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詳しく書いてなかったので書いときます。ちなみに環境は kondara 2.1 (asumi)、grub (GNU GRUB 0.90) です。ImageMagick も必要です。ちなみに "Kondara grub HOWTO" を参照すれば、ここで書く内容は読む必要ありません(をいをい)。
まず画像を作ります。"hoge.jpg" とゆー画像を例に取ります。grub では、640x480 の 14 色 xpm 画像が扱えるので、hoge.jpg をその format に convert します。
$ convert -geometry 640x480! -colors 14 hoge.jpg hoge.xpm
convert についてはよく知りません(爆)が、ちょっとだけ解説。
geometry で実際に作成する画像の大きさを指定します。最後の "!" を入れると、元画像をその大きさに伸張もしくは縮小するので、必ず指定した画像サイズになります。このサイズでないと grub は splash image を表示しません。
colors は 14 色とします。この色でないと、grub の menu で表示される絵は、psychedelic な色合いになります(笑)。
画像種別は xpm が良いです。他の画像種別でどうなるかは知りません。
$ gzip hoge.xpm
で、hoge.xpm.gz とゆー file が生成されます。ちゃんと出来てるかどうかは ee で展開してみれば解ります。
出来た hoge.xpm.gz は、grub の手の届くところに置いておきます。asumi の grub (rpm) なら、"/boot/grub/" に置くのが良いかと。
# cp hoge.xpm.gz /boot/grub/
次に grub.conf を、splash image 呼ぶように改変します。grub.conf は、grub (rpm) で入れたなら "/boot/grub/" にあります。grub.conf に以下の記述を加えます。記述加える場所は grub.conf の中ならどこでも良いです。
# image を指定する
splashimage (hd0,7)/grub/hoge.xpm.gz
"(hd0,7)" とゆーのは、"/dev/hda8" のことです。小生はそこに "/boot/grub/" を入れてるので、こういう書き方になります。
あとは reboot して、ちゃんと grub の menu に画像が表示されていれば OK です。解ってみれば簡単ですな。
trance [n.] 夢うつつ、恍惚状態、昏睡状態 (三省堂英和辞典)
忘我の極みに至る音楽を指して trance と呼ぶならば、それは genre に捕らわれないはず。Rock でも pops でも jazz でも何でも良くて、その音楽に身を浸すことで自我を失い曲そのものの「意志」に飲み込まれて時間感覚を消失してしまえばそれは trance なわけだ。
しかし何もないところから trance するハズもない。自我に捕らわれる我々は、ここに居る自分を絶えず意識して世界との接点を手探りしながら日常の重みに耐える。その鏨をはずすためには契機が必要だ。それを薬で手に入れるか、音楽で手に入れるか。
Boredoms の "Vision Creation Newsun" は、trance music だ。
鳴り響く音の洪水は、薄暗い我が家を祝祭の場に変える。minimal な phrase が繰り返されつつ高みへと上り詰めることで、我々の意識はその上昇気流に巻き取られ、否応なしに舞い上がる。どこまで行くのか、行き過ぎていいのか……といった自己内省は必要ない。そう思い返す余裕は無いのだ。次の展開を読む必要も、サビを待ちかまえる必要もない。ひとたび音に意識を持ってかれてしまえば、後は punk な高揚の連続が待っている。
そうか、こいつは大河 punk だったんだ。うひゃひゃひゃひゃ。何だよいつの間にか acoustic guitar の refrain になってるじゃん。ふと冷静さを取り戻すと別の世界に居ると気づく。濁流に飲まれてたはずなのに穏やかな流れにも自然と合流する。何とか生きて戻ってこれそうだ。おいおい何だよあのでっかい建造物は。古代遺跡の上で誰か踊ってるぞ。見えない糸に引っ張られて、そっちの方にふらふらと、っておい何だよ tribal な太鼓が太鼓がああああああああ。ふと見れば踊ってた奴がすぐ側に。なんだ俺じゃん。わはははは、ずっと踊ってたんだなぁ俺。気持ちいいんだよなぁこれ。あははは。うわははは。いつ覚めるんだよこの夢。
Detroit Techno の新世代、Matthew Chicoine の Recloose 名義での first album。
Carl Craig が押し進めた tech jazz 路線を、新しい filter で響かせたという趣か。一筋縄ではいかない track がずらりと並んでいる。
単純な四つ打ちの曲は皆無と言ってよく、電子音と生の演奏とが有機的に絡み合って世界の風景をぐにゃりと変容させるような感じ。Innerzone Orchestra の肌触りと似たものを感じる。小生は今ひとつ入り込めない部類ではあるのだけれど。素直な jazz ではないが故に、喉の奥の異物感が抜けないように思ってしまうので。
とはいえ、trk.8 "Permutations" での sax と電子音の鬩ぎ合いや、trk.10 "Absence of One" での soundscape には独特の美しさがある。なんだかんだ言って良い album な訳ですよ。
ちなみに cardiology とは「心臓学」のこと。意味深だな……。
朽ちかけた建物が並ぶ一角に旋風が走り、錆びた蝶番が聞く者も無いままに鳴る。
埃の積もったテーブル。割れたガラスの破片が鈍い光を反射する。
薄暗く淀んだ空に棚引く、どす黒い工場の煙。時折舞い降りる天使の羽も、僅かな時間で煤け黒ずんでしまう。
そんな世界でも、詩心を忘れた人の口には歌が浮かび、失われた情緒を微かに甦らせる。日常に埋没する鎮魂歌。
コンクリートに染みる涙は一瞬で乾ききる。それでも思いは、そこに留まり続けるだろう。思い返す者が居なくなっても、その時間は留まり続けるだろう。
ノスタルジックな音響詩人、Neil Ollivierra の作品を聞いていると、なんだか Suzukiski を思い出してしまうよ。身近にあるのに気が付かない大切な物を失ってしまったような、それでいて何を失ったのか判然としなくてむやみやたらと空しさや切なさに心捕らわれてしまったような。廃墟の音楽、空虚の音楽です。