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Joe Johnston 監督作品、2010 年。
19 世紀末の英国。有名な舞台俳優の Lawrence Talbot (Benicio Del Toro) の元に貴婦人 Gwen Conliffe (Emily Blunt) が訪れてくる。彼女は Lawrence の弟 Ben (Simon Merrells) の婚約者だが、その Ben が数日前から行方不明なのだと告げる。母が死んでから実家とは疎遠になっていた Lawrence だが、その知らせを聞いて実家に戻り、久方振りに父 John Talbot (Anthony Hopkins) と会うが、その父から Ben が死体で見付かったと知らされる。Ben の遺体を確認した Lawrence だが、その遺体には巨大な獣に襲われたかのような傷跡が残っていた。現場に残っていた coin から犯人の追跡を始めた Lawrence だが、現場に住み着いていた流浪民に話を聞いているうちに、流浪民の住居を巨大な獣が遅い、Lawrence もまた獣に襲われ深手を負う。奇跡的に一名を取り留めた Lawrence だったが、彼の体は満月と共に変調を来たすようになる……。
というわけでそのまんま狼男なお話であります。小生としては中盤の London 監禁篇での Lawrence 精神疾患説がおもしれーなぁと思ったものですが、りある狼男になってうおーん、てなっちゃうんだからやっぱ B 級映画だよねーという印象であります。まぁ現代技術の粋を凝らした狼男の活躍を観てくれよという映画ですので、"The Exorcist" みたいな思わせ振りな深読み設定はいらんやろ、という趣向は解るのですが、折角の古式ゆかしき舞台設定が何だか勿体無いのぅと思わなくもない。父と息子の因縁激として観ても最後は取っ組み合いで終わっていて何だか拍子抜けだし。今の時代に怖さを演出する、ってのは結構難しいのかも知れませんなぁ。
Benicio Del Toro の出てる映画はいくつか見ている筈ですが何度観ても普通のおっさんにしか見えない…。…Anthony Hopkins も何時もの毒味が抜けてて好々爺な雰囲気でしたね。heroin 役の Emily Blunt は角度によっては凄い美人さんに見えました。これは褒め言葉です一応。