Noisy Days in April, 2007

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2007.04.01 (Sun)

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  • Yasuhisa Watanabe / Carpe Diem - Senko No Ronde Sound Tracks Volume 2
  • Moebius & Neumeier / Zero Set II
  • Rhythm & Sound / Rhythm & Sound
  • Joaquin 'Joe' Claussell / Un.chained Rhythums (2CD)
  • Viktoria Postnikova, Orchestre National de France (conducted by Gennadi Rozhdestvensky), etc / Busoni: Concerto for Piano & Orchestra, op.39 (2CD)
  • Annerose Schmidt, Dresdner Philharmonie (conducted by Kurt Masur) / Mozart: Piano Concertos (10CD)
  • 古川 日出男 『サウンドトラック (上・下)』
[movie] The Shining

 Stanley Kubrick 監督作品、1980 年。
 Colorado 洲の山深くにある Overlook Hotel は、冬になると雪に閉じ込められて交通の便が悪くなるため、冬場は閉鎖されていた。作家の Jack Torrance (Jack Nicholson) は、hotel の冬場の管理人として住み込む仕事を得る。静かな環境で新作に打ち込む目的もあった。Jack は、妻の Wendy (Shelley Duvall)、息子の Danny (Danny Lloyd) と共に hotel 暮らしを始める。だが孤独な生活は次第に彼ら家族の心を蝕んで行く……。

 過去に悲惨な事件が起こった大きな hotel が舞台。外界から孤立した環境で、超能力を持つ Danny が過去の惨劇や未来の予見に怯えたり、Jack は次第に現実と幻想が入り乱れて邪な思いに捕われたりして、恐がらせ要素を方々に散りばめつつ終盤でぷっつん炸裂な展開へ。うわー、ただの horror やんけ (爆)。
 とにかく恐がらせ第一な作りが素晴らしい。家族愛や悪霊との対決といった良心的部分はすっぱり切捨て、story の因果律調整も途中から放棄し、恐がらせな演出と映像美で突き進む Kubrick 節全開な作品であります。役者さんも頑張っておりました。傑作。

log modified: 2007/04/02 01:29:19 JST

2007.04.02 (Mon)

Rage / Execution Guaranteed

 Rage の 1987 年作。Rage 名義としては 2nd に当たるそうな。
 まぁ 1st に比べれば Rage ぽい強引さが伺えるようになってますがまだ普通の metal ですな。guitar の音も軽め。

diary

 今日から新しい職場であります。といっても PC の setting や状況聴取に終始していて、まだ本格稼働には至らず。
 以前の project で御世話になった方々からいろいろ冷やかされましたとさ。

log modified: 2007/04/03 02:29:11 JST

2007.04.03 (Tue)

Moebius & Neumeier / Zero Set II

 あの "Zero Set" の続編。2007 年発表。
 既に Conny Plank は亡くなってますが、Moebius も Neumeier も年季を積んでおるから音の方も超絶に強まっておる……なんてことはなく、音響馬鹿一代な german electro の仙人達には 20 年の歳月など何の障害にもなっておりませぬ。melody 離れは一層顕著となり、german rock なお間抜け minimal に加えて己の語法として会得した民族音楽的な approach がさらに研磨され、玄妙な脱力 rock と化しているのであります。独逸音響はやっぱ面白いのぅ。

log modified: 2007/04/04 01:32:08 JST

2007.04.04 (Wed)

London Philharmonic Orchestra (conducted by Wolfgang Sawallisch) / Brahms: Symphonies (disc 1)

 Sawallisch が LPO で振った、Brahms の交響曲全集の 1 枚め。"Symphony no.1 in C minor Op.68"、"Variations on a Theme by Haydn, Op.56a"、"Tragic Overture, Op.81" を収録。録音は 1990 年頃。EMI からも出てるようですが小生保有は Brilliant Classics の廉価版。
 Beethoven の影響著しい Brahms の交響曲 1 番であります。とはいえ Brahms らしい堅実な楽曲構成で聴きやすい曲には違いない。堅実と言えば Sawallisch もお硬い人なので、曲との相性も良好かと。とりあえず基本の一枚。

[comp] ADSL

 新しい service に切り替わりました。今日が工事の日だったのだよ。つか今までの adsl modem で接続できなくなってたので漸くそのことに思い至った次第。modem を交換したらば恙無く接続完了。
 早速べんち。

ブロードバンドスピードテスト 通信速度測定結果
http://www.bspeedtest.jp/ v3.0.0
測定時刻 2007/04/04 22:26:43
回線種類/線路長/OS:ADSL/1.5km/Linux/******
サービス/ISP:DION メタルプラスADSL 10/DION
サーバ1[N] 7.09Mbps
サーバ2[S] 8.12Mbps
下り受信速度: 8.1Mbps(8.12Mbps,1.01MByte/s)
上り送信速度: 1.2Mbps(1.23Mbps,150kByte/s)
診断コメント: DION メタルプラスADSL 10の下り平均速度は3.1Mbpsなので、あなたの速度はかなり速い方です!おめでとうございます。(下位から95%tile)

 だってさ。少しだけ強まりました。

diary

 仕事場に助っ人 1 名来る。しかし明日明後日と休むとのことで、team の稼働準備は結局小生が引き受けてやってかにゃならん様子。
 自分で言うのも何ですが、ぐだぐだになりそうな予感がするのであります。

log modified: 2007/04/05 02:43:33 JST

2007.04.05 (Thu)

Rhythm & Sound / Rhythm & Sound

 今週は特に理由もなく German 繋がりで進んでおります。
 Basic Channel 主催の Moritz von Oswald による dub project、Rhythm & Sound の 1st album。2001 年発表の RSD-1。
 音数は例によって極端に削ぎ落とされているものの、出てくる音は紛れもなく dub で reggae なそれであります。まーとにかく tr.1 "No Partial" の低音聴いたところで脳から変な汁が出まくってしまうのです。
 予備知識無しで聴いたらば、そのスカスカ風情に何じゃこりゃ金返せと言いたくなるは必定と思われますが、有象無象いろいろ耳にした後でこの album に接してみたらば、そのあまりの simple さや容赦ない反復に、ただならぬ妖気を感じるもまた必定でありましょう。dub のおいしい部分を極端に抽象的な形で呈示するとこうなった、な風情。暗黒 minimal dub の傑作であります。

栗本 薫 『復活の朝 (グイン・サーガ 92)』
「すごい……」
 アモンは、どう考えてよいかわからなくなったかのように、かれとしてはずいぶんとおとなしい、かよわげな声でつぶやいた。
「こんなものがあったなんて−−また、こんなものを作ったやつがいて……そしてそれが、いまここに、パロの宮廷の地下にこうしてひっそりとやすらっているなんて……なんてふしぎなことなんだろう……なんて、あまりにもふしぎな……」
「お前もそのように思う心があるのだな、アモン」
 グインは云った。そのトパーズ色の目がかっと見開かれて、アモンを見つめた。(page 52)

 流石のアモン君も古代機械には圧倒されておるの図であります。早川文庫版で先日読了。
 グインは古代機械を使ってアモンを道連れに明後日の方向へ跳ぶ。残されたヨナは古代機械を shutdown し、パロの古代機械は沈黙する。正気に戻ったパロ正規軍はあっさり降伏し、ケイロニア軍は主を失って意気消沈、ヴァレリウスは事後処理に頭を痛め、北を押さえていたらしいゴーラ軍はやることなくなったので帰ると言い出す、の巻。

 豹頭が意外な形で退場、てのは良いんですが、その後がまたとろとろ進んでますな。イシュトも今ごろ出てくるとはどういう了見だよと。まぁ、話は一旦区切りが付いたようなので、次は新展開になればいいんですけどね。

log modified: 2007/04/09 02:46:59 JST

2007.04.06 (Fri)

[movie] Heaven

 Tom Tykwer 監督作品、2002 年。
 Italy の Turin。英語教師の Philippa (Cate Blanchett) は、夫や自分の生徒を死に追い遣った麻薬売人に復讐するため、売人の office にあるゴミ箱に爆弾を仕掛ける。しかし爆弾は偶然にも清掃婦に回収され、その清掃婦を含む 4 人が爆発に巻き込まれて死ぬ。逮捕された Philippa は計画が失敗し、無関係の 4 人が死んだことに深い罪悪感を覚える。Philippa の通訳をしていた刑務官 Filippo (Giovanni Ribisi) は Philippa に恋してしまい、彼女に逃走計画を伝える。やがて二人は刑務所の脱走に成功するが……。

 全編に漂う諦観が印象的な一作。thriller としては物足りない出来ですが、人生の行き詰まりに追い込まれつつ、二人して静かな世界へ向かっていく展開には救いもある。過激な場面であっても控えめな演出で見せようとする姿勢も良い感じでありました。
 Arvo Part の楽曲が効果的に使われていて、この映画の志向性を打ち出すのに一役買っておりました。

笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 4』
「いいだろう。だが、約束するんだ。おれの指示には絶対に従うんだぜ」
「約束するわ」
 キキは、いかにも嬉しそうに小さく叫んだ。心地よい興奮で、頬がバラ色に染まっている。そんなキキに、おれは苦笑しながら軽く頷いた。これではまるで、幼い娘にせがまれてやむなく遊園地に連れていく約束をさせられた、意気地のない父親のようなものではないか。(page 195)

 その幼い娘とやらに幾度も窮地を救われているってのは、意気地のない父親そのものではないのかね、九鬼君や。講談社文庫版で読了。3 巻の続き。
 リリパットの生き残りが居るとの情報を掴んだ九鬼は、その真偽を確かめるべく鮫島医学研究所に乗り込むが、そこでゾンビ・コマンドとして甦ったかつての仲間と戦う羽目になる。あとは裏日本の権力者から仕事頼まれたり、前巻で九鬼が殺されかけた悪鬼と再びご対面したりする、の巻。

 それにしても九鬼鴻三郎、あんた単身敵地に乗り込んでとっ捕まって辛くも脱出な pattern 多すぎやせんかね。衒学趣味が若干後退している分、story の単調さが顕著になっているような気がしますな。そろそろクトゥルーねたでよろしくです。

log modified: 2007/04/09 03:09:31 JST

2007.04.07 (Sat)

[movie] 地獄甲子園

 山口雄大監督作品、2002 年。
 星道高校校長にして野球部監督の浅倉南太郎 (永田耕一) は、強打者の松井ゴリラ (土平ドンペイ) を擁する今年は甲子園に行けると確信していたが、一回戦の相手が外道高校と知り絶望に沈む。3 年前、星道高校野球部は外道高校の殺人をも厭わぬ非道な戦い方により敗北させられていたのだ。一方の野球部では、非力なメガネ (伊藤淳史) が不良に暴行されているところ、転校生の野球十兵衛 (坂口拓) が不良を張り倒してメガネを救う。やがて番長 (小西博之) と十兵衛との一騎打ちと相成るが、十兵衛のケンカ野球が番長を圧倒して勝敗が決する。十兵衛の戦い振りを見た校長は、外道高校を倒すため十兵衛を野球部に入部させようとするが……。

 漫☆画太郎の漫画が原作の実写映画。"逆境ナイン" よりバカ度は上ですが、実写ゆえのぎこちなさがあるのは否めず。外道高校の外道振りもろくに拝めませんし。どうも漫画の実写映画化てのは頂けない作品が多いですな……。
 無闇に熱い十兵衛役の坂口拓は気合い入っててなかなかよろしかったですよ。

diary

 春といえばワン切り。今回はまた、1 話で見切る作品が多くて有り難いことです。

 恒例の試験会場下見。d2d で 30 分という好条件な場所ながら、肝心の勉強の方が進んでないので今回も暗雲立ち込めております。

log modified: 2007/04/08 01:51:50 JST

2007.04.08 (Sun)

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  • Zabadak / 回転劇場
  • Date Course Pentagon Royal Garden / Franz Kafka's Amerika
[movie] The Crucible

 Nicholas Hytner 監督作品、1996 年。
 17 世紀、Massachusetts 洲 Salem。夜、村の少女達が森に集い、好きな男の愛を得るべく呪術的な踊りを行っていたが、神父 Parris (Bruce Davison) にその姿を目撃され、大慌てでその場を逃げ出す。翌日、何人かの娘が寝込んだまま意識を取り戻さないという事件が起こり、これを悪魔の仕業と考えた Parris は、悪魔学の権威である神父 Hale (Rob Campbell) を呼び寄せる。呪術の踊りに加わっていた娘の一人である Abigail Williams (Winona Ryder) は、かつて農夫 John Proctor (Daniel Day-Lewis) と一度きりの姦通の罪を犯していたが、それが元で John の妻 Elizabeth (Joan Allen) に下女の職を奪われた過去があった。John は過去を悔い Elizabeth に尽くすことを心に誓っていたが、John の心を奪いたい一心の Abigail は、呪術の踊りに加わっていたことを認める一方で、それが悪魔の誘惑だったと主張する。Boston から Salem にやってきた判事 Thomas Danforth (Paul Scofield) が Abigail ら少女達の言動を信じたため、Abigail は自分達に都合の悪い人物を次々に悪魔憑きと呼んで牢獄に送っていく。やがて Elizabeth も捕まるが、John は召使い Mary (Karron Graves) の悪魔など見ていないとの証言を元に、Abigail の悪巧みを暴こうとするが……。

 魔女狩りの時代を背景とした群集劇であります。
 娘達にしてみれば、下手なこと言えば絞首刑に直行なので嘘吐き通すっきゃねえと。良心の呵責に耐えかねて造反した奴がいたらばそいつも魔女扱いで言い逃れ。群集心理も働いて一人が悪魔見たと言えば連鎖的に見た見た言い出す始末。外面聖女の内面悪女な Abigail の言動は escalate して留まることを知らず、悪魔を利用して自分の立場を有利にしようとする心は正に悪魔に心を売り渡したかの如しであります。
 John と Elizabeth の夫妻も難しい立場で苦しんでます。嘘の吐けない性分ながら夫の愛に報いる術を知らない Elizabeth、彼女が夫のためを思って為した唯一の嘘は、返って夫の立場を追い詰める。John も一度は家族の為に虚偽の証言を為そうとするが、人間としての尊厳が最後の一歩を踏み止まらせる。その向かう先は悲劇しか無いと。
 悪魔を見たという証言だけが真偽の根拠になり、しかも白黒いずれかを定めねばならないという特殊な状況での様々な思惑が上手く描かれておりました。いや恐いですなこういうの。自分では冤罪と解っているのに、陪審員を納得させる材料が無いってんですから。映画としてはあまり強烈な印象は残らんのですが、考えさせられる映画ではありました。
 狡知に長けた小悪魔を Winona Ryder が好演。世の中全て敵と言わんばかりの眼力に圧倒されたのでありました。

diary

 選挙で投票。入口審査が computer で簡略化されていてなかなか良好。

log modified: 2007/04/09 02:29:14 JST

2007.04.09 (Mon)

Polish National Radio Symphony Orchestra (conducted by Antoni Wit) / Messiaen: Turangalila Symphony

 France の作曲家 Olivier Messiaen (1908-1992) が 1948 年に作曲した "Turangalila Symphony" の演奏であります。Piano は Francois Weigel、Ondes Martenot は Thomas Bloch。1998 年録音の CD 2 枚組で、"L'ascension" を併録。Naxos の 8.554478-79。
 激しさと静謐さとを往復する間に Ondes Martenot がぴゅおーんぽよーんと飛び交う怪作で、現代音楽らしい無調のキワモノ感もありますが、全編に漲る圧倒的な熱量は聴者の些細な違和感などあっという間に吹っ飛ばしてしまい、聴いている間はただただ唖然としてしまう、といった音楽であります。
 間違っても勉強の BGM にはならない音楽。気持ちに余裕のあるときに聴くべきであった。

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 今日から仕事場で member 3 人増。つーても渡せる仕事が無い (爆)。これはこれで辛いのです。

 早めに切り上げて帰ったは良いものの、疲れて小休止。どうも体調管理が上手く行ってない様子なり。

log modified: 2007/04/10 02:53:40 JST

2007.04.10 (Tue)

Thomas Trotter / Messiaen: Les Corps Glorieux

 Thomas Trotter (org) の演奏による、Olivier Messiaen (1908-1992) の "Les Corps Glorieux" (栄光の御体) であります。併録は "Verset Pour La Pete De La Dedicace" (献堂式のための唱句)、"Le Banquet Celeste" (聖餐式)。1994 年録音。
 多数の organ 曲を書いたことでも知られる Messiaen ですが、小生はあまり聴いたことないのです。どうしても piano 曲の方に手が伸びてしまう性分で。
 こうして改めて聴きなおしてみても、激しい phrase でも静謐な印象ばかりが残り、どうにも大人しい雰囲気に終止している感じです。まぁ、Thomas Trotter の演奏も情に流されない冷静な touch を心掛けている様子なので、これはこれで狙い通りの音なのかも知れませんが、にしても印象薄すぎるんですな。あまり聴き直さない類の音であります。

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  • ジェイムズ・クラムリー 『ファイナル・カントリー』
  • 高橋 葉介 『学校怪談 5』
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 空き家になった元友人宅に引っ越すことになり、荷物の搬入しておったらば、部屋から友人の飼っていた白熊二匹がのそのそ出てきておったまげたのです。躾は出来ておるので害はなさそうだが、しっかしこいつらどーするよ、やっぱ飼うしかないかのぅ……等と思案していたらば目が覚めた。久々に夢見たと思ったらこれかよ。全く、どういう心理の表れなのかのぅ。

log modified: 2007/04/11 02:07:16 JST

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