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John Harvey による Dimension 5 名義作。2002 年発表、26 dsr/dms-cd1。
delsin 産の album は数あれど、個人的に一番よく聴いてるのはこの album だったりします。detroit な synth と丸っこい kick でゆるゆる進む、いかにも delsin な album。ですが、大層な白玉を前面に押し出すことは無く、beat も四つ打ちではなく若干崩し気味、されど複数の綺麗め synth を polyphonic に被せて端正な世界を紡いでおります。地味さはあるものの、かなり洗練された美意識を感じさせる一枚。今でも活動は続けているようですが、出来れば新譜出してほしいものであります。
半野喜弘の 2009 年作。映画 "24 City" と "Plastic City" の soundtracks。CQCD014。
今回も弦楽器主体の、とろにか解釈な室内楽か……。この人の映画さんとらはこの pattern が多すぎやしないかい。まぁ、この人の持ち味でもある神経の擦れるような崖っぷち美観が弦楽器で本領発揮できるてのは良く解りますし、"永遠の仔" や "Platform" での達成からこういう編成での音を求められてるのであろうことは察せられるのですが、この人ならもっと冒険しても良いと思うんですけどね。
冒頭と末尾の track は "24 City" 向けの室内楽。その間に挟まる形で "Plastic City" 向けの音が配されてますが、こちらは弦楽に若干の beat と electronics が加えられてます。tr.5 "Kill" は sitar や尺八が飛び道具のように行き交い、electric guitar と太鼓が重い beat を刻む、この album 随一の変化球になってます。
「スタフォロス城だと」
グインは云った。
「その名前には聞き覚えがない。ーーいや、聞いたことがあるような気はするが、その城については覚えがない。がっかりさせてすまぬが」
「私、そんなに簡単にがっかりなんかしないわ、もう」
リンダはつぶやいた。そして、質問をかえた。(page 168)
期待してないからがっかりもしないわ、という意味であればリンダも老獪になったもんです。早川文庫版で読了。
パロ滞在中のグインの元に、ケイロニアからハゾスを始めとする連れ戻し部隊が到着する。ケイロニアのアキレウス大公はグインが消えてからめっきり老け込んだらしい。グインはグインで記憶を取り戻すため色々処方箋を受けるがはかばかしい効果は得られず。そこで学者のヨナが、グインを古代機械の元に連れていくことを提案する、の巻。
記憶が部分的に戻ったり戻ってなかったりで、グインは痴呆症の爺様みたいになってしまいましたな。終いには古代機械にも記憶弄られて、今度は近い方の記憶を失ってしまったり。もう何も思い出さなくてもええやろ。グインの記憶は信用ならん、で最終回答。
ヴァレリウスは閉所恐怖症でわーきゃー五月蝿い。魔導修行受け取る割に、あんたは精神弱すぎやろ。
あとがきでは栗本先生が入院を前にして話投げ逃げする気まんまんであります。いやそういうのを公開文書で言われてもねぇ。
linux pc 初号機の data を dvd-r に退避させるべく、iso image 作って焼き始めたはいいが、途中でコケる。mkisofs での image 作りでまずいことになっておるのでは、と思って試行錯誤、3 枚ほど焼きミスしたところで気がついた。これは dvd multi drive の問題じゃと。
初号機が駄目なら弐号機があるわい、ということで初号機の data を弐号機に移すべく工作開始。
まずは usb 経由で sdhc をぶっさして cp。しかし流石に 4GB の data を sdhc に書き込むと時間が掛かりすぎるのでこの案は捨てる。
次に samba で共有 dir 作れば、と思ったが samba よく知らんのでこれも捨て。
次に ntf で共有 dir 作れば、と思ったが firewall 無効にしても lan 上の PC に辿り着けないのでこれも捨て。
そして行き着いたのが sshfs。
Mo5 で使う場合。
local 側の PC に、yum で fuse と sshfs を入れます。ちなみに fuse 2.7.4、sshfs 1.7 でした。
fuse の group に local の user を入れる。
$ sudo /usr/sbin/usermod -G fuse hoge
一度 logout & login して設定を有効にする。
あとは sshfs で mount。ip は接続先の PC。
$ sshfs 192.168.0.37:/ /home/hoge/tmp/
hoge@192.168.0.37's password:
$ fusermount -u /home/hoge/tmp/
/etc/fstab に書いて boot から mount させることも可能なようですが、初号機は毎日機動させとるわけでもないので見送り。
今堀恒雄が音楽を担当した映画「ゼラチンシルバーLOVE」の original soundtrack。2009 年発表、GNCL-1197。
tr.1 "Gelatin Silver"、tr.8 "Nobody's there?" は solo guitar での地味渋 blues、tr.12 "LOVE LILA" は井上陽水による音響歌謡。tr.11 "Dwelling of the end" は guitar と ds での blues。ということでかなり沁みる系の音になっております。他の tracks も音響路線で、今堀 guitar に爆音を期待する人には物足りないでしょうが、これはこれで統一感のある album に仕上がっているのではないかと。
album 一枚で 27 分ちょい、てのは流石に短いですが。まぁ映画用ですからねぇ……。
topic に "&" を入れて filter 通すと、出力された rdf を browser 等に噛ませたときに "XML parsing error" と言われる。どうやら実体参照させねばならんらしい。
ので、ndiary/filter/rss.rb の 50 行目くらいに一文追加。
case type
when :TOPIC
topic = str.gsub(/<\/?([!\w]+)[^>]*>/i, '')
topic = CGI::escapeHTML(topic) # <- 今回追加した行
if @diary.config['RSS_DELETE_HEADCHAR'] != false then
/^.\s*(.+)$/ =~ topic
topic = $1
FEED Validator なんて site があるんですね。壊れ rdf を読ませると間違い指摘してくれます。便利。
前回の続き。
linux からの PC 録画予約は mythtv や vrs や tvrecord などありますが、mythtv は mythtvsetup で躓き、vrs は php 導入で躓き、tvrecord は iepg 取得で躓き、つまるところいずれも手詰まりと相成りました。いやはや、鯖が絡むと駄目だね小生は。
ここで approach を変えて、login user から tvpi を自前で読ませて録画予約させるようなことを考えてましたが、こちらの方が似たような発想でやっておられる様子なので、ありがたく scripts を拝借させて頂きました。
とはいえ小生環境は S-Video 入力のみ使うので、その辺は tvrec.pl の mencoder 設定値を改変。
file 名に tvpi の program-title を使いたいので tvbook.pl も改変。perl なんて触ったことねえぞ畜生と悪態つきつつ何とか処理。perl だと utf8 の扱いが結構 delicate ですな……。
番組が連続していると後から突っ込んだ jog が "Device or resource busy" でコケることがあるので、録画時間 5 秒引きで決め打ち。
で、自前の bash script を作り、そこで保存 dir 指定、nkf 処理 & tvbook.pl 渡しを代行。browser から しょぼカレ等の iepg link を叩いて出てくる tvpi を、そのまま script に渡して録画登録させるところまで漕ぎ着けました。
おお。だいぶ様になってきたような気がしますな。週間自動予約とかできるようにすればまた一歩理想に近づきますが、そこは自前で頑張らにゃ駄目かのぅ。
Hidenobu Ito の 2008 年作。WIMM08。
えんため系とろにか作家としては最強格と思われる Hidenobu Ito さんであります。"First Love" 以降は自主 label に篭っていたように見えましたが、いつの間にかこんな album を放ってました。
80's disco funk なキラキラと cheap 感はそのままに、この人ならではの cut up で 21 世紀の breakbeats に仕上げてます。今回は狙い目が明確なせいか、過去作で感じられた危うさは感じられず、非常に足腰のしっかりした album になってます。
個人的には昔の disco sound は避けて通る性分の小生ですが、それでもこんだけ upgrade されると目が覚めますな。やっぱこの人はいい sense してます。
avidemux 2.4.1 で avi 再生させようとすると、「音声デバイス初期化エラー」が出て音声出力できない。ちなみに動画は再生される。
編集 -> 設定 -> 音声、を見ると、音声制御 "PCM"、音声出力 "ALSA"、ALSA デバイス "plughw:0,0" とされている。
ALSA デバイスの値を "pulse" または "default" にすると音声出力される。
pulseaudio 有効な環境なら "pulse" で問題ないでしょう。
$ aplay -L
まぁうちの環境では card1 に sc-8820 が認識されておるので、"plughw:0,0" で音出ないのは当然ではありました。
めりけんの rock band、The Hooters の 2008 年作。2 枚組で、disc 1 は "The Electric Factory"、disc 2 は "The Secret Sessions (Acoustic)" と銘打たれてます。どちらも 13 曲ずつ収録。
代表曲はほぼ網羅した set なので、二枚で重複する track も多いのですが、studio 盤を下敷きにしての勢いある音を聴かせる disc 1、ちょっと捻った arrange と温かみのある acoustic sound で身近に歌を聴かせる disc 2 と、それぞれ別の表情を見せてるあたりは流石に長年 band やってるだけはありますね。"Day By Day" も disc 1 の盛り上がり必至の燃える展開と disc 2 の牧歌的な arrange では同じ曲とは思えぬほど。いやはや面白いね。
初心者にもお勧めな良盤、と言いたいところですがあまり流通してないんですよね……。あと、できれば "Boys Will Be Boys" や "Private Emotion" も入れて欲しかったぜ。