Noisy Days in November, 2003

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2003.11.21 (Fri)

diary

 今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 2 つ目まで。厳しい……。

[movie] Maverick

 Richard Donner 監督作品、1994 年。
 米国の西部開拓期が舞台。賭博師の Bret Maverick (Mel Gibson) は、優勝賞金 50 万ドルという史上最大の poker 大会に参加しようとしていたが、その参加費用 2 万 5 千ドルの捻出にあと数千ドル足りない状況だった。金を貸していた友人達を尋ね歩き、美人の女賭博師 Annabelle (Jodie Foster) と良い仲になったり、高名な保安官 Zane Cooper (James Garner) に顎で使われたり、ならず者の Angel (Alfred Molina) に大会への参加を邪魔されたりと、まぁ道中いろいろありますが、何とか金を工面して poker 大会への参加を果たす。順当に勝ちを収めた Maverick、決勝戦では Angel、Annabelle、それに大会主催者の Duvall 提督 (James Coburn) を交えての、高額での poker 勝負が展開される……。

 前にも見たことのある映画なんですが、見直しても面白い映画でしたねぇ。賭博師が主人公だから、っていう訳でもないでしょうが、見ていて何度も予想を裏切ってくれます。早撃ちガンマンより早撃ちだったり、喧嘩が八百長だったり、金奪われた sister と報酬金の交渉したり、強盗の native american とは顔見知りだったり(このときのやりとりは爆笑もんですわ)、首吊られて一巻の終わりってときにもへたれな幸運で生き延びたり……。物語終盤もどんでん返しの連発で、最後まで飽きさせない作りになってます。その割には見終わった後の印象が薄いんですが、まぁ映像的に印象に残るものが少ないって弱みはあります。何せ poker だし。流石に最後の風呂場の場面は覚えてましたけどね……あれ、Maverick が「取り戻すのが楽しみだ」と余裕ふかして言ってるところからも、ああいう展開になるってことを彼がある程度予想してたのは間違いないでしょう。強かな賭博師らしい発想だよなぁ。
 俳優陣は男ばかりでヤな感じですが(笑)、Jodie Foster のお陰で救われてます。辛気くさい真面目な役より、こういう vamp な小悪魔役の方がこの人は合ってるように思いますよ。

log modified: 2003/11/23 03:46:24 JST

2003.11.22 (Sat)

diary

 今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 3 つ目まで。後ろから飛んでくる弾に 2 回当たってしょぼんな感じでした。
 3 boss 第二形態の左右に走らされる攻撃を、覚聖なしで初めて越えました。いや何つか、寿命が縮むわ……。

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  • Nathan Haines / Sound Travels
  • Van Morrison / What's Wrong with This Picture?
  • Dave Clarke / Devil's Advocate
log modified: 2003/11/23 03:56:15 JST

2003.11.23 (Sun)

[movie] Glory

 Edward Zwick 監督作品、1989 年。
 舞台は南北戦争時の米国。北軍の若き将校 Robert Gould Shaw (Matthew Broderick) は、大佐への昇格と、黒人のみで編成される第 54 連隊の指揮を任されることになる。反抗者の Trip (Denzel Washington) や元墓堀人の John Rawlins (Morgan Freeman)、Robert とは古い付き合いの Thomas Searles (Andre Braugher) ら、様々な個性の面々を、手探りの状態でまとめていく Robert。やがて彼らの間には人種の壁を越えた連帯が芽生えてくるが、軍の上層部は黒人への差別を隠そうともしない。Robert は時に強引なやり方を使って、第 54 連隊を上層部に認めさせようとする。その甲斐あって、延々と後方支援ばかりさせられていた第 54 連隊は、最前線への参戦を許可される。目覚ましい活躍を見せ続ける連隊。そして辿り着いたのは、南軍の難攻不落の砦と恐れられる Fort Wagner 砦だった。Robert の進言で、第 54 連隊は Fort Wagner 砦攻略の先陣を務めることになる。第 54 連隊が出陣する際、黒人連隊には他の白人連隊からも激励の言葉が投げかけられる。そして苛烈な戦闘が始まるのだった……。

 音楽、素晴らしいです。音楽担当は大御所の James Horner で、やっぱりというか何というか orchestra で大仰な音ではあるんですが、その大仰さ加減が半端でない。Beethoven もかくやと言わんばかりの大袈裟振りですよ。泣きを煽る荘厳 chorus 隊もどかどか投入して、それが嫌みに聞こえないってのはある意味異常です。映画本編のお話も、悲壮さを湛えつつ栄光を掴み取ろうと奮闘する第 54 連隊の苦闘を描いているので、それがこの大仰さと見事に link しておるのでしょう。特に Fort Wagner の戦いで、Robert が苛烈に散る場面の音響的な見せ方は、解っちゃいるけど息を呑む見事さです。映画でこんなに音を意識したのは久しぶりだな。Horner が音楽担当した作品だと、最近でも "The Perfect Storm" とか "Enemy at the Gates" とか見てるんですが、それらの音楽が殆ど印象に残ってないのとは対照的です。何なんですかねこの差は。
 音楽談義は程々にして本編のお話ですが、どうも第 54 連隊の面々に focus し過ぎてる印象が残ります。南軍の兵士は適当な描かれ方されてるし、第 54 連隊以外の北軍の兵士や将校も、第 54 連隊の真っ当さを演出するだけの役付けしかされてないような。南北戦争の実態を描く、ってことよりも、第 54 連隊が様々な苦難を乗り越えていく process を描きたかったんでしょう。まぁその分、第 54 連隊の中での episode には感動的なものが多いです。連隊の兵士と同じ境遇を分かち合おうと努力する Robert 回りの話は特に。連隊の靴がなかなか支給されないことに苛ついて、補給係のところに怒鳴り込んだり、連隊への給与が抑えられたことに抗議して給与辞令を破り捨てたり、連隊が前線に回すために軍司令官の弱みを握って脅迫したり。こういう役を坊ちゃん顔の Matthew Broderick にやらせているところが上手い。今や star 顔の Denzel Washington も、この映画では汚れ役だし。微妙に意外な配役ですが、妙に納得できます。映画の盛り上げ方も、元奴隷のよれよれ連隊が、困難を克服して認められて、最後は華々しく最前線で戦うという王道路線だし。最後は哀しい終わり方なんですが救いもあるという。交響曲的映画と言っていいかも。
 それにしても、南北戦争の頃の戦い方って、整列して銃撃するのと突撃するのと、二つしかないのか? ああいう戦い方が昔は正々堂々とした戦い方と思われてたのかな。あまり真似したくはない戦い方だな……。

diary

 今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 2 つ目まで。休日だと調子悪いように思うのは気のせい?

log modified: 2003/11/24 03:53:13 JST

2003.11.24 (Mon)

[movie] Hollow Man

 Paul Verhoeven 監督作品、2000 年。邦題「インビジブル」。
 物質の透明化とその復元を研究している天才科学者 Sebastian (Kevin Bacon) は、仲間の Linda (Elisabeth Shue) や Matt (Josh Brolin) と共に研究を続けた末、遂に動物実験での成功を収める。しかし資金援助している軍の委員会には「研究にはもう少し時間がかかる」と嘘の報告をする。Sebastian は委員会の許可を得ないままで人体実験を行おうと画策し、最初は抵抗した Linda と Matt も渋々それを認める。被験者は Sebastian 本人。人体実験により Sebastian は透明人間と化すが、復元には失敗。失意の Sebastian は、自らの特性を生かして色々と悪戯をし始める……。

 身体が透明化していく SFX は流石に食った弁当戻しそうになるような美しさですが、お話は今一つですな。後半は「閉鎖環境の中で、姿の見えない謎の生命体に仲間が次々と襲われていく」というありきたりな展開だし。姿の見えない相手に襲われる恐怖ってのがあまり伝わってこないのは、霧だとか水だとかで姿を見せちゃってる点が大きいんだろうな。まぁ、その辺りの特殊効果も映画のウリなんだろうけど、「今の技術だとこんなのもあんなのも出来るよん」と見せつけられるだけでは面白い映画にはならんのよ。"Total Recall" みたいに笑える場面も少ないし。まぁ、最高の技術で最低の映画を作る Verhoeven 監督らしい映画ではあります。
 冷却室に閉じ込められた Linda が、磁力を使って錠を外すという idea はマル。

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 今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 3 つ目、最終形態まで。横からぁ縦からぁあああああ! life 残 4 くらい持っていかないと越えられる気がしないぞ……。
 1 面自己ベ、198 万点。まだまだ改善の余地はあるってことで。

log modified: 2003/11/25 03:09:00 JST

2003.11.25 (Tue)

Fabrice Lig / Roots of the Future

 昨年の Soul Designer 名義作は愛聴しました。Bug Orchestra 名義作はダメやと思いました。で、この 2003 年発表の本人名義作は Bug Orchestra と同じく raygun からの release ということで、また Bug Orchestra ぽかったらどうしやう……と戦々恐々だったのですよ。でも大丈夫、今回は detroit techno 魂炸裂してます。柔らかい synth phrase が感情を緩やかに高ぶらせてくれる、冬場向け dance tune が揃ってます。うんうん、やっぱこの路線が一番ですよ。所々で Fabrice Lig らしい音(上手く説明できんがピョンピョンでプルル〜ンという感じ(笑))もバシバシ決めて、記名性もばっちり。jacket はダサダサですけどね。室内プールの写真ぽいなぁ。音と接点あるのか? 何かの悪意の現れだろうか……やめやめ、考えるだけ無駄です。
 Soul Designer 名義作の方が統一感のある世界だとは思いますが、Fabrice Lig 名義作の方が beat が重めなので踊りやすそう。しっかし、どの album も明るいよなぁ。思想性も message も取っ払って、detroit techno の上澄みだけを西欧の土壌で純粋培養したら、脳内麻薬ぶりばりな快楽音楽になりました、って風情。優等生な作りですが、変に悩んだりしないでこの路線で突き進んでほしいもんです。

diary

 「雪降っとるで」という声に思わず窓の外を見に行くと、確かに雪片らしきものが外をちらほらと。一気に萎える。まだトレーナーも出してないのに雪降りますか。と言う割にはあまり寒くない一日。

 今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 3 つ目まで。5 面道中の被弾率が高すぎるのじゃよ。めげずに頑張ろう……。

[news] 人気テクノDJ、リッチー・ホーティンにインタビュー

 HotWired Japan より。自身の DJ style と technology がどのように関わっているのか、って視点での interview らしいです。
 DJ の performance と観客との相互作用についても語ってます。ふと、昔の MM 誌で Oval が似たようなことを言ってたのを思い出しました。音楽性は異なるようでいて、見ている地点は同じってことか。

log modified: 2003/11/26 02:14:40 JST

2003.11.26 (Wed)

Van Morrison / What's Wrong with This Picture?

 Van Morrison、2003 年発表の新譜です。残念ながら国内盤は CCCD です。うわーうわーうわーっ何でじゃあーっ! ええ買いましたとも泣きながら買いましたとも小生初めて CCCD 買いましたよつか輸入盤にしろやゴルァという批判はごもっともで返す言葉もございませんぺこりまぁ 1 枚買ったからといって他の CCCD な album 買うかと言われてもやっぱ買わないだろうなぁ Massive Attack の CCCD な album も中古屋でザル値だったら買うかもなぁという風情でとりあえずウチのボロ CD player でも音は出るようで何よりであります。
 Blue Note 移籍第一弾ではあるけれど、途端に jazz 全開なんて展開にはなってません。近年の album と同じ路線で、のびのびした雰囲気の中であの声をぶっ放す Van Morrison なわけですよ。jazz 度で言えば Verve 盤の "How Long has This been Going On?" の方がよっぽど jazz album してたし。あの album いいよね。jazz organ 嫌いな小生をして名盤と言わしめるたぁ恐れ入ったよ Georgie、ってそんな話はさておき。つか Blue Note なんだからもっと jazz してくださいよ。まぁ小生は Van の歌聴いてるだけで半痴呆なのであんまし文句は言いたか無いが CCCD かよ畜生ってくどい?
 何つかね、1999 年の "Back On Top" 以降の Van って pop 寄りじゃあないですか。自身の roots music に寄り添ったものを作りたいってのはよく解るんですが、それ以前の「歯止めなき求道性」みたいなものは薄れてしまって、軽く聞き流せてしまうんですわ。そこが物足りんと思わないでもないですが、まぁ気楽に聴けるってのもいいもんです。

diary

 朝から偏頭痛で午前半休。ひたすら寝てました……。
 午後は出社しましたが本調子には程遠い状態。あれだけ寝てるのに 18 時過ぎるとまた眠くなるし。病ですな。眠い病。

 今日の espgaluda、5 面前半道中まで。やはり道中の miss が多い。これも病です。弾が密集すると大きく動きすぎて流れ弾に突っ込む病。死んでからでは遅いのです。

[news] Vorbis 1.0.1 released

 11/19 に release されてた様子。Icecast 2.0 Beta 1 なんてのも。

[news] Ogg Vorbis 対応の HDD player

 上記関連でいろいろ調べてると、ようやく Ogg Vorbis 対応の HDD player が出てくる様子。

 相変わらず高いですなぁ……。
 帰省するときが近付くとこういうものが欲しくなるんですが、今のところはノーパソに 64kbps の ogg vorbis file をどかどか放り込むくらいで特に不自由しないからなぁ。もう少し手軽に聴ける環境には興味ありますが、当分は様子見で。

log modified: 2003/11/27 02:38:18 JST

2003.11.27 (Thu)

Jaga Jazzist / The Stix

 Norway の奇天烈 jazz rock band、Jaga Jazzist の 2003 年作。
 前作はべたべたに誉めまくった小生ですが、こちらの新譜の方はあまり聴いとらんなぁ……。いや悪い album ではないんですよ。tr.2 "Day" みたいな泣きメロ dream 疾走魔法五拍子ドランベみたいな曲はやはり彼ららしいと思うし個人的にもええ曲やと思います。でも前作に比べりゃ地味ですね。つか前作がハジケすぎてたのか。
 tr.5 "Aerial Bright Dark Round" のズブズブ沈み込んでいくような音響も悪くない。悪くないがしかし煮詰まり感がひしひしと。ありゃ? この煮詰まり感って Jazzland 勢のそれと似ているような。そういや Jazzland も Norway でしたなぁ。

diary

 今日の espgaluda、5 面後半道中まで。安定志向を心がけてはいますが相変わらず道中被弾率高め。いやはや……。

log modified: 2003/11/28 01:51:06 JST

2003.11.28 (Fri)

[news] バトルギア3サントラ「BATTLE GEAR III The Edge」試聴曲公開

 こーいう音には弱いんすよ小生は……。

diary

 仕事場に新しい人たちが入ってきたということで、歓迎会。焼き肉メイン。
 最初に出てきたサラダは美味しかったな。あっという間に無くなって、あとは肉ばっかりだったけど。

 ほろ酔いで今日の espgaluda、5 面の boss 3 連発の 1 つ目まで。ふらふらだし眠いし、という状況でも遊びに行ってしまう、これもまた業と言うべきか。
 1 面で 250 万とか出てたなぁ。自己ベ更新、なんですが酔ってたので何やったのか覚えてません(爆)。

log modified: 2003/11/30 03:37:38 JST

2003.11.29 (Sat)

espgaluda、タテハで初 all

 やっとこさ 1 コイン all 達成。残 life x 1、score は 2100 万ちょい。
 CAVE の STG で clear (or 1 周) したのって初めてですよ。へたれなりに頑張った甲斐があったってもんです。

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  • Virtua Fighter 10th Anniversary - Memory of Decade
  • オースン・スコット・カード 『シャドウ・オブ・ヘゲモン (上)』
  • オースン・スコット・カード 『シャドウ・オブ・ヘゲモン (下)』
[movie] Unbreakable

 M. Night Shyamalan 監督作品、2000 年。
 football 会場の警備員を務める David Dunn (Bruce Willis) は、列車の脱線事故に巻き込まれた際に、ただ一人だけ生き残った。しかも身体には傷一つなかった。彼はこれまでの生涯で病気をしたことも怪我したこともなかったのだ。いや、思い返せば football 選手だった頃に交通事故に遭い選手生命を断たれたことや、pool で溺れかけたことも……。そんな折り、Limited Edition という comic art 専門店の経営者 Elijah Price (Samuel L. Jackson) が David の特性に興味を持ち接触してくる。Elijah は先天的に骨の弱い体質で、ちょっと転んだだけでも骨折してしまう身体の持ち主。彼はそんな自分の特性と、耽溺している comic の世界とを結びつけ、とある仮説を思いつく。自分のように身体が弱い人間が居るならば、逆に何者にも身体を傷つけられない人間も居るはずだ……。David はそんな Elijah の考えを一笑に付すが、次第に自分の能力に、そして毎朝目覚めるときに訪れる「哀しみ」の原因に気付いていく……。

 M. Night Shyamalan と言えば "The Sixth Sense" の監督さんです。あの映画も何か地味で暗い映画やったなぁ。で、"Unbreakable" も相変わらずの地味暗路線。主演 Bruce Willis で冴えないオッサン役、しかも妻とは上手く行ってないということでこりゃ "The Sixth Sense" を踏まえた上での映画かいな、と思ってしまうのもやむを得ないでしょうというか狙ってるでしょう明らかに。終盤に驚き桃の木を持ってくる手法も似てるし。
 でも着眼点は面白いです。"Unbreakable" は冴えないオッサンが実は hero 体質で、現実の私生活に身悶えしながらも自分の使命に目覚めて行動を起こすというお話。"Last Action Hero" の Jack Slater は最初から Hero として作られた存在だったので、現実世界で傷を負って「痛い」とか言って観客を笑わせたりするわけですが、"Unbreakable" の David は元がオッサンなので特殊能力を使えと Elijah に唆されても俄には信じないし、能力の使い方も知らない。でも Elijah の手引きで David は力の使い方を知る。この辺の結び付け方が上手い。そして David と Elijah が一つの力の極と極に相当する、という説を出してくる辺りの展開も自然で、だから最後に二人が握手する場面での衝撃も大きくなるわけです。鏡に映った映像、さかさまの本、glass の杖……小道具でさりげなく theme を提示する手法にも磨きが掛かっていて、流石に "The Sixth Sense" の監督さんやなぁと思わせる作りになってます。
 類型的な comic hero のお話を、serious な現代劇として展開する、ってのが "Unbreakable" の企てだったのかな。それにしてもあの結末は哀しすぎる。勿論 Elijah は David が自分の特殊能力に目覚めたことで、握手することの意味も予測していただろう。それでも David に向けて手を差し出す、その心境はどのようなものだったのだろう。hero を見つけだす、或いは hero を生み出すことが Elijah の本望だったとするなら、その hero によって自分の為してきたことを裁いてもらうというのも彼の望みの内だったのか。で、この視点から古今東西の勧善懲悪物語の読み直しを観客に強いるというのが実は Shyamalan 監督の真の狙いである……というのは只の冗談です。
 地味でゆるゆるながらも手堅い作りで、良い映画の範疇に入ります。でも結末を知ってしまうと当分見なくていいやと思ってしまうのもまた事実。どんでん返しも諸刃の剣ってことで……。

log modified: 2003/12/01 02:03:03 JST

2003.11.30 (Sun)

[news] 「サイヴァリア2」、ドリームキャストで2月26日に発売決定

 をいをい、PS2 版はどうなったんだよ。

get
  • Richard Beirach / EON
  • Heiko Laux / Offshore Funk
  • John Tejada / The Toiling of Idle Hands
[movie] 御法度

 大島渚監督作品、1999 年。
 幕末、新撰組の隊士として新たに加納惣三郎 (松田龍平) と田代彪蔵 (浅野忠信) が入ってくる。加納は齢 18 にして未だ剃髪せずに前髪を降ろしている美少年で、田代は早々に加納に言い寄る。しかし加納に目を付けているのは田代だけではなく、湯沢藤次郎 (田口トモロヲ) も加納をモノにしようとしていた。新撰組隊長の近藤勇 (崔洋一)、副長の土方歳三 (ビートたけし)、一番隊隊長の沖田総司 (武田真治) らは加納絡みで隊の規律が緩むことを危惧していたが、とりあえず波風が立たなければ黙認する姿勢だった。しかし湯沢が何者かに殺され、加納を衆道から遠ざけようと画策していた観察役の山崎烝 (トミーズ雅) も何者かに闇討ちされそうになったことから、土方らも事態の収拾に動かざるを得なくなる……。

 邦画らしい tempo の悪さ、story のとっちらかり振り、俳優の台詞棒読み及び台詞聞き取れません病……これはいかん、いかんよ大島監督。個人的にダメ映画認定です。
 加納、色気足りてません。眉目秀麗に頼りすぎな作りです。はっとする場面としては山崎と加納が島原に遊びに行く途中、加納の鼻緒が切れたところのみ。あそこで手を握って横目で笑うのはええ感じです。他はフツー。なのでどうにも「隊士を惑わす魔性の少年」という雰囲気にはならない。井上源三郎 (坂上二郎) と加納の二人で討ち入りする、なんて無駄な episode 入れるくらいなら、加納と田代のねばねばした関係をもっと掘り下げた方がよかったんでないの? 最後も盛り上がらんしなぁ。
 "Total Eclipse" の DiCaprio くらい人生投げ出さないと、こういう映画は成功しないのかも知れません。あ、大物俳優陣が尽くコケる中、山崎役のトミーズ雅は好演してました。意外と良い役者かも。

diary

 散髪して風邪ひいた(爆)。

 ケツイを久々にやってみたら、2 面で全滅。弾の速さについていけん……。まぁ、2 度目は 4 面まで行けたので、以前の level までは復調したってとこですかね。

 Espgaluda はアゲハでラスボス最終形態まで到達。アゲハは初日以降全然やってなかったんですが、boss 戦がタテハよりさくさく進めるという点ではやりやすいように思います。その分、道中がちょっと辛い……。

log modified: 2003/12/01 03:26:29 JST

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