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classic 界の pianist、Francesco Tristano の 2010 年作。Carl Craig が produce したそうな。
techno complex ぶりばりな piano を聴かせるという趣向は従来と変わらず、ではありますが、electro な装飾がウザいと思ってしまったり。生 piano の音で pitch をうにょっと変えられたり急に reverb 深くなったりすると笑うべきか泣くべきかと反応に困る。その手の感想は古い感性のしがらみが呼ぶものなのかも知れない。その手の表現は ECM 発じゃないからこういう遊びができるんだよ、という主張なのかもしれない。自由度の高さと作品の良し悪しはまた別でもある。techno としても minimal としても半端、どこを切っても snob 臭が立ち込める、されど techno という零落業種で自分の居場所を手探りするというその心意気や良し。
とはいえ小生は tr.6 "Lastdays" みたいな minimal loop が 1 時間くらい聴けると嬉しかったり。Morton Feldman の衣鉢を継いで piano で chill な方向に行ってみるのも良いかもよ。