Noisy Days in July, 2006

- last 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2006/07 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2006.07.21 (Fri)

山田 風太郎 『魔界転生 (上)』
 以て六尺の孤を託すべし、十兵衛は論語の一句を思い出した。年若い孤児をまかすに足る男、という意味である。彼の隻眼が、にっと笑み出した。
 がらにもなく論語など思い出したから笑ったのではない。また孤児と国を託せられて、それに応え得る自信あって笑ったのでもない。
 十兵衛は敵の――これからあの霧の中のむれを敵とした場合――その恐るべきことを充分予想して笑ったのだ。また依頼された事柄の大きさを思って笑ったのだ。
「――さて」
 と、いって、彼は煙管に火をつけた。(page 350)

 角川文庫版で読了。
 島原の乱を生き延びた天草側の軍師、森宗意軒は、死者再生の秘法「魔界転生」により名のある武芸者を甦らせ、また紀州大納言頼宣を唆して幕府転覆を狙う。転生の標的とされた柳生十兵衛は、否応なしにこの戦いに巻き込まれる……。

 敵側味方側のお膳立てに充分筆を費してから dream match に雪崩込む剣豪小説であります。まずは十兵衛と田宮坊太郎の対決が上巻の見所か。とはいっても黄泉から帰ってきた魔人との対決なので、純粋な一騎打ちとは行かないところが味噌。

log modified: 2006/07/30 13:17:35 JST

2006.07.22 (Sat)

get
  • Suzukiski / Ozma
  • Helmet / Monochrome
  • Andreas Grau & Gotz Schumacher / Messiaen: Visions de l'Amen
  • 安能 務 『始皇帝』
[movie] blue

 安藤尋監督作品、2001 年。
 女子高に通う桐島カヤ子 (市川実日子) は、同じ教室の遠藤雅美 (小西真奈美) と友達になる。大人びた雰囲気で音楽や絵画にも詳しい遠藤に桐島は魅かれていく。桐島の思いはやがて遠藤への恋心へ変わっていき、遠藤もその気持ちを受け入れる。しかし夏休み、遠藤が昔の男に会いに行ったと知り、桐島の心は揺れる……。

 役者はぎこちない、背景音は拾いすぎで耳に痛い、展開は間延びで冗長……ということで典型的な日本型駄目映画と一言で片付けてもいいんですが、それが良いのじゃよと仰る日本映画好きもいらっしゃることでしょう。視点固定の長回しとか、近接の cut を殆んど入れてないところとか、わざわざ暗い場面を好んで撮っている辺り、作り手も意識してやってるんでしょうなぁ。まぁ、それを否定的に考えたとしても、じゃあ近接多用で動き大きめで展開に絡まぬ cut を根こそぎ奪ってしまえばこの映画が良くなるかと言われるとそうも言い切れぬ。一見無駄な映像にふわりと感情の揺れが写り込むってところにこの映画の繊細さが現れておるわけで、微妙ながら巧妙、でもって観ていると気を緩める隙がなくて非常に疲れる映画であります。
 音楽は大友良英。映像と一緒になると相当えろい音でした (爆)。

log modified: 2006/07/24 01:04:20 JST

2006.07.23 (Sun)

diary

 世界三大ふぁんたじーつったらおめーそりゃあれよ Conan に Elric に F&GM ですよねって誰もそんなことは言わんか。

 世間では湯沸機で一酸化炭素中毒で云々という話題が出ておるようで、小生も気になって確認したところ、小生の全く知らぬ maker のものだったので安心したのであります。いやそこで安心しちゃいかんような気もするが気にしない気にしない。死なないうちは生きてるから大丈夫です多分。

[movie] Howl's Moving Castle

 宮崎駿監督作品、2004 年。邦題「ハウルの動く城」。
 国が戦争で色めき立っている時代、帽子屋で働く少女ソフィーは、妹に会いに行く途中で魔法使いハウルに出会う。ハウルは荒地の魔女が差し向けた追手から逃げており、ソフィーもその騒動に巻き込まれるが、ハウルの魔法で難を逃れる。ソフィーの妹の店までソフィーを送り届けたハウルは、追手をまくため姿を消す。妹と会った後、ソフィーは帽子屋に戻るが、そこを訪れた荒地の魔女に呪いを掛けられ、90 歳の婆さんにさせられてしまう。このままでは店に居られないと考えたソフィーは、帽子屋を抜け出して荒地へ向かい、魔法使いハウルの動く城に掃除夫として潜り込む。才能はあるが臆病者のハウル、ハウルに契約で縛られこき使われている火の悪魔カルシファー、ハウルの一番弟子だががきんちょのマルクル、ソフィーに助けられた案山子のカブ、といった面々と暮らしながら、ソフィーは呪いを解く手掛かりを探すが……。

 宮崎あにめの良いところは TV でやってくれるところであります。ということで録画観賞。
 おめめきらきらあにめでした。こんなにきらきらしてましたっけ。いけめん魔法使いと 90 歳婆さんの禁断の恋物語なんですが段々婆さん若返ってしまいましてこれじゃ婆さんにした意味ないじゃんと。動く城もあまり動いてる意味ないし。映画後半は展開も強引で、宮崎あにめらしからぬ粗っぽい仕上りになっておりました。
 美点はソフィーの声に倍賞千恵子を起用しているところですな。美少女即ろり声というあにめ的予定調和に一石を投じる英断であったと思いまする。

log modified: 2006/07/24 02:32:27 JST

2006.07.24 (Mon)

get
  • Piano Ensemble / Simeon Ten Holt: Complete Multiple Piano Works (11 CD Box)
  • ジョージ・R・R・マーティン 『七王国の玉座 III』
  • 森 博嗣 『虚空の逆マトリクス』
  • 由貴 香織里 『妖精標本 3』
diary

 仕事場の都合で本日休日。

 ということで vf5 始めました。葵しか使えんので今回も葵。
 開幕から 9 連敗でいきなり適性の無さを露呈してしまったわけですが、その後はぽつぽつ星を拾えるようになってきました。でもまぁ vf4ft とは感覚が違っていて、未だにじゃいすの受身が取れんのです。いやそもそも投げ抜けてないのが問題か……。
 ft ん時ほどのめり込まん程度にやってくつもり。

 f-com のもう若くないはずの若人 The Youngsters が新作準備中とのこと。来年 release 予定だそうな。

[movie] Hard Rain

 Mikael Salomon 監督作品、1998 年。邦題「フラッド」。
 dam 近くの小さな町で大雨が発生し、洪水を警戒して住民は殆んど避難する。警備会社の新人 Tom (Christian Slater) は先輩の Charlie (Edward Asner) と共に銀行から預った金を現金輸送車で運んでいたが、車が溝に落ちて立往生してしまう。丁度通りかかった車に助けを求めた Tom 達だったが、そこに居たのは金を狙う強盗 Jim (Morgan Freeman) の一味だった。Jim の仲間に銃撃されて Charlie は死ぬが、Tom は現金を持って逃げる。逃げる途中で教会修繕員の Karen (Minnie Driver) や、保安官 (Randy Quaid) も巻き込んで、水浸しの町で大金の争奪戦が繰り広げられる……。

 正真正銘の B 級 action panic movie なんですがこれは面白いですよ。小生的には "Midnight Run" に次ぐと言っていい愛すべき B 級作品であります。
 序盤から後々の展開に繋がる flag をちょこちょこばら撒いていて、それらが後で効いてくるという展開がたまらんです。保安官が町長に悪態吐いたり、婆さんが避難せずに家に立てこもったり、Charlie が Tom に将来について説教したり、といった一見どーでもよさそうな場面も、後々で思い返せば各々の心情背景や思惑を語っておるのです。小生はこういうの好きなんじゃよ。
 洪水な町が舞台ということで水を使っての大立回りや小細工も充分。建物内での motorbike での追いかけっこ、留置所に閉じ込められた状態で水嵩が増していく恐怖、電気倉が漏電しかけている中での追手との戦い、そして dam の決壊……。action ものなのに panic 映画ぽいのも、水の猛威を存分に描いておるからでしょう。
 でもって展開も捻りが効いていて、保安官が本性剥き出しにしてからはもうどうすんだよこれ的な展開に雪崩込むわけです。保安官はアレだし、ちょび鬚おっさんも状況弁えず下心丸出しにするし、dam 管理のおっさんも人を撃つのに躊躇わぬ極悪振りを披露。そんで何時の間にやら敵の敵は味方な方向に突っ走って相棒映画と化していくのです。いやー凄い。B 級 action panic movie で psycho 野郎も聖書引用家も出てきて Tom は水遁の術を使い終いは相棒映画で爺さんと婆さんは解り合う、こんな映画今までにあっただろうかいやない。というわけでひたすら楽しい映画なのでした。
 唯一の欠点は主役が Christian Slater なところで、この兄ちゃんの笑顔は素直に信じられない気がするのは小生だけでしょうかね。まぁ、それがまたこの映画の先読み不能性を高めていると言ってしまえば万事良好となりますか。めでたしめでたし。

log modified: 2006/07/25 01:56:00 JST

2006.07.25 (Tue)

U2 / The Joshua Tree

 Ireland の rock band、U2 の 1987 年発表 album。うわ、もう 20 年近くも前の album になるんか。
 小生の U2 体験は 91 年の "Achtung Baby" 以降なわけで、U2 史上最も有名と思われるこの album も後追いなのです。rock 求道者だった頃の U2 の総決算、みたいな形容をされる album ですが、80 年代 U2 にさほど思い入れのない小生にはへえそうふーんな感じです。
 とはいえ tr.1 "Where The Streets Have No Name" の intro からして、Brian Eno & Daniel Lanois の produce 作品らしい広がりのある音響を聴かせてくれます。続く tr.2 "I Still Haven't Found What I'm Looking For"、tr.3 "With Or Without You" の微泣き pop 三連発で傑作認定。
 んで 4 曲め以降も静かで熱い U2 な音が聴けますが、若干単調かのぅ。大体、blues harp 入れても roots rock 寄りになっても U2 は U2 なわけで、本歌取りでパクリに徹する Primal Scream 辺りに比べると不器用なんですよ U2 は。まぁ、不器用ながらもじたばた足掻いて rock form な似非 techno になってしまうところが可愛いではないですか、と言えなくもない。
 隙間は多かれど芯は固いという U2 のお手本みたいな album でありました。

diary

 朝出勤時に蝉がわんわんぎゃあぎゃあ鳴いておって皆さんお盛んねじゃなくてもう夏やのぅと。
 ちなみに蝉は英語で cicada と言うそうな。虫の固有名詞は覚えられんわ。

log modified: 2006/07/26 01:31:16 JST

2006.07.26 (Wed)

Paul Bley with Masahiko Togashi / Echo

 Paul Bley (p) と富樫雅彦 (perc) による二重奏。1999 年録音。
 free improvisation とはいえ色気のある phrase を連発する Paul Bley は録音当時 67 歳であります。作曲と演奏が同じ level で進行するってのが Bley の play style なわけで、それは往々にしてまとまりそうでまとまらず拡散して free jazz 化してしまう場合が多いと思いますが、今作では富樫雅彦の support により比較的まとまってるように聴こえますが気のせいかもしれませぬ。
 以前は自己満足な交感日記みたいな album と思ってましたが聴き直してみると意外に良好な印象。Bley もまだまだ水気充分ですなぁ。

diary

 仕事行って早退して本社会議に出席。疲れた……。

log modified: 2006/07/27 02:17:49 JST

2006.07.27 (Thu)

Paul Weller / As Is Now

 先日に続き Paul 繋がりで Paul Weller、2005 年発表の album。
 まーとにかくこの album での Paul Weller は若いのですよ。小生は The Jam も The Style Council も知らない人なので Paul Weller が若い頃にどういう音を出しておったのかも知らんのですが、多分その頃の Weller の若さと、この album から感じる若さってのは別物なんではなかろうかと。年期を重ねた男が新たに見出した、音を出す喜び、rock と共にある自信、みたいなもんが音の隅々から伝わってくるのですな。迷いの無さからくる瑞々しさ、とでも言おうか。electric な音だけでなく、acoustic な音も結構取り入れてはいるけれど、それは relax した雰囲気を醸し出しこそすれ、決して懐古趣味に堕しているわけではない。前進し続ける男による等身大の rock なのであります。
 んなこと言っても結局いつもの Paul Weller 節すなわちどれもどっかで聴いたような曲なんだろと内なる声が囁きかけますが、ウン十年も rock やってりゃ出るもん出尽くしてしまうんは仕方がないわさ、むしろその上で表現者としてまだ音を出していくってのはどういう意味を持つのか、ってことを考えるべきじゃないのかね、と反論する声も聞こえてきます。とにかく今の Paul Weller は充実しておる、古井戸の水は今なお新鮮なのであります。

log modified: 2006/07/28 02:17:59 JST

2006.07.28 (Fri)

山田 風太郎 『魔界転生 (下)』
「えやあっ」
 大気をひっ裂く声を同時に発し、かつ同時にふたりのからだもその大気の中へ踊りあがっていた。
 一秒の数十分の一のちがいであったろう。又右衛門の方が早かった。
 その差だけ上から斬りおろしてくるその大刀を、柳生十兵衛は受けるかたちになった。受けるかたちになったが、大岩石をもうち砕く相手の豪力をはっきりと意識して、
 ――われ敗れたり!
 心にさけぶと、十兵衛は受けた愛刀三池典太とともに、おのれの頭から血しぶきあがることさえ直感した。(page 413)

 角川文庫版で読了。上巻の続き。
 柳生十兵衛の一行に混じった狂女お品は艶めかしく十兵衛を誘う。大納言頼宣の転生の為の忍体候補である三人娘にも危機が迫る。頼宣は将軍容体悪化の報を受け、江戸へ出立する。十兵衛は娘達を救い紀州を救うため、行く手を阻む転生衆と戦いを繰り広げる……。

 下巻では十兵衛と転生衆の宝蔵院胤舜、柳生如雲斎、天草四郎、柳生宗矩、荒木又右衛門、宮本武蔵の死闘が拝めます。でも打々発止のやりとりが楽しめるのは武蔵との一戦くらいで、他のんは罠あり手出しありで、剣豪ものとしてはどうも燃え足りない印象。入念に準備したは良いがいざ始まると行き当たりばったり、な展開でしたなぁ。転生衆の強さを強調するためにばさばさ殺られていく柳生十人衆に涙。
 宗矩との親子対決や、荒木又右衛門との対決が鍵屋の辻で行われるといった趣向は流石に面白いので、対決そのものよりもそこに至る過程を楽しむのが良いのでしょうな。

log modified: 2006/07/29 14:09:59 JST

2006.07.29 (Sat)

get
  • Manabu Namiki & Mitsuhiro Kaneda / Espgaluda II Original Sound Track
  • Christine Schornsheim / Haydn: Die Klaviersonaten (14 CD-Set)
[movie] Moulin Rouge!

 Baz Luhrmann 監督作品、2001 年。
 1899 年の Paris。作家志望の若者 Christian (Ewan McGregor) は、同じ下宿先にいた芸人 Toulouse-Lautrec (John Leguizamo) とその一座に絆されて、絢爛豪華な night club である Moulin Rouge の舞台脚本を担当させられる。脚本が採用されるためには店の owner である Harold Zidler (Jim Broadbent) の興味を引く必要があるが、店の稼ぎ頭である Satine (Nicole Kidman) から Zidler に口添してもらおうと考えた Toulouse は、Christian を Satine に会わせるべく皆して Moulin Rouge に乗り込む。Satine は店の後援者である公爵 (Richard Roxburgh) との密会を申し渡されていたが、現れた Christian を公爵と勘違いする。Christian は愛の歌を Satine に捧げ、二人は恋に落ちるが、嫉妬深い公爵は Satine を我が物にするべく手を尽くす。その一方、Satine の体は結核に冒されており、余命幾許もなかった。紆余曲折の後、Christian の脚本で舞台が始まるが……。

 うわこりゃすげー。19 世紀末に Nirvana の "Smells Like Teen Spirit" や Madonna の "Material Girl"、"Like a Virgin" で踊り狂い、The Police の tango 版 "Roxanne" や Elton John "Your Song" や The Beatles の "All You Need is Love" で愛だ恋だを語り、Queen の "The Show Must Go On" まで飛び出してくる musical であります。70 年代以降の standard number と、19 世紀末とは思えぬ電化装置で豪華に彩られた、擬古的な現代映画。ついつい高野史緒の『ムジカ・マキーナ』を連想してしまったり。
 とはいえお話の方は貧乏作家と高級娼婦の恋物語で retro 極まりない。まぁ取り上げる歌がそもそも阿呆みたいな純愛歌ばかりだからお話もそれなりにしないとね、という感じか。Nicole Kidman は険のない役回りで美人なだけ、Ewan McGregor は甘顔で頑張ってますが印象には残らんなぁ。Zidler 役 Jim Broadbent が女装してダミ声で歌う "Like A Virgin" の醜悪さは一見の価値ありでありました。

log modified: 2006/07/30 13:08:08 JST

2006.07.30 (Sun)

[movie] Chicago

 Rob Marshall 監督作品、2002 年。
 1920 年代の Chicago。Vaudville の star を夢見る人妻 Roxie Hart (Renee Zellweger) は、舞台の manager と話を付けてくれるという Fred Casely (Dominic West) と浮気するが、Fred が Roxie の体欲しさに嘘を吐いていたと知って逆上し、彼を射殺する。Roxie は夫の Amos (John C. Reilly) に罪を擦り付けようとしたが結局露見し、Roxie は刑務所に入れられる。その刑務所には Vaudville の花形女優 Velma Kelly (Catherine Zeta-Jones) も夫と妹殺しの罪で入所していた。Velma は女看守の Mama Morton (Queen Latifah) の口添で弁護士 Billy Flynn (Richard Gere) を雇い、陪審員の同情を買って無罪判決を得ようと画策していた。Roxie も夫の Amos に金を出させて Billy を雇い、彼の指示により悲劇の heroine として media に売り出され一躍人気者になる……。

 まぁ、"Moulin Rouge!" に比べれば真っ当な musical 映画ですな。Roxie は cute さを売りにする悪女、Velma は花形女優らしい高飛車悪女、Billy は美味しい餌にたかる腹黒、ということで主演格三人に同情の余地なし。殺人をも entertainment として消費し尽くす欲望の街 Chicago ゆえの人物設定とも言えますが、中身は軽いのぅ。
 どんどん落ち目になっていく Velma と、最後までこけにされる Amos の姿が哀愁を誘いますなぁ。それにしても Catherine Zeta-Jones はハマリ役でありました。

diary

 vf5 修行中ですが全然勝てへんわ。

log modified: 2006/07/31 01:22:39 JST

2006.07.31 (Mon)

Individual Orchestra / Mind The Gap - Singles 2000-2006

 てくの番長こと Fumiya Tanaka による Individual Orchestra 名義作、2006 年発表。
 Individual Orchestra といえば脱力 electronica というのが従来の定説でありますが、2000 年から 2006 年までの EP を集めたこの album でもやっぱり脱力風味で期待を裏切りませぬ。とはいえ前作 "Music from a View" に比べれば緊張感が足りないというか元々脱力なので緊張感も何もありゃりゃんこりゃりゃんなんですが、そこはかとなく beat 指向な track が多いのでそういう印象にも繋がるのかも知れません。
 進歩でも退化でもなく、毎日過ごしていく中でぽつぽつ描きためた sketch 集のような album。こういう活動があるから本人名義での hard minimal にも気合いが入るんでしょう。って、本人名義の original album はもう出ないんですかね……。

log modified: 2006/08/01 01:47:51 JST

上旬 / 中旬 / 下旬