Noisy Days in February, 2014

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2014.02.02 (Sun)

[movie] Snow White and the Huntsman

 Rupert Sanders 監督作品、2012 年。邦題「スノーホワイト」。
 中世西欧。とある王国の娘として生まれた Snow White は国民に愛されて育つが、母が早くして死に、父に国王は早々に後妻を娶るがその後妻 Ravenna (Charlize Theron) は実は魔女で、弟の Finn (Sam Spruell) と画策して国王の暗殺と王土乗っ取りに成功する。Snow White (Kristen Stewart) は幽閉されて幾星霜。しかし Ravenna の持つ魔法の鏡は、近日この世で最も美しい女性が Snow Whiite になり、そうなると Ravenna の魔力は失われると告げる。それを回避するには Ravenna が Snow White の心臓を手に入れる外はない。Ravenna は Finn に Snow White を連れてくるように命じるが、隙を付いて Snow White は逃走して行方を眩ます。再度 Snow White の追跡を命じられた Finn は、森に詳しい酔いどれの The Huntsman (Chris Hemsworth) を案内役にして Snow White の追跡に向かうが、The Huntsman は Snow White を見つけると彼女を連れて逃げ出す。The Huntsman と Snow White は魔女に抵抗する Hammond 公爵の領土に向かうが……。

 白雪姫の現代風解釈な fantasy 映画。とかく Charlize Theron は美しい、この人は熟女の生かし方を充分心得ておる役者さんですな。Kristen Stewart も頑張ってはいますが若さだけでは如何ともし難い感が。王子さま役が Chris Hemsworth というのも何だかなぁ。お話としては、活動的な姫様が逃亡して追っ手にからまれたり小人に吊るされたり甲冑纏って攻め込んだりで童話が元とはいえ女は強い、な一面を強調していて面白かったんですけどね。

log modified: 2014/02/03 01:30:16 JST

2014.02.09 (Sun)

[movie] Monster

 Patty Jenkins 監督作品、2003 年。
 売春婦の Aileen (Charlize Theron) は人生に絶望し自殺を考えるが、飲み屋で若い同性愛者の Selby (Christina Ricci) と出会う。二人は違いに愛し合うようになり、Aileen は金を稼いで二人で生活したいと思うようになる。だが Aileen の客が暴行魔で、命の危険を感じた Aileen はその客を銃で撃ち殺してしまう。Aileen と Selby は二人で部屋を借りて共同生活を始め、Aileen は堅気になろうと職を探すが仕事は見つからない。そうこうするうちに資金が底をついた Aileen は、売春の客を再び撃ち殺して金と自動車を奪う……。

 実在の serial killer 、Aileen Wuornos を model にした伝記映画。主演は Charlize Theron ですがこの映画の為に 10kg 増量して臨んだそうで、ばた臭いめいくも相まって鬼気迫る様相になっております。役作りで肉体改造つーと "Raging Bull" での Robert De Niro を彷彿とさせますが、男よか女の方が体重についての関心は高いわけで、Charlize Theron の覚悟の程が窺えます。役振りも連続殺人犯ですからねぇ。美麗役者だけでは終わらぬという役者魂の現れか。
 映画の方は、素直に見れば Aileen と Selby の許されざる純愛映画といった趣で、生活力皆無の Selby の為に罪を重ねる Aileen の苦悩が全編で展開されております。始めの内は rape されそうになったからとか、ろりこんは生きる価値なしとか、自分なりに筋立てて殺しの言い訳にしていたのが、次第に金の為に殺すも仕方ない、妻子持ちの善良なおっさんでも自分の正体を感づかれたなら殺すしかない、という発想に行き着いていく。めりけんにゅーしねまの世であればそういう展開になっても最後はあっけからんと青空の元でお陀仏になるのでしょうが 2000 年代ともなるとそうも楽天的にはなれず、Aileen は自らの罪に打ち震え、最愛の人物にも裏切られる始末。重い映画ですがその重さを世間の不条理とか不公正さの贓物とはあまり思えないところはこの映画の公平さというか突き抜けられない point というか、映画として真面目に客観的に作りすぎていて印象を薄めている気がしないでもない、そういう映画でありました。

log modified: 2014/02/10 02:53:25 JST

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