Noisy Days in October, 2012

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2012.10.21 (Sun)

[movie] Transformers: Dark of the Moon

 Michael Bay 監督作品、2011 年。
 大統領から勲章貰ったけど無職な Sam Witwicky (Shia LaBeouf) は、新しい彼女 Carly (Rosie Huntington-Whiteley) との同居生活もそこそこに就職活動に励む。宇宙開発企業に就職した Sam だったが、そこで彼は同僚の Jerry Wang (Ken Jeong) から月の裏側にある謎の施設と Apollo 計画の話を聴く。一方、60 年代に月の裏側に墜落した Autobots の遺産争奪から米ソの月到着競争が始まったことを知った Optimus Prime は、月の裏側に Autobots 隊を派遣し、そこで先代の Sentinel Prime が眠っていることを突き止める……。

 前作の続き。毎度のことながら story は色々酷い、CG は素晴らしい、即ちいつもの Michael Bay な作品。個人的には今回は climax が chicago ということで、如何にも machinary な機械どもが高層ビルをめったくたにしながら動き回るという situation を堪能できたので、やっぱ Transformers はこういう世界が合うよなぁという認識を新たにしたわけです。にしても、やっぱ story はもうちょっと考慮頂きたいというのが正直なところ。

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 今日の晩飯は焼き飯。ふらいぱんでも何とかなるもんですね。

log modified: 2012/10/28 20:48:15 JST

2012.10.22 (Mon)

Robert Hood / Motor: Nighttime World 3

 minimal techno の開祖、Robert Hood による 2012 年作。
 3 ということは 1 と 2 もあるわけですが聞いたことないです。密林配信はよ。全くね、絶版廃盤を掬い取らずして何の電子配信かと。
 それはともかく音の方は何時もの Robert Hood な minimal techno であります。この人の minimal はべーちゃんや Jeff Mills の minimal とはちょっと軸のずれたところがあって、stoic で変化拒否という硬派な四つ打ちへの拘りはそれほどなく、arpeggio での美麗めろめろ loop や上物抜き差しやツマミ弄り系の展開の拘りに特色があり、minimal とはいえ個々の楽曲を取り出してもそれなりに面白かったりします。情景の動きというか横の線を意識した作りを心がけているんでしょうなぁ。roman 主義というか古典的な立ち位置なのかも知れませんが、minimal が先鋭化していくことで soul が失われていったことへの antithese をその身を持って示し続ける、そういう意思が彼の創作意欲に繋がっているような気がしないでもないです。tr.3 "Better Life" の prog rock 的な構成は個人的には如何にも Robert Hood と思いました。

log modified: 2012/10/23 02:49:35 JST

2012.10.23 (Tue)

The Butterfield Blues Band / The Resurrection of Pigboy Crabshaw

 めりけんの blues rock band、The Butterfield Blues Band の 1967 年作。
 渡り鳥性分の Mike Bloomfield は既に脱退しており、Elvin Bishop がひとりで guitar を張る。そして大々的に horn 隊を feature した album となっております。結果、blues rock というよりは soul 魂溢れるえろえろ mood 満載な album に仕上がってしまいました。いや勿論 blues めいんな楽曲には違いないんですが、やっぱ派手な仕立てですので、何だか浮ついた雰囲気ですね。
 そしてご存知の通り、小生は soul とか R&B とか hiphop とか rap とか苦手です。金管は jazz ればいいんです、"The Commitments" で金管屋が jazz に走るのも不可抗力てもんです。犬の様に様式に縛られた horns は小生には不要なのです、等と思ってはいるのですが、tr.2 "Driftin' And Driftin'" のように vo. に絡む金管もあったりしますのでそれなりに面白い仕立てにはなっております。ただの rock band では先が知れとーよ、という Paul Butterfield の見解も解らんではないです、60 年代後半という rock 界では激動の時代ですしね。Elvin Bishop の guitar は生真面目一本槍ですが bluesy な渋みは充分、御大の blues harp と vocal も相変わらず線細いですが blues 求道な姿勢が様になってます。album total では良い album なんではないですかね。

log modified: 2012/10/24 02:19:22 JST

2012.10.24 (Wed)

Herbie Hancock / Maiden Voyage

 Herbie Hancock (p)、Freddie Hubbard (tp)、George Coleman (ts)、Ron Carter (b)、Tony Williams (ds) の面子による 1965 年録音作。Blue Note の 4195 盤。
 常に隠れる男 Herbie Hancock、この album でも他の面子が思うままに突っ走る中を一人ぽんぽんと code 弾きに勤しむの図。solo 取っても目立たんのよねこの人。でも全体仕切ってるのは俺だから、な姿勢は正に Miles のそれ。こういう conceptualist な姿勢は後々まで尾を引くことになります。まぁこういう jazz もどきの mood 音楽な人は club jazz な人には評価高いでしょうが個人的には受け付けん type ですな。この album も昨今では名盤扱いされてるそうですが私は人に勧めるには抵抗あるですよ。
 そうは言っても聴いて楽しい album には違いなく、tr.2 "The Eye of the Hurricane" や tr.4 "Survival of the Fittest" での荒々しい展開はやっぱ tension 上がります。Freddie Hubbard は 2008 年に、Tony Williams は 1997 年にあっちの世界に行ってしまいましたが、早々にあちら側に行ってしまった面々がここで瑞々しい演奏を聞かせているのは大いに結構な事と思うのです。Herbie 的にこの処女航海が成功だったか否かは解りませんが、Herbie 以外の面子にとっては良好な結果を齎したことは間違いないでしょう。

log modified: 2012/10/25 03:09:08 JST

2012.10.27 (Sat)

[movie] Heaven & Earth

 Oliver Stone 監督作品、1993 年。邦題「天と地」。
 Vietnam が北と南に分かれて戦っていた時代。家族と共に田畑耕して暮らしていた少女 Le Ly (Hiep Thi Le) のいる小村にも兵隊がやってきて、二人の兄は北軍に加わって行方知れずになる。村が南軍に制圧された後、Le Ly は北軍の工作員紛いのことをさせられたが南軍にとっつかまり拷問を受ける。親が袖の下使ったおかげで Le Ly は解放されるが今度は北軍の面々から spy 呼ばわりされ、どさくさに紛れて北軍兵士に rape される。村に居場所がなくなった Le Ly は母親と一緒に都会に出て金持ち一家の下働きの職を得るが、金持ち旦那と情事を起こして子供を身籠ってしまい、怒った金持ち奥さんにより職を失う。娼婦をしている姉の元に転がりこんだ Le Ly は物売りをして細々と生計を立て、男児を出産。苦しい生計ながらも堅気な仕事で暮らしていた Le Ly は、ある日米軍兵士 Steve Butler (Tommy Lee Jones) に見初められる……。

 Vietnam 戦争時代を生きた女性の波乱万丈人生物語。戦争は兵士だけのものではなく、それに巻き込まれた者は皆それぞれの戦いを強いられる、という主張の映画でありました。なかなかに泥臭い展開を見せる映画ですが、時代に流されつつも押しつぶされず必死に生きる Le Ly の強さが印象的で、自分の生き方を持っている女性はやっぱつええなー凛々しいなーと思いました。まぁその強さや自立心が元で Steve との残念な結末に至るわけですが、Steve もまた戦争に踊らされ精神を病んでしまった被害者だったのでしょう。この映画を白人監督の白人批判映画、との視点で見るのは個人的には狭量に過ぎる。Vietnamese の rape scene に髪を逆立てる人たちもタマが小さいと言わざるを得ない。世の中は綺麗事や上っ面だけで動いているわけではない、人が生き延びるために悪魔と契約することは本当に悪なのか、最善の選択をしているはずなのに最悪の結果を招いてしまうその責任を誰に問い詰めれば良いのか、といった神学問答にも似た問いを人の行いの範疇で観客に問いかけるのが Oliver Stone 流の映画論なのでしょう。Coppola なら解り易く映画の中で神学問答してくれそうですけどね。この映画の最後で狭間に生きる者の生きざまについて Le Ly が monologue しますが、Oliver Stone はその狭間を描く者としての本音をそこで語っていたのかもしれません。

log modified: 2012/11/02 02:22:40 JST

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