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家にこもって ruby 書きしておりました。
PC での自動録画、xmltv と ruby で何とかできんかと工作中。今のところ、ruby script から tv_grab_jp を呼んで ontv 番組表を吐かせ、そこから keyword search させて自前の iepg を吐かせるところまでは完了。
目下の問題は at の打ちどころ。一度打ち込んだら ruby から at の scheduling を管理するのは大変そうだから、録画確定直前で番組表再確認し、変更なければ at 打ちする、ってのが良策に思える。が……一日一回当日のみ、とかの方が楽で良いなぁ。放送時間変更と言っても 23 時過ぎには大勢が決まっておるような気もするし。
もっとも、番組表の方が更新されないのであれば意味ないが。
とりあえず、rubygems の Hpricot が超強力だということは良く解りました。便利な世の中になったもんですなぁ……。
独逸 krautrock 界の凄い人達、Can の 2nd album、1970 年作。
album title 通り、映画の soundtrack 集なわけですが、提供された映画が尽く minor な点は正に Can らしいトホホな感じです。今作から Damo Suzuki (vo) が加入したことで脱力 rock 節は一層磨きがかっており、頭の数曲は lo-fi pop 歌謡なので余計骨抜きにされてしまいます。しかも曲が盛り上がらぬままに半ば強引に fade out 終了でずっこけさせたりと、予想を裏切らぬ entartainment 振りを遺憾なく発揮しております。いやしかし、2 作目でこの体たらくでは一般のお客様は金返せと喚きつつ物投げ出すんではないかと心配になりますな。
しかし tr.6 "Mother Sky" で持ち直します。14 分を超える長さの曲ですが、延々刻まれる hammer beat、次第に狂乱度を増す guitar、あっちの世界からぼそぼそ語りかけるような Damo Suzuki の vocal、それらが絡み合いながら次第に二日酔い的酩酊に向かう様は正調 krautrock であります。これは流石に名曲と言わざるを得ません。続く last track の "She Brings The Rain" も、Can にしては出来すぎな湿っぽい ballad で、良い感じに終わっていきます。終わり良ければすべて良しとはこのことか。
にしても tr.2 "Tango Whiskyman" のへっぽこ振りは、"Sacrilege" での A Guy Called Gerald 版の痺れる格好良さを知っている者としては逆に衝撃的すぎるのですが。この曲を斯様に vivid に仕上げるとは、Gerald 才能ありすぎやって。
minimal と言えばこの人、な Robert Hood さんです。元は 1994 年発表の album で、今年になって remaster 版が cd で出たので購入したもの。そういや "Internal Empire" も 1994 年だっけか。
音は昔ながらの minimal。そりゃそうか。ツマミぎゅるぎゅる弄り回してアヘアヘしてる御大の顔が浮かぶようです。いや何というか素朴ですね。深く考えずに表層の音と戯れるの図。
後の "Point Blank" や "Wire to Wire" に比べればまだ常人発想な album ですが、techno 屋であれば minimal 物差し用に一枚持っとくべきでありましょう。ちなみに disc 2 は mix 仕様ですが、原曲の雰囲気を壊さぬ優等生 mix ですので、あまり面白いものではありませぬ。
めりけんの rock band、Creedence Clearwater Revival の 1968 年作。2009 年に出た 40th Anniversary Edition の 7CD box set 版で聴いております。
そういや小生は 2001 年に出た 6 枚組の box も手元にあったりするですが、あれは時系列順で曲詰め込んだ物だったんだよなぁ。album 単位でもいずれは……と思っていたところにこの 40 周年箱の存在を知り飛びついた次第。お値段も手頃でしたし。ただし hmv に限る……。
さて CCR ですが、彼らの活動期には凄い大人気 band だったというのが小生には全然ピンとこんかったりするのです。だって 1968 年でしょ、The Beatles が "Back In The U.S.S.R." を歌い、Jimi Hendrix が "Electric Ladyland" を release した年ですよ、そこにこんなおっさん臭匂い立つ blues & country rock band が出てきて人気を博するなんておかしいやろと。勿論小生はおっさん rock 大好きなので問題ないですが、世の中みんなおっさん rock に狂乱しておったらば世も末やろと思うくらいには普通の音楽好きなのです。
とはいえ、tr.1 "I Put A Spell On You" や tr.4 "Ninety-Nine And A Half" の激唱を聴けば、この band、ひいては John Fogerty のただならぬ存在感に圧倒されること必至であります。この 1st album で言えば tr.3 "Susie Q" が有名ですが、album 単位で聴いても全編に漲る暑苦しい soul 歌唱と古色蒼然即ち不可侵領域と言わんばかりの CCR 様式が存分に味わえる代物に仕上がっており、やっぱ凄い band だったんだよなぁと思うことしきりなのでありました。
めりけんの stoner rock band、Clutch の 2009 年作。題名の通り過去の rare 物 unrelease 物の発掘盤とのこと。WM005。
横ノリで地べたのたうつような音がやっぱ好きやね小生は。古の 70's ならまだしも今時そんな音出してるのは採算度外視のおっさん位しかいないと思われますが、Clutch は堂々とおっさん臭撒き散らしておるから大好きですよ全く。今作も rare tracks と言いながら tr.1 "King Of Arizona" でいきなり blues harp 切り込ませて Clutch らしさ全開。
音は確かに alternative rock を経た時代らしい重層 riff に溜め充分な break も仕込んだ今風なものですが、骨組みが blues なのでとにかく横に揺れる揺れる。一本調子な気分も無きにしもあらずですが、変化とか停滞とか気にせず邁進しているその姿はむしろ清々しいですな。この調子で頑張って頂きたいものであります。