Noisy Days in September, 2009

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2009.09.21 (Mon)

Theo Parrish / Sound Sculptures Vol.1

 detroit の house 職人、Theo Parrish の 2008 年作。CD 二枚組。
 detroit house の緩くて安くて黒い側面を Moodymann 共々牽引している Theo Parrish さんですが、この album でもやっぱり緩くて安くて黒い house になっております。この人も 1st album の頃から既に仙人の風格でしたが、それから 10 年以上経過した今となっては house の枠組みへの拘りも段々無くなってきたのか、市井の声を sampling したり短い jingle を挟んで遊んだりしつつ、螺旋の緩んだ house を聴かせております。
 pitch ずれで不協和音まがいの音に揺れてはまた戻る synth、reverb が極端にかかったかと思えばいきなり耳元で clear に聴こえたりする vocal、tempo も 1 track の中で早まったり遅くなったり、mix 時に volume meter 見てねぇだろと突っ込まれんばかりの音割れ noise なんてのもあったりで、全く完成しているとは言い難い隙間風ぴゅーぴゅーな house なのですが、しかしこの rough で patchwork 的な mix が逆に生々しさを助長しているのです。音が洗練されると逆に失われるものもあるよなぁ、等と感心させられたりもします。Blaze のようなキラキラで完璧でぐぅの音も出ねぇという house も嫌いではないのですが、Theo Parrish の野生の house を聴くと何だかほっとする自分も居る。こういう音はむしろ貴重ですな。

log modified: 2009/09/22 01:08:59 JST

2009.09.22 (Tue)

Tsutchie / Samurai Champloo Music Record: Playlist

 Force of Nature、Nujabes、Fat Jon、Tsutchie が楽曲提供した TV animation 「サムライチャンプルー」の Original Soundtrack、計 4 枚のなかの 1 枚。2004 年発表。
 チャンプルー関係の O.S.T. のトリは Tsutchie の solo album な趣。Tsutchie と言えば Shakkazombie の trackmaker として有名な方ですが、小生は確か Sublime の compilation で意識したのが初めてだったと思いますな。これまた古い話だ……。まぁ、そういうこともあって小生の中では hip hop な人というよりは techno な人という認識があります。
 この album にしても殺伐系 hip hop とは真逆を行く down tempo で耽美な track が主流となっており、改めてこの人の track making の見事さを認識できる作品に仕上がっております。冒頭の tr.1 "thank you" が nostalgic な piano 小曲でいきなり名曲ですが、続く track も基本は simple な構成で自然体。とはいえこういう自然体な音は狙ってやろうとしてもなかなか出せるものではありますまい。hip hop 仙人修行の末に辿り着いた地平か、はたまた天性の勘によるものか。一代の天才であることは疑いの余地なきところであります。
 最近はあまり名前を見かけませんが、いずれまた最前線で活躍して頂きたいと願っております。

Michael Connelly 『Void Moon』

 Warner Books 版の Paper Back で先日読了。
 泥棒の Cassie Black は、昔の仕事の失敗で刑務所に入れられ、現在は仮釈放の身で気質の仕事をしていた。だが離れて暮らす娘と一緒になりたい一心で大金強奪を目論む。Vegas で羽振り良く稼いでいる漢から首尾よく大金をせしめた Cassie だったが、その金は Casino で稼げるどころの額ではなかった。一方、Mafia は大金を奪い返すために非情な私立探偵 Jack Karch に仕事を依頼する……。

 主役 Cassie の頑張りもさることながら、Jack Karch がかっちょええ悪役っぷりを見せるので、どっちが主人公やねんと。まぁ面白かったです。

log modified: 2009/09/24 02:54:14 JST

2009.09.23 (Wed)

Kou Hayashi & Daisuke Nagata / RADIRGY NOAH original soundtrack -GOOD BYE-

 Milestone Inc. による縦 STG "Radirgy Noah" の Original Soundtrack。2009 年発表。SRIN1059。
 ゲセンに全然行かなくなったので世に出てることすら知りませんでしたよ。Milestone 製なのでまた例によって微妙な出来栄えの game なのであろうか。それはともかく毎年地道に release してるところは好感が持てますな。
 さて本作は "Radirgy" の続編ということで、前作の音素材や phrase を援用しつつ click house 風味に仕立てております。ああでも、今作の方が踊れる度は高いかも。相変わらず「これで STG の音?」という疑問符は付きますが、そこは Milestone 製なので笑って許容なのです。

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  • Ian O'brien / Kokoro
diary

 自転車の前輪がパンク。チャリ屋に見せに行ったらば tube ごと交換とのこと。思わぬ出費でありました。

log modified: 2009/09/24 02:56:48 JST

2009.09.26 (Sat)

[comp] Image Magick で 16:9 の画像を 4:3 に変換する

 例えば 1280x768 の画像を、aspect 比固定 & 上下黒帯付加で 1280x960 に変換したい場合は以下のようにする。


$ convert input.jpg -resize 1280x960 \
  -size 1280x960 xc:black +swap -gravity center -composite \
  output.jpg

 border を使っても良いが自分で計算せんといかんので面倒。
 例えば以下だと、画像の上下に 96px の黒帯を付加することで 1280x960 にしている。


$ convert input.jpg -bordercolor black -border 0x96 output.jpg

 1280x768 の画像を、aspect 比固定 & 両端ちょん切って 1024x768 に変換したい場合は以下のようにする。


$ convert input.jpg -gravity center -extent 1024x768 output.jpg
log modified: 2009/09/26 15:48:07 JST

2009.09.27 (Sun)

diary

 家で内職してたら週末終わってました。またこの pattern か……。

 devede は使える dvd 焼きツールですが、menu の aspect が 4:3 決め打ちなのが玉に瑕なんだよなぁ。background に 16:9 画像貼ったときは 16:9 で menu 作ってほしいところ。
 source 弄って対応させるか。python なんてろくに触ったことないが。

log modified: 2009/09/28 04:05:03 JST

2009.09.28 (Mon)

Redsound x Grind Disco / Drag And Drop

 Grind Disco と Redsound が 5 曲ずつ持ちよっての split album。2009 年発表。IMACD-08。ちなみに Grind Disco は Illreme の別名義、Redsound は Riow Arai の別名義だそうな。でもって concept は四つ打ち afro deep funk、てところか。
 冒頭 5 曲は Grind Disco side。派手なネタをたまにぶちかましつつ、基本はズンドコを如何に骨身に刻ませるか、に焦点絞ってるような音作りであります。minimal な phrase と畳み掛けるような beat がもつれあって南国祝祭絵図に雪崩れ込むの図。
 後半 5 曲は Redsound side。Grind Disco に比べれば若干緩めの beat で house っぽい音になってますが、稀代の beat 調理人たる Riow Arai らしい音ネタと beat の絡め会いにより、黒い波動がばしばし体を鞭打つ類の音になっております。最近の諸作では軟派路線に向かっていた Riow Arai ですが、やっぱこの人は傍若無人に sampling で chop かます音の方が似合っておると思いますな。
 split album ながら album 通しての統一感がある点も特筆に値するでしょう。まぁどちらも beat 職人ですし、互いに通じるものがあるのかも知れませぬ。
 にしても、近年の Radiq や Hidenobu Ito もそうですが、何だか皆さん地下 funk に熱心ですな。ちょっとした流行なのであろうか。

[comp] devede で 16:9 の menu を作る

 素の devede が 4:3 の menu しか作ってくれないので、16:9 の menu を作れるようにする、の巻。
 適当に patch をこさえました。ちなみに devede 3.12c 用です。いや小生常用の Mo5 だと 3.14 が動かんのよ。

 いちおう diff の内容も貼っときます。


diff -aurN devede-3.12c_orig/devede_xml_menu.py devede-3.12c/devede_xml_menu.py
--- devede-3.12c_orig/devede_xml_menu.py  2009-01-27 08:44:26.000000000 +0900
+++ devede-3.12c/devede_xml_menu.py 2009-09-28 22:05:40.000000000 +0900
@@ -161,7 +161,10 @@
        fichero.write("pal")
      else:
        fichero.write("ntsc")
-     fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
+     if self.is_wide_menu_bg()==True:
+       fichero.write('" aspect="16:9" widescreen="nopanscan"> </video>\n')
+     else:
+       fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
 
      fichero.write('\t\t\t<pgc>\n')
      fichero.write('\t\t\t\t<pre>\n')
@@ -200,7 +203,10 @@
        fichero.write("pal")
      else:
        fichero.write("ntsc")
-     fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
+     if self.is_wide_menu_bg()==True:
+       fichero.write('" aspect="16:9" widescreen="nopanscan"> </video>\n')
+     else:
+       fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
      
      button_counter=0
      for menu_number in range(self.nmenues):
@@ -262,7 +268,10 @@
        fichero.write("pal")
      else:
        fichero.write("ntsc")
-     fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
+     if self.is_wide_menu_bg()==True:
+       fichero.write('" aspect="16:9" widescreen="nopanscan"> </video>\n')
+     else:
+       fichero.write('" aspect="4:3"> </video>\n')
      fichero.write('\t\t\t<pgc>\n')
      fichero.write('\t\t\t\t<vob file="')
      if self.menu_PAL:
@@ -816,7 +825,10 @@
    else:
      command_var.append("30000/1001")
 
-   wide="4/3"
+   if self.is_wide_menu_bg()==True:
+     wide="16/9"
+   else:
+     wide="4/3"
    command_var.append("-vf")
    if self.menu_PAL:
      command_var.append("scale=720:576,harddup")
@@ -885,3 +897,12 @@
    
    if erase_temporary_files and self.mplexed:
      eraser.delete_menu_temp()
+
+ def is_wide_menu_bg(self):
+   sf_base=cairo.ImageSurface.create_from_png(self.menu_bg)
+   wbase=float(sf_base.get_width())
+   hbase=float(sf_base.get_height())
+   if wbase/hbase>=1.6:
+     return True
+   else:
+     return False

 ケツに is_wide_menu_bg という関数を作って、そこで menu の背景画が wide かどうかを判定。あとは menu 作成部の aspect 比指定箇所でその関数を呼んで、それっぽい動作をさせる、という趣向。
 Mo5 (linux) 環境で作ったものですが、python なので窓でも使えるかも知れぬ。試すつもりはないが。
 とりあえず一枚焼いて確認。ちゃんと 16:9 な menu になるようで何より。

log modified: 2009/09/30 02:15:27 JST

2009.09.29 (Tue)

Bernie Worrell / Improvisczario

 Bernie Worrell (p, key, org)、Will Calhoun (ds)、Brett Bass (b) の trio による演奏。guest で Gov't Mule の Warren Haynes (g) が 2 曲、Phish の Mike Gordon (banjo) が 1 曲参加。PPMCD-004。
 Bernie Worrell といえば P-Funk 軍団の一員として有名な人ですが、生憎と P-Funk 聴いたことないのです。というか funk 全般に馴染みがないねぇ。小生は Bill Laswell 絡みの album でしかこの人の音を聴いたことないような気がします。で、この solo album では Warren Haynes も一枚噛んでるということで聴いておかねばなるまい、と。
 基本的な構成は trio 編成での jam session な sound。drums の Will Calhoun は Living Color の人とのことで、叩き方は rock で square。bass も前に出ないで地味にお仕事。主役の Bernie Worrell は jazz 風の雰囲気で気持ちよさげに弾いてますが、破綻しない構成の中での play なのでこぢんまりとしている印象は否めず。guest の音が入っても互いの領域を侵さない優等生な弾き方なので、どうも平板ですな。ふうむ、jam な album としては狙い通りなのかも知れませんが、守りに入りすぎてるところがどうにも歯痒い。最後の tr.7 "Celeste" は、drum が邪魔にならん分だけ Bernie の好き勝手演奏が前面に出ているようにも思いますが、時既に遅しといった所か。
 といったところで、どうにも燃焼不足な album でありました。惜しいねぇ。

log modified: 2009/09/30 02:14:30 JST

2009.09.30 (Wed)

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  • Yasuhisa Watanabe / Senko no Ronde DUO Original SoundTrack
log modified: 2009/10/01 08:06:24 JST

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