Noisy Days in June, 2005

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2005.06.11 (Sat)

[movie] Behind Enemy Lines

 John Moore 監督作品、2001 年。邦題「エネミー・ライン」。
 Bosnia から NATO 軍が撤退しつつある時期、米海軍所属の Chris Burnett (Owen Wilson) は日々の偵察飛行任務にうんざりして、軍を辞めようと考えていた。Christmas の偵察任務で相棒の Stackhouse (Gabriel Macht) と共に出撃した Chris は、偵察途中で軍の施設を発見するも、相手の対空 missile を躱しきれず撃墜される。辛くも脱出した Chris と Stackhouse だが、負傷した Stackhouse は敵に発見され殺されてしまい、Chris は一人逃げ出す。無線で司令官の Leslie McMahon Reigart (Gene Hackman) に助けを求めた Chris だが、彼の居る場所は敵軍のど真中、そして停戦条約が危機に晒されるという理由で Reigart 将軍の救出作戦は却下される。安全地域まで一人で逃げ延びる羽目に陥った Chris は、敵兵がぞろぞろ居る戦場を一人駆け抜ける……。

 味わいも drama もない戦争 action 映画。戦場に一人残された兵士がひたすら逃げて逃げて逃げまくり最後はメリケン映画らしい ending を迎えるというお話です。逃げる男 Chris Burnett はとにかく逃げる役回りで危機また危機の連続ですが、いかなる危機に陥っても結局主人公なので生き延びます。軍人一徹な Reigart 氏は上層部の圧力で部下の救助に赴けない苛立ちに苦しみますが最後は切れて自ら救出作戦に乗り出す。そんな感じでメリケン最高なノリで最後は happy end ですか。うーむ何というか何も残らん映画ですな。好きにやってくれや、という感じ。
 Bosnia の置かれた複雑な状況なんてのははなから気に掛けてなくて、単に映画の素材として危機的な状況が欲しかっただけなんではなかろうか。ある意味王道かつ醜悪なメリケン映画でありました。

diary

 今日も仕事仕事。週末だけは普段一番乗りな小生ですが今日は後手に回っていてちと吃驚。余程目の敵にされているらしい(爆)。でも最終退出は小生なんだよなぁ。仕事、全然片付きませんよ……。

log modified: 2005/06/12 00:40:59 JST

2005.06.12 (Sun)

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  • Yoko Kanno & Hisaaki Hogari / Genesis of Aquarion Original Sound Track
  • Kirk Degiorgio presents As One / Elegant Systems
  • 江戸川 乱歩 『吸血鬼』
  • 山田 風太郎 『魔界転生 (上)』
  • 山田 風太郎 『魔界転生 (下)』
  • 笹沢 左保 『浅井長政の決断』
[movie] Whiteout

 若松節朗監督作品、2000 年。
 新潟の巨大 dam の運転員である富樫輝男 (織田裕二) は、同僚で親友の吉岡和志 (石黒賢) と一緒に雪山遭難者を救助中、二次災害に逢い動けなくなった吉岡を残して一人先に戻って救助を要請したが、救助は間に合わず吉岡は死んでいた。吉岡の婚約相手だった平川千晶 (松嶋菜々子) は吉岡の過ごした場所を見るため dam を訪れるが、dam は武装した集団に乗っ取られており、千晶と dam の運転陰たちは人質にされてしまう。犯人たちの要求は 50 億円、約束を守らなければ人質は殺され dam は決壊、下流の 20 万世帯は水に押し流されることとなる。一人敵の手を逃れた富樫は、徒手空拳ながらも武装した犯人たちに立ち向かおうとする……。

 沈黙のほげほげを dam でやっちまったよ畜生つか Die Hard 2 雪山版でしょうか、でもって織田祐二の役回りといい警察の無能振りといいまるで踊る何とかみたいですな。あ、"Cliffhanger" とは似てないと思いますがそれは多分織田祐二と松嶋菜々子の up がくどい程挿入されているからと思われます。もっと他に撮るもんあるんじゃないですかと言いたいところですが俳優は映画の顔なので文句は程々にします。
 dam の運転員が孤独な戦いを強いられるってんで、前半はなかなかに見所があります。絶望的状況に幾度も追い込まれつつ、機転を効かせて逆襲に転じるという展開が thrilling で小気味よい。しかし中盤以降は警察の対策本部と犯人たちの駆け引きや千晶のおやめになって的展開等に時間が割かれて中弛み。終盤は犯人たちの仲間割れや銃撃戦もあってそれなりに盛り上がって……る筈ですが積み上げが薄いのでそれほどのめり込めませんねぇ。富樫の切迫感があまり伝わってこないからかのぅ。あ、あの heli 退治は意表を突いてて良かったです。尤も、それ以前に悪役がさっさと逃げ出さなかったことが非常に疑問な展開だったりもしますが……。epilogue も無駄に長いし。
 雪山の dam という素材は面白いんですが、その素材を生かした scale の大きな演出があまり見られなかったことも残念。雪山より織田祐二や松嶋菜々子の顔の方がでかいというのはいかがなものかと。
 まぁ総じて、邦画にしては頑張りました、という感じ。

 というかこれを観て Ken Ishii の "Flatspin" ってもう 5 年前の album になるんやなーと思った次第。

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 日曜日ですが珍しく早起きして免許更新に行く。地元の免許試験場は海岸沿いの僻地、前回更新時は山の中の国立公園的田舎、だったんですが今回は結構街中にあって少し吃驚。流石は都会といったところですか。
 されど既に長蛇の列が出来ていて尻尾は建物はみ出してるんですが……。という感じで待ち時間だけで本一冊読めそうな勢いでしたが遅読なので一冊は読みきれませんでした。
 眼鏡付きで視力確認して写真も撮って、いよいよ小生も眼鏡野郎として認知されること間違いありますまい。でも普段はあまり掛けてないんですが。
 講習 video の BGM が chill out で良かったっす。つか寝るだろありゃ。小生は優良運転者というか運転しとらん者なので 30 分講習でしたが、これが優良者向けの video になっていたので chill out だったんだろうか。とすると 2 時間講習とかだと death metal だったりするんだろうか。だいだいだだだだーい、と叫ぶ野太い歌が延々と流され交通事故は dangerous で死ぬ死ぬうきゃあですよと 2 時間缶詰状態で聞かされることにより車に乗る意欲を削ぎ落として事故率を減らす、というのは嫌だのぅ。

藤木 稟 『陀吉尼の紡ぐ糸』
「そんな事はどうだっていいだろう。中村正志本人か、せめて中村茅という女だけでも見つかれば、事件の糸口が掴めるはずだ」
 馬場は自信ありげに答えた。
「だが現実には見つからないわけだから……ああ、そうか、そうか! いやぁ分かったよ」
「何がだ?」
「ようするにその話は別世界で起こった出来事だな」
 朱雀は明るい声で言った。(page 216)

 少し前に読了。徳間文庫版。
 昭和 9 年の吉原は弁財天で起こった怪事件、それは顔が表裏逆に付いた死体が目撃され、その後消失したとの一件だった。その話に関わってしまった新聞記者の柏木は、やがて出口王仁三郎や、吉原車組の頭を務める盲目の美男子、朱雀十五らに翻弄されつつ、事件に深入りすることになる。

 神隠しや doppelgenger、存在しない人間に暗躍する軍部、とまぁ衒学的な趣向と奇抜な発想でずんどこ突き進むお話です。mystery としてはかなり強引ですが、この作家らしい世界融解感が楽しめる作品に仕上ってます。『イツロベ』辺りと比べればまだ普通の小説に収めてる分だけ受け入れられやすそうですな。まぁ、そこが物足りんと言えなくもない。
 立川流の絡みが出てくるので『狂骨の夢』を思い出してしまいました。

log modified: 2005/06/13 02:43:01 JST

2005.06.13 (Mon)

Melvins / Houdini

 Seattle の重鎮 Melvins の 1993 年作。
 Black Sabbath 系の重低音で突き進む heavy rock な一枚。でも重い暗いというだけではなくて妙に聴きやすい pop さと humor も垣間見えて、なかなかの芸達者振りであります。Kurt Cobain も数曲 produce していて guitar も弾いてますので音が重くなけりゃ Nirvana だろという曲もあったりしますが、そこはそれ Melvins ですから重いのは当然なんじゃよ。
 それにしてもこの粘っこさがたまらん。Helmet 辺りは heavy でありつつも sharp な切り込みに一刀両断されてぐぎゃあ死ぬ死ぬ最高という感じですが、Melvins は tar の底無し沼でもがきつつも内側から滲み出るえもいわれぬ快楽に身悶えしていたら余計に深みにはまり苦しいやら気持ち良いやら良く解からなくなっていくという masochism 性が魅力ですな。夜中に一人で聴いてその辺でのたくりながらにこにこしましょう。

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 先週ろくに寝てないので月曜からへろへろです。まぁ親方が久々に復活してたので救われてますが。明日もちゃんと来てください……。

log modified: 2005/06/14 02:39:12 JST

2005.06.14 (Tue)

Yoko Kanno & Hisaaki Hogari / Genesis of Aquarion Original Sound Track

 TV animation 「創聖のアクエリオン」の OST。音楽担当は菅野よう子と保刈久明。2005 年発表。
 anime 劇伴で保刈さんの名前見るのも久し振りですな。「ココロ図書館」以来でしょうか……。まぁ昭乃さん周りの仕事が活発なので御無沙汰感は無いんですが。でもって今回は菅野よう子との連名で、どんなもんが出てくるかと思いきや菅野色強めの album なのでした。即ち歌物で Warsaw Phil で experimental で神話世界に甦った Escaflowne みたいな音であります。今堀恒雄 (g)、渡辺等 (b)、浦田恵司 (syn) といったお馴染みな面子も参集してはりますので、菅野中毒な人の期待を裏切らぬ仕上りとは言えましょう。
 tr.10 や tr.12 等、trance 色な曲が微妙に良い。「マクロスプラス」的世界観も包括して擬古未来音楽を狙ったような趣で、10 年後に聴いたらいつの時代の音楽なのか思い出せずに苦しむ羽目に陥るでしょう。
 anime の方は 10 話以上消化して相変わらずネタ命な展開なのでどうにも気合いが入りませんが、くじけそうになったらサントラ聴きましょう。

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 眠い疲れたしんどいいい。
 もう若くないがまだ 20 代。

log modified: 2005/06/15 02:48:37 JST

2005.06.15 (Wed)

Son House / The Original Delta Blues

 Gov't Mule の 1st の 1 曲め、"Grinnin' In Your Face" での Warren Haynes のダミ声独唱にやられた人は数多いことと思いますが、その original は Son House の手によるものなんですな。この album の 7 曲めに入ってます。という感じで Delta Blues の巨人 Son House による 1965 年録音。
 acoustic guitar 一本抱えて独唱する曲が大半の激渋 album ですが、強い意志を感じさせる歌唱と edge の立った cutting がひたすら格好いい。虚飾を排し、素の姿を晒すことで魂の深遠に踏み込む音である。儂にゃこれしかないんじゃよ、と言わんばかりの崖っぷち blues。重い、重いっすよ師匠。

森 博嗣 『女王の百年密室』
「もう一度、言おうか? サエバ・ミチル」彼は前を向いたまま話した。
「ええ」
「目にすれば失い、口にすれば果てる」カイ・ルシナは僕の方を見ない。
「それは、忠告?」僕は質問する。(page 327)

 少し前に読了。幻冬舎文庫版。
 近未来、山奥で遭難したサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、たまたま出会った老人マイカ・ジュクに導かれてルナティック・シティに辿り着く。人口数百人ながらも大がかりな施設を持ち、完全に自給自足している陸の孤島であるルナティック・シティは、女王デボウ・スホによって統治される村だった。そこは死の概念が無く、争いも起こらない楽園。しかし、ミチルが来て間もなく、王子が何者かに殺される……。

 森博嗣による Utopia 小説ですかね。一応 mystery 仕立てではありますが、世界そのものを mystery の素材として利用するという点では山口雅也の『生ける屍の死』や西澤保彦の SF 系作品に連なる系統の小説と言えるかも知れません。とはいえあまり scale の大きさは感じられないんですが、まぁそこは森博嗣作品ですからねぇ。
 雰囲気だけとってみれば『スカイ・クロラ』の方が好みですねぇ。いつもより二割増しで色気がないし(笑)。

diary

 Van Morrison の新譜って、邦盤出ないんですかねぇ。あ、出るそうです。OK、待ちますよ。

log modified: 2005/06/16 03:08:44 JST

2005.06.16 (Thu)

Clifford Brown & Max Roach / At Basin Street

 Clifford Brown (tp)、Max Roach (ds)、Sonny Rollins (ts)、George Morrow (b)、Richie Powell (p) による 1956 年録音。
 Sonny Rollins と Clifford Brown の共演盤として有名な一枚。矢継ぎ早に超絶 adlib を繰り出す Clifford Brown に対し、Sonny Rollins はやや緩めに構えて我が道を行く王者の風格。この強力な front の背中を押す Max Roach の演奏も素晴らしい。正に円熟期と呼ぶに相応しい hard bop な album になってます。
 Brown & Roach といえば強力な突進力と確かな演奏技術による精巧な展開が印象的なんですが、この作品は彼らの歴史の中でも最高の演奏になるんじゃないでしょうかね。とかく聴いてると元気になる作品です。
 tr.2 "Love is a Many Splendored Thing" の Rollins の solo がかっちょええ。

diary

 そういえば昨日は健康診断に行ったのであった。って昨日の話かよ。
 個人的には不健康診断の筈なんですが特に異常なし。病んでるのは心だけか。

 某試験に落ちました(爆)。午前試験が及第点だったのはちと意外。秋にまた頑張ります。

log modified: 2005/06/17 02:28:23 JST

2005.06.17 (Fri)

[movie] xXx

 Rob Cohen 監督作品、2002 年。邦題「トリプル X」。
 extreme sports の charisma として裏世界では絶大な人気を誇る Xander Cage (Vin Diesel)。だが Xander は party の最中に武装した集団に襲われ連れ去られる。やがて Xander の前に現れたのは NSA の Augustus Gibbons (Samuel L. Jackson) だった。欧州の危険分子 Anarchy 99 の調査に失敗して agent を何人も失った NSA は、毒蛇に対するは毒蛇のみと、ワルの代名詞たる Xander を agent として使おうとしたのだ。過去の罪を帳消にする代わりに合衆国の為に働くことになった Xander は一路欧州へ。Anarchy 99 の leader である Yorgi (Marton Csokas) に上手く取り入った Xander は、Yorgi の女である Yelena (Asia Argento) の動向を気にし始める……。

 やんきーや、やんきーがおるでぇ母ちゃん! うっわーこんな狸顔で macho で墨入れまくりのこてこてで american な Yankee 見たんは久し振りやわ、ってじろじろ見てたらブン殴られそうやけど笑顔がべりきゅーでまじきゅーですよと俺に言わせるつもりか Vin Diesel。
 Pierce Brosnan が下心丸出しの紳士でキメるなら、メリケンは cool で bad で実は優しいあんちゃんで押すぜよと監督が思ったかどうかは知りませんが、007 を意識しつつも新しい spy action ものを狙った感じはあります。Xander はとにかく良く動く。爆炎を背に bike をすっとばしたり、雪崩に追われつつスノボ滑らせたりと PV 並みの見せ場も充分。欲を言えば肉踊らせての格闘戦をもっと見せて欲しいところですが、そういう映画じゃないってことかな。
 お話の方は全然面白くない(爆)。Xander は肉体派ながら高い知性を仄めかせる坊主頭のおっさんですが、いざというときの行動は突撃突撃突撃で猪さながらであります。Augustus はたまに出てきて気の利いた台詞を吐きますが最後まで Xander の周りを彷徨いてるだけ。Yelena は華が無い(失礼)、ついでに存在感も無い(失礼)。Yorgi は anarchist ですがその純粋さは馬並みでこれじゃ Xander にゃ勝てんわと。どうにも都合良く作られ過ぎていて緊張感がどんどん削られていきます。派手な見世物があれば面白い予告編は作れるでしょうが、だからといって面白い映画になるとは限らない。まぁ、そういうもんさね。
 とりあえず action だけは凄かったということで。

[misc] xmms2

 xmms1 とは別に scratch から書き起こしたらしいです。API 周りの見直しや、GTK+ に縛られない UI の再設計も行われている様子。まだ development release 1 なので入れる気にはなりませんが、ちょっとだけ注目。

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 かなり忙しい。現場の leader からも激が飛んでますし。切羽詰まっとりますなぁ。人事じゃないんですが。
 でも先週から無理してるので週末は休みます。そしてゆっくり寝るのだ。

log modified: 2005/06/19 03:28:07 JST

2005.06.18 (Sat)

[movie] Bandits

 Barry Levinson 監督作品、2001 年。これとは別物。
 刑務所に来ていた tank truck を発作的に奪取した tough guy 囚人の Joe Blake (Bruce Willis) は、成行きで車に乗り込んだ病気オタクの Terry Lee Collins (Billy Bob Thornton) と一緒に刑務所を脱走する。逃げるには金が必要、ということでふらりと銀行に立ち寄り金を奪った二人は、いずれ Mexico で night club を経営しようと計画する。その為にはもっと金がいるということで、Joe の従兄弟で stunt man の Harvey Pollard (Troy Garity) も仲間に引き入れて銀行強盗を繰り返す。その手口から「お泊まり強盗」と media に名付けられる彼ら。やがて彼らの元に愛に飢えた有閑 madam の Kate Wheeler (Cate Blanchett) が合流し、それが元で Joe と Terry と Kate の三角関係が拗れていくが……。

 最近は諸事情により期待してない映画ばかり観ている小生ですが、この映画はなかなかよろしかったですよ。こういう軽いノリの crime movie が肌に合う性分のようです。Joe と Terry は絵に描いたような凸凹二人組で、銀行強盗のくせに似合ってない変装や、支店長や銀行の客への妙な気配りなど、細部で微妙に笑わせてくれる。Kate は料理しながら熱唱の場面から捻子緩んでる様子が伝わってきますが、只の自己中心女ではないことが次第に解かっていきます。常に timing を外す男 Harvey も良いですね。毎度毎度の間の悪さも、最後の最後でばっちり仕事することで帳消しにする、ってところが漢です。
 近年の映画にしては起承転結が綺麗に決まっている作品で、冒頭に手詰まりの状況を晒し、その後に生前収録された interview 映像なんてのも挿入しているので、こりゃ "Thelma & Louise" 型かなと思いつつ観てました。転の展開で Harvey が抜け Joe と Terry が喧嘩し Kate が離れていき、最後の大仕事をやらかすぜと凸凹組が言い出す辺りでこりゃいよいよ切ない終末で明日に向かって撃つかなと思わせて、最後は今までの伏線を駆使して誰もが幸せになる……ってのは出来過ぎですがこいつらに涙は似合わないのであります。こういう嘘で幸せになる映画があっても良い。
 どこか懐かしさ漂う選曲も良好。"Gallows Pole" を bgm に刑務所脱出する場面が熱かったなぁ。

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 RD-XS37 購入。担いで家に帰ったので筋肉痛です。ちなみにまだ繋いでません……。

log modified: 2005/06/19 03:18:46 JST

2005.06.19 (Sun)

get
  • Chico Freeman Quintet featuring Arthur Blythe / Focus
  • System 7 / System 7
  • Robert Plant / Fate of Nations
  • Buffalo LSW-TX-8NP (switching hub)
  • IO Data VABOX2 (video converter)
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 昼前に起床して部屋の片付け & 掃除敢行。
 積もった埃も handy cleaner でぎゅんぎゅん吸い込む……あれ、吸ってない? と思ったら管に埃が詰まっとる。鉛筆で管を掃除して再度吸引、って、やっぱり吸ってない。管を再び外して調べてみると、本体の方も詰まっておる。本体をぱかりと開いてみれば中は埃の塊が。うーむ、手入れしなさすぎ。部屋を clean にする前に cleaner を clean にする必要があったか。cleaner を手入れしてからは快調に吸うようになりました。

 次に RD-XS37 の setting。5m の LAN cable で繋ごうとしたらあと少し足りない。きつきつで繋ぐのも嫌なのでもう少し長い cable を買いだしに行くべと決意。ついでに S 端子用の cable に audio cable も必要やなぁ。あと hub も穴足りなくなってるのでついでに。

 で、電気街をふらついて目的の品は入手、と、ふと目に付いた VABOX2 を衝動買い。そういえばうちの 15 inch の CRT TV は最近映りが怪しいのであった。そういえばうちには PC 用の液晶 display 買ったおかげで使ってない 17 inch の CRT があるのであった。そんなら CRT で TV 観るのが良かろうよ、と。他にも安いのはありましたが maker の信頼性と SXGA 出力対応に惹かれて VABOX2 にしたあるよ。

 ふらついたついでに久々のケツイ。TYPE-B で 1 周 all。やはり 1-4 以降がグダグダですなぁ。

 帰宅して諸々 setting。VABOX2 での出力も問題なく完了。うんうん、やっぱ綺麗に映りますなぁ。綺麗に映りすぎて低 bitrate 録画した番組だと粗が目立つようにもなってしまいましたが、それは欠点とは言えないのでとりあえず満足です。これで PS2 の STG もやりやすくなるかのぅ。17 inch だとまだ画面小さすぎるかのぅ。

 後は RD-XS37 の remote controller 設定と network 設定と channel 設定やって、とりあえず今日はおしまい。週末寝て過ごす小生にしてはよく働いた一日でした。というか肩凝りが肩凝りが……。

[movie] Monsieur Hire

 Patrice Leconte 監督作品、1989 年。邦題「仕立て屋の恋」。
 街の美人さんが殺され、容疑者として人嫌いの独身中年 Hire (Michel Blanc) が浮かぶ。だが決定的な証拠があがらないため、警察も彼に手出しできない。Hire は窓から向かいの建物に住む Alice (Sandrine Bonnaire) を覗き見するのが趣味だった。Alice には Emile (Luc Thuillier) という婚約者がいた。ある日 Alice は Hire の元を訪れる。始めは冷たく彼女をあしらっていた Hire だが、Hire は彼なりに Alice を深く愛していて、Alice もそんな Hire に感応していた。だが Alice が Hire に近付いたのには、愛ゆえではない別の理由があった……。

 "Le Mari de la coiffeuse" の監督としても有名な Patrice Leconte の作品。って、また fetishism 全開の中年妄想男の話ですか。でもってこれがまた上手い。
 Hire の視線や表情からは、殆ど感情の起伏が感じられない。綺麗な禿頭もひっくるめて彫像のような趣である。しかしその内面は、美に対する崇拝の念で占められている。全ての事実を知った上で、なお Alice に自らの全てを投げ出そうとする Hire。だが Hire が視るような女神ではなく、現世の女である Alice は、美を理解する者よりも彼女を一人の女として見る男を選び、そのために崇拝者を罠に嵌める。だが、彼女のその行為でさえ、その崇拝者から愛を奪うものではない。絶対者の行いを全て受け入れるのが崇拝者の崇拝者たる所以だから。
 french movie らしい官能的な映像と台詞回しに酔わされる映画でありました。

log modified: 2005/07/04 01:11:14 JST

2005.06.20 (Mon)

Free / Free At Last

 Paul Rodgers (vo) が在籍していたことで有名な UK の blues rock band、Free の 1972 年作。
 何はともあれ Paul Rodgers です。この人の声はよく soulful という形容がなされますが、小生の耳には soulful と言うよりおっさん ful に聞こえます。若いうちからこんなおっさんな声だったら blues 歌うしかあるまいよ、間違っても The Beatles に紛れ込んだり King Crimson で奇声張り上げたりはできない声であります。その意味では Free という器は Paul Rodgers には居心地良かったんでしょうねぇ。
 音の方も relax したゆるゆる路線で、疲れているときに聴くと Paul Kossoff の泣き泣きな guitar に泣かされます。やっぱこういう音は好きやなぁ。
 それにしても Paul Rodgers、Queen はやめとけよ……。

diary

 大人になった、らしい。相変わらず鬚は生え揃ってませんが。
 一日中筋肉痛。これも大人の代償か。

log modified: 2005/06/21 02:57:52 JST

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