|
Squarepusher、1996 年の 1st。こらそこ、懐かしい言うな。
巷でドランベドランベって言われてるがドランベって何よ流行ってんのああそうでも田舎じゃ流行んないよな大体 techno なんて地方で聞けるもんじゃねぇし当時 (1996年) は小生 internet にも繋がってなかったしつか使ってた PC って 286VE だったよ古っ(爆)なので当然今とは状況違ってたんよ解る? といった感じでのほほんと Bill Evans 聴いてた 1996 年の小生ですが、何の拍子にかこの album を入手、でもってこれがドランベかよ変だよすげーよ変だよすげーよ何だ面白いでわないかもっと聴かせろなどと思い立ち 4hero や Goldie 聴き始めてええっマジすかこれドランベすか凄い薄味つかこれは真の Noir ちゃうやろと思ったものですがそれも昔話ということで、"Feed Me Weird Things" を D'n'B と思い込んだのが全てのマチガイの始まりだったのであると今なら真顔で言えますが当時の小生は生真面目な好青年でしたので延々と Squarepusher 的なるものを追い求めた結果辿り着いたのが……ええと、何処に辿り着いたんでしょう小生は。
tr.1 "Squarepusher Theme" があまりにも有名な album です。哀愁漂う guitar の phrase に、縦横無尽の bass、そして無秩序スレスレの緻密かつ乱雑な breakbeats。そうそうこの beat、この beat こそが諸悪の根元です。ドリルンベースとも称されるこの細切れの drum、やたら高速で悪酔いしそうなのに、聴いていて疲れないのは独特のノリがあるからか。「drum を歌わせたら天下一品」という評もどこかで見かけたような気がしますが、言い得て妙というべきでしょう。
この 1st は、高速 beats やバカテク bass と共に Squarepusher の曲を特徴づけている cheap で mellow な phrase の度合いも高くて、tr.1 は言うに及ばず、tr.2 "Tundra" の仄かに広がる音像、tr.9 "Theme from Ernest Borgnine" の minimal で爆走で泣き泣きな展開、tr.11 "Kodack" の 70's SF fusion ドリルン版、などなど、繊細な美しさが垣間見える track も多いです。tr.11 なんて、今の Ian O'brien が重なって見えてしまう瞬間もあったりして、ちと意外。まぁ、両者とも根っこに 70's fusion があるってことで、部分的には同じ地平を目指してたりもするんでしょう。
久々に聞き直しても名作ですわ。あ、日本盤の bonus track も聞き物。tr.14 "Deep Fried Pizza" の bass が超 funky! 嗚呼、この頃の Squarepusher は解りやすかったなぁ……。
LFO、1991 年の 1st album。これも有名な techno album です。小生は昨年入手した album ですが、何故か tr.2 "LFO" は聞き覚えがあって。何かの compilation にでも入ってたんかいな。
cheap な機材で phrase こさえて、あとは延々と反復反復反復。安い。ひたすら安い。しかし、この安さが強さでもある。
synth bass が低音でブィーン、drum machine は無骨にドスンドスン。上モノはキレイ系の白玉だったり、humorous なピョンピョン音だったり。全体的にはとても地味。なのに、引き込まれます。synthesizer から放出される電子音が、人の手を通ることでうにょうにょと位相を変える、その process の美しさ。音に gradation をかけることに偏執的なほど拘っている人たちです。初期の Tangeline Dream にもその手の拘りはあったと思いますが、結局プログレという枷に流されるまま俗ボケしていった Tangeline Dream に対して、LFO の stance はより過激で極端である。まぁ、その結果が「10 年経っても LFO は LFO」という事実になったりもするわけですが。芸風が固定してるというよりは、もう遺伝子と言った方が適切かも知れない。acid に未来があるなんて寝言もいいとこだしな。
生まれたときから音響派。OK、先に進むと言いながらその辺をぐるぐる回ろうか。
某氏が昔 Oldies を聴いてたと聞き、そういや同僚のかみりん氏は Oldies 好きだったなぁと思って話を振ってみると。
小生 「かみりん Oldies 好きやろ」
かみりん 「ええまぁ」
小生 「The Beach Boys とかですか」
かみ 「全然新しすぎですわ」
小生 「んじゃどのへん聞いとんの」
かみ 「B.B.King とか Robert Johnson とか」
小生 「え?」
かみ 「Son House も好きですよ」
小生 「えええっ???」
というわけで、実は blues 好きなヒトだったことが判明。長いこと席を近くしているのに、blues 好きだったなんて全然知らなかったよ……。つか、それで Oldies 好きを自称するのは反則だってば。
鳥海永行監督作品、1989 年。
素乾国の皇帝が崩御し、次期皇帝の双槐樹がまだ正妃を娶っていないことから、宮廷の宦官達は各々の地元に帰還し、同郷出身の娘を皇帝の后に据えようと画策する。後宮に入れば三食昼寝着きで暮らせると聞いた銀河は、宦官の真野に連れられて都に上り、同じく后候補として集められた同僚達と共に女学校で教育を受ける。しかし、皇帝の命は皇太后に狙われており、また地方では反乱軍が都を脅かそうとしていた……。
酒見賢一の小説を anime 化したもの。とはいえ、ただ anime にしたという以上の意味は見出せない作品でした。
原作は面白いんですが、その面白さは偽歴史書からの引用とか性的な metaphor の横溢とかに依っているので、それを子供向けの anime で表現するのは難しかったんだろうな。まぁ、映画としては平凡な出来。
Ariel Zeitoun 監督作品、2001 年。
早朝に高層ビルを素手で這い上り、警察を嘲笑しつつ逃げおおせる 7 人の performance team、Yamakasi。彼ら自身は自分たちの行為を「他人に迷惑を掛けていない」として正当化していたが、ある日、member の隣人の子供が Yamakasi ごっこをしていて重傷を負う。子供を救うためには心臓を移植する必要があるのだが、その家族に手術費用を捻出する余裕はない。そこで、Yamakasi の面々は子供の命を救おうと行動を起こす……。
見せ場は跳んだり跳ねたり。でも飽きた。お話の方も、何とか委員会の member から手分けして金を盗みに行く……ってあたりで引き延ばし工作に出てる感じがして、なおさら冗長な印象に。
「絵みたいな嵩張るものは盗むな!」とか言ってたくせに、最後にモノを言ったのが Klimt の絵だったという話には笑った。けど、全体的にはパッとしない映画でした。
LUNA GROUND より。あ、Tsutaya にも載ってますな。
何故今頃……って感じはありますが、名曲揃いなので発売されたら買っときましょう。
Francis Ford Coppola 監督作品、1997 年。
大学出たてで弁護士志望の Rudy (Matt Damon) は、いろいろと後ろ暗い噂のある Bruiser Stone (Mickey Rourke) の法律事務所に雇われる。そこで働きながら司法試験に受かるべく勉強する Rudy。一方、彼は大学の法律相談所で知った幾つかの case を法廷に持ち込もうとする。同じく Stone の部下である Deck (Danny DeVito) と病院で事件のネタを探っていた Rudy は、夫から暴行を受けている Kelly (Claire Danes) を見て、彼女を救おうと手を差し伸べる。そこから二人は深い仲に。Rudy はもう一つ事件を扱っていて、それは白血病患者 Donny Ray Black (Johnny Whitworth) に対する保険金支払いを、保険会社が拒否しているという case だった。相手方の弁護士 Leo F. Drummond (Jon Voight) は老獪な策士、対する原告側は Bruiser Stone が脱税容疑で行方不明という状況の中、新米の Rudy が原告代理人として裁判に臨むこととなる……。
法廷ものには安定した面白さを求めることが出来る。この映画もまた然り。しかし、安定しているが故に飛び抜けた面白さを出していくのは難しい。この映画もまた然り。
複数の episode を絡めつつ、新米弁護士が成長していく……というのが主眼ですが、複数の episode が story 上で絡み合うことはなく、あくまで Rudy 個人の関わりとして描かれているため、むしろ個々の episode の印象は薄くなってしまってるように思います。一応 happy end なんですが、Rudy は法曹界から身を引きそうな気配を漂わせてるし。自分の信じる正義のために戦って、身に余る成功を収めた途端に現実的になるって展開は、catharsis を減じる方向に向いてると思います。まぁ、そういう dry さも今時の若者ぽい、ってことになるのかも知れませんが。
Jon Voight、王道の悪人名優。Mickey Rourke、やさぐれてるなぁ(笑)。
K-Led の 2003 年作。これが 1st album らしい。force inc. から。
tr.1 から "Detroit City"、tr.4 は "The Detroit Style" というわけで、この人も detroit techno に人生狂わされた方のようです。音の方も、たおやかな synthe strings に王道の四つ打ちで、まんま detroit techno。重症ですな。
ちと音色使いがベタ過ぎて味わいに欠けるとか、あまりに本家の影響を受けすぎて個性が見えにくいという欠点はあるものの、detroit techno への憧憬がひしひしと伝わってくる album です。懐かしくもあり、瑞々しくもある cosmic soul。pure techno の旅は、まだまだ続いていくのであります。
Speedometer.、2003 年発表の album。
定期的に album 出しているのに、その佇まいは以前から殆ど変わっていないように見えます。断片的な minimal phraseと硬質な breakbeats が、middle tempo の展開に乗せて絡み合い響き合う。くっきりとした輪郭が見えたかと思えば、それは遠くに過ぎ去っている。通勤電車から外を眺めているような気分。
日々生きて、ぼーっとしているときに胸の内を占めているあの感覚。何を伝えるでもなく、何を意味しているわけでもないその雑感は、普通の人にとってはただの noise としてのみ機能し、やがて忘れ去られ置き去りにされ後から省みられることもない。しかし、その薄い感情の残滓を掴み取り、定期的な心音と共に package すると、それが仄かな輝きを帯びることもある。nostalgia は、突然振ってわいてくるものではなく、毎日聴いているはずの noise が燐光を放つときに生まれてくる。Speedometer. が音を package するとき、その材料となるのは深遠な思想や巨大な伽藍ではなく、日常に埋没していく nostalgia の欠片なのだろう。だからその音楽は、美しく、ちょっとだけ哀しい。
Texhnolyze サントラ第 2 弾で、2003 年発表。main composer の浦田恵司・溝口肇による楽曲が収録されてます。
まぁ、基本的な tone は "Music Only Music But Music" と同様の electronica 風味です。溝口肇の叙情豊かな曲と、浦田恵司のざらついた sound collage とが上手い具合に陰影を作っていて、地下都市ルクスの陰鬱な空気を伝えてくれます。
音と音楽との境界を緩やかに往復しているような album です。音響派 anime だったんだなぁ。
昨日はリポでー、今日はチオビタドリンクで眠気覚まし。
リポでーと味変わらねぇではないかと思って成分表を見比べたら、殆ど一緒でありました。実は同じクスリだったりして。
そんなこんなで「リポビタンD博物館」てのもあるようです。
「焼酎や牛乳と一緒に飲んでもよいですか?」に答えられない人は FAQ 見るべし見るべし。って、リポでーの牛乳割りなんて飲みたくないぞ。
ちなみに「チオビタドリンク博物館」は今のところ無いようです。
で、例によって残業でへろへろのままケツイ定例に出席。何の間違いか 1-5 boss、エヴァッカニアと初対面です。名刺代わりの bomb 投げる前に、横から跳んできた針弾に刺さって終了。あはははは。燃え尽きた……。
ARIKA でも告知が。promotion movie もあり。