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tech house 職人、John Tejada の 2003 年作。全 21 曲。Palette Recordings の PAL-CD2。
どうも single 集ぽくて、Arian Leviste、Daniel Bell、Titonton Duvante との共作も収録。そして全体は mixed CD 仕立て。とはいえ流石に John Tejada の仕事だけあって、基調 minimal な house ですが微妙に tech だったり click だったり detroit だったりして統一感ありながらも飽きさせない展開であります。この微妙な取り込み具合から John Tejada 印の originality 溢れる hybrid な音に昇華させているところが心憎い。listening sound としても良質な職人芸の一枚であります。
「何だって」
ザザはたちまち柳眉をさかだてた。
「なんてことをいうんだい、自分の女に向かって。こともあろうに、このザザにむかって、お前は俺の好みじゃない、っていうのかい、王さま。それってあんまりひどいじゃないか」
「だ、だから、すまぬといっている」
困惑しはてたようにグインは云った。(page 72)
王さまも大困りな御様子。まぁ大烏と豹の組合せですから狼狽えるのも道理か。早川文庫版で読了。
ノスフェラスのセム族ラゴン族の制止を振り切って中原目指すグインの前に、かつてグインとつるんだ妖魔の狼ウーラと大烏ザザが現れるが、記憶喪失中のグインは、ああそんなやつもおったっけな認識しか持てない。結局彼らと行動を共にするグイン、唐突にグル・ヌー詣でがしたいと言い出す。グル・ヌーで危ない目に合わされる一行だったが途中出場のロカンドラスに救われる。大人しく中原を目指すグインの前に、今度はイシュトヴァーン率いる軍勢が現れる……の巻。
登場早々人間に化けて豹頭を悩殺しにかかるザザ姉さんは面白い character ですが、はてこんなやつおったっけ、と小生も豹頭なみに記憶が飛んでおります。また外伝きゃらとかじゃないでしょうな。
イシュトもノスフェラス界隈まで出張ってくるなんて暇だねぇ。まぁ楽しませておくれよ。
アメリカではミシガン地震のためにデトロイトが壊滅し、シカゴとクリーブランドにも多大の被害がでた。今回はヨーロッパも無事ではなかった。イギリスのリバプール地震、イタリアのナポリ地震、それにレニングラード地震だ。この三都市は見わたすかぎり瓦礫の山と化した。(page 256)
これでは世界 techno 音楽地図が大きく塗り変わってしまいますな。講談社文庫版で読了。9 巻の続き。
罠にはめられたミルチャと九鬼はスペシネフに追い詰められるが、ヴァーオゥの石棺が動き出してスペシネフを撃退。隠れ家に潜んだ九鬼を今度はスペシネフの愛弟子マリアが襲う。死闘を凌いだ九鬼だが再び囚われの身となり、USSR の政争に巻き込まれる……の巻。
相変わらず捕まってばかりの九鬼君ですが美人のお姉さんとよろしくやる方は怠り無い様子であります。しかし次が最終巻なのにどうも盛り上がらんね。邪神ネヴセシブの復活が間近ってことでもう一波乱ありそうですが、ちゃんと畳めるんでしょうか。
某電器屋に行って空調購入。煙草吸いなので空気清浄機能付きで。
取付は今週土曜日の予定。
単体の地でじ受信機ってまだ出回っておらんのか。一部番組で noise が厳しいので考慮中なのです。
次の TV と HDD recorder 買うときにゃ標準装備しとるかな。
そういや今の TV、というか三菱の CRT に TV 出力させてるブツなのですが、本日視聴中に画面全体が上部に圧縮されて表示されるという症状を起こしたのですよ。monitor の位置をぐりぐり動かしていたら直りましたが、いよいよ寿命が近付いてきたかのぅ……。
これまた別件ですが、常用していた FILCO の mechanical keyboard (FK8108Z/NB: ZERO) で、enter key が効かなかったりチャタったりする症状が最近顕著に。
試しに以前チャタり疑惑があった BUFFALO の BKBC-MJ109/BK に戻してみると特に問題無く使える。むうう、どうなっとるんや。とりあえずこれで暫く使ってみるか。
とはいえ、今の部屋は結構隣の音が響きやすいところなので、mechanical keyboard だと音が気になったりも。悩みどころやなぁ……。
Albert Ayler (ts, ss)、Call Cobbs Jr. (p)、Henry Grimes (b)、Sonny Murray (ds) による演奏、1964 年録音。邦盤 TKCB-70508。
Ayler というとドス黒土着 free jazz 師という印象ですが、本作は roots 表明的な黒人霊歌集となっております。tr.1 "Goin' Home" や tr.6 "When The Saints Go Marchin' In" といった有名曲も収録していて、Ayler の演奏も melody を丁寧に吹き綴っていて free jazz 的な恐さは皆無。とはいえそこは Ayler の演奏、咽び泣きまくり感情移入しまくりの吹きっぷりは端から見れば小っ恥ずかしいほどの身悶え節が炸裂しております。まぁ、洗練されない生の感情剥き出しなところが如何にも Ayler なわけで、むしろこういう演奏だから安心するって部分もあります。地べたの神に肉薄する Ayler の息吹に痺れる一枚。
蔵出し jazz 盤聴き漁り週間ということで。white tenor といえばこの人な Zoot Sims (ts) の 1956 年録音盤。他の面子は Bob Brookmeyer (tb)、JohnWilliams (p)、Milt Hinton (b)、Gus Johnson (ds)。邦盤 32WD-7003。Vol.2 があるのかどうかは寡聞にして知りません。
Benny Goodman の元で研鑚を積んだ人であるところの Zoot Sims さんなので、この leader 作でも大衆路線の entertainment な作りで難渋さは皆無。Miles がすかしっ屁な celeb jazz で人気を博していた裏で、Zoot は古典芸能的な楽しい jazz を突き進んでおったのですな。tr.2 "Down At The Loft" のような up tempo の曲をにこにこしながら聴くと吉。