Noisy Days in July, 2013

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2013.07.21 (Sun)

[movie]Blade: Trinity

 David S. Goyer 監督作品、2004 年。邦題「ブレイド3」。
 前作の続き。Daywalker こと Blade (Wesley Snipes) と彼の仲間 Whistler (Kris Kristofferson) は例によって vampire 退治に精を出していたが、ある日 vampire の下僕の人間を殺してしまい、それが media にバレて Blade は一躍お尋ね者になってしまう。だがその影には、初代 vampire である Drake (Dominic Purcell) の復活に加担した Danica Talos (Parker Posey) らの思惑があった。FBI に囚われた Blade は命の危機に晒されるが、突如現れた Abigail Whistler (Jessica Biel) や Hannibal King (Ryan Reynolds) らの若者集団に助けられる。彼らは自らを Nightstalkers と名乗り、Blade と共に Drake 討伐を行おうとするが……。

 3 作目にして power down 感が否めない Blade であります。小生も久々の Blade 体験ということで 3 部作立て続けに観させて頂きましたが、action は 1 作目で充分、2 作目は romance に寄ったもののまずまずの出来、3 作目は敵役に筋肉なお兄さんとか Whistler があっさり退場 & 娘が出てきて世代交代したものの Hannibal の軽ノリもあって本物の B 級映画に成り下がった、という印象であります。やっぱ筋肉な人だけでは Blade の魅力は引き立たんなぁ。Abigail ももう少し色気があればねぇ。てな感じで、3 作目にして見事に外した Blade series でありました。

log modified: 2013/07/23 02:38:43 JST

2013.07.23 (Tue)

Ornette Coleman / Tommorow is The Question

 Ornette Coleman (as, ss)、Don Cherry (tp)、Percy Heath (b (1-6))、Shelly Manne (ds)、Red Michell (b (7-9)) の面子による 1959 年録音作。
 60's 〜 70's の free jazz 界を牽引した Ornette Coleman ですが、さて今にして考えてみれば、Ornette の姿勢はむしろ swing や be-bop に根ざした jazz 発現を、improvisation の側面から一層推し進めるという手法にあるようで、それは free と言うには systematic な様式美に絡められているような気がしなくもない。melody の突拍子さや展開の激しさは確かに従来の modern jazz の範疇からは逸脱しているように見えますが、Ornette の中ではこれはこれで普通に jazz なわけで、なので Ornette が Sonny Rollins を擁護するような発言してるのを見ても納得してしまうわけです。まぁ、時代は Derek Bailey のような free impro 命な非めろ主義者も呼び寄せていくわけで、そんな jazz 群雄割拠時代の俯瞰から言えば Ornette もまた伝統的な jazz 演奏者という position に収まるのも宜なるかなであります。とはいえやっぱり個性的な musician であることは間違いなく、後の Henry Threadgill や John Zorn は Ornette 大好きなんやろなーと思わされる album を出してたりもします。
 さてこの 1959 年作ですが、Ornette の歴史的には同年録音の有名作 "The Shape of Jazz to Come" の前に製作された album となります。有名作の前で地味な作品、かと思いきややっぱり Ornette 節全開で、あー聞き覚えないけど Ornette やわーという melody 展開に毎度やられる始末。tr.1 "Tommorow is The Question" はその典型か。tr.2 "Tears Inside" で blues やってるところも Ornette の jazz 様式への拘りを垣間見る思いがします。如何に変則的であっても黒人音楽への拘りは捨てない、てのが Ornette Coleman らしい、それは後の hip hop への傾倒にも通じるでしょう。この時代なりの尖った jazz 発現を感じさせる良い album であります。

log modified: 2013/07/24 03:06:23 JST

2013.07.30 (Tue)

The Doobie Brothers / The Captain And Me

 めりけんの rock band、The Doobie Brothers の 3rd album、1973 年発表。
 West Coast sound の代名詞、Doobies の一枚といえばこれを挙げる人も多かろう、な一枚。tr.2 "Long Train Runnin'"、tr.3 "China Grove" といった代表曲を擁する album でもあります。まぁ "China Grove" に関しては、小生の若かりし頃に何かの拍子に頂いた promotion CD の 1 曲目がこの track で、intro は強烈でサビは間が抜けてるな印象があったのを覚えております。いやー有名な曲だったんですねー。"Long Train Runnin'" は朝でも夕でも AOR 系 radio DJ の決めの一発で超有名曲であります。
 album 全体としては如何にも 70's な黄昏色の AOR、そこそこの blues 色と country 色に、latin なバタ臭さをまぶした Doobies の音世界です。良い album なんですが今一歩の押しが足りないというか灰汁が弱いというか。まぁそういう姿勢が Eagles との評価の差にもなってしまうんだろうなぁ、と、そう思わされる album であります。

diary

 今日の酒、和歌山のじゃばら酒。
 じゃばらなんて初めて聞きましたが和歌山は北山村の特産品らしいです。柑橘系りきゅーるですが一口目の印象は苦い、というか独特の酸味があって伊予柑とかに比べると大人な雰囲気であります。果実酒なので飲みにくい訳ではないですが後々まで後を引く味わいがあり、後々まで喉に引っかかってその日の吐息はじゃばら色、になりかねませんので注意が必要かと。まぁそうした強烈さも含めて美酒だとは思います。

log modified: 2013/07/31 02:12:01 JST

2013.07.31 (Wed)

Metallica / ... And Justice For All

 めりけんの slash metal band、Metallica の 4th album、1988 年発表。
 仕事場の同僚が今年のさまそにで Metallica が来るぜぇー絶対見に行くぜぇーとてんしょん上げまくってるのですが野外ふぇすに行く気なっしんぐの小生はまぁ頑張ってくれと言う外ないわけです。そんな小生の大学時代の german 旅行の土産の中に Metallica の T しゃつがあったりしたのは黒歴史なので忘れて下さい。いまどき Metallica でてんしょん上がるなんておっさんだよねーとその同僚に振ったらば、いやでもオイラ realtime で聴き始めたのは高校の頃に Load とか Reload とか聴いた頃なんすよねーそっから溯って昔の方がかっちょええやんではまりましたと返答しつつ "Battery" の riff をえあぎたーで口ずさみ始める始末。小生も Heavy Metal Sysdicate で "Battery" 流れたときの高揚は忘れ難い。って、Heavy Metal Sysdicate ってまだ続いてるんですかすげえなぁ。
 さて 1988 年発表のこの album。Cliff Burton の事故死により Jason Newsted が加入、しかし mix では bass がほとんど聞こえない、metal にしてはまろやかすぎる仕上がりなので member からは評価の低い作品であるところの本 album ですが、こと楽曲に関しては symphonic 時代の Metallica の極北を張ると言ってもよいくらいの大仰さを味わえる album となっております。緩急つけまくりの楽曲、政治的な lyric、入り乱れる変拍子に Metallica 節を忘れない James Hetfield の riff & vocal に Lars Ulrich のずんどこ、とまぁ様式美スキーな人に大いに appeal する album となっております、まぁ荒削りではありますがそこは slash metal band なので大目に見て上げてください。tr.1 "Blackened" からして acoustic guitar の旋律から物々しく入り slash metal な曲調に雪崩れ込む metallica style、その趣向は tr.2 "... And Justice For All" にも引き継がれますが、tr.4 "One" は彼らにして初ともいえる純 ballad。後の "The Unforgiven" にも引き継がれる cowboy 流 ballad の萌芽はここにあったか。tr.3 "Eye of The Beholder" のためを生かした楽曲構成も彼らならでは。slash metal とはいえ脳筋ではないというのが major で生き残り得る所以か。tr.10 "The Prince" は Diamond Head の cover ですが Metallica 色に染めていて良好。いやはや、良い band ですなぁ。

log modified: 2013/08/01 03:14:09 JST

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