Noisy Days in November, 2003

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2003.11.11 (Tue)

Success / Psyvariar Original Soundtrack

 めっきり寒くなりましたなぁ。雨も降ってるし。帰り際に外で一服してると震えて仕方がないくらい。こういう寒い一日には熱燗でも飲みながら deep house でも聴きますか……って、何故に Psyvariar なんぞ聴いてるんでしょ小生は。こりゃ夏向きの曲です。暑い盛りに蝉の声を煩わしく思いつつ烏龍茶啜りながら聴くべきであります。techno とゆーか drum'n'bass とゆーか breakbeats とゆーか、とかく痙攣しまくる beat の嵐に飲まれつつ、sensitive で清涼感溢れる piano やら synth strings やらのウワモノが流星のようにひゅんひゅんと飛んでいく感じ。
 Psyvariar というと BUZZ とか弾幕とかが話題になりがちですが、個人的に印象に残ってるのは speed 感だったりします。この忙しなく叙情的な sound もその speed 感の助長に一役買ってるのは間違いないでしょう。
 久々に聴き直してもええ曲が揃ってますなー。あ、続編の方はウチの近場のゲーセンには入ってない様子で、ちと残念。音だけでもいいから、じっくり聴いてみたいもんです。

福井 晴敏 『亡国のイージス (上)』
「……忘れたり、紛らわしたりするために描くんじゃ絵は描けない。そんな絵は人の心を打つことはしない
 それをきっかけにしたように、行は口を開いた。仙石はオレンジの光に縁取られた背中を見上げた。
「怒り、喜び、悲しみ、なんでもいい。自分の胸の中を覗き込んで、そこにある思いのたけをぶつける。そうしなければ、なにもつかみとることはできない。……人の心は、とても弱いから
 チェーンをぎゅっと握りしめ、遠くを見つめる横顔が続ける。仙石が立ち上がると、「……だからおれは描くのをやめた」と言った声が風に流れ。
「胸の中にあるのは、見たくない、思い出したくないものばかりだから…」(page 288)

読了。自衛隊の最新鋭護衛艦《いそかぜ》が、訓練航海中に反乱を起こす。《いそかぜ》には、北朝鮮の工作員が持ち込んだ化学兵器が持ち込まれており、艦長の要望を日本政府が受け入れなければ、その化学兵器を搭載した missile を東京都内に向けて発射するというのだ。あわてふためく政府側、そして《いそかぜ》の訓練航海に随伴していた《うらかぜ》と、(いそかぜ)は交戦状態に入る…。
 む、なんか熱い男たちの物語、って感じだな。下巻も読まねば。

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 間食で「ラムレーズンミルフィーユ」なるものを食べたのだけれど、半分くらい食べないとラムレーズンには辿り着けないという代物でした。辿り着いたころにはもう食う気力がなくなってたんですが……。偏りすぎはよくないよ。

log modified: 2009/10/26 01:04:06 JST

2003.11.12 (Wed)

Da Lata / Serious

 UK の club jazz 界で高名な DJ、Patrick Forge の 2003 年作。total で 36:42 と短めの album ですが、相変わらずの brazilian flavour 溢れる音作りになってます。upper な tr.1 "Serious" で掴みは充分、されど tr.3 "Alice (no pais da malandragem)" や tr.6 "Distracted Minds" での緩やかな bossa も気持ちいい。tr.6 には Baaba Maal も参加してますね。躍動的な beat の中から滲み出てくる叙情性が、この作品では特に際だっているような。この微妙な空気感、部屋の中で落ち着いて聴いても楽しめます。
 あ、tr.8 "If U Don't Know" も小曲ですが心地よい track ですなぁ。寒い日にはこういう album でほんのり暖まるのがええです。

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 今日のケツイ、4 面まで。boss まで遠いなぁ。

log modified: 2003/11/13 02:39:11 JST

2003.11.13 (Thu)

Pharoah Sanders / Love in Us All

 Pharoah Sanders の 1974 年発表盤。Impulse から。
 意表をつく jacket ですが、音の方は正に Pharoah Sanders らしい大らかな spiritual jazz です。この人は tr.2 "To John" みたいな free jazz でもどこかしら暖かい感触がありますなぁ。先鋭的な音ではないけれど、何気にほっとします。

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 今日も今日でひたすら眠い一日。そして仕事は続くのであった。嗚呼。

 最近の tvtime、すごく使い勝手がよくなってて吃驚。GUI で config できるし。大往生の弾幕も xawtv よりくっきりすっきり見えます。って、よく見えるからといって直ぐに巧くはなりませんが。今日も 3 面まで。

log modified: 2003/11/14 02:41:16 JST

2003.11.14 (Fri)

Espgaluda 稼動開始

 うちの近くのゲーセンで発見。23 時過ぎだったからか、誰もやってなかったな。
 音は一昔前の trance ぽいです。いや今でも trance つーとこういう感じなのかも知れぬ。そっち方面は最近遠ざかってるので解りませんわ。
 とりあえず 4 面まで到達。これからが長いと思います……。

[movie] The Perfect Storm

 Wolfgang Petersen 監督作品、2000 年。
 カジキ漁船の船長である Billy (George Clooney) は、不漁続きで船主の信用を失いつつあった。だが長年の勘を頼みにして再び海に出る。crew は若い Bobby (Mark Wahlberg) や、veteran の Murph (John C. Reilly) 達。されど慣れた漁場の Grand Banks では思うような成果が出ない。そこで Billy は、海図の外れにある沖合の Flemish Cap へと船を向け、充分な成果を上げる。だが、いざ帰路に付こうとしたとき、彼らの前に壮絶な嵐が立ちふさがるのだった……。
 簡単に言えば「海で嵐にあって遭難する」という話。嵐の描画は流石に凄まじいの一言ですが、お話としては全然膨らんでません。まぁ、"Das Boot" の監督さんらしく、状況を事細かに描写することに心血注いでるのは伝わりますが、後に何も残らないなぁ。葬式の場面で Linda (Mary Elizabeth Mastrantonio) が追悼の辞を述べる場面は良かったです。

log modified: 2003/11/16 03:05:28 JST

2003.11.15 (Sat)

get
  • 森 博嗣 『魔剣天翔』
  • 由貴 香織里 『ゴッド チャイルド (7)』
  • 「式神の城 II 公式設定資料集」
diary

 今日の Espgaluda、5 面前半道中まで。でも平均は 4 面道中なんだよな。4 boss って、どうやって越えたのか覚えてない……。

 今日のケツイ、4 面道中まで。惜しい。もー少しで boss 到達だった。
 つか最近、Cave の STG しかやってないような。

 式神 II の公式設定資料集は movie 目当てで購入したのですが、2P color ending 画像やら 2P play 用 scenario も complete してて、なかなかの充実ぶり。character で売ってるのが良く解ります(笑)。ちなみに movie は GC 版での play でした。

[news] 「式神の城II アーケード版 Appreciate DVD」発売予定

 2004 年 1 月予定だそうな。

[movie] White Squall

 Ridley Scott 監督作品、1996 年。邦題「白い嵐」
 1960 年、Christopher 'Skipper' Sheldon (Jeff Bridges) 率いる海洋学校に少年達が入学してくる。彼らは帆船 Albatross 号に乗り込み、長い船旅を共に過ごすことになる。高圧的な態度で少年達を指導する船長の Skipper に、少年達は最初のうちは反抗するが、海の男の何たるかを教える Skipper に、次第に信頼を寄せるようになる。旅の間、少年達は異国で楽しい経験をしたり、過去の trauma を克服したり、cuba の軍艦に追い立てられたり……と様々な体験を共有し、団結すること、連帯することの意味を知る。だがその船旅の帰路、前代未聞の大嵐 White Squall が帆船を襲う……。

 昨日に引き続き嵐もの。とはいえ、嵐自体は "The Perfect Storm" の方が壮絶でしたね。まぁそこは技術の進歩ということで。物語の dramatic さでは、この "White Squall" の方に軍配が上がります。
 物語中盤までは青春群像映画の赴き。好き勝手にうだうだやってる少年達。む、人数多くて名前が覚えられん。顔も覚えられん。まぁいいや。彼らが成長していく話の間に、Skipper と彼の妻で船医でもある Alice (Caroline Goodall) とのやりとりもあって、これが効いてます。陸での dance party で二人して静かに踊ったり、イルカを傷つけた Frank (Jeremy Sisto) の処分で揉めたり、未開の島に上陸した少年達を船上で見守ったり。こういうさりげない cut の積み重ねが、White Squall によるあの別れの場面の美しさを際だたせてます。大荒れの嵐の中、沈みゆく船の中から Skipper を見上げる Alice。この場面の静けさは尋常ではない。Ridley Scott というと映像作家と言われることが多いですが、効果的な映像美の裏には細かい detail の積み重ねがあるんだよな。その辺が古風だったりもするんですが、この映画では良い方向で収まってる様子。最後の裁判の場面も、鐘がわざとらしいがそれなりに泣かせます。海の男版「いまを生きる」といったところか。
 そこそこの良作。だけど今一歩の踏み込みが足りないと思いますな。強い男と青い少年達、という構図が紋切り型に見えるからかも知れない。

log modified: 2003/11/17 02:39:23 JST

2003.11.16 (Sun)

get
  • Therapy? / High Anxiety
  • Jim O'rourke / Insignificance
diary

 今日の Espgaluda、4 boss まで。挟撃された際に雑魚に 2 度も体当たりしてしまった……。

log modified: 2003/11/17 02:46:10 JST

2003.11.17 (Mon)

Yoshihiro Hanno / Lido

 近作では音響と戯れる album の多かった半野喜弘、今回は久々の詩人回帰です。solo 名義では "Portrait of a Poet" という title album も出してる人ですし、その album は小生の目の届くところに置いてあったりしますので、この 2003 年発表の新作も愛聴中なのですよ。
 冒頭の tr.1 "Lido" からして半野らしい lyricism が展開されてます。piano の単音が訥々と残響を広げていく様は Harold Budd と Brian Eno の ambient series を連想させますが、あくまで personal な世界を発露させてしまうのが半野喜弘という artist なのであった。tr.2 "Flying North" は更に半野らしい音作りで、彼の過去の作品に接したことのある人にはあまりに既視感のある melody でしょう。しかし、ただただ息を呑むほどに美しい。かつては美しい音色を引き立たせるために機能していた noise も、ここでは piano や vocal の美しさと併存して奏でられている。それは、Oval が混沌の中から emotion を掴み取る手法と似ているけれど、半野の作り出す世界はあくまで美意識中心なので、そこで慣らされる noise もまた美しい音色の楽器として機能している。かつての Multiphonic Ensemble 名義作とかの頃に比べると、格段に大人の音になってしまってます。
 ここにあるのは、無為に過ぎ去っていく時間を緩やかに愛撫する、哀しくも狂おしい音響芸術。締め付けられる胸を抱えながら、ただ聴き入るしかない音である。tr.10 "Refugee" での、Everton Nelson を始めとする strings 隊の minimal な旋律に、今日も涙を誘われる……。

diary

 24 時過ぎにゲーセンに駆け込んで、へろへろになりつつも Espgaluda は 5 面前半まで到達。道中厳しいです。

log modified: 2003/11/18 03:11:05 JST

2003.11.18 (Tue)

福井 晴敏 『亡国のイージス (下)』
「そろそろ本心を教えてくれんか?」
 床に片膝をつき、《ネスト》にカプセルを収めかけたヨンファの手が止まった。宮津は、「もう政府が要求を呑もうが呑むまいが、興味はないのだろう?」と続けた。
「……なぜ、そう思うのです」
「勘だよ。付け加えるなら、祖国救済もどうでもよくなっている。違うかね?」
 わずかに首を動かし、こちらを窺ったヨンファの目には、憎悪の色が灯っていた。心の奥底に隠した真実をつかれると、人は動揺する以前に本能的な憎悪を向ける。殺気を孕んだ目で宮津を見据えた後、じわりと苦笑の表情を浮かべたヨンファは、再び背中を向けて手を動かし始めた。(page 397)

 読了。『いそかぜ』の missile 照準は東京首都圏内に当てられており、日本政府は『いそかぜ』に対して手が打てない状態。しかし艦内で必死の抵抗を続ける如月と仙石の二人に触発され、ダイスの内事本部長・渥美は起死回生の『いそかぜ』制圧作戦を展開しようとする……といった内容。
 戦争放棄を謳いながらも、安保の傘の元に軍備を進めてきた日本の歪な防衛構造が、『いそかぜ』の反乱により浮き彫りとなる。その趣向の面白さに併せて、状況に翻弄されつつも自分達の信じるもののために戦う男たちの姿がひたすら熱い。毅然とした態度で艦長職を全うするも、内心では躊躇いの嵐が吹き荒れている宮津。宮津の良心を信じて付いていく副官の竹中、そして宮津を利用して東京に細菌兵器をぶちまけようとするホ・ヨンファ。この二人の反目は宮津の内面の葛藤そのものであり、さらに如月行の中に宮津が亡き息子の影を見いだして更に苦悩するという……。苦しんでるなぁ。孤独な戦いを挑む如月行、向こう見ずな先任伍長・仙石の描き方も上手い。暑苦しい小説でしたが楽しめました。

diary

 む、試験は 5 点足りなかったか……。まぁ、こういう人って多いんでしょうね。じゃあ次行きますか。

 今日の espgaluda、4 boss まで。納得行かない終わり方で無念至極。

log modified: 2003/11/19 03:01:07 JST

2003.11.19 (Wed)

Robert Hood / Wire to Wire

 今年は Mono Box 名義でも作品を発表している Robert Hood、今作は同じく 2003 年発表の solo 名義作、Peacefrog から。何か最近元気ですね。
 Robert Hood の作る track って、目新しそうなことはやってないように見えて、実は独特の雰囲気を持っていたりするので、小生的には良い感じに聴けます。特にこの album、「Robert Hood といえば激 minimal」の図式を上手い具合に外して、detroit techno らしい豊かな情感を音に封じ込めてます。相変わらず暗いんですが、暗さ故の美しさってのもありますね。生の guitar や piano の音もちらほら。でもって minimal。こんなに mechanical で無機質な音なのに、心の涙腺は刺激されっぱなしで。tr.4 "Interior Suspect" はちょー名曲です。やっぱ techno はええですなぁ。

diary

 今日の espgaluda、5 面後半道中まで。5 面開幕までノーミスという僥倖に恵まれつつも、慣れない道中で弾喰らいまくりでした。

log modified: 2003/11/20 02:28:30 JST

2003.11.20 (Thu)

Date Course Pentagon Royal Garden / Report from Iron Mountain

 DCPRG の 1st album、2001 年発表。
 まぁ、変な album には違いない。tr.1 "Catch 22" からして怪しさ満点、Ornette Coleman 風 free jazz と、やけに構造的・規則的な変則 beat の合わせ業で、奇天烈高揚祝祭音楽の様相を呈しております。何というか、ちょっと聴いた感じでは chaos な印象が強く残るのだけれど、何度も聴いているとだんだん粘りが出てきます。踊れそうで踊れなくて神経質で何気に romanticism を感じさせたり。密度の高い音世界の中にも pop な cliche を忍ばせてるので、聴けば聴くほど馴染んできます。tr.4 "Circle Line - Hard Core Peace" の dynamic な展開には思わず涙も零れるってもんです。嗚呼。プログレで泣かせるなよ畜生。retro disco 調の tr.6 "Mirror Balls" も然り。
 でもって栗コーダーな人であるところの栗原正己さんは bass を弾いているという。反則。

diary

 今日の espgaluda、5 面後半道中まで。4 面はそれなりに越せるようになってきましたが、5 面はまだまだ慣れてない感じ……。

[news] 米国雑誌が“最も偉大なアルバムBEST500”を発表!

 Beatles が上位独占状態。まぁ、こんだけ並べてれば文句はねぇだろ、ってことですかね。小生は Beatles の album なんて 1 枚も持ってないんですが。

log modified: 2003/11/21 03:10:33 JST

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