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Calm の rare track 集。2009 年発売の MUCOCD021。
rare track ではありますが過去曲の remix や live 音源が大半ですのであまり目新しさはありません。この人の場合、live 音源だと生物ゆえの美味しさよりも危なっかしい ensemble による不安の方が大きかったりします。いくら chill out な音像とはいえ、微妙に melo 立ちする曲を書く人でありますので、土台の time 感が揺れてるとそっちばかり気になって安心できないのです。小生が初期 Calm を偏愛しておるのもその辺が原因か。
tr.5 "Fade to the Night" や tr.8 "The Break of Dawn Pt. 2" といった比較的目立たんような曲が個人的にはツボでありました。
TV animation 「隠の王」の original soundtrack、第一弾。音楽担当は大島ミチル。2008 年発売の GNCA-1161。
このあにめは背景が美しかったですな。水彩背景最高。最近では「青い花」の鎌倉な風景画も綺麗で癒されます。ちなみに美術監督は同じ人です。いきなり脱線で失礼。
先日仕事場の後輩に「とらドラ!の逢坂大河をやった声優のあにめを何でもいいから寄越せ」と詰め寄られ、「知らん、紗那も零魔も初回で切ったから知らん、社会人なんだから自分で何とかしなさい」と返したところ、小生は部下に理解のない上司と触れ回られてしまった様子。こらこら、上を目指すなら煙草とあにめはやめなさいと室井警視も言ってたでしょうが。また脱線で失礼。
大島ミチルと言えば劇伴職人、日本の Jerry Goldsmith と小生が勝手に呼んでいる御方であります。職人なので作品偏重のあまり今ひとつ作家の顔が見えにくい、でもってたまに滑る (「Project BLUE」は狙いすぎでしたねぇ……) こともありますが、弦楽曲の安定感は当代随一と言えましょう。今作はほぼ弦楽一本、Orchestre des Virtuoses de Paris による流麗な演奏と、若干和風な melody を随所に配した楽曲構成で、現代の忍者物語に彩りを添えております。本筋は格闘忍者ものながら、丁寧な心理描写も印象的な作品でしたので、この柔らかな音色は映像との相性が良かったように思います。隠れた名作ですな。
亀垣一監督作品、2009 年。TV 映画。
ヴェスパニア王国の王子が狩りに出た際、誤って女王を殺害、王子はその直後に自殺した、らしい。王位継承権は女王の遺児であるミラ王女に渡った。女王の代理として日本での party に出席した王女だったが、毒入り酒を飲まされかけたところを名探偵コナン君に救われる。その後の混乱に乗じて王女は party を抜け出して逃走、逃げる途中で自分と瓜二つの毛利蘭と出会い、二人は共謀して入れ替わる。一方、ルパン三世はヴェスパニア王国の女王の証である秘宝クイーンクラウンを盗みだそうと企んでいた……。
作品の taste が違うもの同士を噛み合わせて相乗効果、なんてのは期待しても無駄ですな。お話はコナン寄り、ルパン勢はあまり動けず。次元だけはやたらと元気でした。
shoutcast 等での streaming 再生時、邦楽曲の title が文字化けてしまう場合の対処について。
つか、うちの Amarok 1.4.10 が streaming 再生時に sjis の tag もらうとと文字化けるので、いい加減何とかしようと思った次第。
Mo5 の言語設定を日本語 utf8 にしているので、貰うネタが utf8 ならまず問題無いものの、他の文字セットだと化ける、というのが根っこの問題。
$ LANG=ja_JP.SJIS amarok &
以上。はやっ。
この場合、当然ながら sjis 以外の文字セットだと化け化けになります。
ちなみに同じ kde 系の Kaffeine でもこの手が使えます。
player を起動する terminal emulator の文字設定を変えれば対応可能。
mlterm 起動し、CTRL + right click で設定出して、encoding を sjis に変えて適用 & 終了。その mlterm から mplayer を起動すれば、sjis ネタでも正常に表示されます。
Audacious 1.5.0 には playlist 設定に「自動キャラクタエンコーディング検出」の項目があり、これを「日本語」にしていれば、utf8 な環境でも sjis ネタをちゃんと日本語表示してくれます。賢い。
でもよく落ちる。残念な子。
Banshee。make 失敗したから不明。
Exaile。これも make 失敗。
Rhythmbox。IP 直指定での streaming を受けない? ぽいので未検証。
VLC。きっ、起動しなくなってる……。
xine。これは駄目っぽい。
もちろん gdm の login 時に言語設定を utf8 から sjis に変えておけば、sjis で貰うネタについての心配は不要になると思われますが、sjis にそこまでしてやる義理はありませぬ。
detroit techno の originator の一人、Kevin Saunderson の compilation album。CD 2 枚組で、1 枚目は他の artists の曲を KMS が remix したもの、2 枚目は KMS の曲を他の artists が remix したものが集められております。加えて CD2 は KMS 自身が non stop mix しております。
CD1 の tr.2 "Wee Papa Girl Rappers / Heat It Up (Acid House Remix)" は 1988 年の track だそうで、20 年前なら流石に古かろうと思って聞いてみればいつもの KMS 節でありました。原曲は崩してナンボ、自分色に染めんで remix と言えるかいや、と TR-909 振り回しつつ気炎を吐く KMS の姿が目に浮かぶようです。道理で 20 年間の remix works をひとまとめにしても筋が通ってるわけだ。
tr.5 "Pet Shop Boys / Go West (Kevin Saunderson Tribe Mix)" や tr.9 "Octave One / Blackwater (Kevin Saunderson Remix)" といった有名原曲も容赦なく大鉈振るわれており原型を留めておりません。いやはや凄いね漢だね。しかし解体に力入れたせいか acid 風味が強くて、何だかやけっぱち感が漂ってるような気がしないでもない。
CD2 は KMS が逆に解体業者にバラされるの図でありますが、tr.2 でいきなり Inner City の名曲 "Good Love" を Luciano が密室バラバラ事件に仕立てております。KMS の解体手腕を若い世代に受け継がせる、てのが concept なのか、以降も John Tejada や Carl Craig や Joris Voorn が好き勝手にやらかしております。KMS の原曲は直球な安 house が多めの印象がありますが、remix されたものはやたらと毒味が増してるような気がします。tr.8 "Kevin Saunderson / Rock To The Beat (Ben Sims Remix)" が渋くてかっちょええですな。