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Planetary Assault Systems 名義では club 向けの hard minimal techno を release している Luke Slater、本人名義での 1st。1997 年発表。
techno はインチキだ、消費音楽だ、ハッタリでも安くても良いから踊らせりゃいいんだよっ、という雰囲気が多かれ少なかれ techno 音楽にはあるもんですが、この Luke Slater の album もそういう音です。宇宙ちっくな synth strings を幾ら使っても壮大さや思想を微塵も感じさせないのが Luke Slater 流。PAS 名義作よりも幅広い方向性を打ち出してはいますが、結局 hard minimal な曲が際だってしまうというのも哀しいやら嬉しいやら。
突出した個性は感じませんが全体的に聴きやすい良作。こういう優等生的な作りだと media 受けするだろうなぁ。
Clint Eastwood 監督作品、1997 年。邦題「真夜中のサバナ」。
米国のとある街 Savannah を取材で訪れた John Kelso (John Cusack) は、地元の富豪 Jim Williams (Kevin Spacey) と知り合いになる。しかし Jim はある日、自室で若者の Billy (Jude Law) を射殺する。殺人か正当防衛かで裁判になり、Jim は Billy と肉体関係があったことを認める。真実を探し求めて John はあちこちさまよい歩き、オカマの Lady Chablis (Lady Chablis) や voodoo の呪術師 Minerva (Irma P. Hall) と知り合い、音楽家の Mandy (Alison Eastwood) と仄かな恋に落ちる。そして John は Jim から真実を告白されるが、裁判は思わぬ方向へ向かっていく……。
どうも冴えない映画。mystery 仕立てだが謎解きの面白さはないし、お話は脱線しまくって先に進まないし、落ちがついても終わった感じがしない。2 時間を超える長編ですが、どうにも薄味。
とはいえ、このゆるゆるした展開こそがこの映画の狙いだったのかも知れない。話の本筋は Jim の裁判ネタで、gay 差別という theme もあるけれど、見終わってもその辺りの印象は薄い。むしろ、都会育ちの John が Savannah で巡り会う様々な episode の妙味がこの映画の主眼と思える。Lady Chablis と John の掛け合い、虻を飼い慣らしている男の話、検察側の弁護士に呪いを掛けようとする Jim ……。そういった、一見どうでもいいような脱線の積み重ねが、Savannah の unique な住民像を浮き彫りにしている。まぁ、それだけで面白がれるほどの作品ではないので、詰まらない映画ってことになりますな。
Jim 役って Kevin Spacey だったんだ……あの口髭に騙されて、最後まで気付きませんでした。
晴れた日の昼休みには川辺で sandwich を頬張る小生ですが、それが実は自動車工場らしいところの裏手なんですな。で、たまに重金属を定期的に打ち付ける、がっきんがっきんした音が響いてくる。それを聴くともなく聴いてると、無性に Drexciya が聴きたくなってくるんですわ。そういや detroit も工業都市なんだよな、とか何とか考えながら。
Drexciya が Tresor から発表した、2002 年作。渋めの dark electro に Drexciyan beat が絶え間なく押し寄せるという、まぁ件の Drexciya な音です。今にして思えば mellow な音色もちらほら織り込まれていて聴きやすかったりもします。最初に聴いた頃は取っつきにくかったのに、今ではこの低音に痺れまくる有様。
深海から響く鼓動に底知れぬ恐怖を感じながら、なおも奥へ奥へと潜り込んでしまう。底なしの世界を凝視し続ける音楽。その強さ、その儚さ。
以前、sourceforge の文字化け問題てのが小生の環境で起こってましたが、とりあえず解消法として 2 案ほど見つけました。
今日も今日で仕事終えてから Esprade。って、Easy 設定で開幕から life x 5 かよ。初心者向けってことですか。でも小生常用の 2P 側だと bomb button が効かなくて。へこへこです。
まぁ、1P 側でやってガラ婦人が羽根広げるとこまでは拝めました。小生には初の快挙です。とはいえ、あの弾幕見てると、これからが長いような気もしますが……。
で、ケツイは琥珀姫まで。Esprade を変な姿勢でやってたからか、右手がやたらと疲れました。嘘避け連発で今ひとつ。
ええと。
小生の PS2 だと DVD-R が読み込めないのだけれど、同じ disc で友人宅だと見られた様子。PS2、初期型だと DVD-R 読めないってことか。
まぁ、PC でも RD-X4 でも DVD-R は見られるのでいいんですけどね。
相米慎二監督作品、2000 年。
官僚の澤城廉司 (浅野忠信) は、酔っぱらって起こした万引き事件が週刊紙にすっぱ抜かれて謹慎中。ピンサロ嬢の冨田ゆり子 (小泉今日子) は、娘を北海道の実家に預けたまま東京で一人暮らしている。泥酔した廉司は、ゆり子と一緒に北海道に行くことを承諾してしまい、二人は北海道へ。ゆり子は実家に戻り娘の顔を見ようとするが、5 年もほったらかしにしていたため実家の両親は娘に会わせてくれない。一方、廉司は実家の父親から電話で責められるわ、上司からは解雇を言い渡されるわで踏んだり蹴ったり。二人は自殺の話をしながら雪山を目指す……。
お話自体は軽く流れていく感じです。road movie だし、お話が薄いのも仕方ないか。てゆかそういう淡泊な味わいを狙ってたのかも。ゆり子と廉司の回想が flash back でちょくちょく挿入されてますが、これは強引で解りにくかったなぁ。わざわざ回想を見せる必要は無かったような気もする。
浅野忠信は例によって投げ遣りな演技でしたが、素面のときの演技はむしろ「らしくなくて」良かったです。小泉今日子は時々信じられないような演技を見せる女優で、この作品ではゆり子の虚ろな軽さを上手く表現していました。雪原での dance scene はその視点から言えば大袈裟に過ぎるんですが、あの場面の light effect と音は背筋が震えるほど美しいものだったので、まぁいいかなと。
全体的には退屈な映画。まぁ、小生はお話に駆動力を感じない映画には冷淡なので……。
と、ここで終わると何か書き足りないのでもう少し。
この映画、見ていて妙に違和感があったのだけれど、それは日常的な noise がかなり拾われていることに起因しているように思います。川のせせらぎ、電車の走行音、道行く人々の足音、酒場での話し声。普段耳に馴染んでいるはずのこういう音が、映画という枠の中で無造作に鳴らされる。娯楽映画の多くがそういった noise を切り捨てて、映画が必要とする音のみを抽出するのに対して、この映画では日常的な音をも映画の世界に取り込んでいる。
「そういう映画なら Wenders が幾らでも撮ってるだろうが!」という突っ込みもあるでしょうが(笑)、ゆり子が睡眠薬飲んで踊る場面、あそこでは注意深く音が選ばれています。川のそばなのに、幻想的な映像と、仄かな melody だけがゆり子の踊りを支えている。廉司がゆり子を捜し求める場面ではちゃんと川の音を拾っているので、これは作為的な趣向でしょう。生者の世界と死者の世界を音で切り分ける。ここに来て、周辺の noise は違和感なく世界と溶け込んでしまう。その process の美しさ。その場面を越えると、ゆり子は生者の世界に戻ってきているし、廉司は素面なのに自分を飾るのを止めている。音と死と再生。
音楽は大友良英が担当。Morton Feldman ばりに静謐な音世界でした。
「まったく、みんなどうしちまったんだ! 悪魔に組織を売り飛ばしたのに気づいてないのか? このままじ日本探偵倶楽部が日本独尊倶楽部(JDC)にされちまうんだぞ!」(page 67)
『一輪の花』の続き。
JDC ビル爆破事件を契機として、世界中を犯罪の祝祭が吹き荒れる。全世界で、一日あたり 400 万人が死に続けるという異常事態である。謎の組織 RISE が暗躍し、毎週土曜日には Billion Killer による驚天動地の大犯罪が世界の名所で発生する。崩れ落ち人を圧殺する Stone Henge、宙を舞う Eiffel 塔、見物客を薙ぎ倒す Nessie ……。さらには原因不明の熱病アライブの蔓延が事態をさらに悪化させる。対する JDC だが、九十九十九は一本の FAX で動きを封じられ、総代の鴉城蒼司はビル崩壊の最中に消失する。大きな支えを失った JDC は、しかし一人の若者の陣頭指揮により新しい体制で生まれ変わる。その者の名は、由比賀独尊!
で、JDC や DOLL の面子が世界各地で様々な事件に出くわしながら、狂騒の日々を送っていく……というお話です。『二輪の草』では、その第 1 週から第 13 週までの、13 話分を収録。その趣は世界犯罪名所巡りといったところか。
まぁ、長尺の anime を見ているようなもんです。RISE 側の動向も小出しに語られて、大枠の話はじわじわと進んでいるようですが、1 話完結の style でありながら大半の話は最後に大事件が起こっておしまい、という感じなので、mystery として読もうとすると肩透かしを食わされまくって欲求不満になります。まぁ、その辺も含めて清涼院流水らしい展開とは言えるんではないでしょうか。
第 9 週の、シベリヤ鉄道に揺られながら自らの闇と対峙する刃仙人のお話が個人的には best 作であります。じゃあ、次いこうか。
Guy Ritchie 監督作品、1998 年。
Tom (Jason Flemyng)、Soap (Dexter Fletcher)、Eddie (Nick Moran)、Bacon (Jason Statham) の四人の若者が、大金を手に入れるため 10 万ドルを用意する。Eddie は暗黒街の boss、'Hatchet' Harry (P.H. Moriarty) との card 勝負で勝つ自信があったのだ。しかし、Harry のイカサマにより Eddie 達は逆に 50 万ドルの借金を背負い込んでしまう。返済期限は 1 週間、それを越えると一日につき指一本落とされ、指が無くなれば Eddie の父親 JD (Sting) の酒場が Harry に没収される。何とか金を工面したい四人は、隣に住んでいるヤクの売人たちが麻薬工場から大金をかっぱらおうと計画していることを知り、それを横取りしようとする。そのためには銃が必要、ということで、知り合いの商人から古びた二丁の銃を手に入れるが、その銃は Harry が喉から手が出るほど欲しがっている骨董品だった……。
こういう話は大好きですよ。幾つもの筋が絡み合い、最後に収束していくって感じの。まぁ、話がばたばたしていて気が抜けないって側面もありますけど、この手の映画なら仕方ないですわ。途中の何気ない cut も後々に味が出てきたりして笑えるし。
英国産らしい軽妙洒脱な雰囲気で、終盤の血を血で洗う展開も笑いながら見てしまえるという、ある意味危険な映画。"Trainspotting" 的というか何というか。そういえば選曲も UK rock やら D'n'B やら soul やらでなかなか好印象。音も演出もお話も変な軽みがあって、深刻ぶらないところがよいです。見終わった後も大して心に残らない、それもまた立派な entertainment の有り様でしょう。
Sting の偏屈親父振りに苦笑。
で、ケツイの方は 1-5 縦穴前まで。2 回 play して、2 回とも 1 面で 2 機失うという体たらく。その後も extend したら死んでの繰り返しで、精神的に疲れました。
何だか時間が足りてない。先週の "R.O.D"、2 話連続だったことに今頃気付きました……。それ以外にもあれやこれや見てないなぁ。
PS2 版 Espgaluda、5/13 発売てのは思っていたより早めですが、本当かなぁ。
うわー Rage です metal です 1995 年発表の album。
tr.4 "Sent by the Devil" のサビ聞くたびに "Highway Star" のパクリやろと思う今日この頃。いや気にしちゃいかんいかん。
全体的にはいつもの Rage です。重低音 guitar riff と thrash metal な drums がズンダカズンダカ突進し、そこに投げ遣りぽいが叙情的な melody が加味されてまた突進、と、そんな感じ。前作の "The Missing Link" よりは dark な色彩が強くて、曲調も平板。まぁ、"The Missing Link" は個々の曲の出来もさることながら、album 通しての展開が見事すぎる傑作だったので、それと比べりゃ "Black in Mind" は寄せ集めですな。この作品から 4 人編成になって、曲も演奏も安定志向になってる分、勢いつか緊張感みたいなものは明らかに減退してますし。それが長生きの秘訣じゃよと Peavy は笑いますか。そう簡単に枯れて貰っては困る。
metal の album としては及第点ですが、Rage の album としては凡庸、といった印象。でも tr.4 "Sent by the Devil" は良い感じに突進してます、って "Highway Star" のパクリやろと何度言わせるか。
で、octaveone.com なんてのも。
優れた pop album は、人の心を癒したりはしない。むしろ徹底的に人の感情を振り回し疲弊させ仕舞には嫌悪感さえもたらすものである……ということを、小生は XTC の "Nonsuch" を聴いて知りました。むしろ怖くて聴けないというところまで追い詰めてしまう高度な pop さというのは、意図的に計算尽くで作られているだけに、底知れない怖さを内包している。
なんてことを坂本真綾のこの album 聴きながら思い出してしまうってことは、ここにもその手の怖い pop さを感じるからだろうか。Andy Partridge も菅野よう子も、定石を知り尽くしていながらどこか捻った曲に仕立ててしまうという点では似てるしなぁ。坂本真綾の whisper voice も表現力が増していて、BGM として聴いていても知らない内に聴覚を引きつけてしまうし。良く出来ているけど疲れる album です。
Video System が 90 年代半ばに発売した shooting game の soundtrack 版。1995 年発売。
game の方は殆ど印象に残ってませんが、当時はよく遊んでいた記憶があります。
drum 'n' bass の源流には jungle がある。drum 'n' bass 調の曲を取り入れた game music は今では珍しくもない。では jungle してる game music は? と問われると、我々は口を噤むしかない。いや待て待て、そういう時には "Sonic Wings 3" と答えましょう。
鼓膜を震わせる低音 bass、姦しく忙しない drums、そして jungle らしい強烈な ragga 臭が、album 全体に充満してます。まぁ、game music らしい牧歌系べたメロもちらほら聞こえてきますが、それでも album 全体の視線はひたすらひたすら underground に向けられている。この強引さ、煙りっぽさ。game music としては明らかに異質ですが、全曲 jungle で筋を通していて、見事に独自の世界観を確立してます。
久々に聴くとええ album やなぁ。個々の曲が短い & remix で急場を凌いでいる (納期キツかったらしい) というのが難点ですが。
minimal な piano が美しい tr.21 "Deja Vu"、名曲です。
作曲はほそ Q 氏が担当。"Lost Child" にも一枚噛んでるらしいです。
package 置き場更新しました。ついでに layout を少し変更。
ちと drum 'n' bass 聴き直したくなってきたので、引っぱり出してきました。1995 年発表の 1st。
d'n'b 黎明期の最高傑作。underground な scene で鳴らされていた jungle を、一気に光射す庭へと押し出した名作です。
drum 'n' bass は、その名が示すように喧噪的な drums とひたすら重い bass が特徴的な音楽なので、暗くて重苦しい雰囲気になってしまう。まぁ、当然ですが。しかし Goldie は、そこに大量の soul をぶち込み、耽美な female voice や高音のきつい piano、そして ambient な雰囲気を否が応でも醸し出す silky な synth strings などで track を coating することにより、drum 'n' bass の暗い側面を脱色しようとした。しかも、全面的に漂白するのではなく、適度に手を抜いて闇の force にも居所を与えてたりもする。その結果生まれたのは、香水の芳香のような contemporary さと underground の異臭とが入り交じった、危うくも vivid な音響建造物だった。そして、図らずも drum 'n' bass が実はただの format に過ぎないこと、言い換えれば如何なる音楽にも適用可能であることを暴露してしまった album でもある。それは、UK Jamaican の identity に根ざしていた jungle からその歴史性を剥ぎ取ることを意味していた。Goldie のこの album が示す混交性は、jungle の終焉と drum 'n' bass の光射す可能性とを同時に表現していることの現れなのである。その意味で、この音はこの時代にしか生まれ得なかったと言えるのではなかろうか。
と堅苦しく考えるのはこれくらいにして。
とにかく全曲美しい。美しいといっても art core 的なそれではなく、清濁併せ持った上での静謐さと躍動感がないまぜになって押し寄せてくるような感じです。tr.1 "Timeless" は 20 分を越える大作ですが、大袈裟な感じは無く、寄せては返す波の狭間で melody が遠くから響いてくるような印象です。海といえば tr.4 "Sea of Tears" は、まんま波の音やらカモメの声やらが sampling されていて、そこに acoustic guitar や d'n'b やらが折り重なって organic な世界を構築してます。他の track も名曲揃いで捨て曲なし。d'n'b を墓場に持っていくならこの一枚で。
ほんと、早すぎた名盤です。これに比べたら、"Saturnz Return" は全然聴いてないな……。
Yack. 氏作曲。
途中までは下世話な pizzicato five みたいな感じですが、間奏以降のプログレな展開に唖然とさせられます。
unzip や lha では無理っぽいですが、wine 通せば出来る場合もあります。
wine の仮想 directory に移動した後で、
$ wine ./hoge.exe
仕事場は引っ越し準備で大わらわ。
午前中は仕事して、午後は荷物まとめ。段ボール 2 箱で自分の分は終了。共有 PC の箱詰めとか LAN cable や電源 tap の片づけとかもお手伝い。
意外と手早く終了。2 時間くらいだらだらして終業。
その後、仕事場同僚のお別れ会へ。まぁ、飲んで食ってわらわらと。
こういう席での小生は野菜ばかり食ってたりしますが、今日は肉ばかり食ってました。目の前には肉しか無いという環境でしたので。で、何だか久々に腹一杯になった感じ。
で、酒気帯びでケツイ。1-5 のナイトメアまで。もう何というか、酔う酔う。酒飲んで STG なんてするもんじゃありませんなぁ……。