Noisy Days in December, 2012

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2012.12.25 (Tue)

David S. Ware / Organica (Solo Saxophones, Volume 2)

 David S. Ware (sopranino, tenor sax) の one horn album。2010 年の live 録音盤。
 sopranino で吹いても太くて固い、軽妙さなんて言葉とは全く無縁、怒涛の free jazz 独唱。まさに David S. Ware の世界。しかし free とはいっても流れの中で歌心を忘れない、gospel 魂溢れる blow になっており、その吹きっぷりと野太い音は往年の Albert Ayler を連想させます。それは勿論、その身を削るような演奏が悲劇的な結末を連想させるという点も含めて。Ayler は 34 歳で亡くなった。Ware は 62 歳まで生きた。しかしそれでもなお、その死は早すぎると思わざるを得ない。楽理や市場受けをほっぽって、野生の感性で耳を惹きつけ心酔させるような演奏家は、もはや絶滅危惧種に近い。modern jazz が骨董品扱いされる昨今で、Coltrane や Ayler の歩んだ道を一人で守り突き詰めていった Ware は、正史の jazz が如何に黙殺しようとも、やはり現代の jazz giants の一人に数えられて然るべきと考えるものであります。
 2000 年代の Ware、即ち活動復活後の Ware は、以前に比べれば精彩を欠くというか野趣を減じているとの評もちらほら聞きますが、小生にはどことなく切実さや焦燥感をその演奏から感じることがあります。野放図に blow して力の発散と拡散で快楽原則にただ従っていた 90 年代の Ware に比べれば、演奏が抑揚に富み、内実の表現力が格段に増した 2000 年代の Ware は、いよいよ Coltrane も Ayler も越えて自身の語法を獲得しようとしていた、そういう成長期の野心と躊躇いに満ちているように思います。と考えるに付け、志半ばでその舞台を去ってしまったことが残念でなりません。
 David S. Ware、1949 年 11 月生まれ、2012 年 10 月没。享年 62 歳。ご冥福をお祈り致します。

diary

 遅れ馳せながら David S. Ware が亡くなったことを先日知りました。最近、情報の取得が遅くて自分でも嫌になります。guardian の記事読んでたら、今年は Ravi Shankar や Terry Callier もお亡くなりになってました。人は死ぬ。人生は続く。自分の終着駅はどこになるのだろうか。

log modified: 2012/12/26 01:53:00 JST

2012.12.27 (Thu)

Led Zeppelin / Celebration Day

 Led Zeppelin の 2007 年再結成 live album。CD 2 枚組み。DVD 付きとか Blu-Ray 付きとか色々な version がありますが小生は CD 盤のみでの購入。
 それにしても凄まじい現役感であります。Zepp 解散から既に 30 年以上が経過していますが、Jason Bonham (ds) を擁して望んだこの live では、全盛期と遜色ない enagy に溢れた演奏を聴かせております。Robert Plant (vo) については solo 活動の充実振りから不安はなく、John Paul Jones (b) は bass だからとりあえず歳取ってもやれるよね、という点はあるにせよ、今や白髪のお爺ちゃんと化した Jimmy Page (g) の元気さには驚愕の念を禁じ得ません。そりゃ solo で音抜いてたり、Plant も octave 落として発声してたりもしますが、それにしてもここまで現役感のある演奏をしていることに、Zepp が過去の遺物ではなく、その oriental 趣味も含めて普遍的な魅力のある band であったのだなぁという思いを強くしたのであります。
 "Black Dog" や "Whole Lotta Love" も演奏していて選曲はほぼ best と言って良いですが、アキレスも入れてほしかったなーと無いものねだり。

log modified: 2013/01/09 00:40:02 JST

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