Noisy Days in June, 2009

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2009.06.21 (Sun)

[movie] Solaris

 Steven Soderbergh 監督作品、2002 年。
 心理学者 Chris Kelvin (George Clooney) の元に、彼の旧友で惑星 Solaris の調査に赴いている Gibarian (Ulrich Tukur) から救援要請が入る。惑星 Solaris に赴いた Chris だったが、彼が調査拠点の宇宙 station にたどり着いてみれば、生き残りは Snow (Jeremy Davies) と Gordon (Viola Davis) という二人の学者だけで、他の者は自殺或いは失踪していた。あてがわれた自室で一眠りした Chris は、数年前に自殺した妻との生活を夢に見るが、いざ目覚めてみると、その妻 Rheya (Natascha McElhone) が彼の傍らに侍っていた……。

 Tarkovsky 版が 165 分なのに対し、Soderbergh 版は 99 分と、大幅な時間短縮となっております。これだけ短けりゃ寝る暇もありゃせん、と思いきや、やっぱり眠くなるのは仕様ですかそうですか。
 全体的には傷心の Chris おじさんが死んだ嫁さんと異郷で巡り会い、それが偽物だと知りながらもらぶえろ生活に浸らんとす、というお話に焦点絞っております。Tarkovsky 版のような長々とした風景描写や哲学論議は見られず、その分 Chris と Rheya の過去の思い出回想はねっとりと描写し、Soderbergh らしい stylish な映像美で見せてくれます。その分、本筋の展開はかなりすっ飛ばしで進んでおり、Chris は最初の Solaris 嫁さんに会ったと思ったら速攻で宇宙に放り出し、Solaris 嫁二世の服毒も説明なしに起こるので、かなり観客置いてけぼりな進行になっております。Tarkovsky 版観てること前提で進んでおるんじゃないかと思わされるくらいの端折り様ですが、それだと一本の映画としては評価しにくいなぁ。まぁ、落ちの付け方は Tarkovsky 版とは一味違いますので、そこは評価できるかと。にしても、かつて ”Kafka” を撮った監督にしてはこの Solaris 解釈は安直に過ぎるのではないかなぁ。まぁ、Hollywood 映画になってからの Soderbergh は堅実な写実派になっているから、期待しても仕方ないか。
 音楽は Soderbergh 映画と相性の良い Cliff Martinez が担当。この人の音は端正で良いですね。嫁役の Natascha McElhone は "RONIN" で男を顎でこき使う女 boss を演じたお方であります。

log modified: 2009/06/22 02:06:35 JST

2009.06.23 (Tue)

Yoko Kanno Seatbelts / Space Bio Charge

 来地球記念盤、だそうな。菅野よう子率いる Seatbelts の七夕 live に会わせて、その予習用に自楽曲から select した album。2009 年発表の CD 3 枚組。
 live にゃ行かんし best 盤なんて買う趣味なぞない小生が、こんな商売に釣られる訳ないでしょ jk、とか言いつつ某 Star-Racers の ED 聴きたさに釣られましたよ畜生。それにしても良い曲だ、全く腹立たしい。
 DTB から一曲しか入っとらんのはけしからんとか "Tank!" の conga に萌えるとか "Dance of Curse" って "Carmina Burana" だなぁとか Wolf's Rain はやっぱ名曲揃いだよねぇとか言いながら飲む酒がまた美味しい。

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  • 京極 夏彦 『邪魅の雫』
diary

 有給休暇と言いつつ家で仕事してたのは秘密です。

 隙を見て散髪。

 さらに隙を見て、前々から継続していた「Noir」全話完走達成。on air 時はいくつか抜けてたのでようやく腑に落ちた感じ。冷眼殺手の姉ちゃん、あんなにあっさりやられてたとはねぇ。
 全体的には BEE TRAIN 作品としては良く出来ている方ではないかと。それでも傑作とは言わないけれど。

 箱ケツイ頑張ってください。

log modified: 2009/06/24 01:55:59 JST

2009.06.24 (Wed)

sim + otomo / Monte Alto Estate

 大島輝之 (g, composition)、大谷能生 (computer, electronics, etc)、植村昌弘 (drums) の三人による unit の sim に、大友良英 (turntables, self-made symthesizer) が加わって出来た album。2009 年発表、dmf-127。
 minimal で人力で地味とろにか。drums と cutting guitar が点描的に変拍子を刻み、白玉 sine wave がぽえーんと広がる中、scratch や sampling noise が abstract に切り込んでくる……というのが今作の基本的な style っぽい。形は systematic で一見不自由そうだが実際は妙に開放的な印象だったりもする。同じ人力 minimal でも DCPRG の最終作はどん詰まり感が凄かったわけですが、この album では noise が好きに遊び回っているうちに ds がついつい釣られて盛り上がってしまう、つーところが人間臭くて好印象に繋がっておるのでしょう。曲もこの手の音にしては 6 分台が多めということで良心的であります。

log modified: 2009/06/25 02:53:07 JST

2009.06.25 (Thu)

Soft Machine / 4

 Canterbury scene を代表する prog rock band、Soft Machine の 4th album。1971 年発表。
 創立 member の Hugh Hopper が先日お亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈り致します。ということで久々に聴き直し中。この album での面子は Elton Dean (as, saxello)、Hugh Hopper (bass guitar)、Mike Ratledge (p, organ)、Robert Wyatt (ds)、他 guest 諸々。
 前作 "3" より jazz rock 度合いを高めた album で、全曲 instrumental。jazz としても半端、rock としても半端、という文句はもはや Soft Machine を語る上での常套句。いやまぁ Elton Dean の俺にもっと吹かせろや病がどんどん重くなっていくのは解るんですが。
 終盤 4 曲の "Virtually" 組曲も何だか間延びしていて、ぽよーんと終わっていく。何度聴いても掴みどころが無い、むしろその得体の知れなさが柔らか機械の特徴と言えるやも知れません。

log modified: 2009/06/26 02:31:17 JST

2009.06.26 (Fri)

diary

 さらばマイコー。

 仕事後に職場の同僚とつるんで bowling。今世紀に入って初 bowl、そして生涯二度目の 3 桁 score 到達。わーい。筋肉痛はお持ち帰りで。

log modified: 2009/06/29 01:03:37 JST

2009.06.27 (Sat)

[movie] No Direction Home: Bob Dylan

 Martin Scorsese 監督作品、2005 年。
 Bob Dylan への long interview を軸にしつつ、彼の debut から 60 年代半ばまでの活動を追う documentary movie。live 演奏や影響を受けた歌、当時の関係者の証言も交えて。

 未だに Bob Dylan の album は一枚も持ってない小生であります。あのふにゃあんとした歌い方がどうも苦手でね……。Dylan が相当なひねくれ者であることと、Mike Bloomfield が凄腕 guitarist であることは良く解りました。

log modified: 2009/06/29 01:23:08 JST

2009.06.28 (Sun)

[movie] The Day After Tomorrow

 Roland Emmerich 監督作品、2004 年。
 恐竜絶滅は地球温暖化の影響で氷河期が到来した為であるとの自説を持つ米国の気象学者 Jack Hall (Dennis Quaid) は、その氷河期が未来にも起こりうるとの予測を持っていた。その後、世界各地で異常気象が立て続けに発生。海流学者の Terry Rapson (Ian Holm) から受け取った data を元に Jack が試算した結果、北半球は数日中に氷漬けになるとの結論が出る。Jack は大統領に国民の南への避難を要請し、自らは二人の部下と共に、氷漬けの New York で助けを待つ息子 Sam (Jake Gyllenhaal) の救助に赴く……。

 過去に "Independence Day" で派手にやらかした Roland Emmerich 監督ですが、今回は同じ panic ものとはいえ大自然との戦いを描いてますので、比較的落ち着いた雰囲気で進めております。とはいえ New York 大洪水 & 氷漬けなんてのもあるので、並の映画に比べれば充分派手ですが。
 氷漬けだもう駄目だ人類の危機だ、ってところで、こりゃ Emmerich なりの "On The Beach" 解釈な映画なんじゃないのと期待したりもしましたが、北半球だけ氷漬けってところで萎えました。部屋にこもって暖取ってれば外が絶対零度でも耐えられる、てのも都合良すぎるよなぁ。お話も壮大そうに見えて実は Hall 親子の絆物語で、「とっつぁんはえらい!」の一言で終わってしまいかねん代物だし。どうも逃げ道を確保しながら悲壮そうに展開させるという手口が見えてしまって邪魔でしたねぇ。Hollywood の看板が竜巻で吹っ飛んでいくところは笑わせて頂きましたが、それ以外は実に Hollywood 流儀な映画。この監督の作品としては普通な出来栄えでありました。

log modified: 2009/06/29 02:09:40 JST

2009.06.29 (Mon)

154 / Strike

 Newworldaquarium 名義でも知られる Jochem Peteri による、154 名義の album。2004 年発表、27dsr/nwa-cd1。
 detroit 懐古主義者の巣窟みたいな印象のある delsin ですが、この album も期待に違わぬ retro な雰囲気を感じさせる一枚であります。白玉 synth の柔らかい音を基調とした minimal dub。beat もありますが遠くから寄ってきたと思えば離れていったり途中で消えたかと思えばいつの間にか復活したり。本家 detroit ものほど dark に突き詰めた感じはないので、ゆるゆると甘美な時間を過ごせることでしょう。秋の夜長にどうぞ。ってまだ夏の入り口ですが。

log modified: 2009/06/30 01:17:56 JST

2009.06.30 (Tue)

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  • Robert Hood / Minimal Nation (2CD)
log modified: 2009/07/01 02:01:01 JST

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