Noisy Days in March, 2004

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2004.03.21 (Sun)

get
  • Funk D'Void / Volume Freak
  • Various Artists / Ghost in the Shell Tribute: Category Techno Style
  • Various Artists (mixed by DJ Yoda) / Morning Tracks volume 1
  • Various Artists (mixed by DJ Yoda) / Music from Horizon
  • Various Artists (mixed by DJ 19) / Trance Anthems
  • Frankie Knuckles / Beyond The Mix
  • Deftones / Adrenaline
  • Dexter Gordon / Go!
diary

 散髪して風邪ひきそう。

 trance ものの価格崩壊って凄まじいもんがありますな。旬を過ぎたら直ぐ餌箱行きか。そんなこんなでまた買い込んでしまった。

 今日のケツイ、1-5 前半道中まで。疲れてたので 1 play で切り上げ。

[comp] mplayer で wmv を再生させる

 わお。再生できました。
 mplayer を wmv 対応で make すればいい、ってことなんでしょう。

 手順。
 まずは Binary codecs for MPlayer から "Latest Win32 codecpack" を download。
 落としてきたネタを /usr/lib/codecs/ 以下に解凍。
 mplayer を option 付きで configure。


$./configure \
    --enable-win32 \
    --with-codecsdir=/usr/lib/codecs \
    --with-win32libdir=/usr/lib/codecs/win32codecs

 で、ちゃんと win32codecs が通っていたら、あとは make、make install でよろしいかと。
 似たようなやり方で RealPlayer9 も mplayer に組み込めます。こちらも再生確認済み。

 ますます万能 player 化していくな、mplayer って。有り難く使わせていただきます。

[movie] Erin Brockovich

 Steven Soderbergh 監督作品、2000 年。
 無職の single mother、Erin Brockovich (Julia Roberts) は、職にも就けず、交通事故にも遭うしで散々。しかし交通事故の裁判を担当した弁護士 Ed (Albert Finney) の法律事務所に押し掛け、そこで職を得る。仕事の途中、file の中からある医療記録を発券した Erin は、その調査を押し進める。やがて浮かび上がってきたのは、大企業の工場から流出される有毒物質が、地元住人の健康を著しく損ねているという疑惑だった。事実を隠蔽し巨利をむさぼる大企業相手に、Erin と Ed は戦いを挑む……。

 "Sex, Lies, and Videotape" の冒頭で、Ann は精神科医に自分の身の上を語ってましたが、"Erin Brockovich" の冒頭では Erin が職の面接で自分の身の上を語ってます。掴みは短く簡潔に、本題は饒舌に骨太に、ってのが Soderbergh 流なのか。
 ほぼ全編 Erin 視点での一人称映画。言いたいことをずけずけ言い放つ Erin の character は強烈で、3 人の子持ちで貧乏人、弁護士免許も持たず学もないという逆境にへこたれず、強引に前進していく様が爽快です。敵味方の色付けがかなり明確に行われていて、大企業の面々が敵であるのは言うまでもなく、Ed が味方として引っ張り込んだ有名弁護士とも Erin は敵対する。生来の口の悪さで騒動を巻き起こす Erin だが、その騒動により Erin の個性は更に強調され、しかも Erin 視点に絞ることで観客に客観的な見方をさせないように作られている。従って、観客は Erin の行いを肯定的にとらえ、その行動を素直に受け入れることができる。entertainment に徹してますな、Soderbergh。
 でも Julia Roberts は苦手じゃよ(爆)。

log modified: 2004/04/17 18:48:19 JST

2004.03.22 (Mon)

Various Artists / Ghost in the Shell Tribute: Category Techno Style

 何でまた攻殻やねんと思いつつ購入。2004 年発表。
 以前の PS 版攻殻サントラも豪華な面子でしたが、今回も大御所がずらり。でも既発曲がちらほら交じってる様子。discogs でぼちぼち拾ってみましたが、System 7 & Derrick MayJoey BeltramAdam Beyer 辺りはただ持ってきただけでしょう。Umek の tr.12 "Kanzlerlat" は、これの "Kakerlak" と同曲だし。まぁいいか。PS 版攻殻の image を受け継いでると考えれば妥当な選曲と言えるんでしょう。
 Dave Angel の tr.4 "Latin Lover"、Shin Nishimura の tr.11 "Disorder" 辺りは好 track と思いますが、全体的には普通の techno compilation という印象。

ケツイ、Type-B (FH-X4 Panzer Jager) で初 1 周 all

 Type-A の 1 周達成に続き、ようやく Type-B も越えました。祖国のために頑張ったよ。
 score は 9956 万で自己 best 更新。1 億までもう少しだったのに……。

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 ケツイ、次の狙い目は通常 2 周目かなぁ。
 今の実力で狙えるかどうか検証してみませう。

 通常 2 周目の条件は「自機のミス数と使用ボム数の合計が 6 以内」。
 今日の小生はと。

 miss: 6 (うわー)
 bomb: 11 (うわーうわーうわー)

 駄目駄目ですな。
 気合十分であれば no miss & no bomb で 1-4 まで越えることは可能。もしかしたら虎さんも越せるかも。しかし 1-5 後半は物量作戦で押し切ってるのが現状だし。むむー、減らし所がないのぅ。慣れで越えていくしかないか。

 「その前に大往生 (PS2) の 1-3 くらいは越えときませんか」と内なる声が囁いております(爆)。横置き 17 inch monitor と Fighting Stick PS という今の環境では、やる気が起こらんのよ……。

log modified: 2004/03/23 03:15:30 JST

2004.03.23 (Tue)

Peter Serkin / J.S.Bach: Inventions & Sinfonias

 Peter Serkin (p) による Bach 独奏集。1995 年録音。
 ただただ優しく、静謐な Bach です。Serkin というと、Tashi での荒々しい touch が印象に残っていたんですが、この album での演奏は、舞い降りる枯葉が仄かに奏でる協奏曲のように柔らかく、そして暖かい。
 もう若くはない自分を受け入れているかのような佇まいで、音の一つ一つを慈しみながら弾いているようでもある。ただただ聞き入るのみ。

[news] 「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える?

 音楽配信メモ経由で。
 国内盤の出ない輸入盤が輸入禁止にされる、ってわけでは無いらしいので、とりあえずは安心。

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 3 月下旬にしてこの寒さは勘弁。

 寄り道せずに帰宅して、ChBg 入れて遊んでたりしましたとさ。

log modified: 2004/03/24 03:24:01 JST

2004.03.24 (Wed)

Jori Hulkkonen / When No One is Watching We are Invisible

 Finland の house producer、Jori Hulkkonen の 2000 年作。F Communications から。
 相変わらずの冬景色 house です。detroitish な synth strings を多用しつつも、締まった四つ打ちで冷たい情景を演出。この内省的な美意識がたまらん。listening house なんて genra があるかどうか知りませんが、もしあるならばその筆頭に挙げられてもおかしくない album でしょう。
 jazz が ECM を通して変容したように、house もまた Jori Hulkkonen を通して別の風景へと導かれている。孤独な空気感が、一抹の寂しさと美しさを胸の内に沸き上がらせるような音です。一人で聴いてると泣けてくるなぁ……。

清涼院 流水 『カーニバル 五輪の書』
 ……では、先ほど入ったばかりの NEWS です。
 JDC ――日本探偵倶楽部の旧本部ビル爆破事件以後の約十か月、鴉城蒼司総代に代わる新しい代表――総代代行として探偵組織を統率していた由比賀独尊さんが「なにを隠そう儂こそビリオン・キラーじゃ!」と、謎めいた告白を VIDEO テープに残して、突然、失踪するという事件が起きました。(page 69)

 『四輪の牛』の続きにして最終巻。
 由比賀独尊は謎の message を残して消え、JDC は犬神夜叉が率いることに。しかし霧華舞衣は行方を絶ち、クリスマス水野は誘拐事件を起こし、刃仙人も水野と共に消える。JDC に入ってきた作家探偵 XXXXX は潜在能力を開花させ、カプチーノ・ノブ・鈴木やストロング・J・太田といった濃い編集探偵の助力を得ながら犯罪オリンピックを題材とする小説の構想を練り始めるが、彼らの元には高さ 800m にも及ぶ史上最大の大津波が迫っていた。そして、神聖城に続々と客人が招かれてくる中、天城漂馬は変わり果てた姿の総代と再会。さらに九十九邪鬼も正体を現し、人類の始まりから続いてきた神人と獣人の確執や、Billion Killer の超絶犯罪の trick について明らかにする……。

 ホラ話もここまで来れば笑うしかない。解説長いわ、繰り返し多いわ、たわわだの悪連だの急に持ち出してくるわで、先に進む意欲はがりがり削られていくわけですが、cosmic bomb どーするよ? てのが気になってひたすら読み続ける羽目に。
 そうこうしてるうちに総代復活だの城ちゃん復活だの独尊乱入だので俄に活気づき、でも九十九邪鬼の長い長い種明かしで一気に脱力し、でもでも人類の存亡を賭けた最後の対決で……どわははは! ここまで引っ張って、こんなオチでいいのか本当に!
 まぁ、こういうオチをやってのけるのも勇気ある行為ではあります。まがりなりにも天下の講談社刊行本、それなりの完成度や娯楽性は予め約束されている……という先入観など、流水大説の前では何の呪いにもならんのです。誰もが越えるのを自ら思いとどまる一線を、飄々と乗り越えて魅せた清涼院流水、ある意味偉大である。敬し奉るべし。
 なお、『コズミック』や『ジョーカー』を笑って読めない人は、『カーニバル』には進まない方が良いでしょう。まぁ前 2 作を面白がったとしても、『カーニバル』は長すぎ緊張感無さすぎ行き当たりばったりすぎという感は否めないのでお勧めできません。でも読み終わると神人読者に認定されるようです。皆さん頑張りましょう。

diary

 怒首領蜂を「どしゅりょーばち」と読んではいけません。

 坊さんが剃髪するのは何故であろーか、という疑問を仕事場同僚に訊いてみる。当然のように知らないという返事。仕方がないから妄想で推論。
 修行すると stress が溜まる。stress が溜まると脱毛症になる。脱毛症になると禿げる。禿げると恐れを抱き始める。元々持っていたものが次第に消失していく恐怖。恐れを抱いていると修行に身が入らない。そりゃーいかん。
 ならば始めから髪が無ければよいのじゃ! 失うものが無ければ煩悩から解き放たれるのじゃ!!

 という感じでその場は上手く落ちましたが、実際のところはどうだか解らん。単に「オレたちゃ僧侶だぜその辺のパンピと一緒にされちゃ困るぜ」という坊さんなりの identity に根ざした慣習なのかも知れない。
 いろいろ調べてみたら、SZI の会報の中に「'剃髪' は煩悩を断つという意味」があるとの記載を見つけました。ははぁ。小生の考えもあながち間違ってはおらぬという理解でよろしいかのぅ。
 毛と煩悩に関係があるということなら、髪の毛よりももっと重要な箇所があるような気もします。そこもちゃんと手入れしなきゃいかんのかどうかはあえて触れないでおきましょう……。

log modified: 2004/03/25 03:05:19 JST

2004.03.25 (Thu)

get
  • Tresure / Radiant Silvergun Soundtrack +
  • Success / Psyvariar 2 Original Sound Track Plus
diary

 automake と autoconf のことばかり考えてて頭痛がしてきました。寝よ。

log modified: 2004/03/26 03:04:54 JST

2004.03.26 (Fri)

Cave / Espgaluda Original Soundtrack

 Cave の縦 STG サントラ、2004 年発表。
 前作 Esprade は、techno を基調にしつつもまだ歌謡の影響を感じさせる曲を聴かせてましたが、Espgaluda はズンドコな drum にべたな synth で trance していて、前作との接点はあまり感じられません。まぁ、Esprade と Espgaluda とでは composer も違うし、そもそも世界観や game 性も違ってたりしますからねぇ……。
 Espgaluda 単体での話としても、中世 europa を下敷きに fantasy の要素を取り込んだような世界にズンドコ trance が matching するかって言われると、するわきゃーないのですよ。設定に合わせて生まれてきた音楽とは思えません。その視点から見れば、STG の曲としてはあまり評価できない。
 しかし、個人的にはあまり悪い印象ではないんだよな。Cave の STG はひたすら弾幕嵐が吹き荒れる一方なので、theatrical な演出とか story 性のある展開といった類への配慮はあまり感じられません。同じ弾幕嵐の状況が延々と続くなら、そこに求められる音もまた、永続する状況を反映した音であらねばならぬ……と、作ってる人たちが思ったかどうかは不明ですが、minimal な phrase を反復する楽曲がここで選ばれている理由としては妥当ではないかと。Psyvariar やケツイも、基本は四つ打ちだったし。
 とはいえ、曲に捻りが無さすぎ & 個人的にこの手の trance は飽きた、ってことで、評価は並。arrange ver. は J99 氏の tr.14 が良い感じ。さんたるる氏の bonus track は入れない方が良かった……。

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 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。蟹よりナイトメアが怖い……。

[movie] The Facuity

 Robert Rodriguez 監督作品、1998 年。邦題「パラサイト」。
 Ohio 州の田舎町にある Herrington 高校が主な舞台。いじめられっ子の Casey (Elijah Wood) は、ある日 football 場で奇怪な肉片を見つける。教師に見せたところ、それは新種の生命体で、水を掛けると活性化することが判明する。同じ頃、Casey の周囲ではおかしな事件が続発する。ある教師が干涸らびて死んでしまったり、教師たちの性格が変わってしまっていたり、leader 格の優秀な生徒達だけが理由もなく職員室に集められたり……。一連の出来事が自分の見つけた生命体に起因していると確信した Casey は、構内新聞の編集長である Delilah (Jordana Brewster)、孤独を好む SF マニアの Stokely (Clea DuVall)、明るく振る舞う転校生 Marybeth (Laura Harris)、football player としての名声にうんざりしている Stan (Shawn Hatosy)、そして学内で麻薬を売り捌く不良の Zeke (Josh Hartnett) に自分の疑問をぶつけ、彼らと共に学内を静かに侵略する何者かと戦おうとする……。

 侵略もの SF 映画。B 級。
 本来ならば信じられる存在であるはずの教職員たちや、先刻まで共に笑いあっていた同級生たちが、次の瞬間には何者かに身体を乗っ取られている。そして気が付けば自分以外の者は alien と化している。そういう状況が生み出す恐怖は、実は自分の方こそが世界の外部に居るのではないか……という疑念に根ざしている、と個人的には思うんですが、この映画では alien は alien で地球侵略者で人類の敵、と割り切ってます。とはいえ、件の 6 人は寄生されてないと互いに言い張りつつ、実は相手が寄生されてるんではないかと疑っている。6 人が互いに「テメー怪しいぞ」と言い合う場面は面白かったな。この疑心暗鬼どろどろのままで team になっていれば個人的にツボな展開なんですが、直ぐに alien が馬脚を現してしまって興ざめ。おいおい、そこは 2 人きりって situation に持ってって team を内部から侵食していくのが theory だろうが。その後の大ボス探しでも杜撰な展開で、これじゃソンビ映画と大差ないわい。最後は "Deep Rising" ばりの巨大 creature まで出てきて笑わせてくれます。そういえば、この映画にも出てる Famke Janssen って人は、"Deep Rising" の紅一点でしたな。B 級御用達か。
 6 人組の面々も、平均的な高校生ってわけでもなく、Casey はいじめられっ子、Stokely は自閉症、Stan は本当の自分を評価してくれないという孤独感に悩まされていたり……といった具合に、それぞれが自分の孤独さに耐えている character として描かれている。自らを群衆内の alien と規定している彼らが、人類にとっての alien に立ち向かうことで、自分の強さや本当の友情に目覚めていく……って話ならそれはそれで個人的にツボ(笑)ですが、結局はぎゃあぎゃあ言いながら creature と戦うだけなので、前半の積み上げは一体何だったのかと思いながら笑うしかないのです。
 着眼点は悪くないが駄目映画。一番笑ったのは、首ちょん切られながらも再生しようとしている教師を見た Zeke が逃げ出す場面。怖がる場面なんだから、もっと気合い入れて走れよ……。

log modified: 2004/03/28 03:52:53 JST

2004.03.27 (Sat)

diary

 会社の式典に出席するため、昼から四谷へ。うわ、四谷なんて初めて来たよ。ゲーセン無さそうな街だなぁ(爆)。
 会場への道すがら、土手沿いの桜を見る。まだ咲き始めといった感じでしたが、既に酒宴を設けている方も多くいらっしゃるようで。春っぽくなってきたな。

 式典の会場は物々しくて、警備員の兄さんがやたらと目に付く。聞くところでは、会場の hotel が NY Yankees の宿泊場になっているらしい。へええ。つか、MLB 開幕戦を日本でやることさえその時知りました。へえええ。興味なし。

 式典終わって、駅に向かいながら再び土手沿いの夜桜鑑賞。もう少し咲いてから見れば綺麗でしょうね。

 で、懲りずに酒気帯びケツイ。1-5 エヴァッカニアまで。
 マンタ連隊を no bomb 越え、ナイトメアは第二形態まで粘りましたが結局 bomb って逃げ。んむ、縦穴、良い感じで動けるようになってきたんでないかいな。

[movie] クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード

 水島努監督作品、2003 年。
 ある日の野原一家。貧相な朝食にひろしやしんのすけは激怒するが、みさえから「今日の夕ご飯は焼き肉」と聞かされて納得する。そこに Steve Buscemi 似の変な男が乱入し、怯えた様子で匿ってくれと野原一家に頼み込む。さらに "地獄の黙示録" のグラサン司令官 (名前失念) みたいなおっさんも乱入。変な男が秘密のブツを野原一家に託したと言ってしまったため、野原一家はグラサンのおっさんに追われる羽目になる。しかも、警察からは凶悪犯として指名手配を受け、幼稚園の先生も近所のオバサンも信用してくれないという四面楚歌状態。悪戦苦闘しながらも、事件の背後には熱海に本拠を置く有限会社スウィートボーイズの存在があることに気付いた野原一家は、一路熱海へと向かう……。

 仏教徒の多い日本では肉食の習慣は長らく無かったのですが、戦後はその手の抵抗も薄れ、高度経済成長と共に焼き肉が庶民の食卓を賑わすようになったそうです。と、この話は映画とは関係ありません。
 熱海は言わずと知れた温泉街。高度成長期の日本人にとって、家族揃って熱海旅行するというのは Islam における Mecca 巡礼に匹敵する程の一大 event としてもてはやされたらしい(嘘)。されど泡が弾けてからの熱海には過去の栄華はないそうである。と、この話は映画に少し関係してます。

 "オトナ帝国""戦国大合戦" で「泣かせ系 slapstick 映画」という印象を決定付けてしまった劇場版しんちゃんですが、今回は本流の slapstick 路線全開です。のっけから家族以外皆敵という悪夢な状況に放り込まれ、一家は散り散りになり、友には裏切られ……と散々な目にあわされるのですが、後に友は悔い改め、家族は再会し、力を合わせて敵を打ち倒すという展開で、これはこれでメリハリの利いた真っ当な出来。
 ただ、熱海復興を企てる敵役の impact が弱く、そのため必要以上に野原一家の家族愛が強調され過ぎている感じはあります。天城のキャラも生かし切れてない様子だし。まぁ、打ちひしがれているぶりぶりざえもんが見られたことで帳消しにしときましょう。

log modified: 2004/03/29 03:17:36 JST

2004.03.28 (Sun)

get
  • Takkyu Ishino / Title #1
  • compilation / Famicom 20th Anniversary Original Sound Tracks vol.2
[anime] Area 88

 ドリル爆弾の出ないエリア 88 なんて、評価に値しません。
 って、そんなとこに期待してたのは小生だけか。

 空中戦の場面はそれなりに楽しめますが、1 話完結な構成なので、通して見終わってもあまり充足感がありませんでした。まんま cyber trance な音楽も印象に残らんし。今ひとつな出来。

ケツイ、初の 1 億点突破

 今日のケツイ、1-5 エヴァッカニアまで。score は 10040 万。
 bomb ケチると score は上がるが 1 周できん。嗚呼。

[movie] 15 Minutes

 John Herzfeld 監督作品、2001 年。
 マスコミに名の売れた NY の名物刑事 Eddie Flemming (Robert De Niro) は、とある火災現場の検分に当たる。焼死している二人の人間を見て事故死と判断するが、若手の放火捜査官 Jordy (Edward Burns) は、様々な物証を挙げて、これが殺人後の放火であることを証明する。現場の目撃者らしき女性 Daphne (Vera Farmiga) の足取りを追う Eddie と Jordy は、事件の犯人が異国からやってきた Emil (Karel Roden) と Oleg (Oleg Taktarov) の二人であることを突き止めるが、この二人は精神異常を理由にして殺人を無効化しようと企てていた……。

 老練で有名な刑事と、無名だが実直な放火捜査官という組み合わせがなかなか面白い suspense もの。二人して啀み合いつつ事件解決に邁進するという展開ですが、二人ともそれぞれの職業意識というか縄張り意識が強いので、直ぐに理解し合うという風には進まないのが、じれったくもあり楽しくもある。Eddie が舞台から降りてからは Jordy が Eddie の分まで働いて、最後は Eddie 直伝の style で締めるという心憎い演出も。あの場面、道義的には撃っちゃイカンだろと思うのですが、映画の演出としては良好。
 マスコミや TV といった映像 media が登場人物の行動原理になっているってのも興味深い企てです。自称映画監督の Oleg は、NY に来ていきなり日本製の camera を盗むのですが、これが実は映画全編を通じて重要な役割を担ってます。Emil は TV show を見て殺人の正当化を思い付き、Eddie は TV 局の女性との結婚を考え、TV をまったく見なかった Jordy は Eddie 亡き後に TV 見まくって怒り狂っている。そして最後に Emil を追い詰めるのも一本の video tape。マスコミ批判の映画ではありませんが、映像 media を第三の目撃者に見立て、Eddie も Emil も TV 局の producer もそれを利用しようとする、ってところが、いかにも現代風の映画と思わせる要素になってます。
 とはいえ、犯人組の掘り下げは中途半端というかアンタら無理に暴走しすぎです。Eddie と TV 局のねえちゃんとの romance は取って付けたような印象で中弛みの要因。Jordy は Eddie がいなくなってからぶち切れるまでの過程が描写不足で唐突な感が否めない。どうにも脚本の詰めが甘いような印象です。

 Emil 役の Karel Roden、目つきも顔立ちも演技も Gary Oldman そっくりで笑えました。

log modified: 2004/03/30 03:20:06 JST

2004.03.29 (Mon)

Dave Ellesmere / Angry Young Computer

 Dave Ellesmare の多分 1st album。Kanzleramt から。
 まー Kanzleramt らしい音です。detroit techno の影響を色濃く残しつつ、西欧産らしい堅い beat と、静かに沈み込んでいくような deep で dark な effect をかまして、氷の上で燃える炎のような情景を思わず想起させてくれます。ただ心地よいだけではなく、精神の内奥を冷たい手で撫でられているような微妙な緊張感も孕んでいる。この空気感、Heiko Laux や Johannes Heil の track から醸し出されるものとやっぱり似ている。listening techno としても上質な一枚。

酒見 賢一 『陋巷に在り 11 顔の巻』
 顔葦はだが冷徹に言った。
「もし今、徴在様が蘇り、この地に災いを撒こうとするのなら、それには十分理由があるのだろう。しかしながらわれらは敢えてそれを禦ぎ、鎮圧せねばならぬ。よいか、徴在様を蘇らせてはならぬのだ。兀よ、分かっているな。命にかえてもお止めする」
「はい。承知しております」
「一切の手加減も遠慮もあってはならん。それは徴在様に無礼である。全力を尽くし、お止めする。われらに出来る鎮魂はそれのみであり、おそらく大長老様も同じ思いであろう」
「はい」
「わしも戦うか。久しぶりにな」
 顔葦は鋭い目つきのまま、言った。(page 202)

 徴在は孔子を生むが、顔氏を頼れず、また夫の家族からも恨まれたため、やむなく女手一つで孔子を育てることになる。しかし生活の困窮は如何ともし難い。徴在は恥を忍んで孔子を大長老の元に通わせ、礼の本質を学ばせる。また、夫の家族に孔子を託し、まっとうな人生を歩ませようとする。そして病み衰え、若くして死ぬ。大長老の徴在伝を聞いたよっちゃんは、尼丘の禁を詣でようとする。
 一方、處父のいる成城の攻略が遂に始まる。しかし處父は、悪悦に唆されて顔氏抹殺を計画していた。尼丘に二千の兵が迫る。また、抜け殻のように生きていた子蓉は、自分を招くよっちゃんの声を聞き、やはり尼丘を目指していた。顔氏の戦闘部隊は子蓉を排除しようとするが、彼女の圧倒的な力によって屍の山を築く羽目になる……。
 今回もとんでもねー展開で、一気に読了。実直な處父を巧みな話術で籠絡し、魯の兵隊相手に威張り散らす悪悦、楽しすぎ。子蓉も顔氏の手練れをたった一人で手玉に取り、尼丘でよっちゃんと共に神秘体験したり。そして二千の兵隊と果敢に戦う顔氏の面々。大長老以下の爺さま方も最後の死に花咲かせようと秘術を仕掛けます。
 顔氏の敗北は火を見るより明らかという状況ですが、これを知った孔子はどう動くのだろう。また、同じく尼丘に向かっている顔回たちはどうなるのか。相変わらずおいしいところで次回に続くのでありました。

diary

 職場にて "Brother Bear" 談話。

「週末に "Brother Bear" 観たっす」
「俺観てねーんすけど、どんな話すか?」
「人間が熊になって、また人間になって、また熊になる話です」
「毎度のことやけど君の話は端折りすぎて解らんわ。つまり、とある男が遺伝子組み換えで究極超人になるべく自ら特殊機械に入って実験を行ってる途中で熊が紛れ込んだ為に熊人間と化してしまいそれが軍の目に付き熊人間は謎のしょっかーと戦う羽目になるが熊人間の元彼女だけは熊人間を救おうと悪戦苦闘して何とか真人間に戻ったものの彼は野生の本能に目覚めてしまったため元彼女に『君が欲しい、君と一つになりたいんだ!』とか何とか叫んで再び特殊機械に入って熊人間となり元彼女の頭からかぶりつき骨まで残さず平らげた挙げ句 africa に渡って百獣の王として名を馳せるという、anti-human ecological hard suspense horror movie 超大作、catch copy は『イノセンス、それは、いのち』とまぁ、そんな感じの映画と考えても罰は当たらないというわけですか」
「何か某 "ハエ男の恐怖" が交じってますが、大筋はそんなもんでしたよ」

 Disney も頑張ってるようだ。

 今日のケツイ、Type-A で 1 周 all。残機 x 0。score は 11304 万で自己 best 更新。
 低調だったはずなのにこの score は一体……?

log modified: 2004/03/30 03:18:09 JST

2004.03.30 (Tue)

Deftones / Adrenaline

 Deftones の 1st、1995 年発表。
 まぁ普通の hardcore ですな。静と動の contrast を強調するという Deftones らしさはこの 1st にも感じられますが、如何せん曲の出来が並。燃えない。
 Helmet でも聴き直しますか……。

diary

 前の project の終了祝い & 送別会に出席。
 飲み過ぎた。

 酒気帯びケツイ、1-5 縦穴後の道中まで。3 面と 5 面の 1up 取り損ねた。あう。

log modified: 2004/03/31 01:11:35 JST

2004.03.31 (Wed)

Susumu Yokota / Sakura

 Susumu Yokota の 1999 年作。skintone から。
 skintone からは ambient 色の強い album をよく release する Susumu Yokota ですが、この album はその中でも出色の出来と言えるでしょう。
 緩やかな音響の中にも人懐こい melody を聴かせていて、ただ耳当たりが良いだけではなくて心の中にじわりと滲むような曲が揃ってます。tr.8 "Azukiiro No Kaori" や tr.9 "Kodomotachi" といった、vocal を feature した曲もただただ心地良い。tr.10 "Naminote" はこの album 内ではちょっと異色の Yokota 本流 house track ですが、それでも広がりのある音風景を垣間見させてくれます。
 全編に漂う analog な質感も良好。夜桜眺めながら脳内 massage されたい人は、お供にどうぞ。

[comp] alsa + playmidi で外部 midi 音源を鳴らす

 SC-8820 を /dev/ttyS0 に繋いでいるんですが、今まで sayleen では midi 鳴らせていたものの、playmidi ではうんともすんとも言わなかったのですな。
 ちと調べてみたら、alsa の document に解決法が書いてました。


$ su
# /sbin/modprobe snd-serialmidi snd_sdev="/dev/ttyS0"
# exit

 んで。


$ playmidi -e hoge.mid

 で、音が鳴れば OK。起動時に自動で設定するなら /etc/modules.conf に書いておけばいいんでしょう。
 でもこれやると、今度は sayleen で音が鳴らなくなるんだよな。まぁ、音鳴るなら何でもいいけど。

diary

 仕事で関東に来ていた昔の上司に再会。で、その昔の上司と組んで仕事していた頃の偉いお客さんとも別の用件で再会。いやはや懐かしい。あの頃はマグマ に入り浸ってたんだよなぁ……って、そういうことしか思いだせんのか(爆)。

 今日のケツイ、Type-A で 1 周 all。残機 x 0、score は 10500 万くらい。
 5 面突入時は残機 x 4 だったのに。相変わらず 5 面の被弾率が高すぎる。精進。

log modified: 2004/04/01 03:35:31 JST

上旬 / 中旬 / 下旬