Noisy Days in March, 2004

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2004.03.11 (Thu)

Mazaruni / The Jungle Dub Experience

 昨日の気分は何処へやら、性懲りもなく drum 'n' bass 聴いてます。Mad Professor の project、Mazaruni の 1995 年作。Ariwa から。
 こういう album 聴くと、jungle が reggae と dub から生まれたってことが実感できます。猥雑でお気楽で脳天気な dance music。とにかく upper で楽しい音です。sampling ネタも、綺麗系の姉ちゃん声や ragga 説法から犬の鳴き声までゴッタ煮で大変です。Reprazent ほど生真面目に d'n'b 道を追求するでもなく、acid な音響の中でひたすら狂騒に身を委ねている様子。いかにも dub な緩い雰囲気がじんわり効いてくるのも危機心地が良くて。いや面白いよこれ。尤も、先があるかって言われると無さそうな音でもあるわけで、実際その通りなんだからこればかりはどうしようもない。しかし、こういう sofphisticate されてない音にこそ jungle らしさが滲んでいるようで、そこに d'n'b が失ってしまった熱く奔放な衝動を感じられたりもする。まぁ、こういう album は今の時代では出てこないでしょうから、無性にそう思ってしまったりするんでしょうけどね。

ケツイ、Type-A (AH-Y72 Tiger Schwert) で初 1 周 all

 遂に遂にこの日がやってきました。ばんざーい! ばんざーい!
 残機 x 2 でエヴァッカニア戦に臨み、第二形態で 1 miss、最後は bomb 撃ちまくってチキンに逃げて勝利。アニキの ending、初めて見たよ……。
 score は 8930 万くらい。まぁ点数は二の次ですわ。

 というわけで今年の目標は達成いたしました(爆)。次は Type-B で 1 周越えを目標に頑張ってみます。

log modified: 2004/03/14 03:17:38 JST

2004.03.12 (Fri)

diary

 今日は辛い。頭が働かない。

 仕事場同僚より「はみぃは Jackie Chan の映画なんて見ないでしょ」などと言われてしまいました。まぁ、あまり見てないのは確かです。

 今日のケツイ、1-5 縦穴抜けた辺りまで。Panzer Jager だと好不調の波が激しいような……。

[movie] Deep Impact

 Mimi Leder 監督作品、1998 年。
 天文学部の生徒 Leo Beiderman (Elijah Wood) は、天体観測中に未知の輝きを見つける。それは、地球衝突軌道に乗っている巨大な彗星だった。彗星衝突まで 1 年ほどになったある日、米大統領 Tom Beck (Morgan Freeman) は公式会見で彗星が地球に迫っている旨を世界に伝え、同時にそれを阻止するために手を打っていることも発表する。Messiah 計画と呼ばれるそれは、宇宙船で彗星に取りつき、その地中に核を埋め込み爆発させることで彗星の軌道を変えるというものだった。Spurgeon 'Fish' Tanner (Robert Duvall) ら NASA の精鋭を乗せた宇宙船は、計画通りに彗星に核を埋め込み爆発させることに成功するが、彗星は二つに割れただけで、地球への軌道を変えることはなかった。一つ目の彗星は太平洋に衝突する course を取っており、衝突すれば環太平洋圏を大津波が襲う。二つ目の彗星が衝突すれば、地球は地理に覆われ、地表の生物が死滅するは必定。大統領は戒厳令を布告し、最悪の事態に備えて用意していた巨大な地下 shelter に非難することで種の保存が計れると告げる。しかし、そこに入る資格があるのは、国民の中から random で選ばれた 100 万人だけだった。Newscaster の Jenny Lerner (Tea Leoni)、彗星発見者の Leo とその恋人 Sarah (Leelee Sobieski)、そして Messiah 号で地球へ帰還する途中の Fish らは、残された時間の中でそれぞれの人生を生きようとする……。

 小惑星を吹っ飛ばし損ねた "Armageddon" みたいなお話。でも "Armageddon" は娯楽活劇映画で、"Deep Impact" は終末を前にしての家族 drama な仕上がりです。映画の面白さでは "Armageddon" の方が数段上という印象。何か優等生的なんだよな、"Deep Impact" って。まぁ、"Armageddon" が吹っ切れすぎてるってことなのかも知れませんが。それにしても泣かせの要素まで負けてるってのはどーよ? 誉める要素が無くなっちゃうよ。
 Jerry が父親を許す場面、Leo が shelter 入りを蹴って Sarah と生きる道を選ぶ場面、Fish らが決死の彗星爆破に挑む場面などは、この映画の見所だとは思うんですが、それぞれの描き込みが足りてないというか状況設定が普通すぎて驚きも感動も沸いてこない。残念ながら観るだけ無駄映画に認定させていただきます。Tea Leoni の美しさや Morgan Freeman の渋い演技に酔いたい人はどうぞ。

log modified: 2004/03/14 03:13:17 JST

2004.03.13 (Sat)

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  • Blaze presents Underground Dance Artists United For Life / Keep Hope Alive
  • Gastr Del Sol / Camoufleur
  • Peter Serkin / Bach: Inventions & Sinfonias
diary

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。1 面爆死多発。調子悪いときはこんなもんさね。

 映画館の入場券買うために窓口に並んでいたら、直前のお客さんが券受け取る前に列を離れてしまって。仕方ないので小生が追いかけて再び発券所に連れ戻したので事なきを得たのだけれど、小生自身は再び並び直しになってしまいました。
 まぁ、お陰で 1 本遅らせる決心が付きましたけどね。それって結果オーライ?

[movie] Innocence

 押井守監督作品、2004 年。
 人間の電脳化が進んだ近未来で、ある日、少女型の android が所有者の人間を惨殺するという事件が起こる。公安九課の刑事バトーは所轄警察の押さえる現場に乗り込んで android を処理するが、その際に android の口から「助けて……」という声を聴き、また彼女が自殺する様を目にする。この事件が何らかの terro 行為かも知れないと危惧する荒巻の命令により、バトーとトグサは事件を捜査することになる。やがて捜査線上に現れたのは、android の maker であるロクス・ソルス社の後ろ暗い噂だった。何者かの電脳 hack などの妨害に苦しめられながらも、バトーとトグサはロクス・ソルス本社のある北端の択捉経済特区へと向かう……。

 映画版 "Ghost in the Shell" の続編。いやほんとに、あの世界から数年後のお話です。素子は net の海に去り、バトーは孤独を噛みしめながらも愛犬ガブリエルと共に生き、トグサはまだ半人前扱いされている。で、衒学的な古典文献の引用、stylish な映像、人形を keyword にしての人間存在への問いかけ等々、相変わらずの押井世界が繰り広げられます。あ、原作の台詞や展開を sampling する手法も健在です。
 でもまぁ、普通の娯楽映画と思って見に行くと肩透かしを食わされるというか、少なくともうちのお袋に勧められる映画ではないのですよ。お袋の基準は「たそがれ清兵衛」だしな。そんな話はどうでもよろしい。美しい映像や、意味ありげな台詞や小道具などに気持ちよく翻弄されるのを楽しむ映画、とは言えるでしょう。

 身体の大半を機械化しながらも、人の形に留まり続けるバトー。net の海に潜りながらも、自我の情報を保ち続ける素子。人間もまた、人の姿をとった人形。バトーが犬を飼い始めたのは、自分を人間として相対化してくれる他者を求めていたからなのかも知れない。そう考えると、事件の後で人形と犬が視線を交える場面が意味深に思えてくるような。
 う、見直したくなってきたよ。repeater で興行成績上げようって戦略なのかこの映画(爆)。

log modified: 2004/03/15 02:47:34 JST

2004.03.14 (Sun)

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  • Dopplereffekt / Linear Accelerator
  • Technova / Dirty Secrets
  • Clifford Brown & Max Roach / Study in Brown
  • Albert Ayler / In Greenwich Village
  • 水見 稜 『夢魔のふる夜』
  • 今日泊 亜蘭 『光の塔』
  • 菅 浩江 『永遠の森』
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 今日のケツイ、1-5 縦穴後の道中まで。5 面のナイトメアで頑張ろうとして玉砕。むしろ清々しい死に様でした。って、納得しちゃいかんだろ。

[movie] La Strada

 Federico Fellini 監督作品、1954 年。邦題「道」。
 貧しい母子家庭で育った Gelsomina (Giulietta Masina) の元に、旅芸人の Zampano (Anthony Quinn) がやってくる。先に Zampano に売られていた Gelsomina の姉が死んでしまったため、今度は Gelsomina が家族のために Zampano の助手を務めることになる。Zampano は「鉄の肺を持つ男」と呼ばれ、胸囲に巻いた鎖を胸の力だけで切るという芸で身を立てていた。Gelsomina は料理もろくに出来ない娘で、取り柄など何もなかったが、Zampano に仕込まれて、何とか Zampano の助手を務めることが出来るようになった。Zampano と Gelsomina は芸人として旅を続ける。Gelsomina は、Zampano の女癖の悪さや、直ぐに暴力を振るう様に嫌気がさし、一度は逃げ出すが、結局 Zampano に連れ戻される。そんなある日、Zampano 達はある曲芸団に身を寄せるが、そこにいた violin 弾きの青年 (Richard Basehart) は Zampano と知り合いで、非力なくせに Zampano をからかってはその怒りを買っていた。Gelsomina はそんな彼を悪く思ってはいなかった。結局、Zampano と青年の喧嘩が元で、両人とも曲芸団を追い出されてしまう。再び旅回りの身の上となった Zampano と Gelsomina だが、旅の途上で再びあの青年と出会ってしまう……。

 ええと、Giulietta Masina は 1921 年生まれで、この映画は 1954 年発表だから、撮影当時は 33 歳位ですか。
 ……???
 いや小生は 20 歳越えてないとばかり(爆)。
 視力落ちたかオレ。いやきっとこれは白黒映画の罠。更に言えば Giulietta Masina の罠。つか反則だってば。反則だってば。反則だ反則! 監督誰だこれ趣味丸出しにしやがって畜生って Fellini さんですかあうあう暴言吐いて済みませんわはははは綺麗な奥さんですねぇ全く騙されましたよ等と媚びてる場合ではない。
 そうかこれってちゃんとした成人映画だったのか。Zampano は「未成年に手ェ出したら男の恥」と思って Gelsomina を遠ざけていたわけではなかったのだな。Gelsomina が起伏の浅い泣き笑いを繰り返しつつ Zampano に心を開いていったのは思春期に娘が女に変わる細やかな過程を描いていたわけではなかったのだな。楽器弾きの青年が Gelsomina に言い寄ったのはロリコンだからではなかったのだな! 何というか小生はとんでもない勘違いをしていたようです。え、人間失格? 返す言葉もありゃせんよ。

 気を取り直して。基本的に Zampano と Gelsomina の二人旅で、そこにいろいろな情景や事件が混じり込むといった案配。Zampano は粗野で寡黙だし、Gelsomina は旅の途中なのに tomato 植えたり下手な喇叭吹いたりで笑わせてくれますが基本的に無口。なので、ざっと見た感じでは特に山場もなく冗長に進んでいく road movie としか思えません……が、これが沁みるんですね何故か。
 表面的な図式では、Zampano が男根主義の塊で女に言うことを利かせたがる type、対する Gelsomina はか弱い依存症の女で Zampano がいないと生きていけない、という感じ。しかし、Zampano こそ実は側にいる女に依存しないと生きていけない弱い人間だった。映画の後半、自分も Zampano の役に立ちたいと言う Gelsomina は、間違いなく Zampano の孤独な心境を理解している。そして思い出したように Gelsomina は自分の姉のことを Zampano に訊ねるが、それは本当は「自分の姉」のことを聞き出そうとしているのではなく、Zampano の「前の女」のことを詮索しようとしているのだろう。こういう趣向だからして、この映画の後半はそれまでとは異なる微妙な緊張感が出てきます。Gelsomina にとって Zampano はもはや暴君ではなく、愛すべき夫としてしか見えていない。その関係性の変化に、Gelsomina は相変わらずの天然ボケで気付いてないが、Zampano は戸惑いを覚えていて、Gelsomina が際どい質問をしてもはぐらかして逃げる一方である。この辺の描き込みは見事。口で説明しなくても、流れの変化を表現している。そして、ある事件を契機として Gelsomina は壊れ、Zampano の狼狽は最高潮に達する。うわぁ、痛い展開。その後の Zampano の決断、Gelsomina のその後、Zampano の涙、それらを包み込む Nino Rota の音楽……冷静に考えればこういった結末はお約束な感じなのですが、観ている間は魔法に掛けられたかのように見入ってましたよ。
 半分勘違いしていたとはいえ流石は名画。Zampano はお世辞にも良く出来た男ではないし、Gelsomina も聖女ではないし、violin 弾きの青年も自分の悪癖が元で悲劇に見舞われる。誰も彼もが哀しいほどにありふれた人間だが、彼らの道程には印象的な輝きがあった。こういう映画もあるんやなぁと感心した次第。

 青年が「マダム」と呼びかけて、思わず振り返った Gelsomina が部屋の入り口にぶつかってしまう場面、やられました。油断してたから大爆笑。Gelsomina、いい character だなぁ。

log modified: 2004/03/15 23:58:47 JST

2004.03.15 (Mon)

Rovo / Pyramid

 全 1 track、43 分の大饗宴。Rovo の 2000 年作。
 drum 'n' bass を経た世界で、"Steve Reich / Drumming" と "Manuel Goettsching / E2-E4" を異種配合し、より肉体的に響かせようとする試み……とでも言えばいいのか。芳垣安洋と岡部洋一による twin drums が力強い波を作り上げ、勝井祐二の violin や山本精一の guitar、それに女性 vocal を思わせる synth の清冽な響きなどが幾重にも折り重なり、壮大かつ躍動感溢れる soundscape を展開する。そしていつの間にか rhythm はより狂騒的に打ち鳴らされ、guitar は滅多弾き、violin は噎び泣き、意識は飛翔し視界は光に包まれ pyramid の頂点は点と言いながらも無限の広がりを持っていることに気付かされるのである。あああっ、どこまで昇れば気が済むんだあっ!
 構造的には多分 jam band と言うのが一番解りやすいのでしょうが、ここで繰り広げられている音はのっぺりとした session ではなく、歯止めの利かない化学反応の無限連鎖みたいなもんです。melody もあってないようなもので、minimal techno に通じる反復の応酬がひたすらひたすら続きますが、そこに即興演奏の偶発性がもたらす high tension な起爆力と、安定しつつも次第に pace を上げていく rhythm 隊の強靱な駆動力が合わさって、listener の意識は否応なしに高場に持ってかれてしまう。Rovo の音楽は多かれ少なかれ、listener を trance させてしまう磁力があるのだけれど、"Pyramid" の試みはその最良の実践ではないかと。これほど飛翔への意志を露わにした作品も珍しい。
 初めて聴いた頃は「何だ何だ何なんだこれわ」という感じでしたが、今聴いてみると「うわーうわーうわー」という感じ。何だこの文は。とりあえず、夏の暑い盛りに聴き直したくなる album であります。

diary

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。縦穴抜けて直ぐのランドマスター群 x 雑魚わらわら地帯、初めて no bomb & no miss 抜け達成。あの切り返しが出来なくて何度泣いたことか……。とはいえ、半分まぐれではありますが。

 Espgaluda のサントラ、今日が一般販売開始日でしたが、もう完売してる模様。相変わらず売り切れるの早いな。

log modified: 2004/03/16 02:26:00 JST

2004.03.16 (Tue)

Blaze presents Underground Dance Artists United For Life / Keep Hope Alive

 大御所 Blaze の新作。2004 年発表。
 例によって王道の vocal house 路線ですが、今回は気合いの入り具合が半端じゃないです。Kenny Bobien、Barbara Tucker、Ultra Nate、Arnold Jarvis、Joi Cardwell、それに Byron Stingily といった著名な singer 陣を guest に迎え、非の打ち所がない sound production でひたすら美麗な house を聴かせます。隙なし死角なしで鉄壁の仕上がり。house に standard という概念があるなら間違いなくその筆頭に挙がるであろう quality です。
 もうここまでくると、house も伝統芸能に近いよなぁ。全くもって新しい音楽ではありません。とはいえ、極まった様式には美しさが宿るのもまた然り。ただただ聴きましょう。そして涙しましょう。

diary

 今日のケツイ、1-5 前半まで。とことん不調。

log modified: 2004/03/17 03:00:40 JST

2004.03.17 (Wed)

Funk D'Void / Technoir

 Funk D'Void の 1997 年作。Soma から。
 hard minimal 〜 detroit 系の踊れる album。この人の synth 使いは香気がありますなぁ。最近新作も出したそうです。買わねば。

[news] "Espgaluda original soundtrack" 再販決定

 ケツ往生と同じ展開ですな。申込み受付は 3/29 18:00 からだそうです。

[anime] なるたる

 とりあえず全 13 話を観終えましたが、うむむむ、こりゃ一体何だったのか。
 小学校 6 年生の少女、玉依シイナは、田舎の祖父母の家に帰っていたときに奇妙な星形の生物を見つける。シイナはその生物をホシ丸と名付け、共に暮らし始めるが、ホシ丸のような生物を持っている人物が次々とシイナの前に現れ、シイナとホシ丸は彼らの起こす事件に否応なく巻き込まれていく……といったお話。毒のなさそうな絵柄とは裏腹に、殺人、流血、戦争、いじめ、引きこもり……と、殺伐とした素材がごろごろ。で、それらの事件を引き起こすのが自分も世界も見えていない子供ってところがまた怖い。
 竜の子は一体何なのか、という謎には明確な説明が用意されないままに終わってしまいましたが、謎めいたなるたる世界はそれなりに魅力的で、面白く観られました。竜の子という要素を通じて、日常と狂気が地続きで繋がっているような感じ。まぁそれにしても、ちゃんと話が終わってないのでいまいち納得できん。原作読みますかね……。

diary

 今日のケツイ、1-5 前半道中まで。相変わらず不調。最近ちと精神的に沈んでるので、play にもそれが反映しているのかも知れませぬ。ケツイは心を写す鏡です。二匹の悪夢に攻め立てられましたし。ありゃ耐えられんわ。

log modified: 2004/03/18 02:37:43 JST

2004.03.18 (Thu)

Eivind Aarset / Electronique Noire

 Norway の guitarist、Eivind Aarset の 1st album。Jazzland から。
 guitarist の solo album なので、guitar の音は大きく feature されてますが、単なる guitar instrumental ものには終わってません。melody よりも残響を生かし、多層的な sound collage を施した曲が大半なので、受け取る印象は down tempo ものの club music を聴いたときのそれに近い。Nils Petter Molvaer (tp)、Bugge Wesseltoft (rhodes) といった、Jazzland の顔役も参加して、寒風吹き荒ぶ世界観の構築に貢献してます。うひゃあ、暗い。tr.6 "Wake-Up Call" みたいな d'n'b 調の曲もあって、尚更暗くなります。自分で言うのも何ですが、暗い album はヤダヤダ言いながらも結構好きです。
 後半になるにつれ Aarset の hard rock 魂炸裂の弾きまくりも加熱していきますが、あまりヤカマシイと感じないのは ambient な視線を常に保っているからか。抽象的な音像は映画の soundtrack 風でもあり、極寒の風景には似合いそうな sound です。

diary

 洗濯物を干すと雨が降る(泣)。

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。low tension な割には頑張った方か。まぁ、例によって 5 面後半はボロボロなんですが。

 mplayer で wmv 再生させようと画策中。今の linux 箱だと音しか出ないんですが、やりようによっては動画再生も可能らしい。

log modified: 2004/03/19 02:21:04 JST

2004.03.19 (Fri)

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  • 船戸 与一 『金門島流離譚』
  • 森 博嗣 『今夜はパラシュート博物館へ』
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 今日は駅で機動隊のおっさんをよく見かけるのぅ、何か事故でもあったんかのぅ……などとのんびり構えてたんですが、お袋からの電話で「Al Waeda からテロ食らうかも知れないからのこのこ出歩くな馬鹿」とか言われて吃驚。テロを警戒しての警備だったらしい。
 というわけで、出歩くときには気を付けます。いや、気を付けても駄目なときは駄目なわけですが。

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。第一形態も崩せず。

[movie] Independence Day

 Roland Emmerich 監督作品、1996 年。
 7 月 2 日、超巨大な宇宙母船が月に停泊し、地球上の各国主要都市上空にはその母船から遣わされた巨大円盤船が停泊した。米大統領の Thomas Whitmore (Bill Pullman) は異邦からの客に対し平和的対話を試みようとするが、天才的な頭脳を持ちながらも Cable TV の修理工に甘んじている David (Jeff Goldblum) から、「件の宇宙船から発信されている信号は人類攻撃の count down だ」と聞かされ、早急に避難命令を下すが、客人達の攻撃は無情にも開始され、世界中の主要都市は壊滅する。
 7 月 3 日、人類の反撃が始まるが、攻撃は全て敵の shield に阻まれ、攻撃部隊は壊滅状態に。しかし空軍の Steve (Will Smith) は何とか敵に一矢報い、蛸足宇宙人との first contact で一発お見舞いする。そして大統領は、軍が秘密裏に作っていた宇宙人研究用の軍事施設へと足を踏み入れる。
 7 月 4 日、David の秘策を聞いて勝機を見出した大統領は、世界各国に総力戦を呼びかける。だが、戦闘機の数は足りていても pilot が足りていない。一般からも戦闘機乗りが公募され、飲んだくれの元戦闘機乗りである Russell (Randy Quaid) も名乗りを上げる。そして、人類の存続を賭けた戦いが始まるのだった……。

 終末映画月間ってわけではないですが、あれこれや観ましたので、ついでに ID4 も。世紀が改まってからというもの、こういう映画って出てきませんね。世紀末という時期的背景がこの手の映画が生まれる一因になっていたとは思いますが、9.11 やら Iraq 戦争やらを経て、反戦の気運が高まっている昨今では、「メリケンマンセーって言っときゃバカ売れっすよ大将!」とは考えられないんでしょう。
 で、"Independence Day" の話。H.G.Wells の「宇宙戦争」をド派手に作っちゃいました風の映画になってます。宇宙人は敵で対話の余地は無いから人類みんなでやっつけちゃおう、という単純明快な展開で、娯楽映画の王道をひた走ります。娯楽映画なので大統領自ら戦闘機で戦い、David らの無謀な作戦は何やかやで恙なく成功し、飲んだくれ Russell は捨てキャラとして華を咲かせます。風呂敷はでかいが中身は薄い。でもまぁ、強大な敵を設定して、思い切りよく撮っている点は評価しましょう。"Stargate" や "Godzilla" に比べれば面白い方だし。比較対象悪すぎですが(爆)。

log modified: 2004/03/21 04:25:30 JST

2004.03.20 (Sat)

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  • Cave / Espgaluda Original Sound Track
  • Jim O'rourke / Bad Timing
  • Graham Haynes / Transition
  • Japan / Tin Drum
  • Nine Inch Nails / Pretty Hate Machine
  • 808 State / Outpost Transmission
Esprade、いろりで初 all

 easy 設定、残 life x 2、score は 1900 万くらい。
 C button がちゃんと効くようになってて有り難かったです。

diary

 で、ケツイは 1-5 エヴァッカニアまで。やっぱ第一形態、それも初っ端のやつが厳しい。真横や真後ろから弾が来ると途端に panic る罠。

 で、久々に Espgaluda にも挑戦、ジャコウ最終形態の最終弾幕まで。
 だから真横からの弾には弱いんじゃよ……。

[movie] 東京画

 Wim Wenders 監督作品、1985 年。
 小津安二郎の描いた風景を求めて Wenders が東京を流離う、といった趣向の旅日記 documentary movie。OP と ED を小津の 1953 年作 "東京物語" で挟み込んでますが、Wenders が訪れた頃の東京には、あの映画で描かれたような東京の面影はない。Wenders はひたすら失望しながら、パチンコ屋やゴルフ練習場で延々と film を回し続け、飯屋の店先に置いてある食料品の replica が気になると言ってはその作成工場に潜り込んだり、東京でたまたま会った Werner Herzog に東京の印象を訊ねたり、小津ゆかりの役者である笠智衆や撮影監督の厚田雄春の元に押し掛けて interview したりする。
 「小津映画には普遍的な要素がある」と冒頭で述べながら、旅の途中では「今の東京では小津でさえあの頃の風景を撮ることはできないだろう」と独白する Wenders。その認識は一面では正しく、一面では間違っている。場面の小道具一つ一つにも細心の注意を払っていた小津の世界を再現する、という意味では、確かに再現不能。しかし、Wenders 自身が発見したように、50 ミリの lens で低い姿勢から見る世界には、確かに小津の視線が感じられる。Wenders もまた、視線を重視する監督なのであった。
 それにしても、今は 2004 年で、この映画が出た頃からさらに 20 年近く経過してしまっている。映画の中には Xevious に興じる若者の姿もある。原宿の公園ではタケノコ族の若者たちが rockabilly に乗せて踊り狂っている。これはこれで、今の目で見ると別世界のようです。日本も様変わりしてるんだなぁ。

log modified: 2004/03/22 02:01:07 JST

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