Noisy Days in October, 2003

- last 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2003/10 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2003.10.21 (Tue)

Jori Hulkkonen / Selkasaari Tracks

 小生の携帯の背面には F communications の半透明 sticker が貼られてるんですが、今までそのことを指摘されたことはありませぬ。あまりに自然と貼られてるので誰も気付かない、というより F コミ知らない人ばかりという状況故なのですが、まぁ、そんなもんでしょう。かくいう小生も F communications への愛着はあまりなくて、でも Laurent Garnier の新譜が出たら多分買うでしょう。新譜まだですか。
 というわけで F コミの影の実力者、Jori Hulkkonen の 1996 年作です。昨年発表の "Different" も寡黙で冷徹な deep house でしたが、1996 年発表のこの作品も基本的な路線は寡黙、冷徹の極みです。地味だよねぇ。地味ですよぉ。
 しかし、これまた Jori Hulkkonen らしい美意識が貫かれた好 album に仕上がってます。minimal な synth phrase がふわふわと漂う中、housy な beat がじわじわと気分を高揚させてくれます。この electro 風味がたまらん。初期の Black Dog が house やったらこんな感じか。detroit techno の影響もそこはかとなく感じさせるけれど、どことなく異質な感じもする。Finland 出身という出自がそうさせるのか、壮大な物語性を背後に感じさせながらも、作りは極めて simple だし。deep house の deep さってのは、音作りの gorgeous 性を指しているのではなくて、精神的な深みの表現なのである……などと考えてしまったり。
 寒い日に聴くと暖まるかも。ゆるゆる聴いてると、仄かに感動させられます。

diary

 嗚呼、今日も 24 時過ぎに帰宅。咳も相変わらず出まくってるのに。まぁ、夜更かししなけりゃ体調は元に戻ると思うんですけどね……。

log modified: 2003/10/22 03:11:29 JST

2003.10.22 (Wed)

Alice in Chains / Dirt

 何だかんだ言って grungy rock は好きな小生です。heavy でざくざくで暗いのがいいんです。変拍子でひねくれ melody でくそ serious なら尚よろしい。というわけで Alice in Chains、1992 年発表の 2nd album。こないだ安い中古盤見つけたので思わず買ってしまった一品。
 重たくて変竹林な guitar riff に乗せて、ひしゃげた vocal がのたうち回るという、出来損ない metal の典型みたいな音です。doomy な Black Sabbath とでも言えばいいのか、まぁとにかく middle tempo でゆるゆるな展開の曲が多くて。首振り回してうぎゃあと叫ぶような類ではないです。いやそういうのも好きなんですが AiC は違います。ひたすら地べた這いずって涎滴らせつつのたうち回ってて。でもって何だか嬉しそうに泣き叫んでます。なるしー。おーいぇ。なるしーだよこいつら。
 曲によっては Nirvana してたり Soundgarden してたり。しかし根っこが metal なので何だか妙にさばさばしてるような。Sabbath だからさばさばというわけではないでしょうが詳細は不明です。今の耳で聴くと grungy でも軽量級という気もしますがそこはそれ、200 万枚も売れた album なのでそこはかとなく聴きやすいのも宜なるかな。まぁ、普通に楽しめます。でも、もう一歩踏み込みが足りないかな。

diary

 相変わらず忙しいっす。たまには早く帰りたいもんですが、なかなか上手くは行かないもので……。

[news] NTTドコモ、505iSシリーズの開発を発表――第1弾は23日発売

 もはや mega pixel なんて当たり前、って世界に入ってますねぇ。
 日常的に camera 使わない身としては過ぎたる機能なんですが、高精細対応には惹かれるものがあります。とはいえ、今の携帯で特に不自由もしてないしなぁ……。

log modified: 2013/10/02 02:55:10 JST

2003.10.23 (Thu)

Harold Budd & Brian Eno / Ambient 2 - The Plateaux of Mirror

 Eno の ambient series 第二弾、1980 年発表。
 series 1st にあたる "Music for Airports" が匿名的・無個性的な free form の環境音楽だったのに対して、こちらの 2nd は端正な piano の phrase が仄かな melody を紡ぐ、classical な雰囲気の album になってます。Budd の solo 名義作だと country 風の american roots music 的な側面を感じる場合があるのだけれど、"The Plateaux of Mirror" ではむしろ europian な印象。楽曲構成がしっかりしていて、どことなく室内楽風なのが影響しているんだろうな。Eno による sound texture も、piano の音にやんわりとまといつくように流れていて、聴いていてとても気持ちよくなります。夢の中でふらふら散歩しているときの音楽。
 普段は寝るときに良く聴いている album なんですが、最近残業続きの小生なので、帰宅後は耳に優しい音楽を求めてしまうわけです。む、条件反射で眠くなってきた……。

diary

 帰ってきて飯食って風呂入って気が付けば 27 時。もう寝る時間です。

 衆院選挙の投票所入場券が来てました。ええと、11 月 9 日か。誰に入れようかな……。

log modified: 2003/10/24 03:23:06 JST

2003.10.24 (Fri)

diary

 日を跨いでの納品物提出。まぁ、休日出勤を防いだと思えばこれくらいの苦しみなど……くっ、力が、力が抜けていく……。

[movie] Rules of Engagement

 William Friedkin 監督作品、2000 年。邦題「英雄の条件」。
 Vietnam で共に闘った戦友同士の Hayes 'Hodge' Hodges (Tommy Lee Jones) と Terry L. Childers (Samuel L. Jackson)。二人は帰国後も軍に留まり、Hodges は deskwork で、Childers は最前線で活動していた。そして Hodges の退役まであと数週間と迫ったある日、Childers は中東にて、民衆の demo 活動により危険な状態に晒されている米大使の救出を命じられる。Childers は大使の救出に成功するが、3 人の部下を失い、しかも激しい demo 活動を行う民衆に向かって発砲するよう指示を出し、80 人以上の民衆を殺害してしまう。帰国した Childers は軍法会議にかけられるが、自分の弁護人として Hodges を指名する。Childers は、同じ戦場で苦楽を共にした Hodges ならば自分の判断の正しさを証明できると考えたのだ。戦友の頼みを引き受けた Hodges は、数少ない手掛かりを探る内に、この事件には政府による証拠隠滅の疑いがあることに気付く……。
 うーむ、メリケンの自己弁護的な映画ですなぁ。民衆が武装していたから反撃した、というのは筋の通った主張のように思えるけれど、それにしても威嚇射撃は必要なのではないかと。professional 同士の戦いじゃないんだからさ。3 人の部下を失い、これ以上部下を危険な目に合わせられないという判断と考えても、80 人以上の民衆を死なせることがその対価に見合うとは思えない。そういうわけで、小生は Childers の行動には賛同しかねますなぁ。
 にしても、Childers の有罪を確定的なものにさせようとして video tape を燃やしてしまうというのもよろしくない。あの証拠は証拠として法廷に持ち出し、その上で Childers の行為の是非を問うべきでしょう。政府による証拠隠滅説が持ち出されたお陰で、お話の theme も「英雄的行為の倫理的是非」と「政府による情報操作への糾弾」の二つに分かれてしまって、今一つ映画の主張が見えにくくなってしまっている。まぁ、言わんとすることは「Childers は正しい」ということなんだろうけど、それを強調するために検察側を俗悪化させている、と見えなくもない。そういう落とし方ってどうよ? まぁ、映画ってのも情報操作の賜物ではあるわけで、そういう映画だと割り切るしかないんだろうな。
 不利な状況で不満をぶちまけつつも、声張り上げて戦友を弁護する Tommy Lee Jones はなかなか良い味出してました。枯れてても頑張ってる役者さんには点が甘くなるなぁ……。

log modified: 2003/10/27 01:31:49 JST

2003.10.25 (Sat)

get
  • Yoshihiro Hanno / Lido
  • Fabrice Lig / Roots of the Future
  • Daniel Bell / Blip, Blurp, Bleep
  • S.S.H / Lost Child Original Sound Track from S.S.H Side-A
  • 芝村 庸吏 『式神の城II 玖珂家の秘密』
  • 海法 紀光 『式神の城II 陽の巻』
[movie] Jaws

 Steven Spielberg 監督作品、1975 年。
 観光地として有名な Amity 島で、観光客が鮫に襲われて死ぬという事件が発生。警察署長の Brody (Roy Scheider) や、事件を調査しに来た若き海洋生物研究家の Hooper (Richard Dreyfuss) は市長に海岸封鎖を進言するが、観光客の客足が遠のくことを危惧した市長は事件を揉み消そうとする。だが海開き初日にまたも鮫の被害に遭ったため、遂に島一番の鮫狩り漁師 Quint (Robert Shaw) に鮫の退治を依頼する。Brody、Hooper、Quint の三人は海に乗り出して鮫をとっつかまえようとするが、鮫は彼らの予想以上に巨大で狡知だった……。
 と粗筋書くだけ無駄か。ちょー有名作。動物 panic ものとしてはハズせない一品です。鮫視点な海の下の方からの angle で、お馴染みの theme が「でんでんでんでんでんでん」と鳴り響く場面で既にこの映画は傑作認定。一発ネタと言えばそうなんですが、強烈に inprinting される類の映像なので、見直してもびびります。でも一番びびったのは、夜中に Hooper が漁船調べてていきなり死体とばったり出くわした場面だったり。小便三滴ほどちびりました。鮫より怖いって。
 いざ見直してみると、いろいろ仕掛けが施してあるのが解って面白かったです。前半は鮫の恐怖を真に受けない市長らの「大人の事情」が悲劇を招く様を描いていて、まぁ市長の立場ってのも解らないではないですが同情の余地はないですねぇ。姉ちゃんが浜辺に寝そべっている観光看板に鮫の落書きされて憤慨してる市長の図がなかなか乙でした。後半は三人で鮫退治の巻。檻とか bombe とかをちらちらと見せて後々の伏線に仕立ててたりしてます。そういや Quint が何気なく甲板に突き立てた鉈も、Quint と鮫の死闘の場面で使われてたし。流石に Spielberg、芸が細かい。海に乗り出して鮫退治する、と説明するだけだと剛球一直線なお話みたいに見えますが、そこに詰め込まれた演出や細かい plot が良い味出してます。あくまで鮫は鮫、ひたすら人を襲い肉を喰らう存在。それに対峙する人間は、強大な力に屈服するか、小さな chance をものにして打ち勝つか、そのどちらかしか選べない。こういうお話は良いもんです。下手に必然性やら理由付けやらを振りかざされるよりも、人間の根っこに揺さぶりをかけられるような気がするので。
 Quint 役の Robert Shaw、なかなかの名演技でした。

log modified: 2003/10/26 04:44:34 JST

2003.10.26 (Sun)

get
  • Capcom / The Storm of Progear: Original Soundtrack
[movie] Dante's Peak

 Roger Donaldson 監督作品、1997 年。
 地質学者の Harry Dalton (Pierce Brosnan) は、現在活動していない火山の Dante's Peak に噴火の予兆があると知らされ、調査に赴く。Dante's Peak は全米の「2 万人以下で住みやすい町」の No.2 に選ばれたほどの長閑な田舎町で、その町長は Rachel Wando (Linda Hamilton)。Rachel と共に地質調査にあたった Harry は、山中の温泉で 2 人の若者が茹で蛸になって死んでいるのを発見し、危機が迫っていることを直感する。だが応援に駆けつけた上司の Paul (Charles Hallahan) は、住民に避難勧告するよう主張する Harry を窘めて、暫く様子を見ようとする。Paul 達の数日に渡る調査では異常が見られなかったものの、調査隊が引き上げるその前日に、Harry は水道水の濁りから自説の正しさを確信する。Rachel は住民集会を開き避難を勧めるが、その集会の最中に火山の活動が活発化し、住民は panic に陥る。Rachel と Harry は、Rachel の二人の子供を救おうと家に向かうが、家はもぬけの殻。子供たちが山の麓に住む婆ちゃんの所に向かったと知った二人は、今にも噴火しそうな山の方に向かって車を走らせる……。
 お話の構成は何だか "Jaws" と同じような感じ。Harry が危機に気付いて避難しろとか言ってるのに、町の住人や Paul は「まぁそんなに焦るな安易に避難とか言うと町の image にも傷がついちゃうだろ政治的判断てのも必要だよ」とか言って事なかれ的に収めようとする様とか、映画後半で危機が顕現した際に、危険を省みずに子供達を助けに行って、自然の驚異に恐れ戦きつつ危機を脱しようと四苦八苦するところとか。違いは相手が鮫ではなくて火山ってことと、町長が最初から味方だってことか(笑)。
 前半は今一つ盛り上がりに欠けるのだけれど、後半になって火山活動が激しくなってからの映像は確かに凄いもんがあります。地震により崩れ落ちる建物、dam の決壊による土石流で押し流される橋、そして圧倒的な勢いで迫り来る火砕流……派手な特殊効果で何も考えずに凄い凄いと言えます。でもってそのただ中で翻弄される人間たちは濃厚な drama を展開して……ません(爆)。ひたすら boat だの車だのに乗ってトンズラ。逃げ道中で婆さん死んだり犬拾ったりしてますが基本的に逃げまくり。でもって最後は廃坑に逃げ込んでるのを救助される、と。火山の噴火って、一度ふぎゃっと吹き出したら直ぐに沈静してしまうもんなんですかね。救助隊は緊張感皆無だし。まぁ、映画ですから甘く見ますか。
 それにしても Pierce Brosnan、地質学者ってのは似合ってないよ(笑)。

diary

 ケツイ、初の 4 面到達。小生の実力では 3 面もキツイんですが、4 面は……常人の息を越えてます。play し終わると手が震えてる。連射用の button が付いているにもかかわらず。力が入りすぎているためだけではないでしょうなぁ……。

log modified: 2003/10/27 00:38:02 JST

2003.10.27 (Mon)

Derrick L. Carter / Squaredancing in a Roundhouse

 忙しい忙しいと言ってるうちに 10 月も終わりかけてますが、こういう多忙な時にはあまり考え込まないでいいような音を放心しながら聴きたくなるもんなのですよ。Derrick L. Carter、2002 年発表の album です。
 simple な四つ打ちが延々と続き、そこに cheep な sampling が乗っかって、でもって funky。いやもぅ、house そのものって感じです。作りは安くても中身は濃い。中身は濃いけど実は空洞。ぼーっと聴いてると、何時の間にやら忘我の境地で音と同調してしまってたり。つまりエロい。エロは理屈では計れない。健康のためにも、あまりのめりこまずに聴くのがよろしいかと。

diary

 いろいろやりたいことはあるんですが、例によって自由に使える時間が少ないのでどんどん先送りにしてます。まぁ、仕事があるだけまだましですか。無理せず頑張ります。周囲の話では小生疲れ切ってるようなので……。

log modified: 2003/10/29 03:23:38 JST

2003.10.28 (Tue)

Sega / Le Mans 24

 久々に聴きたくなったので、物置から引っぱり出してきました。Sega の昔の AC drive game の soundtrack で、1997 年発売。
 音は打ち込み主体で痩せて聞こえるんですが、latin fusion 〜 house 寄りの音が中心で、かつての rockin' な sega sound を期待してると相応の肩透かしを喰らうこととなるでしょう。でもでも先入観を捨て去って聴いてみれば、これが随分と湯加減の良い album なのですわ。game の方は殆どやったこと無いんですが、てゆか drive game ははっきり言って下手なので触る勇気もなくて、つか免許持ってますが車にゃウン年触ってないのですよ。全然関係ない話ですな。まぁ、この曲 back に流して気持ちよく走れるのかどうかは小生には解らんのですがとりあえず気持ち良いです。drive game らしい melo の際だち具合と、drive game らしからぬ latin jazz flavour の挟撃にやられます。
 tr.3 "Gate of Trials" での silky な synth phrase による哀愁和音と electric piano の競演、曲間なしで tr.4 "Sliding way" に繋がって funky な打ち込み horn section が軽妙かつ speedy な melo を鳴らして……わぅ、この流れ大好き。tr.7 "Know What" の drum 'n' bass も、この album にしては dark な melody と rhythm で飽きずに聴けます。この曲の後に upper な tr,8 "Self-Determination" が続くのは、暗い風景から光の差す世界に躍り出たような感じで印象的です。この曲も backing の code 進行が味わい深いっす。
 そんなこんなで個人的に評価の高い album なんですが、何故か誉めてる人はあまりいないんだよな……。ちなみに音楽担当は tai-hey 氏。Troubadour Record でも活動していた人で、今は Hitmaker 所属だそうです。

diary

 最近の口癖は「追いついてない」。
 そこをどう追いついていくのか、ってとこで考えてく必要がありますな。手や口はよく動いてるけど、頭が動いてないような気もするし。

 帰宅途中で「あの資料できあがってねぇよ」と気が付いてももう遅いわけで。まぁ、明日の朝にでも速攻で仕上げますか。

[news] ソニーとドコモ、非接触IC搭載の携帯電話サービスで新会社設立

 card に比べれば携帯電話の方が「携帯性が悪い」と思うんですが……。そこで如何に携帯電話の優位性を引き出せるのか、ってとこが勝負の分かれ目ですかね。
 百式仕様? ついでにシャアザク

log modified: 2003/10/29 03:21:14 JST

2003.10.29 (Wed)

S.S.H / Lost Child Original Sound Track from S.S.H Side-A

 開発中のえろげのサントラらしいです。えろげ音楽事情には詳しくない小生ですのでとりあえず入門用に聴いてみませう。おぉ、えろえろです。HM/HR な guitar と矩形波な synthe でひたすら爆走。最近の若い人はこういう音で昇天しとるのれすか。変わった時代になったもんです。
 「コレ、マジでゲームで流れるん?」と作曲担当の埼玉最終兵器氏も曰うておられまするが、マジで game で流れるんですかねぇ。例えていうなら TFV の曲でえろげな ADV 作るみたいなもんでしょうか。作れますかアナタ。どういう世界観の game になるのかさぱり解りませんがそこは game が出てきてからのお楽しみということで。とはいえ小生、窓環境は長らく封印してるので多分 game 買うことはないんですけどね。
 音は打ち込みとは思えないほど high quality なんですが、曲は往年の game music らしい melo 立ちした HM/HR 路線で、懐古趣味といえばそうなんですが最近ではあまり聞き慣れない type の楽曲なので意外と新鮮だったり。こういう album がたまに出てくるから game music は面白い。

diary

 今日も残業残業……。仕事中、くたばってるように見えても触らないでください。充電中ですので……。

log modified: 2003/10/30 03:19:44 JST

2003.10.30 (Thu)

Tsuneo Imahori / Gungrave O.S.T.

 今日も game music 関連で。今堀恒雄による "Gungrave" の soundtrack です。2002 年発表。って、この game 遊んだことないんですけどね。まぁ、小生にはよくある話です。来年には廉価版が出るそうなので、気が向いたら買うかもしれません。2800 円つーたらこの CD より安いやん。CD は 3045 円もしたあるよ。これが限定版だったりすると 3650 円もするそうな。とほー。
 愚痴もそこそこに聴いてみませう。今堀恒雄と言えば Tipographica だったり Trigun サントラだったりするわけで、この "Gungrave" の世界もまた今堀さんらしい音なのであった。どういう process から生まれてくるのか全く解らない、変な楽曲が沢山詰まってます。外山明 (dr)、菊地成孔 (sax) といった Tipographica 人脈も大いに貢献、game music らしからぬ暴力的な生音を聴かせてます。free jazz 的展開による架空の B 級 spy 映画サントラ風、と言えば少しは雰囲気伝わるでしょうか。伝わりません? 具体的にナニがどうと言えないからなぁこの香気は。
 暗くて怪しくて激しい jazz band 編成の曲を main に据えつつ、叙情的な solo guitar や打ち込み d'n'b、ピリ辛 pop な vocal track に noise 〜 trance 調の曲とかも随所に織り込んでるので、繰り返し聞いてても飽きません。それでいて詰め込みすぎとかとっちらかってるといった印象は無い。狙って作ってる感じはしないけれど統一感があるってのも今堀さんの album らしくてべりぐ。ちなみに anime 版 "Gungrave" も、続編の "Gungrave O.D." も音楽担当は今堀さんなので、まだまだこの世界は広がっていく模様。いやもぉ、いい時代だなぁ(笑)。

get
  • 酒見 賢一 『陋巷に在り 10 命の巻』
diary

 駄目だわさ今日は。作業効率悪すぎなのでいつもより早めに仕事を切り上げました。
 でもってケツイは 3 面 boss で討ち死に。弾幕避けつつ気分は桃源郷で、気合避けならぬ気分避けしてました。寝不足で脳が死んでるという一説もありますが否定はしません。撃って避けて trance。CAVE の sht って、考えながら進むっていうよりは反応して反射して反撃して適当に進んでしまうという type なので、何度遊んでもなかなか上達しない代わりに何だかいつも充実してしまうのであります。

log modified: 2003/10/31 02:14:29 JST

2003.10.31 (Fri)

G.rev / Border Down Sound Tracks

 DC 持ってないし近場のゲーセンにも入ってないしで、Border Down には全然詳しくない小生ですが、Yack.氏久々の新作ということでサントラだけはちゃんと入手済みなのであります。
 一聴した印象は「GRP ぽい音やなぁ」と。hi-fi でキラキラした音に乗せて、melody line の明快な曲が流れていく……ということで、どことなく GRP 産の album に通じる stance と思った次第。tr.5 "Girl of Power" の synth code とか聴くとなおさらそういう感じが。tr.7 "Bye-bye Mars -take II-" も horn solo が入っててすっかり fusion してますし。まぁ、そういう路線も悪くはないです。
 とはいえ、耳に優しい路線だけでは終わらないのがひねくれ者の Yack.氏らしいところで、game では後半の stage に被さる tr.13 以降では、抽象度の高い世界を見せてくれます。tr.14 "Border Line" での tribal な rhythm と壮大な strings の絡み合いには、この人らしい sense の良さを感じます。どこまで行っても game music の人というか、この曲とか tr.15 "Cage" のような曲は、ある意味 game という枠でしか生まれ得ないような気がする。まぁ、そういう下地を作ったのも Zuntata だったりするので、この状況の善し悪しを図るのは難しいですが。確かなのは小生が未だに "Metal Black" の作曲者に関心を寄せているってことか。
 作曲者自ら「ウソッ子シリーズ」と称する tr.18 "Crushing Blow" (stage 6AB) と tr.19 "Bloom" (boss F) は、確かによくある系統かもなぁ。某 Ray やら某 Silvergun やらもちらりと連想。ついつい synth chorus 入れたくなるんでしょうねぇ。で、Yack.氏はその裏を行って tr.20 "Rain" (stage 6CD) と tr.21 "Morning Kisses" (last boss) に辿り着く、と。いやはや、食えないお人です。
 arrange も 3 曲入ってますが、選曲が真っ当すぎますなぁ……。

[movie] Enemy at the Gates

 Jean-Jacques Annaud 監督作品、2001 年。邦題「スターリングラード」。
 第二次大戦中の Russia は Stalingrad、ソ連軍と独逸軍とが苛烈な戦いを繰り広げる最中、ソ連軍の若き兵士 Vassili Zaitsev (Jude Law) は政治将校 Danilov (Joseph Fiennes) の目前で神業的な狙撃術を披露し、立て続けに独逸兵を銃殺する。Danilov は政治新聞に Vassili の活躍を書き連ねて彼を英雄扱いし、兵士の士気向上に役立てようとする。その目論見は功を奏し、Vassili は一躍有名人となるが、彼自身はそうやって注目されることを重荷と感じていた。日々の戦いの中で、Vassili と Danilov は最前線で銃を取って戦う志願兵 Tania (Rachel Weisz) と出会う。Danilov は彼女に一目惚れするが、彼女の心は Vassili の方を向いていた。一方、Vassili の活躍によって士気の上がったソ連軍を忌々しく思っている独逸軍は、Berlin から一流の狙撃手 Koenig (Ed Harris) を呼び寄せる。Koenig は周到に罠を張り、Vassili の命を狙う……。
 第二次大戦が舞台なので戦争映画には違いないのですが、主人公は狙撃兵、敵も狙撃兵、でもって三角関係と、何だか戦争映画ぽくない作りになってます。まぁ、狙撃兵を中心としてお話を組んでいくと派手さに欠けてしまうのは仕方ないとは思いますし、その補完として恋愛色も付けたのかも知れませんが、恋愛物として見ても中途半端な印象が残ります。Vassili と Tania が愛し合う process についての描写が少ないので、出会ったと思ったらすいすい進展して良い仲になったという感じ。何だか御都合主義な展開だなぁ。しかも戦争中に……。その点、Danilov 君は Tania の為に色々骨を折ってるのが解ってよろしいです。
 敵役の Koenig を Ed Harris が好演。類い希な狙撃術に加え、現地の子供を籠絡して Vasilli の動向を把握して彼を陥れようと企てる。子供との会話で見せる、甘さと辛さの使い分け方が見事でした。狙撃兵の見せ方としては、主役の Vasilli よりも目立っていたかも。廃墟と化した Stalingrad の set も細かく作り込んでいて素晴らしい。"The Name of the Rose" も Jean-Jacques Annaud の作品でしたし、舞台にこだわる人なのかも知れないな。
 総評としては、romance 抜きで見ればそこそこ良い映画、というところかなぁ。

log modified: 2003/11/02 04:38:27 JST

上旬 / 中旬 / 下旬