Noisy Days in June, 2005

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2005.06.21 (Tue)

David S. Ware / Earthquation

 David S. Ware (ts)、Mathew Shipp (p)、William Parker (b)、Whit Dickey (ds) による 1994 年録音。
 やっぱり Ware は Ware であります。free 期の Coltrane を彷彿とさせる豪放な吹き方で快調に飛ばしていく。乱調の中にも melody への眼差しが感じられて、決して聞き辛い感じではない。とにかく powerful な一枚。

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 優しさだけでは叱られる(爆)。難しいのぅ。

log modified: 2005/06/22 02:46:05 JST

2005.06.22 (Wed)

Robert Plant / Fate of Nations

 Robert Plant の solo 名義作、1993 年作。
 週末になると Led Zeppelin の箱を聴きまくっている最近の小生であります。今年はきっと Zep 再発見の年として記憶されることでしょう。というわけで Zep 周辺音楽遍歴も継続中。今まで全く手出ししてなかった Plant の solo album も餌箱からかっぱらって聴くわけです。
 で、この album はペープラ前夜の release。音の方はペープラにも繋がる acoustic で中近東路線。Robert Plant つー人は小生の中では Page のおまけというか只の vocal な人という位置付けだったんですが、こうして solo album 聞いてみると、意外と Zeppelin 的な雰囲気を色濃く残していて驚かされます。「Zeppelin は何を演っても Zeppelin」という言葉もありますが、強力な磁場を有する Zeppelin な音への Plant の貢献度というのは小生が思っていた以上に高いものだったのでしょう。お蔭でこの album の曲は音の clear な Zeppelin もどき band の音に聞こえる(爆)。あまり blues に拘泥してなさそうな感じもあって、目の付けどころが Paul Rodgers とは大違いですな。
 結局、今も昔も Robert Plant は Led Zeppelin の vocalist で、その眼差しは Zeppelin 存続時も solo になってからも変わってないということか。個人的には納得できる一枚。

笹沢 左保 『浅井長政の決断』
「すぎたる日々は二度と戻らぬと申すが、まことのことよと、いまになってしみじみ思う」
「すぎればそこで、消えてなくなるものにございますゆえ」
「目にも見えぬ、手にも触れぬ。戻らぬ日々とは、不思議なものよ」
「夜半の夢と、変わらぬものにございましょう」
「夢か」
「まぼろしにございます」(page 387)

 角川文庫版で読了。
 戦国時代、一代にして北近江の大名となった浅井亮政は、死の間際に龍が天に登る夢を見る。亮政の死後、その息子である久政の代になって浅井家は没落の一途を辿るが、久政の息子である長政は幼少より武人としての才を開花させていた。宿敵六角家に戦で打ち勝った長政は、近江の豪将として名を馳せるが、やがて親近感を抱く尾張の織田信長と、父祖の代からの盟友である越前朝倉家との間での板挟みに苦しむことになる……。

 笹沢左保の歴史物を読むのも久々ですが、やっぱこの人は語りが上手いっすね。浅井長政の、若かりし頃の輝かしい日々と、近江の覇者となってから苦しい選択を迫られる日々とが対照的で、姉川の合戦以降の展開はどんどん息苦しくなっていきますが、淡々とした筆遣いなので爽やかな気分で読めます。
 それにしても朝倉義景の暗愚振りには唖然としますな。信長という傑物が一方に居るとはいえ、義景はその暗愚によって紛れもなく歴史を変えている。それが一層、長政の哀れぶりに拍車をかけてます。惜しい人物よのぅ。

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 定時退社日ですが残業しまくり。逃げられんなぁ。

log modified: 2005/06/23 03:20:50 JST

2005.06.23 (Thu)

Susumu Yokota / 1998

 発作的に聴き直したくなって。Susumu Yokota、1998 年発表の album。
 "1999"、"Zero" と続く Susumu Yokota の funk 三部作の 1 作め。fat な kick がずんばこずんばこ鳴り響く、Susumu Yokota にしては音圧高めの deep house な album なんですが、どことなく humorous な雰囲気漂うところが如何にもこの人らしい。とりあえずは四つ打ちと funky な bass line で枠組を固めて、その上に Kitsch な断片の寄せ集めを配置し混淆する。そうした手法は electronica 的な無指向音楽によく見られる手法ですが、Susumu Yokota はその雑多な素材を緻密な計算の元に再配置して一級品の音楽に仕立てあげる。その結果、出てくる音は original の楽曲でさえ remix し尽くされたその彼岸に位置するような構成美に彩られることとなる。まさに生ける音楽機械であります。
 この "1998" は、Susumu Yokota なる音楽生成装置が funk に目覚め、人様を踊らせようと至高の芸を披露した結果、人様ならぬ人型機械を dance させてしまうような音を作り上げてしまったことの表れであります。Kraftwerk が house 作っちゃいました的な machinery funk の極北と言えましょう。そして Yokota の勘違いはこの成功により更に肥大化し、hi-fi で gorgeous な disco funk 路線へと突き進むのですが、その後に出てきた album に比べると "1998" はまだ手垢に塗れていない純粋さがあって、今聴いてもその瑞々しい響きに心洗われるのでありました。

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 仕事の目標面談。やっぱ結果の出しやすそうなネタが求められているらしい。それはそれで捻り出すのが難しいんすけど。

 bug report、処理しても処理してもどんどん増える。帰りしなに集計して減ってないことを確認。楽になりたいのぅ。

log modified: 2005/06/24 03:01:36 JST

2005.06.24 (Fri)

[movie] Cube

 Vincenzo Natali 監督作品、1997 年。
 気が付けば立方体の部屋に閉じ込められていた警官 Quentin (Maurice Dean Wint)、女医 Helen Holloway (Nicky Guadagni)、数学専攻の少女 Joan Leaven (Nicole de Boer)、建築家 David Worth (David Hewlett)、脱獄のプロ Rennes (Wayne Robson)。部屋の四方には別の部屋に繋がる扉があるが、扉の向こうもまた立方体の部屋。そして間違った部屋を選択すると死の罠が待ち受けている。訳もわからず閉じ込められてしまった彼らは部屋を移動して脱出を図ろうとするが、玄人の Rennes が真っ先に罠に嵌まり死ぬ。数学少女の Leaven が部屋に付けられた数字から罠の法則性を見抜き、Quentin の指揮の元、一行は先に進む。途中で精神異常の青年 Kazan (Andrew Miller) とも合流し、また Worth がこの建築物の概観を知らされた一行は、一路外壁に面する部屋を目指すが……。

 昔々、「倉庫番」という game がありまして、小生もそれはそれは延々遊んだものです。知らない人の為に説明しておきますが、「倉庫番」は倉庫の中に散らばる荷物を所定の場所にえっちらおっちら運ぶというそれだけの game なんですが、荷物の配置や移動方法を誤ると途端にお手上げになってしまう puzzle game なわけです。で、ある日小生はとある疑問に行きあたることになります。即ち、game の主人公たる倉庫番君、彼は一体何をやっとるのか、と。
 妙竹林な構造の倉庫にいきなり押し込められ、無事に荷物を所定の場所へ収めても次から次へと高難度の倉庫が押し寄せる。倉庫番君は一生倉庫でうだうだ荷物運びして、手詰まりになればそこで一生おしまいである。これは恐い。実際にそういう状況に置かれたら人間発狂するんではないか。そしてどれだけ mission をこなしても抜け出る道は無い。倉庫番君の一生は倉庫と共にあり、そこに外部や出口はない。その考えに行きあたってからというもの、小生は「倉庫番」を思い出すたびに背筋に寒い感覚が走るようになったとさ。
 で、"Cube"。この映画は怖い。これは real 倉庫番ですよ。怖いに決まっている。
 行けども行けども部屋、部屋、部屋、箱、箱、箱。現実世界の肩書は部屋を越すごとに薄れていき、人間の ego と生存本能が剥き出しになる。Cube とは一体何なのか、誰が何の目的で斯様な建築物を作ったのか、その建築物に何故普通の人間が閉じ込められることになったのか……と言った、当然生じるそれらの疑問には全く回答が提示されないまま、囚われ人達はただ外部を目指し知略を尽くす。1 時間半に及ぶ時間の殆どが箱の中で展開されるこの映画、閉所恐怖症の人にはたまらんでしょうなぁ。でもって殆ど無音、たまに曲が流れると思えば Autechre 風 glitch noise で人情の欠片もない。いやぁ怖い、世界の在り方そのものが怖い。
 Kafka が今生きてたらこういう映画撮ったかも知れんのぅ、と思わされる逸品。でも二度続けて観ろと言われたら断固拒否させていただきます。

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 やけに tension 高めの一日。うとうとする暇も無いというだけか。
 明日は会社の式典。まぁ、おとなしくしてます。

log modified: 2005/06/25 03:18:48 JST

2005.06.25 (Sat)

[movie] The Man in the Iron Mask

 Randall Wallace 監督作品、1998 年。邦題「仮面の男」。
 France の若き国王 Louis XIV (Leonardo DiCaprio) は、外国への積極的な戦争や、民衆への圧政により、暴君の名を轟かせていた。自分の命が Jesuits 会に狙われているとの噂を得た Louis は、信仰に生きる元銃士の神父 Aramis (Jeremy Irons) に Jesuits 会の指導者を暗殺するよう依頼し、Aramis はそれを受ける。元銃士の Porthos は生き甲斐を見失い、女を追い回す日々を送っていた。銃士隊の隊長 D'Artagnan (Gabriel Byrne) は王への忠誠と民の怒りの間で複雑な心境だった。元銃士隊の Athos (John Malkovich) は戦場に赴いていた一人息子 Raoul (Peter Sarsgaard) の訃報に涙し、無謀な戦争を続ける国王への復讐を誓う。Raoul の婚約者 Christine (Judith Godreche) は Louis に惚れられその女となる。やがて Aramis は Porthos、Athos、D'Artagnan を呼び寄せ密会を開き、国王に反旗を翻そうと提案するが、D'Artagnan だけはその提案を是とせず立ち去る。Aramis らは牢獄から鉄仮面の囚人を助け出し田舎に匿う。その鉄仮面の男は Louis に瓜ふたつの青年 Philippe (Leonardo DiCaprio) だった……。

 良い叔父様たちになってしまってからの四銃士の姿を描いた映画。DiCaprio の一人二役、Gabriel Byrne や John Malkovich ら銃士隊の活躍など、見所充分で楽しめる映画ですが、映画というより TV drama の 2 時間 special のような作りなので、突き抜けた面白さはないですなぁ。まぁ作りは丁寧だし男の友情で最後に盛り上げる展開も定石通りなので安心して観られるのは確かです。けったいな映画ばかり観て価値観ぐらぐらな時に観ると良さそうな映画でした。

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 目が醒めると 12:30。うをお今日は会社の式典やんけ始まるまであと 30 分しかあらへん目覚し時計は snooze 使いきっとるわ何で目ぇ醒めんかったんじゃあと速攻で着替えてチャリンコ爆走で何とか開幕に間に合ってしまう暴挙。家が会場に近かったので助かりました。
 昔の知り合いが大勢出世していてめでたいっす。どんどん先に進んでくれ。

 式典後は飲み。何も食ってなかったので大量摂取。際物扱いされていたカテキン玉露ハイ、意外と飲める一品でした。

log modified: 2005/06/26 14:58:05 JST

2005.06.26 (Sun)

[movie] Bagdad Cafe

 Percy Adlon 監督作品、1987 年。
 独逸人の太っちょ中年おばさん Jasmin Muenchgstettner (Marianne Saegebrecht) は、米国旅行中に夫と不仲になり、砂漠の真ん中で夫の車を降りてしまう。延々と歩き詰めて辿り着いたのは、砂塵に塗れたボロ motel、Bagdad Cafe。その女主人 Brenda (CCH Pounderf) は、だらしない夫の Sal (G. Smokey Campbell) に逃げられ、日がな一日 Bach を弾いている息子の Salomo や、友人と遊び暮らしている娘の Phyllis (Monica Calhoun) が店の手伝いをしないことに苛立っていた。Bagdad Cafe に泊り込むようになった Jasmin を、始めは怪しい目つきで見ていた Brenda だったが、事務室の掃除をしたり子供達の面倒をみてくれる Jasmin に、次第に心を許すようになる。やがて、Cafe の常連で画家の Rudi Cox (Jack Palance) が Jasmin を model にして絵を描きたいと言い出す……。

 theme song の "Calling You" が有名な映画です。ああいう曲の合う映画ってのはどんなもんかのぅ、大体 Bagdad って何処か知ってますか、中東ですよ Iraq の首都ですよ。んじゃやっぱり戦争物で血と夢で男と女の映画かのぅと思いきやさにあらず、stranger な太っちょおばさんのほのぼの人生やり直し映画なのであった。え〜っ? いや本当に。
 Jasmin は内気そうで無口で内心何を考えているのか解かり難い白人女性。一方 Brenda は叱言の絶えない強気で自立心の強い黒人女性。始めのうちは二人とも相容れない性格のように見えますが、どちらも連れ添いに逃げられた直後で、自分を頼りに生きていくしかないとの気負いがあります。しかし Jasmin の魔法が周囲を包み変えていき、Brenda も全てを一人で抱えこむ生き方から開放されていく。ぎすぎすした関係が次第に打ち解けていく過程が観ていて和めます。その後の Cafe 大繁盛はちとやりすぎな気がしなくもないですが、陽の場面としては解り易い演出なので、まぁいいか。
 変わり映えのしない日常が Jasmin の魔法により非日常化し、非日常が続くと Jasmin 不在の日常がむしろ非日常的に見えてくる。ふとした糸の縺れから別の日常が開け、それが人生を変えることもある。何というか、心の隙間を爽やかな風が吹き抜けた後のような清々しさの残る映画でありました。

get
  • John Tejada & Arian Leviste / Back for Basics
  • Van Morrison / Magic Time
  • Masanori Sasaji / TV Animation Loveless Soundtrack
  • Kuniaki Haishima / Macross Zero Original Soundtrack
diary

 二日酔いなので二度寝して汗だくで目覚める。

 初鋳薔薇。ぬおお弾が爆炎で見えねええっ! とりあえず 3 boss まで。

 GSD 録り逃してました。明日乱メインの回は見逃すという jinx が昔からあるようです。まぁ、どうでもよいと言えなくもない。

 帰宅後、仕事をひとつ片付ける。お給料は出ません、残念。

ベニー松山 『司星者セイン 魔都胎動』
「――ふふ、アハハハハ」
 突然、アグナスは白い喉を仰け反らせて哄笑した。
「全部見られて、おまえに見抜かれて死んでいったんだろうねえアルゴーは。己が秘術の深奥は墓場まで隠匿してこそ本物だというのにね。ハハハ、あの不格好な擬装を晒してしまったんだね! これじゃあ取って代わられても仕方がないさ。ねえ? ズァグや」(page 122)

 集英社スーパーダッシュ文庫版で読了。前巻の続き。
 ズァグは本拠地に戻りアグナスに事の次第を報告する。交易都市アスラーンに飛んだリリィ達は、眠りに落ちたまま目覚めぬ剣士フォウの看病をしつつ、セインを巡る魔導王やアグナスの動向に気を配る、といったお話。
 うーむ、前巻に続き今回も説明多いな。九殲旗が一通り顔見せしたのは良いけれど、強者揃いやというのは解るが今のところはそれだけで終わってます。それに引き換えズァグ君には守るべきものもあり野望もありフォウへの敵愾心も充分で、今後が楽しみであります。リリィ編の方はフォウが寝てるのをいいことに悪戯し放題というのが何ともはや。そういうところに力入れてる場合ですか。いやまぁ、楽しんで書いてるのは解りますが。
 お話はまだまだ序盤といった趣です。さてさて、続きはいつになったら読めますかねぇ。

log modified: 2005/06/27 02:58:22 JST

2005.06.27 (Mon)

Rage / Ghosts

 german power metal band、Rage の 1999 年作品。
 Rage 暗黒時代の一品。全編 classical な装いで、Peavy Wagner (vo & b) のボエェな歌唱と演歌 metal 道まっしぐらな曲調にひたすら頭を抱えることに。この album を最後に Peavy 以外の member は一新されたそうですが、それも頷ける話です。だってつまんねーもん。適正価格 100 円といったところか。それでも高い? 金と時間返せ? そりゃ悪霊に魅入られたあんたが悪いのさ。って小生のことですか。
 まぁこういう album 好きな人もいらっしゃるでしょうがそういう人は真性めたらーなので自分に自信持ってくだされ。小生は Rage を metal band というよりは hardcore の視点から楽しんでたクチなので、妙に明るい hard rock やったり orchestra sound で大仰ぶったりダミ声で ballad 歌ったりする Rage にゃ興味ねーのよ。成熟して駄目になる好例ですな。次作の "Welcome to The Other Side" はこれよか少しばかり持ち直しますが、やはり Rage は 90 年代前半が peak だったかなと。
 さて封印するか(爆)。

舞城 王太郎 『世界は密室でできている。』
「いやそっちの方がいいじゃん番場君」とエノキが言う。「密室の謎なんて、密室の中に閉じ込めときゃいいんだって」(page 204)

 講談社文庫版で少し前に読了。
 中学生の西村友紀夫の視点から、彼の親友で名探偵のルンババこと番場潤二郎の活躍を描いた mystery、なんですが殺人事件の謎解きが云々というよりは友紀夫とルンババの青春遍歴譚といった趣。舞城王太郎の小説は普通の mystery として読もうとするとそのあまりに人を喰った展開に stressful になってくわけですが、舞城世界と割り切って読めばこれはこれで納得できるお話なのですな。
 様々な死がこの小説の中で描かれていますが、舞城王太郎は殺人の process 自体にはさほど注力せず、むしろ他人の死に直面し狼狽えそれでも生きていく人間の姿を描くことに腐心している。親しい者の死は残された生者を縛りその後の人生を規定する。その抜けられない密室の中で、馬鹿やって騒いで胸弾ませて嘘の世界で安定を得ようとする若者たち。だが逃げてばかりはいられない、ルンババは飛ばねばならない、そして止まってしまった時間を進ませなくてはならない。
 しょーもない殺人事件を延々と描きながら、舞城王太郎は生者の物語を語り続ける。こういう人の言葉は強いね。

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 親方休みすぎっす。

log modified: 2005/06/28 02:53:48 JST

2005.06.28 (Tue)

Van Morrison / Magic Time

 待ってましたよ大将。Irish soul singer、Van Morrison、2005 年発表の album。
 90 年代の serious 路線は 1997 年の "The Healing Game" で一旦打ち止めにして、それ以降は relax した雰囲気での back to roots な album を生み出している Van Morrison。昔に比べれば音が軽やかで聞きやすい分、聴いてるこっちも relax しすぎて印象に残り難い album が多いかのぅと思ってましたが、今回は古巣の Polydor に戻っての album だからか、variety 豊かな楽曲を揃えているのに筋の通った生真面目さの伺える作品に仕上げてきました。まぁ小生はこの人の声が好きなので、とりあえずどの album 聴いても標準以上の満足感は味わえるんですが、celtic な静謐感のある曲や blues number での歌唱が今回は冴えていて、近年の album の中でも充実した一枚と言えるでしょう。これは小生なら買うでしょう。あ、もう買ってるか。

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 GSD 補完。同僚氏に感謝を。水も滴る何とやらに押されて明日乱君の御乱心はどーでもええという話だったのか。

 linux での dvd 焼きは今まで避けて通ってたんですが、そろそろやってみるかのぅ。

log modified: 2005/06/29 03:06:41 JST

2005.06.29 (Wed)

Kuniaki Haishima / Macross Zero Original Soundtrack I

 配島邦明が音楽を担当した OVA の soundtrack の一枚め、2003 年発表。
 この人らしいオケヒ連打と南国で宗教な tribal sound が怒涛のように押し寄せる、重厚濃厚で身悶えな album であります。音楽を聴くというより音圧に打たれてうひょおたまらんやめてやめてと身をくねらせつつ聴くのが吉。
 中盤以降の chill out な曲調は細野晴臣の "Naga" を連想させて、南国の暑くてまったりした空気を演出してます。個々の曲の impact は控えめですが、劇伴は控えめなくらいが丁度ええという考え方もできます。場を掴んでこそ劇伴、てことですかね。天上から地べたまで応々と往還する濃い chorus も聴きものですなぁ。

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 親方不在が長いので、親方持ちの仕事が再分配されました。まぁ今日は定退日なので早めに帰るかのぅと思っていたらば割込で急ぎの仕事が。結局いつもの時間で帰宅。
 でも元気らしいよ。

log modified: 2005/06/30 02:58:59 JST

2005.06.30 (Thu)

Kirk Degiorgio presents As One / Elegant Systems

 As One こと Kirk Degiorgio の 2005 年作。
 ええと、これはいつの時代の album ですか。2005 年ですか最新作ですか。いやこりゃ "Reflections" の頃の Kirk に舞い戻ってますね。線の細い Detroit techno といった趣で基調は四つ打ち。こういう路線を待ってた人は多いでしょうねぇ。小生は tr.1 "Rumours" を 10 秒聴いて購入確定でした。
 思わず初期 Black Dog や B12 を連想する、奥ゆかしく古めかしい detroit sound です。鋭角的な音を極力外し、白玉 synth がぽわーんぽわーんと漂う中を、瑞々しい上物が出たり入ったり。未だ初心を忘れず、といったところか。
 あまりに率直な作りなのでもう少し展開に捻りが欲しいところですが、これはこれで筋の通った良作であります。

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 親方見るのも久し振りですなぁ。これで仕事が捗るかと言われるとさにあらず。いろいろ難しいのじゃよ。

 今年も半分終わりましたなぁ。ここ 1 年間はあっという間に過ぎてるような気が。そして同じ開発 team で抜けていった人は既に 10 人以上。苛烈な職場であります。

log modified: 2005/07/01 02:59:06 JST

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