起こしつつ、美亜は時間管制局のマックスウェルと協力しながら正常な時間軸へ戻ろうと悪戦苦闘する……。

 辻褄合わせが大変じゃあと言いながらも楽しんで書いてそうな 13 巻。idea や detail は秀逸ながら story のまとめ方はいまいちというこの series の悪癖がまた出ておるようです。まぁ、美亜中心のドタバタてのもたまには良いですかな。

diary

 洋書のバーゲンを見掛けたのでまたぞろ購入。てくてく読みますか。

log modified: 2005/10/02 02:23:38 JST

2005.10.02 (Sun)

[movie] The Curse of the Jade Scorpion

 Woody Allen 監督作品、2001 年。邦題「スコルピオンの恋まじない」。
 1940 年の NY。veteran の保険調査員 C.W. Briggs (Woody Allen) は、業務改革のため最近入社した才媛 Betty Ann Fitzgerald (Helen Hunt) と犬猿の仲だった。同僚 George Bond (Wallace Shawn) の誕生日 party に招かれた社員一同、その座興で手品師 Voltan Polgar (David Ogden) は、C.W. と Betty Ann を催眠にかけ二人が相思相愛だと思わせてみせる。目が醒めた二人は手品の間のことはすっかり忘れていて、社員の間では物笑いの種になる。その晩、会社が防犯処置を施した Kensington 家から宝石が残らず奪い取られるという事件が起こる。犯人の手際の良さから内部犯行だと断定する C.W. だが、その後も同様の事件が起こり、残された証拠は C.W. を犯人と示しているが、そんなことをした記憶が全くない C.W. は、一連の事件は Betty Ann が自分を追い出すための罠だと推理する……。

 で、その後も Betty Ann と社長の Chris Magruder (Dan Aykroyd) が結婚するだのしないだの、逮捕された C.W. が一時は良い仲になりかけた Laura Kensington (Charlize Theron) を口説いて脱走したり、C.W. が寝ている間に何故か Betty Ann が熱烈に言い寄ってきたりとてんやわんや。しかし最後は綺麗に落ちが付いてめでたしめでたし。
 いやはや、Woody Allen の映画観たのはこれが初めて……ではなくて学校の授業で "The Purple Rose of Cairo" は途中まで観てるんですが結局観きってないので続きを気にして幾星霜という話はさておき、実に良くできた映画でした。C.W. と Betty Ann の掛け合いは楽しいし、犯行をちゃんと観せるコロンボ的演出がありながらも展開は二転三転で目が離せませぬ。萎びた風采の Woody Allen に古風美女 Helen Hunt という組合せはちと無理がありそうですがそれでも最後に納得してしまうのはやはり魔法のせいかのぅ。
 悩殺魔女 Laura 役の Charlize Theron、阿呆社長 Chris Magruder 役の Dan Aykroyd も良い味出してます。配役からしてどういう役回りか解ってしまうというこの解りやすさがええんです。古き良き entertainment の香り漂う佳作でありました。

log modified: 2005/10/03 01:32:31 JST

2005.10.03 (Mon)

Jason Corder / Microcosmos LP

 巡り巡って thinner に辿り着きましたよ。electronica の netlabel としてはかなり有名処らしいのですが小生が聴き始めたのはつい最近だったりします。ここは質の高い release が多くてたまらんですよ。というわけで暫く thinner 追っかけで。

 この album は Off The Sky 名義でも作品発表している Jason Corder の 2004 年作、thinner からの mp3 release。型番は thn057。
 Akufen meets detroit といった趣の、colorful で funky で emotional な click house であります。というか John Tejada の近作に似ている印象で、変な effect をぽんぽん飛ばしながらも beat に乗せられて思わず腰が揺れる揺れる。曲の持ち上げ方を心得てる人なんでしょうなぁ。
 冒頭 4 曲は cute さ全開の pop な仕上りで入口としては申し分なし。tr.5 "Microcosmos" から tr.7 "Oakland CA" まではやや硬質で serious な路線。終盤 3 曲は硬軟織りまぜた techno tune で album の色をまとめた感じ。techno な人にはこの辺りの音がツボにはまるんじゃないでしょうか。
 可愛らしいがちょっと真面目で若干背伸び。こういうのを思春期 techno と言うんでしょうな。言わないか。

log modified: 2005/10/04 01:50:12 JST

2005.10.04 (Tue)

Pheek / Consortium

 Pheek の 2005 年作。thinner からの mp3 release で、型番は thn076。
 thinner にしてはやや暗めで mysterious な色彩です。tr.1 "Knoten Meister" や tr.3 "Crystal" 辺りで顕著な鍾乳洞水滴 echo もどきというか水音 reverb が気持ちええです。公園の噴水に techno を感じる人なら聴いて損しない一枚と言えるでしょう。そういや最近、噴水って見てないな……。

John Grisham 『The Street Lawyer』
I took it well. After all, I was approaching sainthood. (page 146)

 Bantam Dell 版の paperback で読了。
 D.C. の高名な法律事務所 Drake & Sweeney の有能弁護士 Michael Brock は、ある日 Mister と名乗る homeless の立て籠り事件に巻き込まれる。SWAT による Mister の射殺で事件は収まるが、その事件以降、Michael は homeless を取り巻く問題に関心を抱くようになり、homeless の法律相談を行っている Mordecai Green と付き合ったり教会での食糧供給を手伝うようになる。Mister こと DeVon Hardy の事件や、自分が気に掛けていた homeless の Lontae Burton 一家の凍死事件を経て、Michael は彼らが数日前に住処を奪われており、それに Drake & Sweeney が絡んでいることを知る。やがて Michael は周囲の反対を押しきって Drake & Sweeney を辞め、Mordecai の仕事を手伝うようになる……。
 うーむ、よく出来すぎという感じですなぁ。拝金主義で権威主義なメリケンの法律事務所を飛び出し、仕事一徹な妻ともあっさり離婚し、給料安くても homeless のために働くぜよとの心意気はよくわかるんですが、drastic に人生変えてる割には平然と日々を送っているように見えるからかのぅ。climax の法廷場面でも、よいこにしてたら上手く転がった、という感じだし。Grisham の本読むのは初めてでしたが、こういう話なら映画化されないのもむべなるかな、という印象でした。

log modified: 2005/10/05 01:58:07 JST

2005.10.05 (Wed)

diary

 送別会で酒飲みすぎてばたんきゅ。

栗本 薫 『試練のルノリア (グイン・サーガ 74)』
「老母みずからこのように出むいてきたというに」
 そのうすいくちびるかをついて出た、最初のことばは叱責であった。
「わらわは、そなたをそのような礼儀知らずに育てた覚えはないぞ。ナリス」(page 262)

 早川文庫版で読了。
 ナリスは逃避先のジェニュアでうだうだ。ヴァレリウスはルードの森で隠居魔導師イェライシャと対面。でもってナリスはお袋さんのラーナ大公妃に叱られるの巻。

 ナリスさま弱々ですなぁ。弱々振りを発揮して保護者意識を煽り女も男もたらしこむ、これぞナリス流洗脳戦術。リギアさん騙されてないでしばき倒してやってくださいよこんな奴。
 イェライシャという爺様、「ぐらっちーは鼻垂れの頃から知っとる」とか「ロカンドラスとは良い友達じゃったよ」とか言ってなかなか偉そうなんですが、その割に知名度低そうなのは何でですかね。素人役者がいきなり大役振られてしどろもどろ、という感じ。これも大河小説ならでは、かのぅ。

log modified: 2005/10/06 22:36:22 JST

2005.10.06 (Thu)

diary

 二日酔いでへろへろ。

log modified: 2005/10/08 23:41:05 JST

2005.10.07 (Fri)

get
  • Yasuhisa Watanabe / Senko No Ronde Sound Tracks
  • Various Artists (mixed by Carl Craig) / Onsumothasheeat
  • George R.R. Martin 『Fevre Dream』
  • Clive Barker 『Abarat』
  • Robert McCammon 『Boy's Life』
diary

 諸事情により会社お休み日でしたが、どうも体調優れず家で寝てましたとさ。

log modified: 2005/10/10 01:51:17 JST

2005.10.08 (Sat)

[movie] 鉄男

 塚本晋也監督作品、1989 年。
 ある日、サラリーマンの男 (田口トモロヲ) の顔に金属片のような吹出物ができる。男はそれを潰す。ぷちゅ。膿と血が鏡を汚す。リーマンが駅で電車を待っていると、隣で岩波文庫を読んでいた眼鏡の女がリーマンに襲いかかってくる。女の腕は金属と肉体が融合していた。男子トイレで二人は死闘を繰り広げ、リーマンは無我夢中で女を倒すが、リーマンの身体も所々が金属化していた。リーマンは家で恋人 (藤原京) とにゃんにゃんするが激しい痛みと共に身体の金属化が加速し、アレが drill 化する。恐怖に捕われた女は包丁でリーマンを刺すが、脱力したリーマンに気を許したのが運の尽き、熱り立ち回転するアレに貫かれ血反吐を撒き散らしながら死ぬ。リーマンの金属化はさらに進み金属着ぐるみお化けとなりつつあった。そこに若い男 (塚本晋也) が現れリーマンを念力で攻撃する。事の発端は金属フェチの若い男とリーマンの不幸な出会いから始まっていたのだ……。

 てつおとこのお話。というかこれをお話と呼んでよいものかどうか。突拍子もなく始まる暴力と苦痛。混ざりあう金属と血とエロス。clay animation のような静止画細切れ cut による超絶移動描写に noise industrial 系の音楽。最後は融合して世界変えたるぜと爆走。うーむわからん。わからんが凄いもん観たような気もする。"eXistenZ""Akira""DOA" の愉悦が全て mix された怪作と言ってあげたいのですがそもそもそれらの作品をウキャキャキャ最高じゃあ等と身を捩らせながら悦んで観る人達がそうそう居るとも思えん。まぁ、その辺が好きな人には楽しめるのではないでしょうか。
 低予算映画だったんやろなーというのが映像の端々から滲みでてますが、1989 年作品ということを考えてみると、この映画で描かれている世界観はもっと古めですね。monochrome の映像というのも効果としてはありますが、TV や部屋の作りや小道具を見ていると、何だか 70 年代かそれ以前のような雰囲気。でもって静止画細切れなんて retro にするにも手間暇かけすぎやん。実は steampunk を先取りしてたのか? って、考えすぎか……。

log modified: 2005/10/10 01:57:13 JST

2005.10.09 (Sun)

[movie] Collateral Damage

 Andrew Davis 監督作品、2001 年。
 LA の消防士 Gordy Brewer (Arnold Schwarzenegger) は、Columbia の terrorist である Claudio Perrini (Cliff Curtis)、通称 The Wolf の仕掛けた爆弾により妻と息子の命を奪われる。犯行声明で Claudio は US による Columbia への軍事介入を止めなければ惨劇を繰り返すと主張し、CIA はそれを受け入れる方向で動こうとしていた。妻子の死が報われないと息巻いた Gordy は、単身で Columbia に乗り込み Claudio に報復しようとする。今回の失態で Columbia 担当官の任を解かれかけていた CIA agent の Peter Brandt (Elias Koteas) は、消防士の無謀な行動を利用して失地回復を目論む……。

 9.11 の影響で公開が遅れたり映像にも修正が加わったりしたらしい作品。TV でやっとったのを録画して観賞。
 妻子を奪われた男の復讐、ってことで実は "Commando 2" なんじゃねぇか、単身敵地に乗り込んでその辺の銃や戦車やヘリかっぱらってずこんばこんうおお燃えるぜの壮絶乱射爆発花火大会を繰り広げた挙げ句に無人の荒野で「母ちゃん仇はとったで、メリケン最強じゃあ」とか宣って完、てな展開になるんかと思いきや、今回のシワ氏はどうも勝手が異なるようです。銃撃たないし、あっちに捕まりこっちに捕まりと今一ついいとこなし。まぁ、そうは言ってもあっちこっちに起爆装置仕込んでおいて時がきたらドカンとやらかしたりはします。陰湿やね。でもって Claudio と対面したら「俺のやってることは terrorism じゃない、殺すのはお前だけだ!」って、全然説得力ないやん。
 まぁ、terrorism の報復もまた terrorism になりかねん、といった主張はそこここに見え隠れしていて、Claudio が terrorist になった契機とか、消防士救出を名目とした米軍の敵アジト殲滅作戦とか、微妙に考えさせる要素はありますが、終盤の Claudio の嫁さんの裏切り辺りからはもう適当にやっとるとしか思えぬ展開でありました。あれって、爆弾を例の point に運ぶには消防士に付いてくのがよかろーという作戦だったんかいな。でも計画自体は大分煮詰まってたようだし、消防士なんて不確定要素に頼って計画立てるわきゃないしなぁ……やっぱ納得いかんわ。
 半端な出来になるくらいならシワに銃持たせてどぱぱぱぱとやらせてあげた方が良かったような気のする一作でありました。

log modified: 2005/10/10 23:36:20 JST

2005.10.10 (Mon)

[movie] Blood: The Last Vampire

 北久保弘之監督作品、2000 年。
 1966 年の日本。特殊組織の一員として吸血鬼を日本刀で屠る仕事をしている少女の小夜は、横田基地の米軍学校に女学生として潜入する。目的は学生に化けた吸血鬼を刈ること。学校が halloween party で賑わっているとき、小夜は仕事を開始するが、その現場を保健医に見られてしまう。また、頼みの日本刀は戦いで折れ、また別の吸血鬼が現れたことで組織の指揮も乱れる。保健医を庇いながら小夜は孤独な戦いを強いられるが……。

 あっそ。終わり。
 まぁ 1 時間ならこんなもんか、って 1 時間もあるのにこんなんで良いんですか。せーらー服の女学生が日本刀振り回して醜悪な鬼と戦うという本当にそれだけのお話。これまた situation から入った映画で、金の掛かった同人 anime みたいな作りでありました。

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  • ジョージ・R・R・マーティン 『サンドキングズ』
diary

 まさか『サンドキングズ』が来るとはねぇ……。有り難い事であります。
 Gene Wolfe の『新しい太陽の書』 series の復刊にも吃驚させられましたが、こっちは購入見送り中。1 巻だけ昔に読んだことがあって、そんときゃ続巻が見つからなくて諦めたというのも懐かしい想い出ということで。

 復刊てことなら、Moorcock の火星ものもこの機にぜひぜひ。ついでに Effinger の電脳三部作もよろしゅー。って、ここで言うことじゃないか。

 試験が近いので逃避 mode に入ります。いや逃避じゃ駄目か。手癖でなんとかしようと思います。

log modified: 2005/10/11 01:07:20 JST

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