Noisy Days in June, 2013

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2013.06.24 (Mon)

Nobukazu Takemura / Finale

 竹村延和の 1999 年作。Issey Miyake の fashon show 用の album としての 2 作目。
 水のある風景、を素材にしての album と思えなくもないですが、title の割に水っぽさは感じられません。個人的に水といえば Moldau な印象があるので、漸次位相変化に focus しない track には反応し辛いという context の影響もあるやも知れぬ。竹村延和の soundscape は壮大な印象もありますがその一方で突き抜けられず庶民的な泣きメロに頼っているところもあり、そうした半端さが持ち味になってなくもないです。この album での突き抜けなさというか半端さというのも、つまりは竹村延和らしい音像の現れということになるのでしょう。悪くはないがもどかしい、そういう album です。

log modified: 2013/06/25 03:43:55 JST

2013.06.25 (Tue)

Gary Moore / Run For Cover

 Ireland の hard rock な人、Gary Moore の 1985 年作。
 2011 年に満 58 歳で亡くなった Gary Moore、小生は昔から「顔の怖い guitarist」という認知なのですが、改めて web の写真とか見るとやっぱこえーわ。道端で声掛けられたら「押忍、兄貴!」と返さざるを得ぬ、そういう顔立ちですね。でも音の方は繊細そのものなんすよ。
 Gary Moore といえば Thin Lizzy 時代からの泣きめろ hard rock 時代と、それ以降の blues 路線とで信者の熱狂度も変わってくるわけですが、この album は泣きめろ hard rock 時代の一枚となっております。80 年代らしいべたな synth 上乗せと、さびの白玉ぶりばりな high tone vocal に時代を感じますが、この人らしい romantic な展開は充分に楽しめます。たまに聴くとほっとする系の音でありました。

log modified: 2013/06/26 04:05:20 JST

2013.06.27 (Thu)

SNK / SNK Game Music

 SNK の初期作、怒号層圏・アテナ・TANK・怒・ASO の game music compilation album。1987 年発表。
 小生は昔かせっとで買いましたよこの album。実家にはまだ現物があるかもしれない無いかもしれない。しかしかせっとぷれーやはもう壊れました。かせっとなんてもう dead media と言っても過言ではないでしょうな。いや個人的には metal tape の音質には未練があったりもします。小生が今聴いてるのは数年前に復刻された CD 版を mp3 にしたものであります。
 SNK、といえば幼き頃の小生を魅了したのは ASO であります。映画館に併設されたげせんとか、でぱーとの屋上にあったげせんとかであの graphic を見るたびに、おおおアケの graphic ってすげーなぁと感心していたものです。でもってアテナの bikini に釣られて coin 入れてその難易度の高さに絶望するといういつもの loop。そりゃまぁすーまりな世代の小生にはくそげーとしか言いようのない操作性でありましたがそれなりに面白かった印象があります。
 で、この album では尖ってた頃の SNK の音楽が収められているわけですが、怒号層圏は演歌 metal、アテナと ASO は印象派 pop、TANK と怒は映画的なズンドコとかパッパラーなノリ、で各 game としてはまとまっているものの album としては結構散らかってる印象はあります。がしかし game 音楽としては各位自己主張ぶりばりで結構まとまってる風でもあります。中でも突出しているのはアテナと ASO で、loop は短いながらもその中に織り込まれた refrain には主旋律副旋律 bass に beat が相互保管しつつ prog rock 的にぐねぐねと高みを目指す系の音響になっており、中々凄まじい音楽世界になっております。いやー、ただの game 音楽野郎で終わらせるには惜しい存在です。怒号層圏の音は metal 馬鹿一代なノリで voice も合間って勢いはありますが演歌っすねー。原点回帰 Iron Maiden なノリは若かりし頃の小生には best match でありました。TANK の音は実は area clear 時にこそっと流れる程度で、実際の game ではほぼ BGM はなくて SE ばっかりだったりしますがそれでもこの BGM に救われた勇者は数知れぬことでしょう。怒の音もまた然り。main theme の音が出てきた時の高揚感はメシウマであります。つまるところ、格ゲにかぶれる前の SNK は雰囲気に流されずとも独自の GSM 路線で特異な世界観を作り上げることが出来ていた稀有な maker であった、というのは確かなことであります。嘘だと思うならニコ動でこれらの game play 動画を見て涙してください。実際の game 性はともあれ、GSM 的には最高の maker でありました (過去形)。

log modified: 2013/07/04 03:10:40 JST

2013.06.29 (Sat)

[movie] The Ghost Writer

 Roman Polanski 監督作品、2010 年。
 前英国首相 Adam Lang (Pierce Brosnan) の自伝執筆を依頼された The Ghost (Ewan McGregor) は、Adam の別荘がある米国に飛ぶ。The Ghost はそこで Adam の主席秘書 Amelia Bly (Kim Cattrall) や Lang 夫人の Ruth Lang (Olivia Williams) と出会う。元々その自伝は Adam の右腕だった Mike McAra が執筆していたが、彼は出版を待たずして謎の死を遂げていた。McAra の原稿を推敲しつつ、Adam の話も聴きながら The Ghost は執筆を進めるが、その最中に Adam が首相時代に CIA の手引きをしてテロ組織の拷問に加担したとして糾弾を受ける。波風を避けるべく Adam は米国の有力者の元に飛ぶ。Adam が居ない間、McAra の死に不審を抱いた The Ghost は独自に調査を始めるが……。

 如何にも Roman Polanski らしい不穏な thriller であります。めりけんが舞台なのに終始天気が悪い、全面窓で向こうすけすけの中で登場人物が荒ぶったり雨天散歩しに行ったり、前任者の最後の目的地が車の navi に残ってたり。命の危険を感じた The Ghost が motel で部屋暗くして google 検索してたりするのも雰囲気あって良好。でもお話は B 級で派手さもない。雰囲気映画の好きな人向けの映画であります。

log modified: 2013/07/01 03:25:15 JST

2013.06.30 (Sun)

[movie] Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides

 Rob Marshall 監督作品、2011 年。邦題「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」。
 Captain Jack Sparrow (Johnny Depp) は他者の命を我が物にできるといわれる Fountain of Youth の謎を追っていた。泉の地図を手に入れた Jack だが生憎と船がない、そんな中、自分の名を語って船乗りを集めている者がいると知った Jack は自分の偽者の元に出向くが、そこで Jack を演じていたのはかつて Jack が弄んで捨てた女 Angelica Teach (Penlope Cruz) だった。Angelica は父の Blackbeard (Ian McShane) と組んで Fountain of Youth の謎を解き明かそうと航海に出発、そのどさくさで Jack も Blackbeard の船に乗り込まされてしまう。その Blackbeard に人生を狂わされた元海賊の Barbossa (Geoffrey Rush) は、Blackbeard への復讐を果たすべく、英国王の庇護を得て航海に出る。一方、Spain でも Fountain of Youth の存在を嗅ぎつけた西班牙海軍が Fountain of Youth の元へと急いでいた……。

 あっれー何か今までより地味やなーと思いながら観てましたが、これは原作が Tim Powers の架空小説とのことで、SF 屋の原作で映画化なんてしても面白くはならんという従来の theory を裏付ける作品になっておるのでありました。Orlando Bloom 等の今までの series 物での主要人物も出てきませんし、純粋に外伝と考えてよろしいかと。
 お話は残念なほどにつーまらんです。Angelica 役 Penlope Cruz は頑張ってましたが Jack Sparrow との腐れ縁を印象付けるほどのものではなく、姉さん顔で持ってる感じ。人魚と親父の melo drama は蛇足ですな。

log modified: 2013/07/03 02:28:37 JST

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