Noisy Days in January, 2005

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2005.01.01 (Sat)

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  • 霧舎 巧 『ドッペルゲンガー宮』
[movie] Spider-Man

 Sam Raimi 監督作品、2002 年。
 パッとしない学生 Peter Parker (Tobey Maguire) は、隣に住んでいる幼馴染の Mary Jane Watson (Kirsten Dunst) に片思いをしていたが、その思いを伝えられずにいた。学校の課外授業で有名な研究所を見学に訪れた Peter は、そこで複数の蜘蛛遺伝子を組み合わせた超能力蜘蛛に指されてしまう。一時的に体調不良になった Peter だが、一日眠っただけで復調、それどころか視力体力反射神経などが以前よりも数段良くなっていた。一方、Peter の見学した研究所では蜘蛛遺伝子を利用した超人計画が軍の資金援助で極秘裏に進められていたが、成果が上がらないことから資金援助の打ち切りが仄めかされていた。研究所所長の Norman Osborn (Willem Dafoe) は一刻も早く成果を出そうと、自ら実験体となって超人遺伝子を体内に組み込み、超人的な能力を持つ Green Goblin に変身する能力を身に着けたが、その副作用として邪悪な思念を自らに宿らせることとなってしまう。自らの驕りが元で親代わりの伯父を死なせてしまった Peter は、正義の戦士 Spider Man として活躍し始めるが、やがて彼は Green Goblin と戦うことになる……。

 うわあぁ Willem Dafoe がゲロ悪役ですよ楽しそうですよ Elias 軍曹は善人じゃなかったのかぁ!! というのはまぁいいですというか良い感じに老けましたねぇこの人。でもこの一作目でお役御免ですかそうですか残念。主人公役の Tobey Maguire はフツーに話しているときも目ん玉ひん剥いてるんですがちと不気味じゃないですか、つかそういうのが 21 世紀の価値観ではカワイイてことになるんでしょうか。まぁそれもどうでも良い。
 この映画は Spider Man を追っかける camera 視点が素晴らしいです。動画で見るジェットコースターといった風情で動くわ動くわ。これなら遊園地行かなくても充分ですな。ようやく映画も遊園地に追いついたってことか。小生も遊園地行ってウキャとか言う年頃ではないんですけどね。で、Peter が spider 化するってんで壁を見ると手に剛毛が生えてくるという場面があるんですが、あの調子で進んでいけば 21 世紀の "The Fly" と呼ばれて cult 映画になること間違いなかったと思うんですが残念ながらそっち方面には行かず真性 hollywood 映画に仕上がってしまって畜生つまんねぇぞと。続編あるそうなのでそっちで期待するか、いや冗談。
 お話はすぐ忘れてしまいそうですが、見ている間はそれなりに楽しめました。

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 あけおめっす。
 起床して仏壇囲んで年食って、干柿食って雑煮食って、映画見て古本屋行ってお袋に PC 教えていたらもう寝る時間でした。
 初夢はもう忘れました。つか熟睡だったので……。

log modified: 2005/01/06 01:53:41 JST

2005.01.02 (Sun)

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  • 3 Chairs / 3 Chairs
  • Ebi / Ten
  • Eric Dolphy / Outward Bound
  • 森岡 浩之 『星界の戦旗 IV』
  • 鷹氏 隆之 『アルケミスト (1〜2巻)』
  • 紫堂 恭子 『グラン・ローヴァ物語 (1〜4巻)』
船戸 与一 『金門島流離譚』
「どうしておれがこれほどいっぱい眼覚まし時計をつけてると思う?」
「知らないよ」
「人間というのは何だと思ってる?」
「そんな難しいことは考えたこともない」
「肉体や物質には何の意味もない。人間とはな、詰まるところ記憶の集積体なんだ。記憶とは何だかわかるか? それはな、時間なんだよ。記憶は時間によって作られる。つまり人間とは時間なのだと言ってもいい。だから、おれはこうやって二十六個の眼覚まし時計を体にくっつけてる。いまのこのおれを作っているのは二十六個の記憶だ。その記憶の発生の元となった時間に鳴るように合わせてある。時間が鳴るたびにおれは記憶の海のなかに飛び込み、過去と一体化するんだよ」(page 13)

 毎日新聞社版の hardcover で読了。
 中国領とも台湾領ともいえない微妙な立場に置かれている島、金門島。そこで偽造品ビジネスを行っている藤堂義春が様々な事件に巻き込まれ、やがて藤堂自身の抱える過去の秘密も明らかになっていく……という内容の表題作。及び、台湾の瑞芳鎮を舞台に、恋人と共にそこを訪れた日本人学生が事件に巻き込まれる様を描いた「瑞芳霧雨情話」の二編が収録されてます。
 今回も諦念が全体に漂う作風で、物事はなるようにしかならないということを心の隅で納得しているような人物造形になってます。そのせいか、全体的に話に勢いが感じられない。冒険小説と言うよりは情念小説で、船戸も宮本輝の領域に踏み込みつつあるんかいなと思うことしきりであります。

[movie] Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain

 Jean-Pierre Jeunet 監督作品、2001 年。邦題「アメリ」。
 夢見がちな行動派内気娘の Amelie Poulain (Audrey Tautou) は、ある日証明写真収集家の Nino Quincampoix (Mathieu Kassovitz) に出逢い、恋に落ちる。Amelie は Nino の気を引くためにあの手この手の策略を弄するが……。

 Jeunet 監督らしい懐古的な映像美とシュールな humor が楽しめる作品です。過去の作品に比べれば story も映像も普通に観られる level で、灰汁が薄いといえなくもないですが Jeunet 節は充分堪能できるかと。
 全編 Amelie 観察日記というか彼女とその知り合い達による妄想現実越境世界が展開されていて、本筋に直接関わらないような episode も過剰に詰め込まれてますが、それらもひっくるめて独特の世界を形作っているんだから大したものです。良く出来た少女漫画的映画。

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 今年初の vf4ft は白星開幕。流石に地元だと称号持ちでもあんまり pressure は感じませんねぇ。でも Jacky と Lei には連敗しまくりました。苦手なんじゃよ。
 あとはケツイで 1 周 all。2 周目到達はどうも無理っぽいです。

log modified: 2005/01/06 00:39:34 JST

2005.01.03 (Mon)

[movie] The Young Master

 Jackie Chan 監督作品、1980 年。邦題「師弟出馬」。
 孤児の Chan (Jackie Chan) は、兄弟子の Tiger (Wei Pei) と一緒に師匠 (Feng Tien) に引き取られ武芸道場の一員となっていた。道場対抗の獅子舞合戦に出場することになった Chan は、相手が道場を裏切った Tiger であると知り、動揺して負けてしまう。Tiger の裏切りを知った師匠は彼を破門にするが、Chan の懇願に負けて Chan が Tiger を連れ戻しに行くのを許す。Tiger は別道場の客分として雇われ、その道場主 Kam (Whong In Sik) は札付きの悪だった。Tiger らの介入により Kam を捕り逃してしまった役人達は、Tiger の持っていた白扇子を目印に捜索を開始し、見つけたのは同じ白扇子を持つ Chan だった。Chan は役人達を軽く一蹴するが、役人らは武芸の達人 Sang Kung (Kien Shih) と、そのどら息子 (Biao Yuen) に Chan 捕獲を依頼する……。

 まぁ Story は大したことないです。カンフー見せるための前置きみたいなもので。それにしても今作の Jackie は良く動いてますよ。正確には良く動いているように見える、拳食らったときの過剰な吹っ飛びや悶え苦しむ様子、組み手での良く仕込まれた動き方、布や椅子や扇子といった小道具を生かした variation 豊かな見せ方等により、カンフーの連続でも飽きずに楽しめる作りになっているってことです。
 最後の Kam との対決は結構な長丁場ですが、流石にこれは長すぎかのぅ。音楽で Holst の "The Planet" 使ってるところもカンフー映画らしくないし。その辺を除けばそれなりに楽しめる出来でした。

log modified: 2005/01/06 00:39:34 JST

2005.01.04 (Tue)

[movie] Dirty Harry

 Don Siegel 監督作品、1971 年。
 高層ビルの屋上プールで気持ちよさげに泳いでいた金髪姉ちゃんが何者かに射殺される。犯人は Scorpio (Andrew Robinson) と名乗り、10 万ドル渡さなければ次は黒人か牧師を殺す、との脅迫状を警察に送りつける。事件担当となった Harry Callahan 刑事 (Clint Eastwood) は、署内で Dirty Harry と呼ばれる暴力警官だった。Harry の暴走を恐れた上層部は、彼に有能な新人刑事の Chico Gonzalez (Reni Santoni) を付ける。二人の活躍で Scorpio の牧師射殺は未遂に終わったが、Scorpio は今度は少女を誘拐し、その命と引き替えに金を持ってくるよう要求する。金の運搬役を引き受けた Harry は、Scorpio に公衆電話を盥回しにされ、遂に犯人と対面するが……。

 Dirty Harry ものって幾つか見ている筈なんですが、系列付けて見てないのでどれがなにやら、って感じなんだよな。この 1 作目は、Scorpio が小学生の通学バスに乗り込んで子供達に無理矢理歌わせる場面が強烈で、ここ見てようやく以前見た記憶が甦った次第。
 悪役はひたすら悪役で、無差別殺人や誘拐で金をせしめようとするだけでなく、Harry の横暴を逆手に取って自らの潔白を media に appeal するといった狡賢さも兼ね備えている。こういう奴には何言っても無駄、という空気を作り上げて、そこに街のゴミ掃除屋、Harry Callahan を対峙させる。そうすりゃ Harry が犯人ヌッ殺しても腑に落ちるぜ、と。Harry の上司も市長も地方検事も Harry の強引なやり方が法的にマズイということは承知していて、事あるごとに Harry を責めるのだけれど、これも Harry の孤立を強調していて、彼を極端な行動へと駆り立てるのは正義の執行をがんじがらめにしている法律や組織への反抗心なのではないかと思わせる。
 そう言えば、Scorpio が凶行に走る理由であるとか、Harry が危険を冒して正義を成す理由について、この映画はひたすら口を閉ざしているんだよなぁ。まぁ Harry には一場面だけ、負傷した Chico の見舞いの帰り、Harry と Chico の奥さんの会話で、何故刑事を続けるのかと問われた Harry が「自分でも解らない」と答える場面があります。Scorpio は、自分が何故凶行に走るのか解っていたのだろうか。きっと解ってないんだろうなぁ。彼らの心情を掘り下げて描くという見せ方も選択肢としてはあったんでしょうが、そこを一切捨て去って、行動のみで男の信条を語らせるという硬派な展開が気持ちいい。story 的には盛り上がりに欠ける印象もありますが、刑事物の映画としては楽しめる一品です。
 Lalo Schifrin の score も昔の映画っぽくて、地の映像と犯人目線の映像とで曲の展開を変えたりしていて懐かしい感じです。

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 昼前に実家を出て、特急と新幹線を乗り継いで自宅に帰還。新幹線は指定席確保していたにも関わらず、立ち乗り客があまりに多くて自分の席まで辿り着けず、結局立ちっぱなしでした。まぁ、乗ってる時間は短かったので大して問題にはならんのですが、それにしても尋常でない込み具合だったなぁ……。

log modified: 2005/01/06 01:52:28 JST

2005.01.05 (Wed)

[movie] Wild Wild West

 Barry Sonnenfeld 監督作品、1999 年。
 西部開拓時代、南北戦争終結後の米国。陸軍騎兵隊大尉の James West (Will Smith) は、南北戦争の折りに家族を殺したと思しき McGrath 将軍 (Ted Levine) の足取りを追っていたが、同じく将軍の悪事を追っていた州執行官の Artie Gordon (Kevin Kline) と衝突、酒場でどたばたした挙げ句、将軍を取り逃がしてしまう。大統領府に呼ばれた二人は、Grant 大統領 (Kevin Kline) から二人協力して事に当たるよう命令される。発明家の Artie と、肉体派の James は、お互い反りが合わないながらも協力して McGrath 将軍の後を追う。将軍は各地の科学者を誘拐監禁して秘密装置を敗初させているらしく、大統領府に対して政府を譲り渡すよう脅迫していたが、James は将軍がそんな大それたことを考えられる器でないと喝破し、将軍の後ろ盾として黒幕の Loveless 博士 (Kenneth Branagh) がいることを突き止める……。

 Will Smith と言えばバカ映画、ってことでもないんでしょうが、"MIB" といいこの映画といい、バカ映画に相応しいといえば相応しい顔に見えてきてしまうんですなこれが。いや別に Denzel Washington や Morgan Freeman がやってもええとは思うんですが、Will Smith がやってるとバカ映画として安心して見られるってのが彼の強みでもあるわけで。監督も "MIB" の人だし。
 ええと、映画の趣向は西部舞台の Steampunk 風味ドタバタ活劇。mad な科学者が出てきたり小道具満載蒸気機関車が出てきたり巨大な機械蜘蛛が出てきたり。で Artie と James は女装したり磁石で抱き合ったりしながら短小ちび怪人の Loveless 博士を追いかける。story は適当に転がり姉ちゃんは沢山出てきても所詮脇役扱いで Loveless 博士の秘書 Miss East (Ling Bai) は hyper エロエロでしたがあっさり退場で監督アンタこんなおいしい女優を早々に退場させたら観客席立っちゃうよと。その後はそれなりに紆余曲折して終了。二時間楽しんだらそれまでよ、と言わんばかりの pop corn movie でした。悪くはないが良くもない出来。

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 vf4ft、明日から ver.b が稼働するようです。あんま変わってねぇなぁ、と。

 世間的には今日が仕事始めらしいですが小生は有給取ってのんびり。明日から仕事ってことで、気分の切り替えが上手くできるかどうか心配ですが、そこはそれ、何とかしまひょ。

log modified: 2005/01/06 02:53:26 JST

2005.01.06 (Thu)

Ebi / Ten

 Susumu Yokota の Ebi 名義作、1995 年。
 後の skintone 産 ambient に通じる雰囲気の漂う album です。如何にも Yokota な隙間を生かした house groove と、緩やかに空間を埋めていく音響が美しい。最近の Yokota は結構濃密な世界を作ってますが、こういう侘び寂び路線も懐かしくて良い感じです。

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 今年の仕事始めということで気合い入れて通勤、と思いきや。電車の中で本読んでいたら耳鳴りと悪寒と頭痛と視界に虫がわらわら。ぶっ倒れる予感がひしひしと。おいおい年頭から倒れて電車止めたら洒落にならんぞ。幸いなことに座席確保できてたので息を整えて気を確かに持つことで何とか復調。危なかった……。

 仕事は仕事でいきなり山積み。早くも休日出勤確定ぽい。年明けからこれでは先が思いやられるのぅ。

log modified: 2007/01/25 23:36:00 JST

2005.01.07 (Fri)

Husker Du / New Day Rising

 american hardcore band、Husker Du の 1985 年作。
 安かったので買っちまった album ですが、これがなかなか。痛快 punk 節で乱れ撃ってるような展開ですが、激しい曲調の中から仄かに浮かんでくる青春哀愁 melody が印象的で、メロコアに近い音像です。音は少々悪くても、energy の奔流に身を任せていると些細なことは気にならなくなってくる。うんうん、やっぱ勢いのある album は良いです。

diary

 例によって忙しい。ので明日も休出確定っす。あうあう。バーチャやりたいのぅ。

log modified: 2005/01/08 02:52:57 JST

2005.01.08 (Sat)

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 仕事仕事。ほっとレモン 500ml 飲みながら仕事。ほっとしたい。

 vf4ft、動けねぇ。Brad 相手に連戦連敗。

log modified: 2005/01/11 02:09:27 JST

2005.01.09 (Sun)

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  • Eivind Aarset / Connected
  • Jean-Philippe Viret Trio / Autrement Dit
  • Tipographica / The Man Who Does Not Nod
  • Oliver Ho / The Soft Machine
  • Riow Arai / Rough Machine
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 vf4ft、葵で初段落ち。レイにもベネにも対応できねぇっす。

[movie] Ocean's Eleven

 Lewis Milestone 監督作品、1960 年。邦題「オーシャンと十一人の仲間」。
 世間が X'mas に浮かれているころ、富豪の Spyros Acebos (Akim Tamiroff) は Las Vegas の casino からの大金強奪を計画していた。Acebos は Danny Ocean (Frank Sinatra) に協力を求め、Danny は第二次大戦の頃に戦友だった者達を召集する。その計画とは、Vegas の有名な casino、計 5 軒を、大晦日に停電を起こした隙に一斉に襲撃するというものだった。それぞれ金に困っている元軍人達は、Vegas に出向いて下準備をし始める……。

 人数多すぎですなぁ。前半はかなりだらだらした展開。と思えば計画実行後もだらだらと。上手くやりおおせたと思ったところでひっくり返るという落ちはほろ苦くていい感じですが、それにしても途中の展開が駄目すぎる。Dean Martin、Sammy Davis Jr. らも出てますが、印象には残りませんなぁ。人数多くするなら連ドラにしなきゃ駄目か。

log modified: 2005/01/11 02:45:42 JST

2005.01.10 (Mon)

[movie] From Dusk Till Dawn

 Robert Rodriguez 監督作品、1996 年。
 仁義に厚いプロの犯罪者 Seth (George Clooney) と、歪んだ性的嗜好と残忍な性格を持つ Richard (Quentin Tarantino) の Gecko 兄弟は、銀行強盗で大金を得た後、一路 Mexico を目指していた。Mexico にいる組織の元締め Carlos (Cheech Marin) に金の 30% を納めれば、彼らは自由の身となるのだ。旅の途中で motel に宿泊した兄弟は、たまたま隣の部屋を借りた元牧師の Jacob Fuller (Harvey Keitel) と、息子の Scott (Ernest Liu)、娘の Kate (Juliette Lewis) の三人を人質に取り、まんまと国境越えに成功。浮かれた Seth は人質親子らと共に、Carlos との待ち合わせ場所である Titty Twister という酒場で Carlos が来るまで酒を飲むことにするが、その酒場はただの酒場ではなかった……。

 前半は犯罪映画、途中のおっぱい映画を挟んで、後半は zombie まがいの vampire に襲われまくる panic 映画……という、B 級まっしぐら作品。とはいえ脚本を Tarantino が手掛けただけあって、支離滅裂なようでいて妙に納得できてしまう展開なのであります。吸血鬼映画ならエロは必要じゃろうということで大量におっぱい投下、ついでに地獄の女王 Santanico Pandemonium (Salma Hayek) の足舐めまで恍惚とした表情でやってしまう Tarantino、欲望の赴くままに突き進んでますなぁ。そういうわけで、待てど暮らせど TV で放送してくれない理由がよーく解りました。
 Seth 役の George Clooney、前半は頼れる兄貴らしく場を仕切ってる印象ですが、これは不出来な弟 Richard 役の Tarantino が強烈なサイコぶりを発揮している事が大きいかのぅ。後半はあまりパッとしませんが、最後で Carlos に悪態つきながら値下げ交渉しだすところが笑えます。プロは流石に強かですな。妻を失ったことで信仰に疑いを持った元牧師 Jacob 役は Harvey Keitel ですが、髭面なので最初は気付きませんでしたよ。rifle に横棒指して十字架に見立てて、「光を見よ!」とか叫びながらドキュンしまくる姿が格好ええ。あ、娘役の Juliette Lewis は vampire 撲滅部隊の一員というくらいの印象しか残らんのですが、全てが終わった後で放心しながらも何故か爽やかそうな表情しているところが上手いっす。あそこは泣き落とす場面じゃなくて、死人に杭刺すのも躊躇っていた少女が、過酷な経験を通して、一人で生きていく強さを獲得したことを暗示しているのであるよ。ホントかよ。まぁ、この辺りの見せ方が納得できる展開の一端ですかねぇ。
 難点を言えば、後半はグダグダな vampire 撃ちまくり映画になってしまって、登場人物がスコパコ死んでいくところ以外は盛り上がらないことか。中ボス二人じゃ力不足だし。まぁ、いいか。そこそこ楽しめました。

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 vf4ft、葵で二段に昇格。相手が間合いをとる人だったのでやりにくかったんですが、接近戦に持ち込むとそれなりに喰らってくれました。
 でもその後、上手い人の二段影にボコられ相手昇格。PP6P をガードした後の反撃が難しい……。

log modified: 2005/01/11 02:55:52 JST

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