Noisy Days in July, 2004

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2004.07.11 (Sun)

RD-X4(EX)

 やっと届きました。バグ修正もあって遅れてたらしい。
 disk は 3 枚入っていて、取説通りに進めていって問題なく update できました。folder も見えるし file の簡略一覧も見える。微妙に良くなった感じですな。

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 Espgaluda (PS2) の arrange mode、Black で 5-1 道中まで初到達。週末にしか遊んでない割には地道に前に進んでるな……。

 外出して "Capcom Fighting Jam" のロケテを見物。新作って感じがしませんねぇ。

log modified: 2004/07/13 02:12:00 JST

2004.07.12 (Mon)

Neu! / 2

 german rock の中でも快楽志向の強い Neu! の 2nd。1973 年発表。
 tr.1 "Fur Immer" から hammer beat で trance な世界へ。単調にして壮大、延々と延々と同じ theme が繰り返し、音響の寄せて返す様はまるで爺さまの小便の如し。終わりそうで終わらないで波がどぱーっと来ます。幸せ。他の track は早回しだの梵鐘だの遅回しだの minimal だので track は分けてるようですがはっきり言って意味無いです。通して聴け! ぐにょぐにょもドコドコも一緒くたで Neu! なのですよ。
 快楽主義なのに空はどんより曇っていて、心の底からは笑えないがへらへら笑い続けずには居られない、ぬるま湯に浸り続けてぶよぶよの肉塊と化してしまいそうな音響。いやぁ、独逸って田舎だわさ。

[news] Momonga Linux 1 beta1

 正式版は 8/1 に release 予定とのこと。

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 月曜日なのでへろへろです。

log modified: 2004/07/13 02:47:54 JST

2004.07.13 (Tue)

Mr.De' / Electronicfunkyshit

 Electrofunk な人、Mr.De' の 2004 年作。
 detroit ghetto bass って全然知らないんですが、まぁなんつーか猥雑で乳揺れ腰揺れな electronic funky shit です。そのまんまですな。soul の精神性を electro で表現したのが detroit techno なら、soul の肉体性を粘っこい bass で表現したのが detroit bass なんでしょか。ぱっと聴いた感じではふふーんて印象ですが、何故か延々聴けてしまう。お手軽お気軽な安い作り故の身軽さが聞き易さにも繋がってるようにも思えるし。
 声ネタも多数収録で間口広めなので、お好きな方はどうぞ。

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 single task の脳味噌で multi task の仕様を書くのは無理すぎですよう。scheduling 上手くできないのもむべなるかな。つか割り込みの仕事が多すぎる……。

log modified: 2004/07/14 02:56:45 JST

2004.07.14 (Wed)

Cathedral / The Ethereal Mirror

 doom metal 中興の祖、Cathedral の 2nd。1993 年発表。邦題「デカダンス」の方が通りが良いかも。
 とにかくもっさりしてるんですよ。遅い暗い重いの三重苦に Lee Dorrian のウキョエェな death 声がのたうつ、新世代の Black Sabbath な音世界。death metal を経過して、grind core も経過して、出てきたのが原点回帰というのも metal 循環理論を裏付けておる様子。
 それでも Sabbath の昔の album は音の悪さがもっさり感を助長してたりもするので納得できるんですが、hi-fi な音でわざわざもっさりやらかされるとかえって笑ってしまうという罠もあり。しかも微妙に melodious でオーイェーな出来だったりするのでなおさら苦笑……。これは Lee なりの metal 批判なのかも知れぬ。即ち、今更 metal なんて真面目にやっても馬鹿見るだけなんだから、徹底的に真面目を装うことでその無効さを強調して笑い飛ばそう、と。それならオーイェーも解りますなぁ。
 そんなこんなで 10 年以上経っても未だに現役とのこと。実は根の太い band だったのか。

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 眼は痛いし眠いし leader は夏風邪で三連休だしで厳しい状況が続いてます。もうちょっと頑張ろう。

 Therapy? の新譜がそろそろ来そうな感じ。待ってますよ。

log modified: 2004/07/15 02:18:53 JST

2004.07.15 (Thu)

808 State / Outpost Transmission

 A Guy Called Gerald が一時期在籍していた techno unit、808 State の 2002 年作。
 うーむ何ですかこれは? へっぽこ electro pop による東海道五十三次。New Order ほど楽天的でもなく、Kraftwerk ほど狙った感じもない。でもって何か光るものがあるかと言えばそういう強みもなくて。個人的には殆ど引っ掛からない音です。
 rock 好きな人が聴いたら「だから techno は駄目なんだよ!」とか怒鳴られそうな album。まぁ、頑張ってください。

diary

 疲れ切って帰宅。
 左の眼球が腫れてます。いやほんとかよと自ら疑問に思ってたりもしますが、視点動かすと痛いし、指で押すと痛いし、右目より堅いような気がするんですな。蚊に刺されたりしたんでしょうか。眼球を蚊に刺されるなんて想像もしたくありませんが、てゆか刺される瞬間が滅茶苦茶怖そうですが、刺されて視界が赤く染まったりするのも嫌ですが、かゆみが眼球を隈無く覆うのは超絶的な拷問だと思いますが、って考えちゃいかんだろ。

 我が宿敵 coca cola より新型緑茶発売。Fress というそうな。店頭で見かけたので試し買い。
 こっこれは……カテキン入ってないのか。却下(爆)。

log modified: 2004/07/16 02:32:46 JST

2004.07.16 (Fri)

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 仕事。一山越えました。次の山は月末か。

 終業後は飲み会。流石に関西な面子が多いと荒れますな……。二次会まで付き合って解散。
 The Who 好きの某氏に「This Heat とかどう思います?」と訊かれて吃驚。そりゃ俺が聴きたいわ。

log modified: 2004/07/18 16:06:31 JST

2004.07.17 (Sat)

diary

 先輩の row 氏の車で奈良行き。llap 氏が最近奈良勤務になったので、新居強襲なのです。悪路にへこたれつつ、これまた最近奈良勤務となった k 崎氏と合流して、昼過ぎに llap 氏宅へ到着。
 なかなか広くて良さそうな部屋でした。風通しも良いし、窓空けると田圃が広がっているし。llap 氏は「埼玉から引っ越した気がしねぇ」と言ってましたが、それもまた望んだ環境だからではなかろうか。
 TV もまだ繋げてないのに Q は既に接続完了していたのが笑えました。

 Junk にて昼食。店内では Journey や Jeff Beck 等の古めな american rock が流れてましたが、多分有線の radio 番組か何かでしょう。
 定食系は量が多そうだったので、小生は tuna sand で。llap 氏は small size で注文して、ぎりぎりで食いきった様子。row 氏と K 崎氏は余裕の表情。胃袋も american size てことか。

 んでヤマダ電気へ。llap 氏、扇風機やら照明やら購入。最近の扇風機はマイナスイオンを売りにしているのか。知らなかった……。まぁ、ウチには扇風機ないけど。

 llap 宅に一旦戻り、llap 氏はガスの立ち会いに。んで、湯沸かしが上手く着火しないという問題発生。修理は近いうちに行われるそうですが、それまでは近場の銭湯を利用することになりそう、とのこと。いや水浴びすればいいと思うよ。暑いし。

 再度外出、今度はホームセンターへ。店内には Dimension 等の fusion が流れてました。
 llap 氏、カーテンやら薬缶やらの日用雑貨を仕入れてました。フライパン選びで長考した模様。
 去り際にガーデニングコーナーでマイハギ発見。高い音に反応して葉を揺らす植物だそうな。小生が見たときには嘘みたいに動いてました。どこぞから風でも当ててるのかと探ってみましたが、そんな徴候もなし。へええ。んで、高音に反応して葉を踊らせることにどういう意味があるのかは良く解りませんでした。飛んでくる羽虫の音に反応して葉が揺れるってんなら虫除けになるんでしょうが……。

 llap 宅に戻って荷下ろしした後、jazz の流れる焼き肉屋で晩飯。「数ヶ月前までは、この面子で奈良で焼き肉してるなんて思ってもいなかった」と llap 氏。まったくだ。まぁ、ウチの会社らしい動き方ではあるんですが。
 今日はこれでお開き。llap 氏、K 崎氏と別れ、最短 root で戻る row 氏には JR 奈良駅前まで送ってもらいました。row 氏には感謝です。んで天王寺経由の帰路。

 車で移動するのが久々だったからか、思っていたより車酔いな状態でした。やっぱ電車での移動が自分には合っている模様。

VF4FT、初 play

 先日から稼働開始してるってことで、帰り際に見に行きましたよ、VF4FT。FT つーと Final Test とか Field Test とか思ってしまうのは職業病ということで。
 台が空いていたので早速遊んでみる。で、葵で normal mode 初挑戦にして dural まで吹っ飛ばして初 clear。まだ CPU もこなれてないのか、連打だけで勝ててしまう様子。
 葵はあんまり変わってないなー。Jacky のシャッフルの速さには仰け反りました。

 それにしても土曜の晩だというのに盛り上がってないなぁ。関西だから、ってことは無いよね……。

[movie] Kids Return

 北野武監督作品、1996 年。
 高校生のシンジ (安藤政信) は、同級生で兄貴分のマサル (金子賢) と連んで自由な不良生活を楽しんでいた。学校の教師達は彼らを煙たがっていたが、二人はカツアゲで弱い生徒から金を巻き上げたり教師の車を焼いたりとやりたい放題。しかしある日、マサルは若い boxer から一発喰らい伸されてしまう。その boxer を見返してやるためマサルは boxing gym に通い始め、シンジも済し崩しに gym に入会させられる。しかし、実際に boxing に才能があるのはシンジの方だった。sparring で舎弟格のシンジに太刀打ちできなかったマサルはシンジの元を去り、ヤクザの世界へ身を投じる。一方のシンジはその才能を見込まれ若手 boxer として頭角を現し始める……。

 北野作品はどれも tempo 悪いな。ぎこちない会話、立ち尽くす登場人物、唐突な暴力。それが個性とは思いますが、観ていて居心地が悪くなってくるのも確か。この映画にもその種の手癖がちらほらと見えますが、青春映画という仕立てだからか、北野作品にしてはあまり毒のない出来になってます。
 自由気ままに振る舞いながら、自分たちの居場所を見つけられず孤独を感じているシンジとマサル。兄貴風を吹かせるのが好きなマサルはヤクザの世界に飛び込むも、やはり独走しすぎて上層部の反感を買い、組から弾かれる。マサルに依存することに慣れきっていたシンジは、マサルが姿を消した後もやはり独立できず、gym の先輩であるハヤシ (モロ師岡) に教えられるままに悪い遊びに耽ったり誤魔化しの technic に頼るようになり、自らの手でその秀でた才能を潰してしまう。本作中で幾度も馬鹿呼ばわりされる彼らだが、道を分かってもその本性は全然変わってない。本当の馬鹿である。
 その馬鹿たちは、それぞれの挫折を味わった後で再会し、高校時代によくやっていたように学校で自転車の曲乗りを楽しみながら、「俺達はまだ始まっていない」と言って笑い合う。これは一見爽やかな場面ですが、怖い一面も含んでます。人は挫折してもまたやり直せる、という含意と、人はやり直しても同じ過ちを繰り返す、という含意。それを、始まりの場所で、しかも自転車で運動場をぐるぐる回りながら語り合う。この状況は、二人の未来がただ明るいだけのものではないという事を暗示しているけれど、それでもその時の二人には明るい光しか見えていない。だから、爽やかで、残酷。
 そんな二人の人生と重なったり離れたりする様々な sub plot も、なかなか面白いです。頼りないが純愛君のヒロシ (粕谷享助) が、意外にも純愛を実らせたり、面白くない漫才を学内で披露していた二人組が、pro として人気を博したり。不良二人組の話とは絡みそうにないネタも多いのですが、同じ学舎で過ごした同級生たちがそれぞれの人生を歩み、成功したり失敗したりする。こういうのを見せられると、昔の学友は今頃何やってるんだろうな……と思わされます。そんな感想を抱くのも、小生が歳食ったからかも知れませんが。

log modified: 2004/07/19 02:15:41 JST

2004.07.18 (Sun)

[movie] Lara Croft Tomb Raider

 Simon West 監督作品、2001 年。
 大金持ちのお嬢様でありながら、自ら危険な場所に赴き古代の宝物を探し求める女性、Lara Croft (Angelina Jolie)。ある日彼女は、幼い頃に亡くなった父親 Richard Croft (Jon Voight) の遺物と思われる時計を見つけだす。それは古代文明が生み出した宝物だった。しかし何者かによって時計は強奪される。その翌日、父親からの配達日指定の郵便が届き、Lara はあの時計が時間を操る力を開く鍵であることを知る。だがそのためには、例の時計を使って現在と過去を司る二つの破片を入手しなくてはならない。かくして Lara は、破片の片割れがあるとされる Angkor Wat へ赴くが、そこには自称弁護士にして秘密結社 Illuminati の一員である Manfred Powell (Iain Glen) と、かつて Lara の恋人だった Tomb Raider、Alex (Daniel Craig) の姿があった……。

 slender な姉ちゃんが銃ぶっ放して走り回るという、妄想爆裂娯楽大作。これでメカも出てきたらグゥの音も出ねぇってもんですが開幕早々出てきますよエヴァッカニアが! って嘘です。カニ弱いし。でもこの冒頭 10 分はなかなかの見応え。しなやかな体を下から舐めるように撮されたり、カニの切っ先を股開いてかわしたり、カニのでかい図体に押さえつけられて苦悶したりでエロエロです。でも Lara Croft = female という視点を意識して撮影してるのは、この冒頭 10 分を除けば、Lara 邸に兵士が押し入る直前、三階ぶち抜き広場で Lara が優雅に室内 bungy jump を楽しむ場面くらいしか無いのですよ。他の場面は Schwarzenegger に差し替えても問題なし。「シワちゃんだと bungy のときに rope が切れちゃうだろうが!」という突っ込みは無視させていただきます。まぁ、あまりエロエロな場面ばかりだとお子様に見せられないという枷もあったんでしょうな。
 お話は game ぽいというか芋蔓式の quest で最後に仇倒して happy end なのであります。Alex と過去に何があったのか、って問題は実は問題ですらなく単に元カレな存在で spice 効かせてるに過ぎない。Lara パパも Lara の最愛の父親という設定だけが必要とされているため、何故に Lara がこんなにファザコンなのかという説明は一切抜きとされている。この姿勢、ある意味潔い。slender な姉ちゃんが銃ぶっ放して走り回る映画が撮りたいっ! という一心でのみ作られているのでしょう。でもこの scenario はもう少し何とかならんのか。
 ええと、誉め所を 1 点。Lara 邸を兵士が強襲し、Lara とその仲間たちが戦う場面、ここでの音楽の使い方が上手いです。techno な音の展開と、Lara が飛んだり敵が伸されたりする situation の timing がばっちり調整されていて、観ていてかなり気持ちいい。比較的簡単に波の高低を作りやすい techno な音楽故の演出です。まぁ、音楽に集中するにはちと銃弾の音が喧しすぎですが、それはやむを得ないか。この場面と対カニ戦は見直しても楽しめることでしょう。

 ちなみに Illuminati は、その筋では有名な秘密結社みたいです。

[news] NoBrand Sounds、新作 CD 情報

 著作権 free な album とのこと。秋頃発売予定だそうな。

[news] Double X album 2004-10-04 release

 Double X って、Alexander Kowalski も参加してたのか。彼と、Sender Berlin の片割れ、Torsten Litschko による unit らしい。今なら試聴可能。

diary

 今日も今日で VF4FT。challenge mode 初 play。こういうの、ゲセンより家でやった方が楽しいような気が。

get
  • 森 博嗣 『恋恋蓮歩の演習』
  • 由貴 香織里 『ルードヴィッヒ革命』
酒見 賢一 『陋巷に在り 12 聖の巻』
 孔子はもはや動揺を隠せなくなっていた。
「まことに尼丘は滅ぼされたのだな」
 といくらか弱々しく訊いた。
「……わが目にはそう映りました」
 と調査人は孔子の顔色をうかがってそう答えた。
 子路が初めて見ることに、孔子はぶるぶると急に力を奪われたかのように震えていた。そして支えるべきもののない場所ゆえ、がくりと膝を落としかけた。(page 152)

 新潮文庫版で読了。
 成兵の尼丘攻めも大詰め。悪悦は結界を張る長老たちの間に割り込み、大長老を激闘の末に打ち倒す。しかしその前に子蓉が立ちふさがり、かくして兄妹の戦いが起こる。そして雪崩れ込む成兵たち。遅れてその場に立ち入った顔回は、凄惨な情景の中に立ち尽くす子蓉と再会する。
 成城攻めの途中、孔子の耳に尼丘壊滅の報が届く。孔子はその衝撃で寝込んでしまうが、攻城司令官の子服景伯に成城の兵力は僅かである旨を告げ、即時の総攻撃を要請する。景伯はその言を入れ、翌日には成城総攻撃を行うが、成城を守る處父は、意外な策を用いて反撃するのであった……。
 大長老、子蓉、處父といった重要人物が、次々と姿を消していき、否が応でも物語が終わりに向かっていることを意識させられる巻です。犬に噛まれてへこんでいた少正卯だけは元気になってきた様子ですが、また何か仕掛けてくるんですかね。
 泣いても笑っても次で最終巻なので、心して待ちましょう。

log modified: 2004/07/21 01:49:47 JST

2004.07.19 (Mon)

get
  • Albert Ayler Trio / Spiritual Unity
  • Eric Dolphy / Eric Dolphy at the Five Spot, vol 2
  • U2 / Achtung Baby
[movie] Con Air

 Simon West 監督作品、1997 年。
 軍を退き身重の妻の元へ帰ってきた Cameron Poe (Nicolas Cage) は、酒場で喧嘩した際に誤って相手を殺してしまい、刑務所に送られる。それから数年、ようやく仮釈放が認められた Cameron は、愛する妻と娘の元へ帰るため、囚人護送機に乗り込んだ。だが一緒に乗り合わせたのは、悪名高い知能犯である Cyrus (John Malkovich) を始めとする極悪人たちだった。Cyrus らは護送機を highjack する。Cameron は同室の友人である Baby-O (Mykelti Williamson) と、人質として拘束された囚人護送官の Sally Bishop (Rachel Ticotin) を救うべく、Cyrus に協力する振りをしながらその計画を阻止しようと行動する。そして、囚人護送機に麻薬王の息子 Francisco Cindino (Jesse Borrego) が乗っていることからその機に注目していた連邦保安官 Vince Larkin (John Cusack) も、機に異常が発生していることに気付く……。

 昨日に引き続き Simon West 監督作品で。って、同じ監督さんが作ったにしてはあまりに別物な感じ。まぁ、こっちは Jerry Bruckheimer 製作作品と呼ぶ方が通りが良いでしょう。弾幕どばーっ、爆発どばーっ、製作費どばーっ(笑)であります。
 小生はこの作品、嫌いではないのですよ。囚人護送機を極悪人たちが highjack するという situation は、個性的な極悪人たちがどういう活躍をしてくれるのか期待させてくれるし(*1)、圧倒的に不利な状況下で孤独な戦いを強いられる Cameron も、先読みの難しい position なので観ていて気が抜けない。Con Air を追う Vince 側の描き方も一辺倒ではなく、連邦捜査局と麻薬取締局の縄張り争いが追撃部隊の強調を乱したりしていて面白い。爆発どばーっな演出は確かに過剰ではありますが、そこに至るための伏線が上手く張られているので、納得して観られるし。田舎空港に着陸した Con Air が、囚人と軍隊の戦闘を挟んで再度離陸し、軍用ヘリで追い回されるという中盤〜終盤は、この頃の roller coaster な映画の中でも上位に食い込むような神がかった展開です。
 あちこちで笑える scene を織り交ぜてるのも好印象。「あれが囚人護送機なら、俺は Elvis Presley だぜ」とか、麻薬捜査局の偉いさんの車が彼の予想だにしない場所から降ってきたりとか、普段は拳骨で相手をぶん殴る Cameron が、オカマ相手だと一瞬考えてからはたいたりとか、市街に突っ込んだ Con Air が止まったとき、その衝撃で店の slot が "777" を弾き出したりとか、あれやこれやで軽いノリに戻してくる。これもまた entertainment、こういう遊びには弱いんですよ小生。この手の演出では、Cameron の背信に気付いた Cyrus が「動くとこいつをバラす!」と宣言して彼の娘ならぬウサギ人形に銃を突き付ける場面が最高でした。それのどこが脅迫なんだよっ(*2)
 泣き面な男という印象が強い Nicolas Cage は、今作では筋骨隆々な体で臨んでいてちょっと意外。あまり印象に残らないサル顔の John Malkovich もいい仕事してましたが、灰汁が強すぎて他の極悪囚人が目立たなくなってますな。
 そんなこんなで久々に見直しても痛快な娯楽映画でした。

diary

 昼に起きて、風呂入ってから日本橋へ。探し物は見つからず。
 仕方ないのでケツイ。1-5、エヴァッカニアまで。score は 11159 万で、暫く遊んでなかった割には上出来。

 VF4FT、勝てません……。

栗本 薫 『豹頭将軍の帰還 (グイン・サーガ 68)』
「そうじゃないの。グイン……それじゃ、本当に、あたしがそう頼んだら……サイロンにもどってからでも、あたしが辛くなったら、あたしを連れてサイロンを出てくれる? 誓える?」
「むろんだ。いつなりと、剣の誓いを」
「あなたは――あなたは、あんな美人のお姉さまより、こんなちっぽけなあたしでいいの?」
「あなたがいいのだ、シルヴィア姫」
 優しくグインは云った。(page 109)

 ったく、相変わらず見せつけてくれますな。早川文庫版で読了。
 この series 読むのも久々なんですが、ちゃんと今までの粗筋を作品内で教えてくれてるので、それなりに思い出しながら読むことが出来ました。ええと、ゴーラでは、アルセイスの再興に尽力しているイシュトヴァーンが、アム公の召喚状を受け入れてトーラスに戻るが、自らの手兵も引き連れているので内戦も辞さぬ覚悟な様子。ケイロニアでは、シルヴィアとオクタヴィアを連れてグインがサイロンに凱旋。皇帝アキレウスはグインにケイロニア王の称号を与え、シルヴィアとの結婚を許す、と。
 マリウス君は一人悩んでます。あんたはパパなんだからちゃんと責任とりなさい。

*1: まぁ見かけ倒しな奴もいますが……。大量殺人魔 Garland 役の Steve Buscemi はお笑い要員か。
*2: いや、ウサ公はこの映画では重要な factor だったりもしますが、いい大人がウサ公に銃突き付けても絵にならんよ……。
log modified: 2004/07/21 02:16:20 JST

2004.07.20 (Tue)

diary

 仕事場がお休み日なので小生も休日ですが、結局だらだら過ごして終わってしまった……。
 そろそろ部屋の片付け、しとかんとなぁ。

log modified: 2004/07/21 01:00:39 JST

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