Noisy Days in February, 2007

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2007.02.11 (Sun)

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  • James Patterson with Maxine Paetro 『4th of July』
  • James Patterson with Maxine Paetro 『The 5th Horseman』
[movie] Hart's War

 Gregory Hoblit 監督作品、2002 年。邦題「ジャスティス」。
 第二次世界大戦時の西欧。独軍捕虜収容所に連行された Thomas W. Hart 中尉 (Colin Farrell) は、そこで米兵捕虜のまとめ役になっている William A. McNamara 大佐 (Bruce Willis) の指示に従い、下級兵用宿舎の責任者となる。だが、その宿舎に黒人の士官二人が捕虜として新たに入ってきたことで、宿舎内の雰囲気が険悪になる。やがて、黒人を嫌っていた捕虜の兵士が闇夜に殺される。黒人士官が犯人の嫌疑を掛けられるが、独軍将校は裁判で罪の有無を明らかにするよう指示する。黒人士官の弁護を命じられた Thomas に勝機はあるのか……。

 戦争もので法定もので脱走もので社会派 drama で男の名誉なお話。何だよこりゃいろいろ詰め込みすぎ。しかし意外と面白い映画なのでした。
 いろいろ詰め込んでるということは話の持っていき方が見えないということでもあって、そこに捕虜側・管理側ともに一面的でないという要素も加わって話は錯綜の度合を深めるのです。的の裏をかくにはまず味方から、ということで謎の多い McNamara 大佐。収容所の所長でありながら、同じ大学卒ということで Thomas の肩を持つ独軍将校。黒人士官と世間知らずの Thomas の造型も上手くて、これらの登場人物達が織りなす物語展開にゃ翻弄され放題であります。まぁ、一度観たらば充分な感じもありますが、それで楽しめるのなら及第点ではないですかな。
 序盤で捕虜護送列車が連合軍の戦闘機に銃撃されたり、捕虜収容所近くに戦闘機が墜落したりする場面はやたらと real でおったまげでありました。

log modified: 2007/02/13 03:15:06 JST

2007.02.12 (Mon)

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  • Glenn Gould / Hindemith: The 3 Piano Sonatas
  • String Ensemble Endless / Somei Satoh: Toward The Night
  • Akikazu Nakamura, Shin Miyashita / Somei Satoh: Sun Moon
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 とある CD 屋の instore live で、lute による Weiss "L'Infidele" の演奏をやっていたのでついつい立ち見。ええ曲ですなぁ。

[movie] The Crow

 Alex Proyas 監督作品、1994 年。邦題「クロウ 飛翔伝説」。
 rock musician の Eric Draven (Brandon Lee) と Shelly Webster (Sofia Shinas) は恋人同士だったが、結婚を翌日に控えた日、部屋に押し入ってきた暴漢達により殺されてしまう。一年後、Eric は鴉の力で死神として甦る。復讐に燃える Eric は、Shelly と自分を襲った暴漢達を一人また一人と追い詰める……。

 不死身の男による復讐譚ですが、無敵野郎が主役なので action 的にはあまり面白くありませんな。仲の良かった少女 Sarah (Rochelle Davis) や、Shelly の最後を看取った警官 Albrecht (Ernie Hudson) との交流もあまり描かれてないので、どうも話に深みがないし。暗い色彩と goth 衣装には拘りが窺えますが、それだけではねぇ。Brandon Lee には悪いが駄作認定。

log modified: 2007/02/13 02:43:59 JST

2007.02.13 (Tue)

Yoshihide Otomo / Prisoner - a film by Adachi Masao - original soundtrack

 足立正生監督作品の映画「幽閉者」の original soundtrack。劇伴は大友良英が担当。2007 年発表。
 大友良英の劇伴仕事と言うと、「blue」「風花」のような叙情風味の ambient な音を連想しますが、この album は noise ぶりばりの破天荒 sound で、むしろ大友良英の solo album と言ってもいいような free form の音楽になっております。招集された面子も強力で、Jim O'Rourke、秋山徹次、飴屋法水、Sachiko M、それに大友が core member。guest には PANTA、刀根康尚 (!)、パードン木村、それに田口トモロヲら映画出演組の voices も収録。静謐と混沌とが交錯するぐちょぐちょの精神世界が繰り広げられます。
 とっちらかっているようでいて、album の tone は統一されている。無造作な徒手空拳が形なき形に収まっている。ということは、在るという営為が即ち大友良英の音として収斂するということか。いよいよもって面白い音楽家になっていく大友良英さんであります。

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 freedb.org が復活しとりますな。早速 submit、ってあれ、一枚弾かれた?

log modified: 2007/02/14 02:22:13 JST

2007.02.14 (Wed)

Thomas Zehetmair / Eugene Ysaye: Sonatas pour violon solo

 Thomas Zehetmair (vln) による、Ysaye の無伴奏 violin sonatas 演奏。2004 年に ecm より発売。
 Thomas Zehetmair は 1961 年生まれの violinist。この人が二十歳そこそこで録音した J.S. Bach の "Sonatas & Partitas for Solo Violin" は、小生保有する唯一の同曲 CD で、こんなに緩急自在の超絶技巧な曲を 18 世紀に書いた Bach はすげぇ人だわいと思っていたのですが、諸々の風評によればそれは Bach が凄いと言うより Zehetmair が変じゃということらしいのですよ。今にして思えばそんな気がしないこともない……。いずれにせよ Gidon Kremer ばりの強烈な斬撃に心落ち着く余裕の無い演奏なのですよ。
 そんな神童 Zehetmair も今や不惑を越えてしまいましたが、そこにきて Ysaye の無伴奏に挑んだのがこの album であります。一聴、うわ変わってねぇやと。相変わらず起伏の大きい展開で dramatic に攻めたてつつ、その背後に透徹した意識を感じさせる演奏となっております。Bach 演奏では無理矢理感も漂ってましたが、流石に Ysaye ともなるとむしろこういう奏法の方が合っているような。老いてなお尖りつづける Zehetmair の求道精神に脱帽であります。

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 vf5、またまた昇段戦落としました。いつまで続くのか……。

log modified: 2007/02/15 03:02:43 JST

2007.02.15 (Thu)

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 仕事場のプチ送別会。何故かラーメン屋。
 まぁいいけど。餃子ばかり食いすぎたわ。

log modified: 2007/02/19 03:07:11 JST

2007.02.17 (Sat)

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  • Masahiro Arita, Ryo Terakado, etc / Bach: Musikalisches Opfer, BWV 1079
  • Musica Amphion, Pieter-Jan Belder / Corelli: Complete Works (10CD)
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 vf5、葵で三段に昇格。もう一杯一杯です。

[movie] Butch Cassidy and the Sundance Kid

 George Roy Hill 監督作品、1969 年。邦題「明日に向って撃て!」。
 強盗団の頭目 Butch Cassidy (Paul Newman) は頭の切れる悪党、その相棒 The Sundance Kid (Robert Redford) は凄腕の gunman だった。現金輸送中の列車を二度に渡り襲い成功した彼らだったが、鉄道会社は二人に追跡隊を出し執拗に二人の命を狙う。機器を察した二人は、情婦の Etta Place (Katharine Ross) を連れて Bolivia に逃れるが……。

 nostalgic な sepia 調の色彩で開幕。あれ、これって color だったんじゃ……と思ったらばそのうち color になります。古めかしい雰囲気を出すための趣向だったようで。映画途中も、旅先の幸福期や closing が写真の止め絵で sepia 調。
 こうやって見直してみると、お話は強盗二人の青春 road movie で、それなりに冗長。追い込まれても軽口を叩き、海外で拙い外国語を操り強盗を繰り返す二人。破滅に突き進みながらも、二人の友情とそこはかとない humor が明るい未来を信じさせるお話であります。とはいえ、やはり一本調子だと観ていて疲れますな。

log modified: 2007/02/24 14:39:52 JST

2007.02.18 (Sun)

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  • Plaid / Not For Threes
  • Wolfgang Schneiderhan & Carl Seemann / Beethoven: Complete Violin Sonatas (3CD)
  • 相倉 久人 『ジャズの歴史』
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 お袋が SMAP の DVD 観てはしゃいでおるらしい。いや正月に帰省したときもはしゃいでおったが。
 SMAP の他にはないのかね。いや演歌好きなのは解ってるのでそれ以外で。次に帰ったときには調達するから。
「ええと、Paul Anka とか」
 ちょ (爆)。小生と全く重ならんところで来ましたよ。The Beach Boys とか The Beatles とかならまだ解るんですが。
「それだと新しいからねぇ」
 新しいつーても小生が生まれる前ですよ……。お袋というよりお祖母さんと話してるような気分でありました。そういう人にも appeal できる SMAP は偉大である。偉大すぎて小生には理解不能でありますが。

 とある試験の申し込み、e-mail で。excel file に必要事項書かせるのは勘弁してほしいのぅ。まぁ、OpenOffice.org で書けたから良かったですが……。

[movie] ルパン三世 愛のダ・カーポ -FUJIKO'S Unlucky Days-

 ワタナベシンイチ監督作品、1999 年。TV 映画。
 Columbus の隠し財宝の在処が記されているという Columbus files、だが files は燃やされ、その内容を知る唯一の人物である峰不二子は記憶喪失になってしまった。Columbus files を追う某国科学庁の武装集団が、不二子の身柄を確保しようと暗躍する。不二子を探していたルパンらは、彼女が財宝売買で身を立てる美女ロザリアの元に転がりこんでいるのを知る。ロザリアもまた Columbus files に興味を抱く一人であった。ルパン、ロザリア、そして某国科学庁の三者が、不二子を巡って争う……というお話。

 ナベシン作品だけあって良く動けてますが、あまり色気は無いですなぁ。素直で化粧っ気のない不二子を拝むには良い作品であります。むしろそういうのは不二子でないとの声も聞こえてきそうですが全く同感です、その手の役配はクラ○スで充分であります。おかげでロザリアは目立たぬ役回りで実に勿体ない。
 story 的にも、Columbus の隠し財宝が気象操作と人体能力開発の両方に役立つとのことで、かなり無理矢理感が漂っております。まぁ、敵側の下品な笑い声の兄ちゃん (声: 千葉繁) はなかなか癖があってよろしかったですよ。

Tess Gerritsen 『The Sinner』

 Ballantine Books 版の paperback で読了。
 修道院で惨劇が起こり、一人は即死、一人は重体となる。殺された 20 歳の Sister Camille は出産の跡があり、赤子の死体も間もなく発見される。検死官の Maura Isles と、殺人課の刑事 Jane Rizzoli は事件を調査するうちに、大きな陰謀の影を追うことになる……。

 医学用語は難しいのぅ。
 事件の調査と二人の主人公の私生活とが描かれます。こういう手法って最近の欧米小説の主流なんかいな。寄りを戻すだの離れるだのはいいから話進ませろよと思っていたらば終盤で噛み合います。Oops。
 そこそこは楽しめるものの一押しとは行かない作品でありました。

log modified: 2007/02/19 03:14:35 JST

2007.02.19 (Mon)

Edison / Black Lagoon Original Soundtrack

 TV animation「Black Lagoon」の original soundtracks。2006 年発表。音楽担当は Edison。全 29 曲。
 anime の方は最近では珍しい hard action violence 物だったので楽しんで観ましたよ。まぁロクさんの煮えきらん性格のおかげで調子狂いっぱーなところもありましたが、たまにゃーこういう殺伐とした V シネ系もいいもんです。
 音の方はでじろっく路線の hard tune と、南国熱帯夜風 ambient が主軸。他にも賛美歌やら軍歌やら house 調やら blues 調やらがちらほら。とはいえ作品の色になっているのはやはり hard な音で、tr.4 "Don't Stop!" や tr.7 "Make A Bet"、tr.19 "Melting Brain" といった疾走 guitar sound か。最近はこういう真っ当な hard rock 聴いてないので何か浸みますな。いきなりな body music 調の tr.21 "Peach Headz Addiction" もださかっちょええのんで個人的にツボですな。Ministry ってまだ活動してるんかのぅ。
 とっちらかっているようでいて筋はちゃんと通している仁義な一枚でありました。

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 Lutz Kirchhof の Weiss 演奏で目覚める。ぐへ、上手い。

 仕事場で人事評価研修。でも小生の下には誰もおらんのよ。

log modified: 2007/02/21 00:17:43 JST

2007.02.20 (Tue)

Shinkichi Mitsumune / TV Animation Asatte no Houkou Original Sound Track - truth

 TV animation「あさっての方向。」の original soundtracks。2007 年発売。全 43 曲。音楽担当は光宗信吉。
 光宗作品にはあまり縁のなかった小生ですが、これにゃー化かされましたわい。piano 主体の new age 音楽であります。minimal な phrase を連ねて乙女の微妙な心情を丁寧に描いていく風情ですが、演歌な方向や安易な解決に持っていかない音作りが良い感じに作用してます。そういや anime 本編もそういう雰囲気でしたな。絵と音が合ってるのも然りか。
 増田俊郎の「蟲師」と並んで 2006 年度の弱音 anime soundtracks 大賞に小生勝手に認定させて頂きます。この調子で anime 音楽界の羽毛田丈史を目指して頂きたく。

diary

 健康診断の季節らしいが小生は何の連絡も貰っておらぬ。ということで総務のお姉様に確認。
「あー忘れてましたぁ」
 あそう。一人部隊なので忘れられるのは慣れておるよ。
「はみぃさんは明日が受診日ですぅ」
 しかしそういうことは早めに言ってほしかったあるよ。

 歯医者に行ってぐぎゅるるぎゃぎゃぎゃがりがりがり。もう悪い部分は殆ど無くなったらしいがまだ続く模様。

log modified: 2007/02/21 01:55:28 JST

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