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detroit techno follower な人、Fabrice Lig の本人名義では 2nd album、なんですかね。"Roots Of The Future" は無かったことにされておるのか。
この新作も音の方は中庸路線 detroit techno で、丸っこい synth をぽわんぽわんと繰り出す様はやっぱり Fabrice Lig であります。毒にも薬にもならんという点が如何にもこの人らしい。根が真面目な人なんだろうなぁと思いつつ、その端正さに若干の物足りなさも覚えてしまう、そういう小生はまだまだ大人 techno の聴き方がなってないのでしょう。
Titonton Duvante と絡んだ終盤 2 曲は秀逸な出来栄えで、この二人で一枚組んでくれんものかと淡い期待を寄せてみたり。
detroit の techno な人、Claude Young の 2005 年作。
世界で 500 枚しか press されなかったとか言われてる CD でありますが、ホントかねぇ。クロやん先生の album なら普通にもっと流通してそうな気がします。まぁ今のご時世では amazon の mp3 store で購入できますので希少価値なんて無いんでしょうけど。
title に 1984、と来れば世の quiz ふぇちは即座に George Orwell のアレかいなと言い出すことでしょうが、小生は 1984 読んだこと無いのでなんともかんとも。tr.8 に Winston の名も見えますのでそこは察してさしあげるのが大人の流儀でありましょう。あちらこちらに voice ねたが挿入されてるのは映画か何かの挿入かしらん。
さて肝心の音の方ですが、クロやん先生といえば remix ではズンドコでバキバキなかっちょええ minimal track 仕立てやがるくせに、original tracks ではやたらと地味渋な beat down track を作ってしまうというのが定説であります。本作もその manner に則った寡黙な listening techno 風情で、小生も購入当時はそのあまりのクロやん先生振りに肩透かしというか物足りなさを覚えたものでありますが、今になって聞き直してみるとむしろこの落ち着き振りが耳に馴染むのですよ。tr.3 "Tokyo (Lovesong)" や tr.5 "Detroit By Night" での緩い pad と控えめな beat には detroit 野郎のいぶし銀な soul が入っておるとです。聴けば聴くほどスルメな大人の一枚なのでありました。