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'Don't stand chattering to yourself like that,' Humpty Dumpty said, looking at her for the first time, 'but tell me your name and your business.'
'My name is Alice, but-'
'It's a stupid name enough!' Humpty Dumpty interrupted impatiently. 'What does it mean?'
'Must a name mean something?' Alice asked doubtfully. (page 81)
ちょっと前に読了。Puffin Books 版。前作の続編。
悪戯子猫に仕置をしようとしていた Alice が鏡を抜けて鏡の国へ行ってしまう。chess の駒に準えられた Alice は、Queen になるべく旅に出て、様々な冒険に巻き込まれるといったお話。
Dodgson 先生の nonsense 節が再び炸裂であります。Jabberwock てのはここから出てきてたんですねぇ。
Ian O'brien の site が更新されてました。どうも weblog 始めたらしいっすよ。
こないだ DVD 焼きを知った小生ですが、audio CD も今まで焼いたことがなかったりします。で、今回初挑戦。
特定階層にある mp3 files を一括で CD-R に焼けるようになれば目標達成。
つーても mp3 を wav に変換して cdrecord に渡せばええわけだし、ここでうだうだ書くより JF の Linux MP3 CD Burning mini-HOWTO を当たった方が役に立つと思われます。ということで以下略。
いや実は Kees Cook さんの mp3cd を使ったのでその辺の話で行きましょう。
mp3cd は command 一発で mp3 を CD に焼いてくれる perl script であります。実は mp3 だけでなく、ogg や wav や flac も一発変換で焼けるそうです。現在の最新版は 1.24.0 とのこと。
前準備としては cdrdao、mpg321、sox 辺りは必須でしょう。まぁ、この辺は distro でパケジ作られてると思います。で、他に audio volume の平均化を行う normalize と、Config::Simple なる perl module が必要です。
それらを導入後、mp3cd を入れます。
$ ls
1.mp3 2.mp3 3.mp3
という状況であれば、blank の CD-R を放り込んだ後、
$ mp3cd -d /dev/cdrom ./*
で、後は焼きあがるのを待つだけです。あ、d 付けているのは default で /dev/cdrecorder を見に行くんですが自前の system にゃそれが無かったからです。元々あるなら特に指定はいらないでしょう。詳しい説明は man 参照。
"You want to see Lightbringer? A blind man?"
"Sam shall be my eyes."
The king frowned. "Everyone else has seen the things, why not a blind man?" (page 530)
Harpercollins Publishers 版の paperback で読了。
続巻が出ないのを良いことに読むのを先伸ばしにしてましたが、欧米では来月辺りに続巻 "A Feast for Crows" が出るそうです。paperback に落ちるのは来年でしょうが、まぁその前に読んでおかねば、と。辞書引きまくって何とか。
Catelyn 母ちゃんと Robb があんなことになったり、Arya や Sansa は悪い大人に捕まって小突き回されたりと、Stark 家の受難が続いてますなぁ。しかしこの下巻の主役は Jon Snow と Tyrion Lannister です。どちらの人生も波瀾万丈、頑張ってもらわねば。
Stannis Baratheon は例によって尊大で、Daenerys Targaryen は気負って背伸び中。まぁこの人らは力がありますからねぇ。
でもって最後の最後で吃驚な引きを持たせて終わります。うっわーどうするよこれ気になるやんあの美人さんが復讐鬼になってたりするんでしょうか。というわけで次巻を待ちましょう。あ、邦訳版の文庫化も待ってます……。
連休中はひたすら本読んでたわけですが、BGM が歌付きでは本読みに支障が出るからのぅ、ということで専ら systrum sistum の net radio を聴いてました。IDM 系の electronica 中心の選曲ですが、Autechre 一派の暗黒 IDM ばかりでもなくて、The Black Dog や Stasis のような一昔前の intelligent techno や、Luke Slater や Susumu Yokota のような比較的 upper な pure techno も流してくれるので、結構のほほんと聴けるのですよ。でも中心になっているのは independent な net label の音源で、song list から逆引きで本家まで辿り着けるという親切設計。そんなこんなで先週末は知られざる net label の迷宮を彷徨ってばかりでした。って、そういう寄り道してるから仕事が遅くなるのか。
そんなこんなで free mp3 で release されてた音源について、いくつか impression を書き綴るのココロなりよ。
Sense こと Adam M. Raisbeck さんは Australia の IDM 系 artist で、2000 年頃から各種 label で作品発表しておるようです。この "Further EP" は Monotonik から 2004 年に mp3 release されてます。全 5 曲。
音数少なめの泣き系 ambient でもろに小生好みの音世界に仕立ててます。特に tr.4 "Plink" の低血圧 breakbeats は何度聴いても泣ける。4 分程度で終わってしまうのが難点ですが。もっと聴かせてくれと。まぁ、他の release ものを聴く楽しみは残ってるわけで、地道に聴いていきましょうか。
「キャリバン」とレーンは何かいいたげに小声でいった。「おまえとは根本的には意見が一致しないのではないかな」
「はあ?」クェーシーはふり向きもせずに聞き返した。
「メーキャップのほんとうの役割のことだがね。おまえの手先の絶妙な操作のどこかに誤りがあるとすると、完全すぎるということではないかな」(page 161)
そういうレーン氏の方がよっぽど完璧主義者のような気がしないでもない。創元推理文庫版で読了。鮎川信夫訳。
株式仲買人のロングストリートが電車の中で殺される。容疑者はそのときの同伴者一行。しかし決定的な証拠が挙がらない。サム警部とブルーノ地方検事は、引退した俳優のドルリー・レーン氏に助力を求める……。
いや緻密ですねぇ。何というか緻密にしすぎて豪快な投げも小技に見えてしまい、かえって損してるような。X は実はこの人ですよどうだ凄いだろ儂には全てお見透しなんじゃよ猿警部!等とレーン氏は決して言うことはないのですが役者さんならやはり解決篇も dramatic にあちょーあちょー言いながらやってほしいもんですが、そう思うのは昨今のえんため系 mystery に毒されておるからかのぅ。良くも悪くも古き良き mystery、こういう作品が世に出たらば後に続く人達は苦労したでしょうなぁと思わされる傑作でした。
J. Auer の 2005 年作。Boltfish Recordings から mp3 release された全 4 曲の EP です。
Chicago 生まれで今は国立市に住んでるらしい Joseph Auer さん、この EP では fat な beat にブリブリな electro bass を絡ませつつ、綺麗めの synth をまぶせての極上 tech house を展開してます。tr.2 "Disconnect" や tr.4 "Points" のような四つ打ちの曲は floor 向けですが家で聴いても美味。疲れている時にはこういう音が染みますなぁ。
Lomov の 2005 年作。stadtgruen から mp3 release された全 7 曲の album です。
独逸の Hamburg にいらっしゃるらしい Lomov こと Axel Bergk さんであります。個々の track に鉱石の名を冠したこの album では、click で minimal で ambient、薄暗がりの静かな雰囲気の中で様々な光が乱反射しているような音世界が展開されています。石から音沸かしたらばやっぱり置物的にもなりますか。deep な一枚。
Phasic の 2005 年作。Hippocamp から mp3 release された 4 曲入り EP。
tr.1 は低音の drawn が延々と流れる音響もの。こりゃお客さん逃げますね。tr.2 は Vangelis 風の synth と chorus による down tempo もの。Blade Runner O.S.T. を思い出しますな。tr.3 も down tempo で、ふにゃ synth と acoustic guitar の絡み合いで未開惑星風 organic sound の趣。だんだん beat がしっかりしてきましたよ。んで tr.4 は 1st album の頃の Squarepusher 風 drill 'n' bass です。いや音ネタといい rhythm の組み方といい break の嵌め方といい展開の仕方といい、笑ってしまうくらいくりそつですよくりそつ。あまりに図抜けていて follower 不在と思われていたドリルん時の Squarepusher ですが、何で 10 年後にこういう follower が出てくるかのぅ。まぁ面白いから良いんですが。
Monohm の 2003 年作。monohm.com で mp3 release された 4 曲入り EP。
click 系の noise で beat を刻みつつ、deep な synth の波が緩やかに押し寄せる。真夜中向け ambient click house の趣であります。どの曲も微妙に泣けますので泣き系の人もどうぞ。
Peter Hyams 監督作品、1981 年。
木星の第三惑星 Io では公営企業が鉱石採掘を行っており、今の支配人 Mark B. Sheppard (Peter Boyle) は生産性を向上させたことで本部から高く評価される人物だった。連邦保安官の William T. O'Niel がそこに派遣されてくる。O'Niel は正義を重んじるあまり各地の支配人に疎んじられ、辺境を転々とする堅物だった。O'Niel の妻 Carol はそんな生活が耐えられなくなり、O'Niel を残して息子 Paul (Nicholas Barnes) を連れて地球に帰ろうとする。O'Niel は Sheppard が支配人になってから従業員の発狂や自殺が増加していることに気付き、女医の Marian Lazarus (Frances Sternhagen) を巻き込んで事件の調査に当たるが……。
いやぁ、あまりの詰まらなさに苦笑もんです。狙いは宇宙版西部劇ってところでしょうが、story があまりに強引すぎるのぅ。O'Niel は Sheppard の秘密をあっさり知ってしまうし、Sheppard は O'Niel が邪魔になったら本部に殺し屋を要請する……って、大企業なら他に穏便な解決法は幾らでもあるような気がするんですが。保安官殺しってこの世界では重罪ではないのか。O'Niel がその情報をあっさり入手するってのもアレですが、殺し屋が来るまでのほほんと構えてるのも不気味。tennis したり女医と酒飲んだりしとる場合か。殺し屋が来たら来たで、こやつらは通路で銃に玉込め始める。で、O'Niel は防犯カメラでそれを目撃。こいつら本当に殺し屋か? 頭に空気詰まってるとしか思えん。殺し屋 A の死に方は手間掛かってる割にあっさりしてましたがなかなか面白かった、んですが殺し屋 B との戦いは……どう考えても B はアホすぎる。いや B もアホだが O'Niel もあんなことやって施設への影響とか考えなかったんだろうか。宇宙で酸素洩れなんて大事だと思うのだが。そしてきっと盛り上がるはずの殺し屋 C との死闘! 宇宙空間で着ぐるみで殴り合い! 動きはノロノロ、二人とも必死そうですが仕草からそれが伝わりません。まぁ最後で弾けたのは不謹慎ながら笑ってしまいましたがそういう映画じゃないだろ、と。
まぁこの頃の SF 映画らしい硬質な建築物描写は楽しめますが、あまりに脱力な展開なので観ると萎えます。残念賞。