|
british hard rock band、Thunder の 2005 年作。
職場で CD-Extra の press 盤を所望されたが生憎手元に無かったので、自宅でこそこそ探していたらこの album の日本盤がそれやったということで。最近は CD-Extra の logo 見るのは稀ですね。Enhanced CD の表記の方が近年は増えてる気がします。まぁ、中身はほぼほぼ同じなんですが。
さてこの album は Thunder 再結成後の 2 枚目の album となります。再結成しても Thunder は Thunder、blues rock を根本にしつつ blues の泥臭さは払拭し、modern な hard rock らしい pop で chatcy な melody も前面には押し出さず、dramatic さも prog rock な変幻自在も MSG ばりの泣きも持ち合わせないこの Thunder という band の持ち味はといえば、都会的だか田舎的だかよく解らんがとかく clear な音像で hard rock form に則った el-g riff ぶりばりの重低音 rock を聴かせる、言ってみりゃ 70's british hard rock の理念を今の音でやってみたらこうなった系の音像にあるわけです。でもって第一期も第二期も基本路線に変わりはなく、従ってどの album もスルメ系の、噛めば噛むほど味が出る、逆にどの album も Thunder らしいけれど飛びぬけない落胆もしない、つまりはいつもの Thunder で大勝利、な図に収まるわけです。小生は british hard というと NWOBHM 以降の dramatic 路線を連想する世代ですので、Thunder を british hard 保守本流と呼ぶのは若干抵抗あるのですが、Zepp や Free が british hard なら Thunder もそうでしょうよ、と思うくらいの分別はあります。にしても、どうせならド blues で行ってもええんちゃう、と思わなくもないですが。
ちなみにこの album、良曲揃いで彼らの充実振りは充分窺えます。"Behind Closed Doors" 程ではないにせよ hook の効いた track も多く、スルメな味わいも大いにありますが一見さんにも優しい部類に入るんではないかと。とはいえ、小生も 70's british blues rock が楽しめる歳になるまで結構な時間が掛かってますので、若い人向けではないのかも知れません。